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モバP「は? 女子寮の視察?」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:05:58.35 ID:vlpr7Vsao

ちひろ「そうです。ほら、今度また増築するじゃないですか」

P「そうですね」

ちひろ「アイドルも増えて、お仕事も忙しくなってくると、どうしても実家住みや親戚の家に居候ばかりでは対応出来ませんし」

ちひろ「思い切ってレッスン場とかの近くに建ててですね~」

P「そんなお金がどこにあるんすか」

ちひろ「~♪」

P「目を見て話せ」

ちひろ「それでですよ」

P「はぁ」


2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:07:48.51 ID:vlpr7Vsao

ちひろ「今は20代の、自分でなんとか出来る娘が中心ですけど、10代の娘も入れたいじゃないですか」

P「杏も入ってますけどね」

ちひろ「杏ちゃんはうちの事務所のエースですから」

P「まぁ、あいつを拉致る勢いで仕事に連れ出すのは、人目がはばかられましたからね……」

ちひろ「とにかく、新女子寮を建てるに当って、プロデューサーさんの意見が欲しいんです」

P「女子寮なら、女子の意見でしょ? 必要なのは」

ちひろ「もちろん、警備会社やトレーナーさんにも意見を聞きますけど」

ちひろ「プロデューサーならではの意見もあるでしょう?」

P「……。それに、女の部屋に入るってのはどうも」

ちひろ「別に家探ししろとは言ってません」

ちひろ「ただ参考資料として、はい、ビデオカメラ」

P「おいちひろ」


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:08:45.25 ID:vlpr7Vsao

・20代前半メイン
・Pがうざいのは仕様


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:09:59.75 ID:vlpr7Vsao

ちひろ「何があるか分からないでしょ!?」

P「何かを求めてどーする!?」

ちひろ「お金……特典映像に使えるかもしれないじゃないですか!」

P「ふざけんなよお前!」

ちひろ「……それに、20代の娘ですからね。男の影があったりして」

P「!」

ちひろ「そういうのも見極める必要が、あるんじゃないですかねぇ~?」

P「……」

ちひろ「あっ、プロデューサーさんが影になっちゃっても、しばらくは見逃して上げますよ」

ちひろ「しばらくはね」ニヤリ

P「しません」

P「アイドルと関係を持つくらいなら、舌噛んで死にます」

ちひろ(この人はガチでやりかねないからなぁ……)


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:11:15.43 ID:vlpr7Vsao

ちひろ「ま、ま、そういうわけで、早速行ってきてくださいよ」

P「いや、いくらなんでも仕事がありますし」

P「……明日行くことにして、電話を入れておきますよ」

ちひろ「ええー? 抜き打ちの方が面白いかと」

P「俺はおもしろ映像を撮りに行くんじゃねぇ!」

P「ちひろさん、管理会社の人にも連絡しておいてくださいよ」

ちひろ「はーい」

ちひろ(つまらないから、行き違いがあったことにしておこう)


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:12:41.49 ID:vlpr7Vsao

――女子寮ロビー。

由里子「だから、メガネっ娘って別にメガネが本体じゃないじゃん?」

比奈「人によりけりだと思うんスけど」

由里子「極端な話、メガネが本体なら、メガネ屋さんなんか女の子パラダイスになっちゃうでしょ?」

比奈「う~ん、そう言われると……」

由里子「フリョーステネコ理論みたいなもんで、誰がメガネっ娘なのかってのが大事だと思うんだよネ」

比奈「かけてる女の子がかわいいかってことッスかね」

由里子「そうそう、Pちゃんも比奈ちゃんがかわいいって思ったから引っ張ってきたわけで」

比奈「そ、そうスかね~、未だに実感がなくて」

由里子「照れてるのが可愛い☆」

比奈「そんなこと言ったら、由里子さんも」

由里子「だよねッ」

比奈(扱いづらいッス)


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:13:28.89 ID:vlpr7Vsao

比奈「でも~、プロデューサーは眼鏡をかけたのと外したの、どっちが好きなのか……」

由里子「多分どっちも好きなんだと思うよ」

比奈「え~?」

由里子「てゆーか、プロデューサーが好きかどうか基準なんだね☆」ニヤニヤ

比奈「うっ、そういうのは卑怯ッスよ」

由里子「にゃはは、私は美男子&美男子も好きだけどNCもいけるから」

由里子「あ! でも無生物はちょっとノーサンキューだから!」

比奈「無生物……? ロボとか?」

由里子「いやー、擬人化までならいけるんだけどネー」

prrrr

比奈「ん……?」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:14:21.50 ID:vlpr7Vsao

