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小日向美穂と冬夜の温もり

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/12/16(日) 23:36:00.57 ID:Wi4dcB/qO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/12/16(日) 23:37:04.61 ID:Wi4dcB/qO

12月16日。

 既に夕陽は沈んで空は黒く、辺りは夜に染まる頃。

 都内某所に存在する女子寮の入り口付近に、小日向美穂は立って居た。
 関東でも雪が降った日の夜風は余りにも寒く、ほんの数分前に部屋を抜け出したばかりなのに既に指は悴み切っていて。
 それを温める為に吹き掛けた吐息の白さが、その寒さを更に主張している。
 スマホのバッテリーも消費が早く、あっという間に半分を下回ってしまっていた。

「……まだかなぁ」

 約束の時間まで、おそらく後十分ほど。
 今か今かと、まるで恋人を待ち焦がれるかの様に空を見上げる。
 雲に隠れた月は、綺麗に半分。
 幸い雨はあがってくれたが、この雲ではまた降り出してもおかしくは無かった。

 焦りは無かった、絶対時間ピッタリに来てくれると信じていたから。
 今から出掛ければ寮の門限ギリギリとなってしまう事は分かっていたが、それでもこれからの事へのワクワクが上回り。
 一応窓の鍵は開けて出て来たから、最悪の事態は回避出来る様になっている。
 もっとも、いざとなったら他の子の部屋に窓から入れてもらうだけだけれど。

 約束の時間まで、あと一分。
 寮の前の道路が、ライトに照らされた。
 少しずつ車が近付いてくる音がする。
 その音源の接近はだんだんゆっくりとなり、そのまま入り口の前で五回ブレーキを踏んでから通り過ぎて行った。

 ……通り過ぎて行った。

「……あ、あの……っ! 此処です! 此処ですよーっ!!」


まゆ「明日は美穂ちゃんの」加蓮「誕生日!」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/12/16(日) 00:00:12.58 ID:1A5suEAO0

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/12/16(日) 00:01:14.24 ID:1A5suEAO0

~12/15(土)、都内某所のアイドル事務所~

まゆ「……本日、皆さんに集まって頂いたのは他でもありません」

加蓮「さっさと本題言えば良いのにわざわざ持ち出されて否定された他の気持ち考えた事ある?」

まゆ「えー、明日に迫った美穂ちゃんの誕生日ですが」

加蓮「ねぇちょっと! 無視しないでよ!!」

智絵里「プレゼントなら、用意してあります……!」フンスッ

まゆ「よろしい」

加蓮「よろしくないよろしくない!」

李衣菜「で、サプライズだから内緒にしとくんだっけ?」

まゆ「はい、明日朝一で女子寮に押し掛けます。プレゼントはみくちゃんや輝子ちゃんの部屋に隠させて貰うと良いでしょう」

加蓮「あーもー私帰る! 無視するんだっら帰る!」

まゆ「るっせぇですよぉ! 小学生ですかぁ?!」

智絵里「ばいばい、加蓮ちゃん」

加蓮「…………止めないの? 私本当に帰っちゃうよ?」

李衣菜「……ま、まぁまぁ」

加蓮「まぁ? みんなにそこまで謝られたら私も自己中でごめんね、って感じだし」

智絵里「…………ダルい……」


まゆ「チャックが開いてます……」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/11/30(金) 19:39:30.81 ID:9b7hUkKd0

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/11/30(金) 19:40:36.69 ID:9b7hUkKd0

P「………………」カタカタカタ

ちひろ「………………」カタカタカタ

P「………………」カタカタカタ

ちひろ「………………」カタカタカタ

P「…………ッターンッ!」ッターンッ!

