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吉田沙保里「765プロの天海春香さん? 私のレッスンは超ハードよ」

1: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 12:45:43.01 ID:I8BorO7/0

吉田「レスリングを習いたい? 貴女が?」

春香「はい! どうかお願いします!」

吉田「……帰りなさい、貴女には無理よ」

春香「そこをなんとか!」

吉田「貴女には、パッと見ただけでも足らないものがある」

春香「? それは……」

吉田「下腿三頭筋、上腕二頭筋、頸後横突間筋……でもきっと、それだけじゃ無いわね」

春香「そうですか……私に足らないものがあるのは、よーく理解できました」

吉田「良かったわ。貴女が物わかりのいい人で」

春香「私、物わかりはいいんです」

吉田「そうみたいね」

春香「でも……諦めは悪いんです」

吉田「えっ!?」


2: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 12:51:50.22 ID:I8BorO7/0

春香「容姿やスタイルで際だったものが無くても……ダンスも歌も秀でていなくても……私はアイドルとしてやってきました」

吉田「……」

春香「努力と根性、それから諦めない心は私、誰にも負けません!」

吉田「……そうまでして私にレスリングを習って、貴女はどうしたいの?」

春香「私、好きな人がいるんです!」

吉田「!」

春香「あ! えっと、あのこれはオフレコでお願いしたいんですけど……」

吉田「わかったわ。続けて」

春香「でもその人……鈍感な上に、肝心な時だけ変に難聴っていうか、話を聞いてくれてないっていうか、勘違いや聞き違いばっかりで……」

吉田「……」

春香「だから吉田沙保里さんにタックルとフォールを教わって、私プロデューサーさんをガッチリと押さえつけながら告白をしたいんです!! いいえ、あのプロデューサーさんに想いを伝えるには、もうそうするしか無いんです!!!」


4: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 12:53:33.63 ID:I8BorO7/0

吉田「愛の告白のために、レスリンクをね……」

春香「ダメですよね? こんな理由じゃああのロシアの英雄カレリンを抜いて、最早ガーレンに匹敵すると噂される怪物、サオリンさんには教えてもらえ……」

吉田「……いいじゃない」

春香「えっ!?」

吉田「恋する乙女の気持ち、私もよくわかるわ////」

春香「サオリンさん……」

吉田「そういう理由なら、私……本気で貴女にレスリングをたたき込むわ。でも、言っておくけど私のレッスンは、超ハードよ?」

春香「はい! 覚悟しています!!」

吉田「いい返事ね。じゃあまずは……ALSOK体操からよ!」

春香「は、はい!」

吉田「♪ 1,2,3,4,ALSOK♪」

春香「♪ ホームセキュリティはALSOK♪」


5: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 12:57:26.48 ID:I8BorO7/0

翌日


P「ん? どうした春香、その腕の絆創膏は?」

春香「あ、あははははー。ま、またちょっと転んじゃいまして」

春香(ALSOK体操……1番はともかく、CMでは流れないパートが108番まであったなんて……)

P「そうか、よく気をつけるんだぞ」

春香「はい。アイドルですもんね、特に顔とかケガしないように気をつけます」

P「……春香、アイドルとかそういう事は関係ない。年頃の女の子なんだ、とにかく転んだりしてケガをしないように気をつけるんだぞ」

春香「プロデューサーさん……それってつまり、アイドルというだけじゃなくて私を一人の女の子として……」

P「この記事……へえ、961プロに経営危機の噂か……ん? 春香、今なにか言ったか?」

春香「……いいえ、別に」

P「そうか」

春香(やっぱりプロデューサーさんに告白するには、ガッチリ捕らえてフォールして逃がさないよう耳元で叫ぶしかないよ)

春香「よーし! 今日も特訓、がんばるぞ!!」

千早「……」


6: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 12:58:44.22 ID:I8BorO7/0

1ヶ月後


吉田「努力と根性、そして諦めない心……貴女はやっぱり凄いわ」

春香「ハア……ハア……あ、ありがとうございます……」

吉田「この1ヶ月、よくがんばったわね。そしてすばらしい上達だったわ。今や、貴女のタックルを躱せるのは、私と洛山高校の赤司征十郎、そして私の愛する井端さんぐらいのものよ////」