比奈「はーい、こちら第一女子寮」

比奈「あ、プロデューサー。はい、はい……」

比奈「ええっ、視察!?」

由里子「へはっ!?」

比奈「ええと……あ、明日ッスか」

比奈「一応、みんな夕方には戻ってこれる日ッスけど」

比奈「部屋の片付けッスか……? うーん、原稿がちょっと……」

比奈「あ、みんなにも伝えときます」

比奈「はい、はい……げ、元気ッスよ」

比奈「はい。あの、夏イベ……」

比奈「はーい、分かってまスって」

比奈「それじゃ」チーン


9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:15:00.17 ID:vlpr7Vsao

由里子「……」フルフル

比奈「由里子さん、聞きましたか?」

比奈「なんか、プロデューサーが視察にくるって」

由里子「うわーん、ヒナヒナー!」がばっ

比奈「うわあっ」

由里子「ど、ど、どうしよう、やばいってやばいって」

比奈「な、何がやばいんスか?」

由里子「アタシ、プロデューサーに見られた死ぬ!」

比奈「な、なんで?」

由里子「ガチ陵辱本が整理できてないんだよー!」

比奈「……はあ」


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:16:14.51 ID:vlpr7Vsao

由里子「だって、プロデューサーが、世界を広げろって言うからさ」

由里子「こないだのコスプレの参考資料に買い込んだのよ、萌えアニメの薄い本を!」

比奈「あー……」

由里子「そしたら、絵柄で選んで買い漁ってたら、なんかすごいことになってて……」

比奈「まぁー、中には原作衣装の考察とか、おまけイラストが設定資料集並のもありまスけどね」

比奈「でも、それなら押入れにでも隠しておけば……」

由里子「……っつめなんだ」

比奈「え?」

由里子「もう『本棚が』4つ目なんだじぇー!?」

比奈「そ、そっすか」


11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:17:08.49 ID:vlpr7Vsao

由里子「ダンボールにしまってあるのは、もう限界なんだじぇー!」

比奈「ええっと、その、それは……私の部屋よりやばいッスね」

由里子「ヒナヒナ、あの、その」

比奈「あ、預けるんスか!? 陵辱本を!?」

由里子「だってさー、絵柄好みだから買ったやつがNTR本だった時の衝撃!」

比奈「その、性癖が疑われるんで……」

由里子「そのまま資料用に貸してあげるから!」

比奈「ゴクッ」

比奈「い、いやでも……」

由里子「夏イベの手伝いもするから!」

比奈「!」ktkr


12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:18:12.66 ID:vlpr7Vsao

比奈「し、しょうがないッスね~、つっても、夏イベも友だちの手伝いくらいッスけど」

由里子「う、売り子もやっちゃう!」

比奈「!!」

由里子(サークル側に潜り込んで買い漁ろう)

比奈「も、もしかしてコスプレもして……」

由里子「もちろん!」

比奈「……よ、よぉーし、そういうことなら」

由里子「あ、なんだったら、ちゃんとしたのをヒナヒナの部屋に置いてスペースを作れば、しまっておけるかも!?」

比奈「そ、そッスね。その方が」

由里子「よっし、そうと決まれば早速運んじゃうよ!」ダッ

比奈「……んー。そしたら、私は他のみんなに伝えて来まスかね」


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:52:10.62 ID:vlpr7Vsao

――翌日。

P「……ふー。来たか」

P「ちひろが! 管理会社の人に! 伝えてなかったから!」

P「俺一人だよ!」

P「……」

P「……警備の人まで呼ぶ必要はないしな」

P「……」ピンポーン

P(緊張するな……仕事で送り迎えするのとは違うし)

…… 『はーい』

P「あ、プロデューサーです。ええと、その声は」

亜里沙『あら、Pくん。亜里沙おねえさんですよぉ』

P「はい、あの、今日は視察で」

亜里沙「はいはい、それじゃお迎えしますね~」


17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:52:49.76 ID:vlpr7Vsao

亜里沙「いらっしゃいませ~、プロデューサーさん」

P「すみません、出会い頭で案内してもらって」

亜里沙「いいんですよ~。それじゃ、早速、わ、私の部屋から見ますか?」

P(うん……亜里沙さんなら、何かショックなもんなんてないだろうし……)

P「それじゃすみませんがお願いします」

亜里沙「それじゃご案内しますね~」

P「ええと、こっちの方ですね」

亜里沙「はいはい」


18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:53:51.01 ID:vlpr7Vsao

……亜里沙部屋。

亜里沙「はい、ここですよぉ」

P「それじゃ、失礼して」

P「……うん」

P(部屋は片付いている、内装も特に問題ないし、男の影なんてなさそうだし……)

P(なんだ、全然大丈夫じゃないか)

亜里沙「えへへ、て、照れますね」

P「それじゃ、すみません。少しだけ見て回りますね」

P「うーん、ライブ用のビデオ、保育雑誌……」

P「壁面構成の本、ファッション雑誌は事務所で貸した奴……」

P(勉強家らしいというか、なんていうか、「私物」がほとんど見当たらない……)

亜里沙「せ、先生も一生懸命がんばってますから」


19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:54:20.76 ID:vlpr7Vsao

P「日差しとかは大丈夫ですよね」

亜里沙「ええ。お洗濯ものは一緒に干せますし」

P(いや、部屋が暗くないかってことを聞いたんだけど)

P(もしかして、他の人のまで洗ってるんじゃ)

P「ちょっとすみません。洗面所も……」

P「……」

P「あ、あれ?」

P(は、歯ブラシが二本……!?


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:55:13.07 ID:vlpr7Vsao

P「……亜里沙さん」

亜里沙「なんですか?」

P「この歯ブラシなんですが……」

亜里沙「あ……すみません、気づいちゃいました?」

P「ま、ま、まさか!」

亜里沙「そうなんです~、杏ちゃんには言葉だけじゃダメだって思いまして」

P「……へ?」

亜里沙「こうやってるんです」すちゃ

亜里沙「は・み・が・き、じょーずかな♪」

P(そ、そっちか~!)


21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:55:56.28 ID:vlpr7Vsao

亜里沙「杏ちゃんって、甘いものが好きでしょう?」

亜里沙「ほうっておくと虫歯になっちゃうから、ちゃんとしておかないとって思って」

亜里沙「……どうしたんですか?」

P「い、いえ……」

P「杏のやつ、こんな風に迷惑をかけて……後でたっぷり叱ってやります!」

亜里沙「だ、ダメですよ。杏ちゃんも、最近はちゃんと夜にもお風呂に入って」

P「あ!? もしかして朝シャワーのみ!?」

亜里沙「あっ、今のはひみつ、ひみつです」

P「あいつめ、あとでとっちめてやる!」

亜里沙「こら、もう、ダメですってば」


22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:56:54.62 ID:vlpr7Vsao

P「ふーっ、ふーっ、ま、まあ、亜里沙さんには問題がないようですので」

P「な、何か気がついたことはありますかね?」

亜里沙「そうですねぇ、実は近くに、アレがないんですよ」

P「あれ?」

亜里沙「布屋さん。ウサコちゃんのおようふく、もっと充実させたくて……」ペタペタ

P「……亜里沙さん」

亜里沙「はい?」

P「ちょっと、いいですかね」

亜里沙「あ、そ、そこの引き出しは」

P「失礼します」ガラッ

亜里沙「あああっ」

P(……裁縫セット、は、まだいい)

