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鷹富士茄子「どうしてほたるちゃんは私に依存してくれないんですか!?」

1: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:10:29.73 ID:GUGv/I9z0

鷹富士茄子「生まれ持っての不幸体質……! 周りの人を巻き込んでしまう……! そんな中現れた超幸運の女性……! しかも美人」

茄子「”他の人は私を避けるのに、この人は違う……!” 一緒にいるだけで自分まで幸せになる……! 私生活でも優しくしてくれる……! しかも美人」

茄子「こんなの依存するなっていう方が無理じゃないですか!!! 普通に考えて!!!」

茄子「どうして……!? どうしてほたるちゃんは私の家に入り浸ったりテレビのインタビューで”茄子さん……見てますか……? えへへ……”とか言って手を振ってくれたり私がいない時でも思わず私のことを考えてくれたりしないんですか……!?」


2: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:11:17.99 ID:GUGv/I9z0

茄子「絶対におかしいです……!!! どうすれば……!?!?」

「あの……」

茄子「ごめんなさい、今、考え事をしているんです」

「いや……えっと……」

茄子「ですから、今はちょっと忙し……」クルッ

白菊ほたる「お、おはようございます……」

茄子「……」

ほたる「……」

茄子「……」

ほたる「……」

茄子「……こほん」

ほたる「……」

茄子「おはようございます、ほたるちゃん。今日もお仕事、頑張りましょう~♪」

ほたる「……」

茄子「……」

ほたる「……」

茄子「……いつから」

ほたる「えっと……恐らく……最初から……」

茄子「そういう説もありますよね」

ほたる「事実ですが……」


3: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:11:54.28 ID:GUGv/I9z0


茄子「ふぅ……」

ほたる「ええっと……ご、ごめんなさ」

茄子「ほたるちゃん」

ほたる「は、はいっ」

茄子「どうして私に依存してくれないんですか!?」

ほたる「ひ、開き直って正面から……!?」


4: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:12:23.68 ID:GUGv/I9z0

ほたる「あの……依存って……?」

茄子「茄子さんがいないと生きていられないという状態を指します」

ほたる「ご自身で言うんですか……」

茄子「今までほたるちゃんの周りにいましたか? こんなにも運のいい人間が」

ほたる「いませんでしたが……」

茄子「今までほたるちゃんの周りにいましたか? 近くにいても不運にならない人間が」

ほたる「それもいませんでしたが……」

茄子「どうして私に依存してくれないんですか!?」

ほたる「それは決めゼリフか何かなんですか……?」


5: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:12:51.29 ID:GUGv/I9z0

茄子「私はこんなにもほたるちゃんのことを大好きなのに……! どうして伝わらないんですか……?」

ほたる「いえ、伝わってはいますが……」

茄子「でも依存してないじゃないですか!」

ほたる「別に依存だけが好きの形ではないかと……」

茄子「そんな言い訳は聞きたくありません! 黙って私の家に転がり込んでなかなか出て行かないでください!!!」

ほたる「要求がニッチですね……」


6: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:13:19.01 ID:GUGv/I9z0

茄子「逆に聞きますけど、ほたるちゃんは私のことが嫌いなんですか?」

ほたる「強いて言うならこのやり取りで嫌いになる可能性はありますが……」

茄子「つまり今は好きだということですよね?」

ほたる「は、はい……」

茄子「でも依存するレベルの好きではないと」

ほたる「まぁ……そういうことになりますね……」

茄子「むしろほたるちゃんはどんな人に依存したいんですか?」

ほたる「そもそも他人に依存はしたくないです……」


7: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:13:54.74 ID:GUGv/I9z0

茄子「わかりました。私だって大人です」

ほたる「ここまでの会話では伝わりませんが」

茄子「大人らしく、ぷれぜんてーしょんをします!」パチン

『鷹富士茄子に依存するとこんなにもおトク!』ババーン

ほたる「そんな”ガスと電気をまとめるとおトク!”みたいなテンションで言われても……」


8: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:14:29.70 ID:GUGv/I9z0

茄子「まず1つ!」

『死なない』

ほたる「不老不死……!?」

茄子「まず間違いなく、長生きを保証します!」

ほたる「確かに凄いとは思いますが……」

茄子「私のそばにいる限り、すり傷ひとつだってつきません!」

ほたる「この前、茄子さんと歩いている時に、落ちてきた看板がかすって怪我をした覚えが……」

茄子「……」

ほたる「……い、いえ! 茄子さんがいなかったら直撃していたかもしれませんし、そんな、揚げ足を取ろうとかそういうことじゃないんです……!」

茄子「……次へいきましょう」

ほたる「ご、ごめんなさい……」


9: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:15:07.47 ID:GUGv/I9z0

茄子「次はこちら!」

『お仕事がたくさん増える』ババーン

茄子「これはアイドルとして凄いですよね! どんなオーディションだって掴んでみせますよ!」

ほたる「ですが、茄子さんとはユニットを組んでいますし、今でもお仕事はもらえているので、わざわざ依存までする必要はないかと……」

茄子「……」

ほたる「それ以前に、お仕事は実力で掴むものであって、運で身の丈に合わない仕事を手に入れても誰も幸せにならな」

茄子「次です!」

ほたる「は、はい……」

茄子「私とほたるちゃんのユニット、”ミス・フォーチュン”をよろしくお願いしますね」

ほたる(誰に言っているんでしょうか……?)


