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モバP「カミさんとホームカミング」

1: ◆XUWJiU1Fxs 2018/10/31(水) 02:09:50.85 ID:rpP0yHwMo

久しぶりに速報に投げるカミさんな神谷奈緒のおはなし


2: ◆XUWJiU1Fxs 2018/10/31(水) 02:10:42.93 ID:rpP0yHwMo

「落ち着いて聞いてくれ……お義父様が……入院したって、連絡があったんだ……」

「えっ」

 何も変わらない1日のはずだった。いつものように起きてカミさんとスキンシップをして朝食を食べて、目の前で愛情を込めさせた(恥じらう姿がまた可愛いんだ)愛妻弁当を持って出社して、担当することになった新人アイドルたちのファーストステージのレッスンをして、ドタドタドタと騒がしい足音が聞こえたと思えばカミさんが血相を変えてレッスルルームにやってきて。元トップアイドルの神谷奈緒が来たものだからビックリしているアイドルを尻目に、奈緒は震える声でそう言った。いきなりの出来事に、持っていたタブレットを落としてしまう。買ったばかりというのに、画面に小さくヒビが入ってしまった。


中野有香「寄り未知、脇未知、回り未知」

1: ◆XUWJiU1Fxs 2018/10/26(金) 23:37:34.22 ID:71meIVoUo

中野有香ビギニング。オーディションを受ける前にこんなことがあったんじゃないかくらいの話です


2: ◆XUWJiU1Fxs 2018/10/26(金) 23:39:36.92 ID:71meIVoUo

 その日、学校のHRが長引いたあたしは稽古に遅刻しないように、いつもとは違う近道で道場へと向かっていた。普段はランニングがてら遠回りをしていたけどもそうも言ってられず、雑多な足音が行き交う繁華街を通り過ぎることにした。宣伝トラックから流れてくるアナウンスやカラオケの近くでキャッチをしている人たちをくぐり抜けて走っていると、ふと頬に冷たい水が当たった。教室から空を見たときはお日様も出ていたのに、どんよりとした曇り空に隠されて、ポツリポツリと雨が降り始めて傘を持っていない人たちは幾千もの水滴を避けるように走っていく。ただ私は、空を仰いだ時に目についたビルの上にでかでかと存在感をアピールする大型ビジョンに目を奪われた。

 ねずみ色の空の中ひときわ眩い世界。可愛らしいアイドルたちが、歌い踊る姿。煌めくライブステージに立つ彼女たちは、ライトやサイリウムに負けないくらい輝いていた。

 もしもあたしも、あそこに立てたのなら。なんてことを考えていたら雨脚は強くなっていく。折角近道をしたのに道草をしたのでは本末転倒もいいところ、師匠のお叱りを受けてしまう。あたしは傘もささないで道場まで走り抜けた。

「押忍! 遅れて申し訳ありません」

 道場に入った私を師匠は一瞥すると、玄関付近にかけてあったタオルに視線を移す。雨に濡れてくることを見越していたのだろうか。

「ありがとうございます」

 深くお礼をして道着へと着替える。何度も何度も繰り返し来た、私だけの特別な衣装。ライブステージに立つアイドルのみんなに比べたら無骨で可愛くないかもしれないけど、道着を結ぶ黒帯は誇りであり勲章だ。


小日向美穂「恋は揺らいでオーバードライブ」

1: ◆XUWJiU1Fxs 2018/05/18(金) 23:22:05.90 ID:lFsgkv9uo

 最初に彼女を見た時、気弱そうな女の子に見えた。本人は熊本の女は強いんです、と口癖のように言っていたけど恥ずかしがり屋であがっちゃって、ワタワタとして落ち着きがなくて。そんな姿が可愛いという声は多かった。とはいえ実際彼女は芯の強い子でその看板には偽りは無かった。それでも可愛い女の子、という印象は強く俺も彼女の一挙一動の可愛さにドキりとする事はあった。その都度あの子は担当アイドルだ! と言い聞かしてきたのだけど……。


「プ、プロデューサーさんの事がですね……す、すきなんですっ!」


 告白、されちゃいました――。


美穂「月夜の校舎の」李衣菜「大冒険」

1: ◆XUWJiU1Fxs 2018/05/13(日) 00:47:06.81 ID:89tMkXmGo

『美穂ちゃん、起きてる?』

「李衣菜ちゃん?」

 お風呂から上がって読みかけの小説を読もうとしたらスマホに李衣菜ちゃんからのメッセージがあったことに気付きました。時計を見ると23時少し過ぎたあたり。今日もお昼寝をしたので眠気はあまりありません。

『うん。どうしたの?』

『実は一生のお願いがありまして……』

『お願い?』

『うん。ちょっと今から付き合って欲しいかなー、なんて』


小日向美穂「オトナHIT PARADE!」

1: ◆XUWJiU1Fxs 2018/02/09(金) 01:54:25.68 ID:vkN8lClMo

「この衣装を……私が?」

 最初にプロデューサーさんから衣装のデザインを見せてもらったとき、初めに感じたことは私に似合うのかな? ということでした。これまで私が着てきた衣装は可愛らしいものが多く、今回のようなボーイッシュでフェミニンなパンツスタイル衣装は斬新でした。

「どうかな? 似合うと思うけど。ほら、美穂って結構ボーイッシュなところがあるし。この衣装だとオトナな印象も与えるかも」

 そう言われたのは初めてです。

「バレンタインのお仕事でね。お菓子の洋館の女主人って設定なんだ」

 言われてみると、全体的にゴシックでオトナなこの衣装はチョコレートを纏っているようにも見えます。視覚から味を判断するのもおかしな話ですが何だか苦そうな色合いです。

「コンセプトはビターアンドスイート、ってところかな。今までとはちょっと違った演技のお仕事だけど、うまくいけば既存ファンは美穂の新しい魅力に気付けるし新規のファンも増えるだろう。ビッグチャンスだと思うんだ」

 駆け出しの頃から何となくではありましたが舞台や声優といった「演じる」お仕事に興味を持っていた私にとって、このお仕事は渡りに船。少しばかりの不安はありましたが引き受けることにしました。