ちひろ「あ、終わりましたか?」

P「はい、まぁひと段落ですけど。ちひろさんは?」

ちひろ「私も丁度終わったところです。コーヒー淹れましょうか?」

P「ん、お願いしていいですか?」

ちひろ「一杯302円になりますっ!」

P「おかわり自由っぽい値段ですね」

ちひろ「……あら、切れてる……すみませんプロデューサーさん、缶コーヒーでいいですか?」

P「ん、なら俺が買って来ますよ」

ちひろ「いえ、ついでに書類も出してきちゃいたいので」

P「んじゃお願いします」

ちひろ「ブラックで良いですか?」

P「この事務所の話ですか?」

ちひろ「コーヒーの話ですけど……」

P「ま、ブラックでお願いします」

ちひろ「了解です!」

バタンッ


北条加蓮と過ごす夏

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/11/26(月) 17:57:19.00 ID:KHJaryQg0

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/11/26(月) 17:58:54.99 ID:KHJaryQg0

 炎天下、つんざくような蝉の声。

 意図せず短歌となってしまった景色の向こうには、照り返された陽射しに溶けるコンクリートの群れ。
 ビルの窓が、道路が、そして何より遮る物なく降り注ぐ夏の化身が、ただひたすらこの一日を暑くしている。
 路上を走る車達も、心なしこの暑さにイラついている様に見えて。
 そんな、絵に描いたような夏の始まり。

 七月十二日、俺はポツリと呟いた。

「…………あっつ……」

 言ったところで涼しくなる訳では無いが、一言くらい愚痴ったって許されるだろう。
 それ程の暑さと、それ程の熱さと、あとそれ程の心地悪い汗。
 こんな事なら事務所の冷房が効いた部屋で麦茶片手にパソコンとにらめっこしていれば良かったと後悔する事約二秒。
 まぁそんな事アシスタント兼事務員の千川ちひろさんが許してくれなかっただろうなと内心で納得(諦念)してしまうまで後0秒。

 芸能事務所に勤めている俺は、二時間ほど前からこのクソ熱い炎天下の中をアリの様にひたすら歩き回っていた。
 目的はとても単純、スカウトである。
 ある程度の見た目の基準を満たしてそこそこ育ちの良さそうな女の子に声を掛けるお仕事。
 ぶっきらぼうにあしらわれたり警察を呼ばれかけるお仕事とも言う。

「そこのキミ、可愛いね。アイドルに興味あったりしない?」
「今時間ありますか? 私、アイドル事務所の者で今スカウトやってるんですが」
「アイドルどう? テレビ出れるよ?」

 実際自分の娘が見ず知らずの男にそんな風に声を掛けられていたら迷わず警察を呼ぶと思う、まだ未婚だが。
 警察が来るのを待っている間に罵詈雑言フルコースのおまけ付きだ。
 一応俺の勤めている事務所は業界内でも最大手クラスの、おそらくテレビを見ていれば一度は耳に挟んだ事くらいはあるであろう事務所なのだが。
 問題は、殆どの場合きちんとした自己紹介まで漕ぎ着けて名刺を渡すところまで辿り着けない事だ。

 更に言っておくと、俺もここまで砕けた口調のスカウトはしていない。
 今回は普段の『取り敢えず人数を増やす、手持ちの卵を増やす』為のスカウトでは無い。
 『新規ユニット(予定)のメンバーを確保する』為のスカウトなのだ。
 ならば事務所に既に所属しているアイドルに声を掛ければいいものを、と思ったし言ってはみたがどうやらそれは専務直々の意向という事で。

 と、言う訳で。
 今こうして、この暑い夏のど真ん中でせっせと自分内の基準をクリアする女の子を探しては、声を掛けて追い払われるのループを繰り返していた。
 ちなみにだが、ユニットの最終的な人数は四人又は五人。
 現時点では二人が確定していて、そのうちの片方である女の子は……


フレデリカ「ハロウィン通販ごっこ」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/28(日) 23:28:30.01 ID:e2ne6aahO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/28(日) 23:29:37.67 ID:e2ne6aahO

杏「さっむ……最近寒くない?」

肇「ふふ、東京の子供は軟弱ですね。私の故郷は」

杏「杏北海道出身だしなんなら肇ちゃんより年上なんだけど」

肇「……昨夜の通販番組は何を見ましたか?」

杏「逸らし方雑過ぎるし選択肢狭過ぎるでしょ、フローリングクリーナー」

肇「勝ちました、私は家庭用肉切り包丁セットです」

杏「基準どこ」

肇「今なら陶芸セットが付いてくるらしいので」

杏「あまりにも分かりやすい」

肇「…………」

杏「…………」

肇「……部屋、入らないんですか?」

杏「肇ちゃんが先に入ったら?杏の方が年上だから先譲るよ」


幼馴染でクラスメイトな小日向美穂

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/21(日) 21:29:10.26 ID:ueo6A56r0

