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葉留佳「お姉ちゃんって、理樹くんと仲良かったっけ?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07(木) 23:46:38.31 ID:hHZL4Y+50

葉留佳「おーい、理樹くーん」

佳奈多「…………」

理樹「あっ、三枝さん。それに二木さんも」

葉留佳「奇遇だね~。今からお昼なんだけど、理樹くんも一緒しない?」

理樹「んー……ごめん。今日は真人と約束してるからさ」

葉留佳「そっか、それじゃダメだね。また今度誘うよー」

佳奈多「直枝理樹。この前のDVDは後で返すわ」

理樹「うん。じゃあね、二人とも」

葉留佳「またねー…………ん?」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07(木) 23:47:50.59 ID:hHZL4Y+50

葉留佳「……DVDって何デスカ?」

佳奈多「『ダイオウイカの謎』という、深海生物の生態に着目したドキュメンタリーよ」

葉留佳「いや、内容じゃなくて……理樹くんから借りたの?」

佳奈多「そうよ。深海の神秘が感じられて面白かったわ」

葉留佳「……お姉ちゃんって、理樹くんと仲良かったっけ?」

佳奈多「直枝と? 普通の知り合い程度よ。葉留佳がいなかったら知り合いですらなかったわね」

葉留佳「ふーん……」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07(木) 23:50:39.97 ID:hHZL4Y+50

――――

葉留佳「やっほー理樹くん!」

理樹「今日も二人でお昼? あの時からすっかり仲良くなったよね」

佳奈多「うるさい。あなたには関係ないわ」

葉留佳「もー、お姉ちゃんはこれだから……」

理樹「ところでアレの話なんだけどさ」

葉留佳「アレ?」

佳奈多「アレなら、次の土曜にあなたの部屋でどう?」

理樹「うん、いいよ。あっ、今日も真人待たせてるから、これで」

佳奈多「ええ」

葉留佳「…………」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/07(木) 23:54:29.88 ID:hHZL4Y+50

葉留佳「『アレの話』ってナニ?」

佳奈多「……実は先週、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を借りたのだけど、まだ観てなくて」

葉留佳「お~。あれは名作だから絶対観るべきだよ!」

佳奈多「それで昨日、ふと彼がアクション物が好きだということを思い出して。一緒に観ようって提案したの」

葉留佳「……へぇ」

佳奈多「前回はケーキを持っていったから、今度はクッキーでも焼こうかしら」

葉留佳「あ、よく行くんだ」

佳奈多「それほどでもないわ。月2~3回くらいね」

葉留佳「…………」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:01:24.42 ID:+avGpA9D0

理樹「ふぁぁ……」

葉留佳「おやおや理樹くん、なにやら眠そうですなぁ」

佳奈多「夜中の2時まで夜更かしするからよ」

理樹「えぇー? 二木さんのメールに付き合わされてあんな時間になったのに……全然眠くないの?」

佳奈多「私は慣れているもの。ねぇ葉留佳」

葉留佳「……うん」

理樹「お菓子を作ってきてくれるのは嬉しいけど、候補を挙げても全部却下されるしさ」

佳奈多「マフィンもケーキもドーナツも前に作ったでしょう。新鮮味が無いとダメなのよ。ねぇ葉留佳」

葉留佳「…………」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:05:39.44 ID:+avGpA9D0

理樹「夜更かしなんて……朝弱いって知ってるでしょ?」

佳奈多「まったくね。あなたときたら全然起きないんだから……」

理樹「もう少し勢いよく起こしてよ。頭撫でられたくらいじゃ起きられないって」

佳奈多「あまり騒ぐと井ノ原真人まで起きてしまうでしょう?」

理樹「むしろ真人も起こしてあげてよ……ねぇ三枝さん」

葉留佳「そうですネ」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:09:51.82 ID:+avGpA9D0

――――

葉留佳「~♪」

理樹「……だから、それはもういいって」

佳奈多「それでは私の気が済まないわ」

葉留佳「ん……二人とも、どったの?」

佳奈多「葉留佳……実はこの間、直枝の部屋で映画を観てたのだけど」

葉留佳「あー、言ってたね」

佳奈多「不覚にも、映画を観ている最中に寝てしまったのよ。ついウトウトして……」

葉留佳「あるある」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:14:06.23 ID:+avGpA9D0

理樹「ガチガチのアクションだとねー。二木さんってラブコメの方が好きだから」

葉留佳「え、そうなんだ……」

佳奈多「だから、何かお詫びをしようと思っているの」

理樹「大げさだよ。そんなの気にしてないし……また一緒に観ればいいじゃないか」

佳奈多「でも……起きたらあなたに膝枕されていて、なんだか申し訳なくて」

理樹「する側とされる側がいつもと逆になっただけでしょ?」

佳奈多「それは、そうだけど……」

葉留佳「へー……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:17:27.66 ID:+avGpA9D0