春香「はい!」

吉田「告白……うまくいくと、いいわね」

春香「ありがとう……ございました。私、サオリンさんの為にも絶対に告白してみせます!」

吉田「吉報を待っているわ」


7: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:00:06.47 ID:I8BorO7/0

春香「ついにきたよ、この時が! オリンピックと世界選手権で13連覇を達成した、霊長類最強の女性、吉田沙保里さん仕込みのタックルとフォール。これならプロデューサーさんも……」

千早「待ちなさい、春香」

春香「!? 千早ちゃん?」

千早「これから告白するのね、プロデューサーに」

春香「え、ええっ!? な、なんで?」

千早「私、気づいていたのよ。春香がプロデューサーに告白しようとしている事も、その為に吉田沙保里さんに師事していた事も」

春香「千早ちゃん……もしかして……」

千早「それで私も、この1ヶ月間ある人に師事して特訓を重ねてきたわ」

春香「千早ちゃんも……」

千早「見て! 春香!!」バッ

春香「えっ? えええーーーっっっ!? ど、どうして千早ちゃんが水着、それも競泳水着に!?!?」


8: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:01:03.53 ID:I8BorO7/0

千早「私はこの1ヶ月、水泳の北島康介さんから特訓を受けていたのよ!」

春香「金メダリストの北島康介さん……それで競泳水着を」

春香(きっと千早ちゃんもプロデューサーさんの事が……うう、最強のライバルが私の前に立ちはだかっちゃったよお……)

千早「その成果を……今こそみせてあげるわ、春香!」

春香(あのオリンピック2連覇で、ロンドンでも団体で銀メダルを獲った北島康介さんの特訓……たぶん、ものすごい技を千早ちゃんは身につけてるよぉ)

千早「勝つのは誰だーーー!?」

春香「……え?」

千早「どうしたの春香? さあ、ワンパよ」

春香「ワンパ?」


9: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:01:43.12 ID:I8BorO7/0

☆千早のワンポイントメモ☆
『ワンパってなに?』

千早「ロンドンオリンピックでは、競技前に水泳競泳の選手はもちろん同行スタッフが円陣を組んで、戦う選手たちの名をあげ、日本が勝つぞと気勢をあげている姿が報道されたわよね。これがワンパよ」

千早「気勢をあげているとは言っても、そこに追い詰められた悲壮感は無く、むしろその笑いにあふれた選手たちの楽しそうな儀式は国際的にも報道され、団体競技でのメダル獲得の原動力とも評されているわ」