これはモバマスssです
かなりの独自設定があります


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/21(日) 21:30:36.21 ID:ueo6A56r0

 幼馴染

 幼い頃に親しくしていた友達の事。 英語で書くと old playmate
 同性・異性を問わない「友達」を指す。
 けれど一般的には幼馴染という単語を聞くと異性の相手を思い浮かべる人が多く。
 まぁ僕も異性の事を指す意味として使っている。

 なぜ僕が月曜日の朝っぱらに布団から抜け出すよりも早く幼馴染について語っているのかと言えば。
 それはもちろん、それに関するお話しをしようとしているからで。
 で、今回もまた例に漏れず異性としての幼馴染の話になる訳だけど。

 さて……と、本題。

美穂「……ぅうぅん……Pくん…………寝てません……寝てま……」

 幼馴染である小日向美穂が、今日も今日とて僕の布団に潜り込んで眠っていた。

 高校も二年生にあがりそこそこ慣れて来た五月の頭、第一週目の月曜日。
 本日も当然の如く学校があって七時に掛けたアラームで目を覚ませば、隣には毎日見ている幼馴染の顔。

P「……まぁ、慣れてるけどさ」

 小学校よりも前からの付き合いであるこいつは、朝に弱い。
 なのに、何故か毎日朝早く僕の家に来る。
 そしてバスが目の前で出発してしまうくらいの頻度で、僕のベッドで寝落ちする。
 なぜ来る、ほんと、なんで来るんだろう。

P「……家で寝てればいいのに……」

 かなり昔になんでくるの? と尋ねたところ、起こしに来てあげてるんですっ! とふんすふんすしながらドヤ顔で答えてくれたけれども。
 小日向がその役目を果たしてくれたのはおそらく片手以上両手未満の回数と記憶している。
 確かに中学あがりたての思春期入った頃はドキッとして目がぱっちり覚める事はあったが。
 もう、うん、慣れた。


まゆ「サンタさんはいます!」加蓮「は?いるし!」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/20(土) 19:37:14.95 ID:cpQp0sJQ0

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/20(土) 19:38:08.95 ID:cpQp0sJQ0

まゆ「加蓮ちゃんの分からず屋! ポテト! 前髪分け目の関ヶ原!!」

加蓮「まゆのバカ! アホ! ドジ! マヌケ!!」

美穂「て、低レベルな言い争いはやめよう……?」

まゆ「美穂ちゃんはどっちの味方なんですか!」

加蓮「私の味方でしょ?!」

美穂「えっ……ええぇ……」

智絵里「……け、ケンカは良くないと思うけど……」

李衣菜「へいへーい、お嬢様方何を言い争ってるの?」

まゆ「李衣菜ちゃんはまゆの味方ですよね?!」

加蓮「李衣菜は私の友達だよ!」

李衣菜「……事情聞かせて貰っていい?」


五十嵐響子の幼馴染

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/16(火) 18:00:00.37 ID:tVuGdBwHO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/10/16(火) 18:01:20.19 ID:tVuGdBwHO

 きー、こー、きー、こー

 昔はもっと、滑らかに動いた筈なのに。
 乗る人が減り漕がれる事を忘れていたかの様に、軋む音を立てるこのブランコも。
 もう何年も水を出す事なく、ただそこにあるだけの赤くなった水道の蛇口も。
 けれど全てが、僕にとってはあの日のままだ。

 誰も居ない公園で僕は一人、少し錆びたブランコを漕ぎ続けた。
 夏と呼ぶにはもう遅過ぎる九月の夕方、薄着では冷えるくらいの風が吹いていて。
 やる事も無く、かと言って何もせず待つのは難しく。
 約束の時間が来るまで何度も何度も子供の様に、僕はブランコを揺らした。

 あいつが、幼馴染がーー五十嵐が、戻ってくる。
 東京に行ってアイドルを続けている五十嵐響子が、久し振りに鳥取に戻ってくる。
 それを知ったクラスメイト達は皆、とても楽しそうに喜んでいた。
 かつて仲良く遊んでいた友達が有名になって、そんな彼女が僕達のよく知る地でライブをしてくれるのだから盛り上がらない訳がない。

