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【ミリマス】乙女嵐と初詣

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/01/03(水) 17:01:45.55 ID:SK37WLJIo

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予定は遅れに遅れていた。

既に集合時間を一時間もオーバーしているのに、未だ待ち合わせ場所に待ち人たちは現れず、

これが初めてのデートだったなら、そろそろ「約束をすっぽかされたかな?」とか
「俺、もしかしてからかわれた?」なんて不安な気持ちになりだしちゃうような頃合いだ。

電話は不通、既読も無し、なんの為の連絡手段なのかとスマホに当たるも無駄なこと。

「うぅ、寒ぃ……!」

寒風さし込むコートの頼りなさは俺の首を縮こまらせ、
無機質な生き物のような冬の空から目の前の雑踏へと視線を戻して考える。


【ミリマス】可奈、生クリームかな

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/12/31(日) 07:35:50.61 ID:KdYkCwkoo

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「クリームは~、口溶け滑らかクリーミ~♪」

そう口ずさんで、大きなシュークリームに口をつける。

「カスタード~、プリンと合わせるクリーム~♪」

さらに、右手に持ったスプーンですくったプリンもパクリと口の中。

「スイーツが~、合わさり奏でるハーモニーっ♪」

心底幸せそうな顔をして、歌う彼女には悪いけど。

「……ねぇ可奈、それは少し食べ過ぎじゃない?」

忠告。私は読み込んでいた台本から顔を上げると、
テーブルの上でお一人様スイーツパーティを開いていた可奈をできるだけ優しく睨みつけた。

……するとキョトンなんて音がしそうな顔をして、彼女が私の方を見る。


【ミリマス】我が恋の運命に応えてあなたっ♪

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/12/18(月) 23:20:00.96 ID:YUfqXVrM0

※ 独自設定が多々あります。
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少女は部屋に飛び込むなり。

「PさんPさん!」

「なんだ、百合子か、おはようさん」

「はい、おはようさんです」

と、朝の挨拶を男と交わし。

「早速ですけど、髪型、変じゃないですか? 寝癖とかついていませんか?」

「いや別に……いつもの編み込みが無いぐらいだな」

「そりゃそうです。今から編み込むんですから」

と、彼の真横に陣取った。

「百合子、近い」

「近くないです」

「あとな、百合子、これはなんだ?」

男は少女から手渡された一本の紐ゴムを見つめてそう尋ねた。彼女が言う。


【ミリマス】金髪撫子は炬燵に入り、たい焼き氷菓に色狂う

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/12/05(火) 22:25:27.35 ID:SuJRDoqN0

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765プロ劇場多目的和室にはこたつがある。
十二畳の畳張り。広い部屋の中央に、もう一度言うがこたつがある。

コタツ、炬燵、おこたコタツ。テーブルと布団の組み合わせ。

俺のこたつが真っ赤に燃える。お前もこたつむりにしてやろうか?
あー、あー、こたつみかん。冬が去ってもおこたは出しておこう……。

さて、そんなこたつにアイドルが入る。劇場にあるのだ当然だ。
道具は、使われるため、利用されるためにそこにあるのである。

日本人の、アイドルの、日本の地に立つ二本の足を温めるためにあるのである。
だからほら、こたつに両足を突っ込んで、蕩け切った表情を浮かべる劇場アイドルエミリースチュアート!!

「……はぁ~……幸せでしゅ」

英国生まれの金髪少女、エミリーはすっかりコタツの虜だった。
今もその一辺を占拠して、日本の誇る冬の文化、こたつみかんを堪能し終わったばかりである。


【ミリマス】白石紬「彼女の笑顔はミリオンドル」

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/12/03(日) 00:14:58.50 ID:IeQoE4Hm0

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それはここしばらくの間を実家で過ごしていた私が久々に劇場へ顔を出すことのできたある日のことです。
開口一番と申しましょう。私たちのところへやって来た茜さんはいつにも増した爛漫さで。

「おっはようプロちゃんいい朝だね! こういう爽やかな一日の始まりは、グッドニュースで迎えたいとは思わない?
実は! あるのだ! そんなニュースが! さてさて一体それはなんでしょーか?」

と矢継ぎ早に言葉を捲し立て。

「ハイ残念ですけど時間でーす! 正解は、なななんと! 今あなたの目の前に立っている超絶美少女プリティーアイドル
野々原茜ちゃんのたーんじょーうびーっ!! ハッピーバースデー茜ちゃん! お誕生日おめでとう茜ちゃん!!