千早「共に戦う一体感、そしてプラス思考とやる気を出すモチベーションアップの儀式、それがワンパよ」


10: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:03:06.84 ID:I8BorO7/0

春香「千早ちゃん、もしかして私を……私のために特訓を?」

千早「春香は、私の親友よ。春香の幸せを、私も応援したいの」

春香「千早ちゃん……ありがとう」ポロッ

千早「泣かないで、春香。これから幸せになりにいくんでしょ? ほら、その為のワンパ。北島康介さん仕込みのワンパよ」

春香「千早ちゃん……うん」

千早「勝つのは誰だーーー!?」

春香「天海、春香だあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

千早「チャペルの頂点に立つのは、誰だーーー!?」

春香「私いいいぃぃぃーーー!!!」

千早「その指に嵌められる、指輪は何色だーーー!?」

春香「金だあああぁぁぁーーーっっっ!!!」

千早「せーの!!!」

千早・春香「ニッポーン!!!」

千早「ふふふ。がんばってね、春香」

春香「えへへ。勇気が出てきたよ、ありがとう千早ちゃん。じゃあ私、行ってくるね」

響「そうはいかないぞ!」


11: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:05:22.12 ID:I8BorO7/0

春香「え? 響ちゃん!?」

響「春香がプロデューサーに告白するために特訓していたこと、自分も完璧だから気づいていたさー!」

春香「まさか響ちゃん、私を……」

響「ぷ、プロデューサーの事……自分も大好きだぞ! は、春香に先を越されるわけにはいかないんだぞ////」

春香「響ちゃん……わ、私だって負けないよ。プロデューサーさんを想う、この気持ちだけは! それに私、今やあの吉田沙保里さんも認める実力を身につけてるんだよ」

響「ふふーん。春香、自分だけがメダリストから教わったと思ってたら大間違いだぞ」

春香「えっ!?」

響「自分、春香に対抗すべく柔道の松本薫さんから特訓を受けていたのさー!」

千早「松本薫さん……ロンドンオリンピックでは、男女を通じて唯一の金メダルを勝ち取ったある意味現在日本柔道界で最強の人!」

春香「それに確か、松本薫さんは所属していた柔道教室でレスリングを経験、全国で3位になった事もあるはず! つまりレスリングがアドバンテージにはならないって事!?」

響「辛く厳しい特訓だったさー……それも、春香に勝って自分がプロデューサーと結ばれる為なんだぞ! 春香、覚悟だぞ!!」

春香「ううう……ただでさえ身体能力の高い響ちゃんが、金メダリストの柔道を習得して、しかもその先生はレスリングの事もよくわかってる……」

千早「春香、負けないで! がんばって!!」

春香「千早ちゃん……そうだ、そうだった! 私だってプロデューサーさんへの想いは誰にも負けないんだから!!」

響「いくぞ! 春香!! これを見るんだぞ!!!」トン

春香「……え?」

千早「麦茶のペットボトル?」

響「あぱらけちゃ!」


12: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:07:43.17 ID:I8BorO7/0

☆千早のワンポイントメモ☆
『あぱらけちゃ、ってなに?』

千早「あぱらけちゃ、というのは旧ザイール(今のコンゴ共和国)の古い言葉で、日本語にすると【呪われた小人が村長の家に忍び込んだよ】といった程度の意味よ」

千早「ただこれは直訳で、実際には様々な用途で使われるわ。ビックリした時に思わず口をついたり、悔しい時に口走ったり」

千早「今回の我那覇さんは、おそらく原義の文字通りの意味で使ったんじゃないかしら。きっと呪術的な力を込めたんだ、と推測するわ」


13: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:10:15.91 ID:I8BorO7/0

春香「あれ? ペットボトルの口から何か……あれって……」

?「茶オ☆」(挨拶)

響「これは麦茶の妖精さんだぞ。さあ妖精さん、自分の命令に従うんだぞ!」

妖精さん「茶オ?」(疑問)

春香「麦茶の……妖精さん?」

響「そうだぞ。松本薫さんは、お茶のペットボトルから発生する妖精さんを見つける事が出来るんだ。そして松本薫さんは、更に自分で妖精さんを発生させて命令までできるようになったんだぞ!」

千早「……」

春香「……それで?」

響「え? ええっ!? 驚かないのか? 妖精さんを発生させて、自由に使役できるんだぞ!?」

千早「……」

春香「えっと……」

響「ふ……ふっ! つ、強がったってダメなんだからなー! この麦茶の妖精さん……麦茶から生まれた新しい生命という意味で、名前をネオ麦……」

春香「わーっ!! そ、その名前はダメだよ!」

響「? と、ともかく妖精さん、春香を攻撃だ!!」


15: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:12:31.82 ID:I8BorO7/0

妖精さん「茶オ☆」(困惑)

千早「……」

春香「? どうしたの? 妖精さん、戸惑ってるみたいだけど」

響「おかしいぞ? ……あ、そうだった! 妖精さんはこの本の言葉で命令するんだったぞ!」

千早「基本的な事を、忘れていたのね」

響「うぎゃー! と、ともかく攻撃……攻撃の言葉……あった! ええと、『フザケル』」

妖精さん「茶オ☆」(承知)

千早「小さな妖精さんがピョコピョコと歩きながら、春香に……ちょっと可愛いわね」

妖精さん「茶オ☆」(威嚇)