 けれど当然、僕は五十嵐がこちらへ戻って来てくれる事くらいとうの昔に知っていた。
 五十嵐自身から久し振りにそっちに帰るんですっ! なんて連絡が来るより前から知っていた。
 あいつの活動は1ファンとして把握していたし、ライブの日程も分かっている。
 だからこそこうして、久し振りに会う予定を取り付ける事が出来たんだ。

『久し振りに会えたりしないか?』
『もちろんですっ! こちらは〇〇日の十七時なら動けそうです』
『じゃあ、いつもの公園で』
『はいっ! 会うの、楽しみですねっ!』

 そんな、いつもの調子に続く会話。
 けれどそれが、僕にとっては嬉しくて。
 ファンとしてではなくて、幼馴染として五十嵐と会話出来る事が心から嬉しくて。
 他のファンが知ったら嫉妬するだろうな、なんて少し優越感を覚えてしまうくらいには。

 僕は、五十嵐の事が好きだった。

 なぁ、五十嵐。
 お前は、覚えてるかな。
 小さい頃、お前が言ってくれた言葉、覚えてくれているのかな。
 あの日、まだ僕らがあまりにも子供過ぎたあの頃。

『私、大きくなったら君のお嫁さんになりたいんですっ!』

 そんな言葉を、まだ。


フレデリカ「プールごっこ」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/26(木) 17:04:12.79 ID:xLfIWZPs0

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/26(木) 17:04:53.31 ID:xLfIWZPs0

杏「……あつい……」

肇「心頭滅却すれば火もまた涼し、ですよ。杏ちゃん」

杏「いや無理じゃない?これ落ち着きとかで涼しくなるレベルじゃないって」

肇「……ですね……」

杏「廊下ももっと冷房ガンガンにかけてくれれば良いのに」

肇「ま、まぁ部屋に戻ればきっと冷房で冷え切ってる筈ですから」

杏「たしかに。文香ちゃんの事だから『汗で本が滲んでしまっては大変ですから』とか言いそうだしね」

肇「そうと決まれば、部屋まで競争ですね!」

杏「走んないよ?」

肇「負けるのが怖いんですか?」

杏「その安い挑発に乗るのは文香ちゃんくらいだから」


藤原肇「釣りはお好きですか?」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/25(水) 17:42:19.90 ID:EN7B3i0VO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/25(水) 17:43:46.07 ID:EN7B3i0VO

「釣り、か?」

「はい。釣りです」

 7月某日、事務所にて。

 茹だるような暑さから逃げる様に事務所に飛び込み、ペットボトルを一瞬で空にして。
 ふぅ、と一息吐いたところで。
 担当アイドルである肇に、『釣りはお好きですか?』と問いかけられた。

「うーん……興味が無い訳じゃ無いが、積極的に行こうとはしないかな」

 そう答えて、即後悔。
 馬鹿か、俺は。
 肇が釣りが好きな事くらいは知っている。
 だったらもう少しまともな返し方があっただろうに。

 ぷくーなんてされたらとても困る。
 可愛いが。
 御機嫌斜めな肇は、少しばかり面がどうでくさいのだから。
 可愛いけれども。


まゆ「今日は楽しい」加蓮「クリスマス」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/24(火) 16:23:06.61 ID:aQlXF2obO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/24(火) 16:23:57.84 ID:aQlXF2obO

~24日、事務所にて~


加蓮「クーリスマスが今年もやあてくるっ!」

まゆ「るるるんるんるんふふふんふんふん」

加蓮「歌詞うろ覚え過ぎない?」

まゆ「大丈夫です、クリスマスで大切なのは気分ですから」

加蓮「それもそうだね!」

まゆ「ケーキはどうしますかぁ?」

加蓮「用意してないしポテトのキッシュで良いんじゃない?」

まゆ「ジャガイモも買ってきてませんが……」

加蓮「じゃあもうポテチで良いや」

まゆ「あっ、見てください加蓮ちゃん。雪です、窓の外に雪が降ってますよぉ」

加蓮「ホワイトクリスマスかー、帰りは寒そうだね」

まゆ「寒ければ寒い程、大切な人から伝わる温もりが幸せなものになりますから」

加蓮「ふふっ、たしかに!」

美穂「加蓮ちゃんまゆちゃん気をたしかに!!」


加蓮「目指せわらしべ長者」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/23(月) 18:45:04.03 ID:Kz+vFFoV0