P(この高級そうな布は……)


23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:57:28.24 ID:vlpr7Vsao

P「亜里沙さん、この布の量はちょっと……」

亜里沙「す、すみません。ウサコちゃんの、衣装と同じ材料で作りたいと思って……」

P「もしかして、自腹で買ってるんですか!?」

亜里沙「? ええ」

P「仕事用なんですから、ちゃんと請求してください!」

亜里沙「えっ、でも」

P「お仕事には、ちゃんとお金が、出るんです!」

P「ウサコちゃんだってデビューしているようなもんなんですよっ!」

亜里沙「そ、そうなの」

P「そうです! っていうかね、裁縫用より、自分の服買ってくださいよ!?」

亜里沙「わ、わかりました」


24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:58:55.82 ID:vlpr7Vsao

P「今度、みんなで買いに行きましょう。ファッションも主導できて、アイドルですよ」

亜里沙「はぁい。うう~、先生だっておしゃれは頑張ってるのに」

P「がんばってるのはおしゃれとは言いません」

P「それじゃ、次に行きますから」

亜里沙「あっ、それじゃ杏ちゃんのところへ行きますか?」

P「そうですね、嫌な予感しかしませんが」

亜里沙「でも、お掃除は……してたみたいですよ?」

P「へぇ。そりゃ珍しいこともあるもんですね」

P「それじゃありがとうございました」

亜里沙「はい~」


25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 13:59:48.97 ID:vlpr7Vsao

……杏部屋。

P「……杏、いるか?」コンコン

  ピコピコ ウィーン ズダダダ

P「……」

P「おい、開けるぞ!」ガチャッ

P「……って、うわぁー! きたねぇー!」

杏「お、プロデューサー。よく来たね」

P「お、お、お前は!」

P「掃除したんじゃなかったのかよ!?」

杏「へ? だから、あるっしょ? 足の踏み場」

P「こいつは……!」


26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:00:59.72 ID:vlpr7Vsao

杏「なんだよー、いつも寮まで迎えに来てたじゃん」

P「玄関で呼び出してただけだからな……ここまでひどいとは思わなかったぞ……」

杏「そうだっけ? ま、とにかくお入り」

P「入れるかボケ! ゴミ袋持ってくる!」

杏「ち、ちょっと待った。ココらへんにあるのは全部必要なものであって」

P「放り出してあるパンツも必要なものかい!」

杏「それ洗濯終わってるやつだし」

P「だったらしまえよ!?」

杏「いやー、使うものは手元にないと気になっちゃって」

P「ふざけてんのか!」

P「あとな……ゲームの画面見たまま受け答えしてんじゃねーよ!」

杏「この時間が至福だよね」


27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:01:55.79 ID:vlpr7Vsao

P「お前は、女としての恥じらいはないのかよ」

杏「えー、私生活まで管理されてもねー」

P「……」

杏「どしたの。眉間を抑えちゃって」

P「杏。お前はうちで一番売れてるアイドルだ」

杏「お、おう」

P「まあ、なんだ。売り方が売り方だしな。こういう私生活でも多分、人気が落ちるってこたないだろ」

杏「うん」

P「だがな、今度の話はちょっと違う」

P「新しく女子寮をつくる、聞いているだろ?」

杏「うん、もっと大きくなるんでしょ?」

P「それだけじゃない」


28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:03:00.44 ID:vlpr7Vsao

P「新しく、お前より年下の娘を入寮させる予定だ」

P「そんな時、お前のこんな堕落した姿を見てみろ」

P「想像してみろ、例えば、お前より年上のお姉さんが仕事から帰ってくる」

P「寮で、ビール飲んでごろごろしてテレビを観ているとか」

杏「ユッキじゃん」

P「……あいつのことは置いておくにしても」

P「そんなヤツを見たら!」

杏「反面教師にする」

P「だろうな」

P「……正論言ってんじゃねぇ!」

杏「もー、うるさいなぁ」


29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:03:46.08 ID:vlpr7Vsao

杏「私のことはどうだっていいじゃん」

P「いいわけあるかっ」

杏「だって、私を見て真似っ子して売れなくなってもさー、それはその娘の責任じゃない?」

P「む……」

杏「私だって、少なからず、泣きを見てる娘も知ってるけどさ」

杏「だからって私を見習え、なんて口が裂けても言えないし」

P「……」

杏「人は人、私は私って言ってたの、プロデューサーじゃん?」

P「そういう意味で言ったわけじゃないんだが」


30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:04:22.72 ID:vlpr7Vsao

P「だけど、お前のこと心配して、亜里沙さんだって歯磨き指導してるそうじゃないか」

杏「あ、あー……」

P「面倒がっているのを言い訳するなと言っても無理だとは思うがな」

P「お前のことを心配してるから、いろいろ言いたくなるんだよ」

杏「……プロデューサーも?」

P「当たり前だろ」

杏「そっか」

P「……ん? そういや、亜里沙さんの部屋で歯磨きしてるんだよな」

杏「ギクッ」

P「ちょっと洗面所」

杏「あっ」


31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:06:48.08 ID:vlpr7Vsao

P「うぐっ、も、物置じゃねーか、完全に!」

杏「い、いや~、あはは」

P「お前、もしかして風呂まで亜里沙さんのところで入ってるな!?」

杏「ソンナコトナイヨ」

P「つーか、亜里沙さんが気にして風呂に入れてるんだろ!」