理樹「うーん、どうしても?」

佳奈多「どうしてもよ。これは私のプライドの問題なの」

理樹「……それじゃあ、今度買い物に付き合ってよ。女の子にプレゼントしたい物があるんだ」

佳奈多「え……それだけ? それくらいで良ければ、私は構わないけれど……」

葉留佳「ほほ~う、女の子って誰でしょうなぁ」

佳奈多「別に誰でもいいでしょう」

葉留佳「……お姉ちゃん、気にならないの?」

佳奈多「気になる理由が無いもの」

葉留佳「…………」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:22:48.77 ID:+avGpA9D0

――――


佳奈多「絶対に許さないわ、直枝理樹……!」

葉留佳「お、おぉ? どうしたのさ、お姉ちゃん」

佳奈多「直枝ったら、こともあろうにこの私を謀ったのよ!」

葉留佳「え? 謀るって、理樹くんがそんなことするかなぁ……」

佳奈多「したのよ! この前、一緒に買い物に行った時――」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:27:06.97 ID:+avGpA9D0

――
――――


佳奈多「それで理樹、結局プレゼントは誰に渡すの?」

理樹「あれ? 佳奈多さん、気にならないんじゃなかったの?」

佳奈多「好奇心ではないわよ。誰にあげるかで買う物も変わってくるでしょう?」

理樹「あっ、それもそうだね……でも、あまり言いたくないんだけど……」

佳奈多「そうでしょうね。ヒントを出しなさい、勝手に推理するから」

理樹「ひ、ヒントって……」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:30:37.68 ID:+avGpA9D0

理樹「えっと、髪はピンクのロングで、身長は160くらいかな?」

佳奈多「…………」

理樹「で、割と身近な人……これ以上は言えない!」

佳奈多「……あなた、隠す気ある?」

理樹「え?」

佳奈多「葉留佳に渡したいならそう言えばいいじゃない。考えるまでも無かったわ」

理樹「……あはは」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:34:10.16 ID:+avGpA9D0

理樹「このブローチは……ちょっと大きすぎるなぁ」

佳奈多「…………」

理樹「それじゃ、ネックレスはどうだろう」

佳奈多「ちょっと理樹。アクセサリを買うのはともかく、私相手に見立ててどうするのよ」

理樹「え? 何かまずかった?」

佳奈多「……確かに私と葉留佳は似ているから、あの子に似合う物は私も似合うかもしれないけど」

理樹「だよね。そうだ、ピアスとかどう?」

佳奈多「もう……あまり派手な物は引かれるわよ」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:38:01.77 ID:+avGpA9D0

理樹「よし、これに決めた!」

佳奈多「ネックレスにしたのね。目立たないながらも丁寧な装飾が施されていて、私は好きよ」

理樹「お会計お願いします」

店員「こちら、19,800円になります」

理樹「……この辺が学生の限界だよね」

佳奈多「プレゼントは気持ちが大事、値段は二の次よ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:41:49.05 ID:+avGpA9D0

店員「プレゼント用にお包みしましょうか?」

理樹「いえ、付けていくのでこのままで」

店員「かしこまりました」

佳奈多「…………は? 付けていくって……」

理樹「佳奈多さん、あっち向いて」

グイッ

佳奈多「え? ちょ、ちょっと」


カチャカチャ...


理樹「はい。よく似合ってるよ、佳奈多さん」

佳奈多「…………」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:46:07.89 ID:+avGpA9D0

佳奈多「どういうこと……?」

理樹「佳奈多さんにプレゼントだよ。いつも僕なんかに付き合ってくれるお礼かな」

佳奈多「……葉留佳へのプレゼントではなかったの?」

理樹「一言も『三枝さんに』なんて言ってないよ?」

佳奈多「身近な人って言ったじゃない!」

理樹「物理的に身近にいたのは佳奈多さんだけだよ?」

佳奈多「……私を騙したの? 最低ね……最低」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:50:14.97 ID:+avGpA9D0

――――
――


佳奈多「ほら、直枝はとんでもない男でしょう」

葉留佳「ソーデスネ」

佳奈多「高いお金を払ってまで私を騙す意味があったのかしら。理解しがたいわ」

葉留佳「……あのう。ところで、いま首につけてるのって」

佳奈多「え? 見ての通りネックレスよ。貰ったのに使わないのも白状だもの」

葉留佳「いつから着けてるの?」

佳奈多「勿論、プレゼントされた日からだけど。さすがに校内では外してるわよ」

葉留佳「あ、そうですか……」


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:54:02.90 ID:+avGpA9D0

葉留佳「ところで、気になってたんだけどさ」

佳奈多「なにかしら?」

葉留佳「二人きりだと下の名前で呼びあってるの?」

佳奈多「ええ。葉留佳は直枝を『理樹くん』って呼ぶから、試しに呼んでみたら定着してしまって」

葉留佳「でも、普段は『直枝』と『二木さん』だよね?」

佳奈多「急に呼び方が変わったら皆驚くと思って、二人の時だけそうしてるのよ」

葉留佳「やはは……それはお心遣いドーモ……」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 00:59:26.84 ID:+avGpA9D0