10: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:15:35.75 ID:GUGv/I9z0

茄子「続いてこれ!」

『包容力がある』ババーン

茄子「なんと88です!」

ほたる「リアクションが難しいですね……」

茄子「落ち込んだ時、凹んだ時、私がぎゅーっと癒してあげます! ほたるちゃんも人肌恋しい時がありますよね? いつでもウェルカムですよ!」

ほたる「ありがとうございます……ですが最近はみなさん優しくしてくださって……その、海さんとか、朋さんとか、加奈さんとか……」

茄子「!? ほ、ほたるちゃんのお姉さんといえば私なはずでは……!?」ガーン

ほたる「それを私に言われても……」


11: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:16:03.27 ID:GUGv/I9z0

茄子「わかりました。最後にとっておきのメリットを提示してあげます!」

ほたる「何がわかったんでしょうか……?」

茄子「こちら!」

『宝くじが当たる』ババーン

ほたる「いよいよ手段を選ばなくなってきましたね……」


12: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:16:30.49 ID:GUGv/I9z0

茄子「自分で言っておいてアレなんですが、これで釣れるようなほたるちゃんは好きじゃないです」

ほたる「ならプレゼンから消しておいてほしかったです」

茄子「というかたくさんお金を手に入れちゃったら依存するまでもなくアイドル辞めてどこかで悠々自適に暮らし始めちゃうじゃないですか! 意味ないです!」

ほたる「別にお金を稼ぐことを目的にアイドルしていないので……」


13: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:17:00.09 ID:GUGv/I9z0

茄子「うう……やっぱり依存してくれないんですか……」

ほたる「まあ……結果的にはそうなりますね……」

茄子「わかりました。今日のところは諦めます」

ほたる「明日以降も諦めてくださると……」

茄子「それは無理です」

ほたる「ええ……」

茄子「だってこのままじゃ……」

ほたる「このままじゃ……?」

茄子「このままじゃ私、ただの面倒くさい女じゃないですか!!! ほたるちゃんの中で面倒な女にカテゴライズされるのなんて耐えられません……! この気持ちがバレてしまった以上、なんとしても私に依存させてみせます……!!!」

ほたる「変な方向に真っ直ぐですね……」


14: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:17:26.71 ID:GUGv/I9z0

茄子「……ほたるちゃん、最後に聞いてもいいですか?」

ほたる「ど、どうぞ……?」

茄子「わ、私のこと……嫌いになってない……ですよね……?」

ほたる「そ、そんなこと! ……ない……ですよ……?」

茄子「ちょっと言い淀んでるじゃないですかー!!!」


15: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:17:53.75 ID:GUGv/I9z0

ほたる「ふふっ。冗談ですよ」

茄子「ほ、本当に……?」

ほたる「そもそも私が必要以上に茄子さんに頼らないのは、茄子さんに迷惑をかけたくないからなんです」

茄子「え……?」

ほたる「実は、いつも思ってるんですよ。『こんな時、茄子さんがいてくれたらな』って。……恥ずかしいですけどね」

茄子「ほたるちゃん……」

ほたる「でも、それじゃいけないって思うんです。確かに茄子さんに甘えたらなんでもできますけど、それは茄子さんにとって迷惑になるんじゃないか……って」

茄子「……」

ほたる「まさか依存されたがってるなんて思ってもみませんでしたが……」

茄子「ほたるちゃん~!」ダキッ

ほたる「きゃっ!? か、茄子さん……」


16: ◆5AkoLefT7E 2018/08/16(木) 00:18:24.76 ID:GUGv/I9z0

茄子「ごめんなさい……私が間違っていました……ほたるちゃんはこんなにも私のことを考えてくれていたのに……私ったら……」

ほたる「わかってくださればいいんです……ちょっとびっくりしてしまいましたが……」

茄子「あの……これからも仲良くしてくれますか?」

ほたる「もちろんです。むしろ、私からお願いしたいくらいです。これからもよろしくお願いしますね?」

茄子「ふふっ。じゃあハッピーエンドということで、今日はほたるちゃんのお部屋に遊びに行ってもいいですか? 茄子さんの手料理をふるまっちゃいますよ!」

ほたる「ええと……大丈夫ですけど……もう今週5回目くらいな気が……」

茄子「細かいことはいいんです! この前のロケのお土産、持っていきますね!」

ほたる「ありがとうございます……」

茄子「お土産コーナーでずーっと、ほたるちゃんは何をあげたら喜ぶかなーって考えてたんですよ~」

ほたる「は、はあ……」

茄子「思わず収録中も画面の向こうのほたるちゃんに呼びかけて怒られちゃいました♪」

ほたる「そ、そうなんですか……」

茄子「あ、実は明日はオフなんです。……そのまま泊まってもいいですか?」

ほたる「あの……むしろ私じゃなくて茄子さんの方が……」

茄子「?」

ほたる「……いえ、なんでもないです」



おわり





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