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/23(月) 18:45:59.20 ID:Kz+vFFoV0

~事務所の部屋~

加蓮「あっつー……暑過ぎて無理なんだけど」

まゆ「何が無理なんですかぁ?」

加蓮「えっ?えっと……ほら、あれ、うん、そういう感じの無理って意味」

まゆ「何も説明出来てませんが」

加蓮「うるさい!!」

まゆ「理不尽な怒りですねぇ」

加蓮「まゆには分からないんだ!私の気持ちなんて!!」

まゆ「まぁまゆは加蓮ちゃんではありませんから」

加蓮「私の気持ちくらいわかってよ!!」

まゆ「はいはいどおどお、叫ぶと暑くなりますよぉ」

加蓮「でも実際分かるでしょ?暑過ぎて無理って気持ち」

まゆ「……そうですねぇ……分かりますよぉ……」


【モバマス】Scarlet Days

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/18(水) 13:48:16.09 ID:CoeaNds6O

これはモバマスssです
胸糞要素を含み、とても人を選ぶと内容かと思います


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/18(水) 13:50:58.10 ID:CoeaNds6O

ピピピピッ、ピピピピッ

朝、目覚ましの音で目を覚ます。

今日は月曜天気は晴れ、嫌になる程空は明るい。

ここ数日で一気に蒸し暑くなった梅雨突入前の空気が、身体を起こすのを躊躇わせる。

P「……っし!気合い入れるか!」

仕事があるのだからこんな悠長にしている時間が勿体無い。

さっさと身体を起こして歯を洗い、ヒゲを剃って色々と整える。

丁度炊けた炊飯器の音が少し気分を良くしてくれた。

P「適当なもんで良いかな」

小鍋を火にかけお湯を沸かし、味噌汁の準備をしつつシャケを焼く。

冷蔵庫から昨夜の残りを引っ張って、ちょっとだけ豪華に見せてみたり。

さて……と。

そろそろ、起きてくる頃かな。

美穂「……ふぁぁ……おはようございます……」

P「おはよう美穂、そろそろ出来るから座って待ってろ」

美穂「うぅん……良い匂いが……」

寝ボケた美穂が、パジャマの袖で目を擦りつつ椅子に着く。

二十歳になった今でも可愛さは衰える事を知らず、追加で綺麗・美しいステータスもどんどん上がっていた。

アイドルを引退したのが二十歳の誕生日で半年前だから、だとするともう半年後にはどうなってしまうのだろう。

楽しみは尽きないが、それは置いといて然るべき事を叱らなければならない。


藤原肇「将棋で勝ったらデート、ですか……?」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/01(日) 22:51:08.68 ID:kFHN0JwvO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/07/01(日) 22:52:21.75 ID:kFHN0JwvO

P(格好良くデートに誘う方法は?)

P(アメリカではダンスのペアを格好良く誘うという地獄の様な授業が小学校のうちから存在するらしい)

P(だが残念な事に俺は幼少期をアメリカで過ごしたなどという過去はない)

P(ドラマや映画の様に歯の浮く様なセリフを言えるほど心臓が強くも無い)

P(手品を交えてスタイリッシュにチケットを渡せる技能もない)

P(で、あれば。だ)

P(……欲しいものは勝利で手に入れるべきでは無いだろうか?かつての海賊の様に)

P(と、言うわけで)

P「肇、俺と将棋しないか?」

肇「え……まあ構いませんが……」

P「で、勝ったらデートな」

肇「…………?」

P(……決まった)


ギャルゲーMasque:Rade 文香√

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/05/29(火) 19:29:36.46 ID:MYwvqcph0

これはモバマスssです

ギャルゲーMasque:Rade 加蓮√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514899399/
ギャルゲーMasque:Rade 美穂√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516469052/
ギャルゲーMasque:Rade 智絵里√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517466864/
ギャルゲーMasque:Rade まゆ√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518286150/
ギャルゲーMasque:Rade 李衣菜√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522149505/
の外伝・前日譚的な文香√となっております
本編開始より4ヶ月前の12頭月スタートです
最早マスカレじゃ無いのは内緒でお願いします


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/05/29(火) 19:30:27.31 ID:MYwvqcph0