さあプロちゃんよ、財布の紐を緩める準備はオーケーかい? 明日は朝から晩まで盛大に! ド派手に! ゴージャスに!
天使茜ちゃんの生誕を祝って祝って祝いまくるのだーっ♪」

などと身振り手振りも交えて大変な盛り上がりよう。
対するプロデューサーと私はと言えば、朝から食卓に特盛のカツ丼を振る舞われた胃弱な人の如く顔を曇らせつつ。

「……あー、そうな、誕生日な」

「本当ですか? それはおめでとうございます」

「もうもう二人とも元気ないよー? ほらほら、テンション上げて行こ?」

「いや、別段暗いつもりは無いんだが……」

「どちらかと言えば、茜さんが元気過ぎるのではありませんか?」


【ミリマス】杏奈の好奇心は犬を殺す

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/11/30(木) 19:08:01.39 ID:EJI08azK0

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ご存知、765プロ劇場には「多目的和室」と呼ばれる部屋があるの。

十二畳ほどの広さのこの部屋はお茶会の会場になったりお昼寝のできる仮眠室になったり、
はたまたレクリエーションルームの代わりに使われたりと季節や用途に合わせて変幻自在の変身を見せる。

そして今、いつも畳のいい匂いがしてるこの部屋にはコタツがデーンと置かれてた。

アイドル事務所にコタツって? なんて事情を知らない人は首を捻るかもしれないけど、
これは「女の子が体を冷やすのはよくないだろう」なんて社長の粋な計らいから導入に踏み切られた経緯のある一品だよ。


【ミリマス】紗代子「ワガママな私はアナタだけに」

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/11/19(日) 19:41:29.77 ID:8QMfH7fA0

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何気ない発見だったのだ、それは。

「紗代子が眼鏡を外してる……」

プロデューサーの意外そうな一言に、高山紗代子は思わず「えっ?」と驚きの声を上げたものだ。
正に"キョトン"とした顔である。彼女は手渡された熱々のたい焼きを包み紙から少々覗かせると。

「外しますよ、それは。だって曇っちゃうじゃないですか」

カリカリに焼かれた鯛の尻尾に齧りつく。

生地と餡から立ちのぼるかぐわしい湯気からレンズを守るため、
彼女の空いた手には愛用の眼鏡が握られていた。


城ヶ崎美嘉「本番開始前、駄弁り場」

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/10/31(火) 15:15:17.22 ID:Rmn8FgqLo

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P「それでは皆さん。本日のステージもどうぞよろしくお願いします」

美嘉「任せといてよプロデューサー。ドーンと大船に乗った気でいなってば!」

P「ありがとうございます。城ヶ崎さんはいつも頼もしく……助かりますね」

P「出番が近づけば呼びに来ますので、自分はこれからスタッフとの打ち合わせに――」

美嘉「うん、行ってらっしゃい! そっちも頑張ってね」

P「では、後ほど」


美嘉「じゃーね★」

ガチャ、バタン。スタスタスタ……。

美嘉「……さてと!」

美嘉「それじゃあみんな、今日のライブもプロデューサーの期待に応えられるよう頑張ろう!!」

奏「うふ」

志希「にゃは♪」

周子「はっは~ん?」

フレデリカ「トレビアーン?」


美嘉「――って、み、みんなして何なのその顔はさ」


【ミリマス】紬「びーふすろろがのふ」

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/10/27(金) 22:36:07.46 ID:23i0x2er0

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百合子「ん?」

エミリー「えっ」

貴音「はて……?」

紬「あ……こほん!」

紬「ビーフ……ストロ……ガノフ……よし!」

紬「ビッ、ビーフストロガノフ!!」ピンポーン!

※ビーフストロガノフ(beef stroganoff)
ロシア発祥、牛、牛を使う煮込み料理。ついでに味は、美味である。


【ミリマス】その仕事場は(プロちゃんにとって)タブー

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/10/17(火) 20:22:34.19 ID:g3TGHoLO0

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ぴっ、ぴっ、ポーン! ……時刻は正午となりました。

本日のお天気は曇りのち晴れ、気温もだいぶ低くなって、本格的な冬が来るのを感じ始める今日この頃。
日毎に増してく肌寒さに、そろそろコートやジャンパーなんかが恋しくなっちゃう季節じゃない?

と、言うワケでやって来ました帝櫻デパート! おまけに買い物帰りのその途中、見つけちゃいました顔見知り。
フードコートの隅の席で、寂しくコーヒーなんか飲んでたんだ。

でねでね? 顔を出しちゃった。
イタズラ心がむくむくと。

こっちに気づいてないみたいだったからこっそり後ろから忍び寄って……。

「じゃじゃーんっ! ねぇねぇねぇねぇ何してるの? 偶然遭遇茜ちゃんだよー!!」

声をかけたらパチクリされて、慌てた様子で「静かに!」のジェスチャー。
んにゃ? なんだか多少のワケ有りみたい。ついでに面白そうな予感もね!

そういうの、茜ちゃんピンと来ちゃうんです。
だってこういう些細な予感、なんとなく気づけちゃう私だから!


双葉杏「金食う虫も好き好き」

1: ◆Xz5sQ/W/66 2017/10/08(日) 00:19:31.62 ID:/xf+KF840

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・某日事務所

杏「あ~……」

杏「ああ~……」

杏「うあぁ~……」

P「…………」

杏「あっ……」

P「……? おい双葉」

杏「…………」

P「…………おいってば」

杏「…………はあぁ~……!」

P「おい~、ちょっとは静かにしろってば。こっちはお仕事してんだよ?」