杏「ゼンゼン、ソンナコトナイヨ」

杏「アンズ、オフロ、スキ」

P「石鹸の一つでも置いてから言えやー!」

P「幼児か、お前は!」

杏「ひとりでできるもん」

P「ぬがあっ!」


32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:07:24.84 ID:vlpr7Vsao

P「はぁはぁ……もういっそお前は亜里沙さんと同室にしてやろうか」

杏「おおっ、ルームシェア!」

P「喜ぶな!」

杏「え~? でもプロデューサーがお世話するわけじゃないじゃん」

P「そういう問題じゃねぇよ!」

杏「……わ、私はプロデューサーと同棲でもいいんだが」

P「俺を[ピーーー]気か!?」

P「チッ、この調子なら男がどうとかは関係無さそうだな」

杏「男~?」

P「ああ……一応な」

杏「あっはっは、私より稼いでから求婚してみろと」

P(その上、家事まで要求されるとか地獄だな)


33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:07:53.14 ID:vlpr7Vsao

P「ん……?」

杏「え、なに?」

P「なんだ、このプラケースだけやけに綺麗な……」

杏「あ、あー! ダメー!」バッ

P「な、なんだ、どうした」

杏「それは杏の大事なものなの!」

P「ほ、ほう」ニヤ

杏「あ!? ちょっと!」

P「中はなんだ? 手紙か? ラブレターとかじゃないだろうな」

杏「や、やめろー!」


34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:08:59.68 ID:vlpr7Vsao

P「……な、なんだ。ファンレターじゃないか」

杏「う、や、やめろ」

P「別に恥ずかしがるものじゃないだろ。俺が一度チェックしてるんだし」

P「ん、これ、覚えてるぞ」

杏「!」

P「確か、ラジオ番組の時にメールを読んだリスナーからのだよな。珍しくお前が、まともに答えてたやつ」

P「ええと、受験で失敗して、親と喧嘩して……」

杏「……逃げた気になってたって言ってた人」

P「そうか。……『あの時は杏ちゃんの言葉にグサッときました。「親のせいにしてるんじゃない? 自分の」』」

杏「わー! わー! わー!」

P「『でも、それから自分を見なおして』」

杏「読み上げないでよ!」

P「ほほう」ニヤリ


36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:10:16.26 ID:vlpr7Vsao

P「お前がファンレターを大事にしているとは思わなんだなぁ」ニヤニヤ

杏「べ、別にいいでしょ!」

P「なるほどね。大事なものは自分なりにちゃんと管理しているってわけか」

杏「う、うぐ……」

P「よしよし、そういうことなら勝手にお掃除しても駄目だしな」

P「無くさないようにするために、自分から家事が出来る能力をつけてやらないとな」

杏「アーアーキコエナーイ」

P「なに、俺は信頼しているから」

杏「う、うるさい」


37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 14:14:33.48 ID:vlpr7Vsao

P「さて、じゃあ、そろそろ別の人の部屋に行くわ」

P「なんか最後に要望を聞いておいてやる」

杏「……とりあえず、人のものを勝手に取られないようにしてほしい」

P「だったら掃除しろよ」

杏「やだし」

P「……。金庫でもつけるか? 他にはあるか?」

杏「新しい寮にするんだったら、お昼寝部屋とかつけるといいと思うよ」

杏「ほら、ロビーがちょっとさ、薄暗いじゃん?」

P「ああ。お昼寝部屋は却下だが、ロビーの照明は考えよう」

杏「ちえー」


41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:19:57.91 ID:sKcM7nL4o

……比奈部屋。

P「……比奈。いるか?」コンコン

比奈「うぃーす……」

P「入って大丈夫か?」

比奈「だ、大丈夫ッスよ」

P「ん」

比奈「ど、どうぞ~」

P「……」

P「うむ。アイドルの部屋にトレース台ってどういうことなんだろうな」

比奈「そ、そこッスか? もっとこう、同業者のポスターとか貼ってあるところとか」

P「資料用だろ」

比奈「うっ」


43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:21:19.42 ID:sKcM7nL4o

P「まあでも、全然片付いているな」

比奈「ええまあ……どちらかと言うと、物置いてると原稿に集中できないんで」

P「俺はレッスンに集中して欲しいんだが」

比奈「ま、まあ、プライベートは言いっこなしで」

P「どうもなぁ、由里子もそうなんだが、お前らはアイドルの自覚がちょっと薄いだろ」

比奈「うっ、まあ、でも、ほら」

P「なんだ?」

比奈「プロデューサーは、信頼してるッスから」

P「それは嬉しい。が、あまり気軽にイベントに参加したいとか言うなよ」

比奈「そうッスか……」


44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:21:51.37 ID:sKcM7nL4o

P「あ、いや、別に参加を禁止したいわけじゃないんだ」

P「比奈の場合、趣味というか、特技になってるしな」

比奈「はぁ」

P「ただほら、せっかくならな、比奈自身をアピールするチャンスにもなるかもしれないだろ」

比奈「え、えっと、アイドルとして参加してこいってことスか?」

P「例えばの話だ」

比奈「そ、それはそれで恥ずかしいような」

P「お前はカワイイんだからもっと自信を持て」

比奈「……へへ」

P(持ちすぎても困るが)


45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:22:25.46 ID:sKcM7nL4o

P「もう少し見て回るぞ」

比奈「は、はいはい」

P「……」

P(うむ、この調子だと比奈も大丈夫そうだな)

P(まあ、男がどうしたとか、そもそも女子寮でチラつく方がおかしいわけだが)