――――


葉留佳「お姉ちゃん。バスターズの女子でパジャマパーティーやるんだけど、一緒に参加しない?」

佳奈多「パジャマパーティー? ダメよ」

葉留佳「えぇ~? そう固いこと言わずにさ!」

佳奈多「いえ……程々にすればやる分には構わないわよ。あまり束縛するのも良くないもの」

葉留佳「おぉ!? 鬼の風紀委員が丸くなって、はるちんは嬉しいですぜ~」

佳奈多「からかわないの。そうじゃなくて、用事があって参加できないってこと」

葉留佳「えっ……パジャマパーティーって夜だよ? 深夜に用事って……」

佳奈多「直枝の部屋に泊まりに行くの」

葉留佳「ふーん…………んー?」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:03:59.27 ID:+avGpA9D0

葉留佳「と、泊まり? なんで?」

佳奈多「明日は休みだし、夜通し色々と語るのよ。目的はあなた達のパーティーと変わらないわ」

葉留佳「……理樹くんの部屋って、真人くんとの相部屋だよね?」

佳奈多「それが、井ノ原はその日に限って棗先輩の部屋に泊まりに行くらしいのよ」

葉留佳「それ追いやられ……」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:09:10.07 ID:+avGpA9D0

佳奈多「大丈夫よ、私は風紀委員長だもの。風紀を乱すようなやましいことはしないわ」

葉留佳「もはや手遅れ感が漂っておりますが?」

佳奈多「あ、枕は持っていくわよ。枕が変わると寝られないの」

葉留佳「そこはどうでもいいです……さすがに布団は別ですよね、委員長」

佳奈多「一緒の布団で寝るわよ?」

葉留佳「おっとぉ~?」


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:12:54.18 ID:+avGpA9D0

佳奈多「だって、布団が1つだけだもの」

葉留佳「真人くんいないんだから、布団あるじゃん」

佳奈多「訂正するわ。私が入ることを許容できる布団が1つだけなの」

葉留佳「……だ、だからって男の子と同じ布団はマズくない? 理樹くんだって男の子だよ?」

佳奈多「見たら分かるわよ。意外と筋肉も付いているし」

葉留佳「そうなんだ……」

佳奈多「この間、お風呂で少し触らせてもらったのよ」

葉留佳「ふーん。でも言っといて何だけど、理樹くんなら変な気も起こさなさそうだよね」

佳奈多「でしょう?」


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:18:54.36 ID:+avGpA9D0

葉留佳「……ん? さっき、お風呂って言った?」

佳奈多「ええ」

葉留佳「りっ、りりりり理樹くんと一緒にお風呂入ってるの!?」

佳奈多「あ……かっ、勘違いしないで!」

葉留佳「ですよねー」

佳奈多「アザはできるだけタオルで隠してるわよ!」

葉留佳「そっちかー!」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:21:19.23 ID:+avGpA9D0

佳奈多「……ねぇ、葉留佳」

葉留佳「なに? もうここまで来たらなんでも来いだよ……」

佳奈多「私と直枝の関係って、変なの?」

葉留佳「変だよ! 今まで我慢してきたけど、もう突っ込みどころ満載だったよ!」

佳奈多「そ、そう……?」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:25:26.27 ID:+avGpA9D0

葉留佳「もうこの際だから聞く! 聞いちゃいますよ?」

佳奈多「え、ええ」

葉留佳「お姉ちゃん、実は理樹くんと付き合ってるよね?」

佳奈多「……よく言われるけど、付き合ってないわよ」

葉留佳「マジ……? キスとかしてないの?」

佳奈多「キスはしたけど……」

葉留佳「おやおや。はるちん、急に壁を殴りたくなってきましたよー」

佳奈多「キスと言っても、ラブロマンスを観ていて、その場の雰囲気でしただけで……」

葉留佳「おりゃっ」ゴン


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:32:39.89 ID:+avGpA9D0

葉留佳「……もう驚きを通り越して、羨ましいよ」

佳奈多「でも、別に好きではないわ」

葉留佳「頑固だね……」

佳奈多「ただ、一緒にいると気分がいいし、ずっと傍にいても嫌じゃないのよね」

葉留佳「それを好きだと言うんですヨ……」

佳奈多「あとは、ふと顔が近くなった時にキスしたくなるとか……いえ、結局するんだけど」

葉留佳「だーかーらー、それを付き合ってるって言うんですヨ!」ゴン

佳奈多「その壁を叩くのはおまじないの一種なの?」


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/08(金) 01:39:49.35 ID:+avGpA9D0

佳奈多「あ……そろそろ約束の時間だわ。私はもう行くけど、ハメを外し過ぎないように気をつけなさい」

葉留佳「お姉ちゃんもね……まだ子供はダメだよ」

佳奈多「……??」

葉留佳「ううー……今日は傷だらけのマイハートを姉御に慰めてもらおうっと……」

葉留佳「ああー、彼氏が欲しいよー。はるちんもイチャイチャラブラブしたいよー」


終わり。





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