春香「なんか全然、強そうに見えないんだけど……油断しちゃダメだよね。えいっ! ALSOKタックル!」ガッ

妖精さん「茶オ↓」(降伏)バタン

千早「……瞬殺されたわね」

響「うぎゃー! よ、妖精さんしっかり!! こ、ここは一旦、撤退するぞ!!!」ダッ

千早「……結局、なんだったのかしら」

春香「ま、まあいいよ。それよりも早く、プロデューサーさんの所へ」

真美「んっふっふ→そうはいかないよ、はるるん!」


16: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:15:47.28 ID:I8BorO7/0

春香「え? あ、真美!」

真美「はるるんが、兄ちゃんにBlackWhiteするんなら……真美がダンゼン、そししちゃうんだもんね→!」

千早「ブラックホワイト?」

春香「黒白……告白のこと? え、阻止する!?」

真美「真美だって兄ちゃんが大スキなんだもんね→//」

春香「真美も!? でも真美はほら、まだその……」

真美「ぶ→! 真美だってもう、思春期なんだもん!! ちゃんとはるるんのライバルになれるんだYO!!!」

千早「真美、いつも一緒の亜美はどうしたのかしら?」

真美「亜美はおいてきた。亜美はまだ、思春期も迎えられない未熟者」キリッ

春香「純真なんだよ、それは」

真美「姉より優れた妹など、存在しない! 真美より優れた亜美など存在しない!!」

千早「亜美が聞いたら、怒るわね。きっと」


17: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:17:35.63 ID:I8BorO7/0

春香「ともかく、私はプロデューサーさんに会いに行くよ。邪魔しないで、真美」

真美「すごい自信だけど、ちょ→しにのらない方がいいよ。真美だってね→この1ヶ月、オリンピックのメダリストに特訓ウケてきたんだから」

春香「え? 真美も!?」

真美「んっふっふ→! 真美は卓球の福原愛ちゃんに、色々と教わってきたんだよ→」

春香「卓球!?」

千早「春香! 距離をとって!」

春香「え?」

千早「卓球のスマッシュの速度は、素人では見極められないわ。真美が卓球の技で攻撃してくるなら、まずは距離を!」

春香「そ、そうか」ザッ

真美「……」

千早「……」

春香「……」


18: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:18:12.58 ID:I8BorO7/0

真美「……」

千早「……?」

春香「? ま、真美? 攻撃してこないの?」

真美「さあ?」

千早「? そのために愛ちゃんに卓球を習ったんじないの?」

真美「さあ?」

春香「……もしかして、愛ちゃんに習ったって言うのは……」

真美「んっふっふ→そうだよ、何を聞かれても問いつめられてもその一切を煙に巻き、有耶無耶曖昧模糊五里霧中にしてしまう。この話術だよ→!」

春香「あれは別に、話術とかそういうのじゃ無いんじゃ……」


19: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:19:09.14 ID:I8BorO7/0

☆千早のワンポイントメモ☆
『愛ちゃんのかけ声のサー、ってどういう意味?』

千早「福原愛ちゃんに限らず、卓球の選手はサーブが決まった時に独特のかけ声を発するわね」

千早「福原愛ちゃんの代名詞でもある『サー』は本人も曰く、特に意味は無いそうよ。でも、卓球の本場である中国へ武者修行へも行っている福原愛ちゃん」

千早「中国語(北京語)で台から外れる事を『下』(シャー)と言うそうよ。愛ちゃんは意識していなくても、卓球界は監督やコーチに中国の人が多いから案外そういう所からあの掛け声はきているのかも知れないわね」


20: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:20:39.79 ID:I8BorO7/0

真美「んっふっふ→! はるるん、今の真美には何を言っても通用……」

律子「あーいた! こら、真美」

真美「げっ! りっちゃん……」

律子「届いたばっかりの衣装、勝手に試着したり化粧品で汚したりしたの……真美と亜美ね?」

真美「さあ?」

衣装が届いた時、事務所にいたのは真美と亜美だけだったって小鳥さんが言ってたわよ?」

真美「さ、さあ?」

律子「プロデューサーにも確認したけど、スケジュール的に事務所にいたのはあんた達2人だけだって」

真美「さ……さあ?」

律子「本当に真美じゃないの?」

真美「さあ!」

律子「……亜美は白状したわよ」

真美「! さぁ……」

律子「……真美がやったのよね?」

真美「……ごめんなさい」


21: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/18(木) 13:21:31.88 ID:I8BorO7/0