P「おっ、キャラ時計か……二個あるが」

比奈「ファンの人にもらったやつッスね」

P「ああ、そうだな」

P「……何か変わったことってあるか?」

比奈「か、変わったことッスか」


46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:22:53.16 ID:sKcM7nL4o

比奈「う~ん、服を買うようになりましたね」

P「……そりゃすげぇな」

比奈「って言っても、漫画に比べれば全然」

P「いやだからな?」

P「大方、収納スペースには布類より紙類の方が収められているんだろうが、それはおかしいわけだぞ」

比奈「そーは言いますが、実際、何買っていいか分からないわけで」

P「こないだオシャレも楽しみたいって言ってたろう」

P「わーかった。やっぱり今度、衣装担当に事務所に来た時の服をチェックしてもらおう」

比奈「あっ、ひどい!」

P「ひどいわけがあるか!」


47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:28:06.91 ID:sKcM7nL4o

P「んん? そういえば、今日はジャージじゃないんだな」

比奈「え、ええ。まあ」

P「まさか、俺が来るからって、無理にいろいろ押し込んだんじゃないだろうな」

比奈「い、いやいやそんな」

P「……」

比奈「……」

P「押入れとか……見てもいいか」

比奈「えっ? はあ、いいッスよ」

P(いいのかよ)

P「いいか、開けるぞ」ギィ


48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:30:07.39 ID:sKcM7nL4o

P「……」

比奈「ほら、バッチリ片付いてるッスよ」

P「……そうだな」

比奈「でしょ」

P「漫画がな」

比奈「はい」

P「押入れに本棚作ってどうするんだよ!?」

比奈「えっ?」

比奈(収納上手ってほめられるのかと……)


49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:33:52.08 ID:sKcM7nL4o

P「押入れっつーか書庫じゃねーか!」

比奈「スライド式なんすよ。ほら、二重になってまして」ゴロゴロ

P「そういうギミック解説はいい!」

P「こ、この冊数だと……ひぃ、ふぅ……数百冊くらいあるだろ」

比奈「いやー、一桁違いますかね」

P「服はどうしたんだ!?」

比奈「い、一応、下の段に……」

P「……」

P「今度、新しい寮を作る時は、漫画倉庫でも建てた方がいいのか?」

比奈「あ、いいッスね」

P「よくねーよ!」


50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:39:39.01 ID:sKcM7nL4o

P「俺もさ、本棚に入りきらない単行本を、ダンボールに詰めたりはするさ」

P「だけどここまでやるか?」

比奈「やー、でも、意外と押入れにピッタリはまるサイズの棚ってなくて」

P「たりめーだよ!」

比奈「でも、プロデューサー。漫画って近くにあるとすぐ読みたくなるじゃないスか」

P「あーそう。本棚を表に出しても嫌なのな……」

P「……あ、ダンピールがある」

比奈「いいッスよね~」

P「って、いかんいかん。俺は視察に来たんだった」


51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:40:48.55 ID:sKcM7nL4o

P「……ん? でも、下の段にダンボールがあるぞ」

比奈「あ、それは」

P「なんだよ」

比奈「と、友達に預かってくれって言われたもので……」

P「……なんかヤバイものじゃないだろうな」

比奈「そんなことはないでスけど」

P「すまんが、ちょっと改めさせてもらう」

比奈「どうぞ」

比奈(ちゃんとしたのって言ってたし)

P「うわああああっ」ガタン

比奈「えっ」


52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:41:17.55 ID:sKcM7nL4o

P「お、おま、お前! コレ無修正のホモ本じゃねーか!」

比奈「!?」

P「なんなの!? 資料なの!?」

P「それとも目覚めたの!?」

比奈「ち、ちが……預かってって……」

P「BLとかそういうレベルじゃないじゃん……」

比奈「ちが、私、二次専門……!」

P「……」ジーッ

比奈「し、信じてください!」

P「何を信じればいいのか分からん」


53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:41:54.12 ID:sKcM7nL4o

比奈(う、嘘だ、由里子さんは生モノ苦手って言ってたのに……!)

P「お前、信頼してるってそういうことか!?」

比奈「う、うう……」ポロ

P「!」

比奈「ほんとに、ほんとに違うんでス」ポロポロ

P「わ、分かった! 悪かった!」

P「預かり物で、中身をよく見ずに受け取っちゃったんだな!」

比奈「はい……はい……」グスグス

P「よ、よし。分かった、封印し直そう」


54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:42:23.49 ID:sKcM7nL4o

……

比奈「……うあ」

P「お、落ち着いたか」

比奈「……はい」

P「はぁ~、悪かったよ。しかし、とんでもないものを預けるやつがいたもんだな」

比奈「一応、ちゃんとしたのって聞いてたんスけど」

P「ちゃんとした、なんだったんだよ」

P「ちゃんとしたガチものってことか?」

比奈「さぁ、よく分からないッス」

P「……ん? 待てよ?」

比奈「はい?」

P「あの量をわざわざ遠くから運び込んだやつがいるのか?」

比奈「!」


55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/09(木) 19:43:09.30 ID:sKcM7nL4o

P「もしかして、部外者がうちの寮に……」

比奈「あ、あああ、いやぁ、そのそれは」

P「どうなんだ、比奈」

比奈「いやー、関係ないんじゃないッスかね」

P「比奈」

比奈「はい」

P「正直に言ってくれ」

比奈「……由里子さんが預かってくれと」

P「あいつかよ……!」

比奈(南無)