はぁ……と大きな息を吐く。

口から漏れたその暖かい空気は、周囲を白くし宙を舞い。

風に流されて霧散し消える。

空を覆う雲の色は怪しく、少なくとも良い天気とは言い辛い。

P「遅いな……」

十二月頭の木曜日、俺は玄関前で立っていた。

十六時ともなれば陽は既に暮れ、夜風は冷たく頬を刺す。

びゅぅっと風が道を抜ける音もまた、この寒さに一役買っていて。

わざわざ外で待つ必要は無いのだが、ここまで我慢したのだからと意味の無い意地を張り現状を維持。

P「…………あっ」

はらり、と。

黒と白の中間くらいに見える空のあちこちから、冬の欠片が舞い降りて来た。

コンクリートの地面へ落ちたそれは、小さな跡を残し消えてゆく。

とうとう降って来ちゃったか……

でもまぁ、その程度で諦める様な人じゃないしな。

少し呆れる様に笑って、手に息を吹きかけた。

積もらなければ良いんだけど、積もったら積もったで楽しいし。

とはいえ出来れば、それは深夜の間の出来事であって欲しい。

さて、多分そろそろ来るだろう。

今か今かと、まるで恋人が現れるのを心待ちにするかの様に俺は待つ。

……あぁ、やっぱりだ。

言葉にしなくとも噂をすれば、曲がり角から待ち人が姿を見せた。


まゆ「Age16」加蓮「typeB」

1: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/05/12(土) 15:25:41.41 ID:EDr840HcO

これはモバマスssです


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/05/12(土) 15:26:47.06 ID:EDr840HcO

加蓮「おはようから?」

まゆ「おやすみまで」

加蓮「揺り籠から?」

まゆ「墓場まで」

加蓮「ビビカラ?」

まゆ「エイジ」

加蓮「……私達って十六歳だよね?」

まゆ「ですねぇ」

加蓮「なんで呼ばれなかったんだろ?」

まゆ「不思議ですねぇ……」

加蓮「おかしくない?ビビッドカラーエイジは兎も角としてさ、Age16は私達も呼ばれて然るべきじゃない?」

まゆ「おかしいですねぇ、陰謀の匂いがしますよぉ」

加蓮「ねぇ何でだと思う?」

まゆ「どうしてだと思いますか?肇ちゃん」

肇「……そういう所じゃないですか……?」


ギャルゲーMasque:Rade 李衣菜√

1: ◆TDuorh6/aM 2018/03/27(火) 20:18:25.48 ID:qI0KAu2uO

これはモバマスssです
ギャルゲーMasque:Rade 加蓮√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514899399/
ギャルゲーMasque:Rade 美穂√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516469052/
ギャルゲーMasque:Rade 智絵里√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1517466864/
ギャルゲーMasque:Rade まゆ√
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518286150/
の別√となっております
共通部分(加蓮√81レス目まで)は上記の方で読んで頂ければと思います
また、今回は李衣菜√なので分岐での選択肢には無かった4を選んだという体で投稿させて頂きます


2: ◆x8ozAX/AOWSO 2018/03/27(火) 20:20:24.13 ID:qI0KAu2uO

P「……青春があったよ」

加蓮「は?」

なんかもう、色々あった。

鍋やったり、キスされたり。

遊園地行ったり、キスされたり。

一言で言うなら、きっと青春がピタリと当てはまる言葉だろう。

P「なんて言うかまぁ……高校生だな、って」

今まで、そんな経験した事無かったから。

もしかしたら高校生なら当たり前の事なのかもしれないけど。

正直どうすれば良いのか分からない、ってのが本音だったりする。

P「……ん、そうだ。先週の金曜日さ」

放課後、屋上で。

北条にもキスされたんだ。

なんだかこの学園が突然アメリカンハイスクールになってしまったんじゃないかと疑うレベル。

彼女達からしたら、キスは挨拶がわりなのだろうか。

……んな訳無いよな、流石に。

加蓮「……あれ、鷺沢の事だからもっとはぐらかそうとすると思ってたんだけど」

P「はぐらかして良い事だったのか?」

加蓮「まさか、このまま言い出してくれなかったらポイント失効どころか会員永年追放だったよ」

危ないところだった。

そして。

北条はけらけらと笑いながら言ってはいるが。

それは、つまり……