P「ちょっと比奈もついてこい! こいつ返品してやる!」

比奈「え、あ、ちょ」


61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:36:51.39 ID:1VcRXcdgo

……由里子部屋。

P「おらあっ! 大西ィ!」ガチャッ

P「いやがらねぇ! でも開いてる!」

比奈「あれ? いると思ってたんスけど」

P「まさか怒鳴りこんでくることを予想して逃げたんじゃなかろうな……」

P「しかし、こう……国旗にお出迎えされると圧倒されるな」

比奈「キャラがプリントされてますけど」

P「……むぅ、比奈の部屋に負けず劣らずグッズ塗れっつーか、整理はされてるが汚い」

比奈「やー、結構すごいッスねー」

P「ベタベタポスター貼りやがって。しかも公式の並び順を意識しまくりだし」

P「うっ、この棚に入ってるの全部薄い本か……? タグまでついてるぞ!」

P「机に放り出してあるのは……コスプレ用の型紙か? あいつ自作はしないって言ってたのに」

比奈「むしろ一見だけでわかるプロデューサーがすごいッス」


62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:37:18.09 ID:1VcRXcdgo

P「キャラソン、うちわ、ポスター、シール、アクセ……」

P「げ、限定デザインの時計とか……」

比奈「いくらするんスかね……?」

P「こいつ、自分もアイドルだろうに」

P「なんというか、一分の隙もないって感じだな」

比奈「す、隙?」

P「いや、典型的なアレの娘過ぎて」

比奈「あー……で、でも、ほら、こないだの写真も飾ってまスよ」

P「ん? ああ、おまけで集合写真風に撮ったやつか」

P「……キャラのフォトフレームに入れてある、な」


63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:37:44.05 ID:1VcRXcdgo

P「しかし、この調子でちゃんと自炊とか出来てるのか」

比奈「さぁ……」

P「あいつは気に入ったものは徹底するけど、そうでないことには無頓着だからな」

P「正直な話、腐を極めているというより、単に気に入ったものがたまたま腐っていただけという気がするんだよ」

比奈「えーと、西洋人なのに納豆と漬物が好きだったとかそういう」

P「んん? なんか意味が違う気がするが」

P「ほれ見ろ。食器類はお気に入りのキャラ物が少ないからめちゃくちゃシンプルな四皿百円のやつだ」

P「でもマグカップはいっぱいある」

比奈「あー、そういや買い過ぎちゃってて分けてもらったことも……」

P「なんで同じ物を大量に買うんだろうな、あいつは……」


64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:38:10.16 ID:1VcRXcdgo

P「ったく、怒鳴りつけてやろうかと思ったが、怒る気も失せたわ」

P「いないんじゃしょうがないしな」

比奈(うっ、でもこのままだとなんとなく悔しいような)

比奈「あ、あ~、そういえば、慌ててあちこちにダンボールを隠してましたね」

P「だろうな。比奈にも預けるくらいだし」

P「自分なりに整理はしているんだろうが、自分基準すぎるんだよ、どいつもこいつも!」

比奈「言葉にもないッス」

P(なんかこう、自己評価が低いからか)

P(かえって欲望にオープン過ぎるというか……長所になる時もあるんだが)


65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:38:37.72 ID:1VcRXcdgo

P「ん、なんだあいつ。自作でアルバムなんか作ってんのか」

比奈「へ~、結構、よくできてまスね」

P「自撮りでポーズ研究、他の娘の写り方もメモがあるな……」

P「よく、収集したもんだな。集めることにかけちゃあ得意だからか」

P「……そういや、見せ方をもっと意識しろって言ったっけな」

比奈(あう、自分のも結構はいってる)

比奈「なんていうか、由里子さんも頑張ってるんスね」

P「……あいつも今の仕事は好きだって言ってたからな」

P「自分の好きなことには一所懸命なんだがな」

比奈(ちょっと自己嫌悪……)


66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:39:14.02 ID:1VcRXcdgo

由里子「たっだいまー」

P・比奈「!」

由里子「あ、あれ? もう来てたの? プロデューサー」

P「ああ……こいつを返しに来てやったぜ」

由里子「あ、ああ、ヒナヒナ……これは」

比奈「ひ、ひどいッスよ由里子さん、こんなキツイの押し付けてくるなんて」

由里子「へ? キツイの?」

P「成人してるやつの趣味にとやかく言いたくはないが、無修正はないだろ……」

由里子「ああー! 資料用に何冊か混ぜてあるやつ」

比奈「資料用……!?」

由里子「あれ、お尻のシワもバッチリ見えるっていうポーズ集で」

P「ポーズ集っつーか体位集だろ……」

由里子「私もリアル系はあまりピンと来ないんだけど、友達は一番使えるって言っててねー」

P「縁を切れ」

比奈(やっぱダメだこの人)


67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:40:20.07 ID:1VcRXcdgo

由里子「……えーっと、もしかして怒ってらっしゃいます?」

P「当たり前だ! あまつさえ人に押し付けて!」

由里子「だ、だだだって、全部収まりそうになかったから~」

P「そういう問題じゃないだろ?」

P「いいか? 俺はな、お前のことを、周りを盛り上げたり、人に気を使えるやつだと思っていた」

由里子「気を使ってヒナヒナには漫画家さんに使えそうなのを」

比奈「気を使われた結果がこれだよ」

P「そういう気の回し方はやめろ!」

由里子「そ、そんな」


68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:41:23.08 ID:1VcRXcdgo

P「こうなったら徹底的にお掃除してやる!」

由里子「んぎゃー! やめてー、乙女の秘密をー!」

P「やかましい! 乙女は無修正のホモエロ本を友達に回したりなんかしねーんだよ!」

由里子「そ、そんなことないやい!」

比奈「いやー、さすがの私も擁護できないッス」

由里子「えっ。ホモを嫌いな女子なんて……いません?」

P「いるだろ」

比奈「キツイのはさすがに……」

P(ソフトなのはいけるのかよ)

P「……比奈。倉庫案はナシ確定な。こういうの混ぜ込むやつがいるから」

比奈「残念ッス」

由里子「えー、なになに、なんの話?」

P「いいから黙っとけ」


69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:41:53.36 ID:1VcRXcdgo

由里子「ま、まあ、とにかく、もういいでしょ?」

P「良くない」

由里子「な、何が?」

P「あのな。ここはアイドル寮なんだぞ」

由里子「うん」

P「そしてお前たちはアイドルだ」

比奈「は、はい」

P「俺は、その、なんだ。息抜きや趣味を辞めろとは言わない」

由里子「えっ、じゃあ、陵辱本もオッケーなの?」

P「ああ゛?」

由里子「うっ、しまった」

比奈(ご愁傷さま)


70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:42:38.66 ID:1VcRXcdgo

……

P「……これで全部か?」

由里子「……はい」

P「よっぽど恥ずかしがってたから、もっとヤバイものかと思ってたが……」

P「男性向けってだけじゃねぇか」

由里子「だ、だって! コレとかロリロリなのに、こんな凄いプレイをしてんだよ!?」

P「大声で宣伝するな……ええと、『アイドルスリーナイン! 二桁はBBAだよっ、お兄ちゃん!』か」

比奈「うわ~……こういうの、なんていうんッスかね」

P「拡張系だな。拡張している感を強めるために、どうしてもロリに走りやすくなる」

由里子「プロデューサーがメチャ詳しくて、ユリユリどん引き……」

P「うるせぇな」


71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:43:24.86 ID:1VcRXcdgo

P「とにかく、そんなに恥ずかしいと思うなら焼却処分でもしてやるから」

由里子「え、えええ~!?」

P「というか、こんな男性向けよりも、堂々と分類してあるこっちの方が燃やしてぇ」

由里子「それは聖典なのでやめてくださいお願いします」

P(聖典……)

比奈「まあまあ、ユリユリも反省しているみたいでスし……」

P「まあ、アレだ。俺としては、こっちの堂々としている方が、10代の娘に感染しそうで怖いから、自覚と節度を持ってやってほしいってこった」

P「お前たちはアイドルなんだからな。人に影響を与える力を持っているんだと」

由里子「そ、そうかな」

比奈「そうッスかね」

P「そうなんだよ。今後も、年長者として、責任を持って……」

友紀「おー、プロデューサー! まだこんなところに居たのか~」プハーッ

P「……」


72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:43:50.77 ID:1VcRXcdgo

友紀「今日は折角、プロデューサーが来るからって、ビール用意して待ってたんだよ?」

友紀「一緒にテレビ観戦しようと思ってたのに始まっちゃってるぞ☆」

由里子「ユッキー、今は危険だって!」

比奈「うあ、出来上がってる感じッスね……」

P「……」

友紀「お部屋訪問するんでしょーっ。ほらほら、ちょうどCM入ってるところだし、急いで急いで!」

友紀「何しろキャッツ連勝中だし、今夜も絶対勝つし!」

P「友紀」

友紀「なに?」

P「とりあえずそこに座れ」

友紀「え」


73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:44:22.91 ID:1VcRXcdgo

――数日後、事務所。

P「というわけで、女子寮で気づいたことをまとめました」

ちひろ「プロデューサーさん……どうしてビデオカメラ使わなかったんですか……」

P「一つ目、共有スペースでのアルコール禁止」

P「二つ目、共有スペースでのエロホモは禁止」

P「もう少し明るくて健全な空間づくりをした方がいいってことですよ」

ちひろ「せっかく、とんだハプニングを期待してたのに……」

P「……酔っぱらいに絡まれて十分ハプニングだったぞ」

ちひろ「だったらどうして撮影してないんですか!」

P「できるかー!? 説教してたら○ロ吐きやがったんだぞ!」


友紀『CMが終わりそうだったので、悲しみのあまり』

※ なお、みんなでロビーで食事を摂りながら観戦はしたようです。


74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:44:51.50 ID:1VcRXcdgo

ちひろ「お宝お宝」

P「アイドルの○ロ吐き映像なんて誰得なんだよ……」

P「それに、掃除してたせいでそれどころじゃなかったわ!」

ちひろ「じゃあなにかインモラルなことはなかったんですか!」

ちひろ「下着に触れてドッキドキだったり!」

P「杏が片付けをしないから、叱りはしましたけどね」

ちひろ「なんかこう……エログッズを発見しちゃったり!」

P「……ホモエロ本はありましたけどね」

ちひろ「つまり、プロデューサーさんが目覚めた……!?」

P「いい加減にしろとおのれは」


75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:45:28.04 ID:1VcRXcdgo

P「まあ、でも、ハードよりも、やっぱりソフトの方が大事じゃないですか」

P「オリエンテーリングをやったらどうかって提案がありましたし」

ちひろ「なるほど、すでに住んでいる娘からレクチャーを受けたりするのは安心感があるかもしれませんね」

P「そうそう」


友紀『新寮生の娘を応援するのはいいんじゃかなってことですよ』

友紀『だから、アル禁止は勘弁して下さい』

P『歓迎会とかにすると絶対持ち込むだろ……』

P『まあ、俺も悪かったから、とりあえず考えておく』

友紀『神様、仏様、プロデューサー様!』


P「……ま、あとはですね。男とかそういうのは大丈夫そうでしたよ」

ちひろ「そりゃそうでしょう」


76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/10(金) 23:46:23.68 ID:1VcRXcdgo

ちひろ「まったく、もうひと押しが足りないんですから」

P「……ちひろさん」

ちひろ「なんですか?」

P「そら、土産物だ」

ちひろ「え? こ、これは! 伝説の無修正総受け本!」

P(食いつきやがった)

ちひろ「こ、こんなことしてもMCはまけませんからねっ」

ちひろ「でも、プロデューサーさんがくれるって言うんなら……」ギュッ

P「上げますよ」

ちひろ「本当にいいんですか!?」

P「ええ」

P(隠しカメラで撮影してるからな)


――その後、ちひろが発狂したのは言うまでもない。


80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:44:59.67 ID:AcjyYw6Bo

おまけ。

友紀「こないだまともに見せられなかったのでプロデューサーに部屋に来てもらっています」

P「おう」

友紀「ど、どうかな」

P「う~ん、思っていたのとちょっと違ってびっくりしている」

友紀「違うってどんな?」

P「もっと野球グッズ塗れとか、ビール缶が転がっているかと思っていたんだが」

友紀「どんな予想だよっ!」

P「だってこないだ来た時はアルコール入ってたじゃねぇか!」

友紀「あ、あれはほら、その……勘違いしてて」

P「勘違い?」

友紀「遊びに来たのかと」

P「……」

友紀「なんで眉間にシワを寄せてんの?」


81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:45:31.35 ID:AcjyYw6Bo

P「で、なんだ、思ってたのと違うっていうのは、こう……なんだろ」

P「ほどほど趣味のものは転がっているけど……」

P「友紀も音楽に興味あったのか?」

友紀「えっ?」

P「ん?」

P「いや、マイクとかあるからさ。これって声録り用だろ」

友紀「あ、ああ~! いやほら、応援歌とかさ、大事じゃん?」

P「応援歌は自作しないと思うが……」

友紀「何があるか分からないでしょ~?」

友紀(あ、危ない危ない)


82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:46:07.55 ID:AcjyYw6Bo

P「でも、個人でやっててもそんなにうまくはならないだろ」

P「もう少し音楽やりたいなら、今度からレッスンに組んでやるからさ」

友紀「い、いや~、そういうわけじゃないって言うか」

P「……?」

P(なんか怪しいな……)

P(も、もしかして、アレか? ネットで男と会ってるとかそういう……!?)

P「友紀、悪いけど、PC見せてくれないか?」

友紀「え、え!?」

P「いや、そういえば、昨日のキャッツの試合はどうなったのかと思ってさ」

友紀「そらもう、逆転打で連敗ストップですよ!」

P「映像が見たい」

友紀「うぐっ!」


83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:47:00.66 ID:AcjyYw6Bo

P「スリープモード立ち上げてっと」

友紀「ぷ、プロ、プロデューサー!」

P「なんだ?」

友紀「なんかその、人のパソコンを勝手に見るのはどうかと思うよっ!」

P「だったら友紀が操作してくれよ」

友紀「いや、いいけどね、いいけど、その……か、隠していることなんか何もないんだからっ!」

P「ほほう」

P(絶対、何か隠している)

友紀「ほ、ほら~、昨日のハイライトはここから……」

P「ちょっと待て」がしっ

友紀「ひゃわああ!」


84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:47:26.29 ID:AcjyYw6Bo

P「お前、検索候補でなんか出てきてたぞ……」

P「ええと、な、生?」

P「……生放送? 実況?」

友紀「あ、あわわ……」

P「お前、まさかコレで」

P(男と会ってるんじゃ!)

友紀「すんまっせんしたー!」ゲザー

友紀「野球実況の練習してましたー!」

P「……あ?」


85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:47:57.95 ID:AcjyYw6Bo

P「野球……なに? 実況?」

友紀「だって! 始球式とか出させてもらってさ~」

友紀「『姫川さんと言えば、キャッツの大ファンだそうですね』」

友紀「『はい、もちろんです! 今年はルーキーが熱いですよね!』」

P(なんか始まったぞ)

友紀「『今度、キャッツの試合で解説に出ていただいてもよろしいですか?』」

友紀「『えー!? マジっすか!? 絶対やります!』」

友紀「……ってなったらどうするの!?」

友紀「アイドルだからって恥ずかしいことはできないじゃん!」

P「ネットで配信するのも十分恥ずかしいだろ!?」

P「つーか、絶対バレてるだろ!」


86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:48:28.20 ID:AcjyYw6Bo

友紀「ば、バレてないって。ほら、番組名は『ベースボールのプリンセス』だし」

友紀「こんなタイトルで推測するのは至難の業じゃない?」

友紀「ボイチェンもかけてるし、カメラ使ってるわけじゃないんだから、バレる要素が」

P「……配信者名がサンキューユッキ」

友紀「ふぁっ!?」

P「お前いい加減にしろ!」

友紀「ちょ、違っ」

P「……待てよ? 試合がレッスンに被ってる日とかあるよな?」

友紀「えへへ、たまにみんなに言って抜けさせていただいて……ハッ」

P「……」ゴゴゴゴゴ


87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:49:01.78 ID:AcjyYw6Bo

P「よーし、分かった。今度ネット配信用のラジオを持たせてやる」

友紀「な、なんですと!?」

P「ただし! 野球以外もやるんだ。スポーツ解説の番組だ」

友紀「えええええ~!?」

P「当たり前だろうが! お前プロの自覚あんのか!」

友紀「プロやきゅうの解説者?」

P「違うわ! 解説者でもないだろ!」

友紀「つまり、でも、その、合法なのね」

P「そうだ。金になることをなんで無料でやるんだ、お前たちは!」

友紀「カネカネって恥ずかしくないの、プロデューサーは」

P「……人気が出て広告が入ったら、選手をゲストで呼べるかもな~」

友紀「うぐっ」


88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/21(火) 21:49:48.82 ID:AcjyYw6Bo

P「まあ、とにかく、隠れてコソコソやらずに、やってることはちゃんと教えてくれ」

P「スキャンダルにつながりかねないんだから」

友紀「え~? そんなことないと思うけどなぁ」

P「あるだろうが、こないだのアルコールとか」

友紀「あうう」

P「……コホン。ま、叱ってばかりもなんだしな」

P「今度のオリエンテーリング、うまくやれたみたいだし」

P「大人用の歓迎会を開いてやるから」

友紀「ほんと!? じゃあ、みんなでドームに行こうよ!」

P「なんでだよ」

おしまい





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472. YOMICOMER2018年08月30日(木) 08:31 ▼このコメントに返信
キャラ選択と展開がコア過ぎる
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