千早「……真美、律子に連れて行かれたわね。亜美をおいて来たのが、裏目に出たみたいね」

春香「だね。じゃあ、いよいよプロデューサーさんの所へ!」

千早「待って、春香」

春香「え? どうしたの、千早ちゃん」

千早「春香と私、そして我那覇さんと真美、全員がロンドンオリンピックのメダリストからレッスンを受けているわ」

春香「そう言えば、そうだね。あ、じゃあ他のみんなも……」

千早「可能性はあるわ。プロデューサーの所へ向かう前に、ちょっと他のみんなの様子を見ておいた方がいいかも知れないわね」

春香「そっか、その方が突然邪魔しに現れられるよりいいかもね」

千早「確か萩原さんが、給湯室にいたわ」

春香「雪歩が給湯室に? お茶を煎れてるのかな?」

千早「ちょっと、見てみましょう」


31: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:51:26.80 ID:aWJUrkbY0

雪歩「♪ でも恋愛~するなら~第一候補は~いるの~♪」ペタペタ

千早「冷蔵庫に……何かを貼っているみたいね」

春香「貼り紙、かな? でも何て書いてあるんだろう……ええと、こういう時はALSOKサーチ」カッ

千早「!? 春香の目から謎の怪光線が?」

春香「これで相手に気づかれずに、行動がわかるんだよ」

千早「! すごいのね……」

春香「こんなの、ALSOKでは基本だよ。ええと……貼り紙の内容は……『プロデューサーに告白されました』ぁ!?」

雪歩「! だ、誰ですぅ!?」

バン★

春香「ちょっと雪歩! この張り紙に書いてある事は、本当なの!?」

雪歩「春香ちゃんに千早ちゃん!? うう、見られちゃった。実はね、私……この1ヵ月の間特別レッスンを受けてたんだよ」

春香「! もしかしてそれって、ロンドンオリンピックのメダリストの?」

雪歩「そう。ボクシング男子ミドル級で金メダルを取った、村田諒太さん……」

春香「ボクシング……まさか雪歩が、そんな激しいスポーツのレッスンを」

千早「しかも男の人から、受けるなんて!」

雪歩「あ、違うよ。内助の功で有名になった、村田諒太さんの奥さんから特訓を受けたんだ」

春香「え?」

千早「奥さんから?」


32: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:52:00.63 ID:aWJUrkbY0

☆千早のワンポイントメモ☆
『内助の功って、どういうこと?』

千早「人は誰しも、独りでは生きていけない。今は私もその言葉の意味が、よくわかるわ。親友である春香や、事務所のみんな、そしてプロデューサーに助けられてここまで来られたから」

千早「戦う本人を色々な形でサポートする、そういう人の存在無くして勝利や成功はあり得ないわ。そのサポートが内助の功よ」

千早「時には自身を捨てて、戦う者を全力でサポートする。そして戦う者の勝利を我が勝利として喜ぶ者がいる。勝者はいつの時代もどの世界でもただ一人。でも一人で勝者になった人はいないわ。その勝利の陰で、勝利を捧げた人がいるのよ」


33: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:52:39.71 ID:aWJUrkbY0

雪歩「うん。こうやってね、叶って欲しい願い事をあえて叶ったっていう過去形にして貼りだすと、本当に叶うんだって////」

春香「……そうなんだ」

雪歩「実際にどんな貼り紙を、どう書いて、どう貼ってたのか……全部聞いて教わったんだよ。この夢、叶うかなあ? 叶ったら、いいなあ……////」

千早「でも萩原さん、春香だってプロデューサーが……」

春香「千早ちゃん!」

雪歩「? なあに?」

春香「なんでもないんだよ。じゃあ私、行くね」

雪歩「? うん」

千早「……いいの? 春香」

春香「気持ち……わかるもの。私は、私のやりかたでプロデューサーさんにアタックするよ」

千早「そうね。恋のライバルだけど、やり方は人それぞれよね。だけど……」

春香「え?」


34: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:53:28.88 ID:aWJUrkbY0

千早「萩原さん……貼り紙、まだ他にも持っていたわよ」

春香「…………ALSOKサーチ!」カッ

春香「……『プロデューサーが私だけの専属になりました』、『プロデューサーに雪歩だけだよと言われました』、『プロデューサーにプロポーズされました』、『プロデューサーに跡目を継いでもいいと迫られました』、『プロデューサーがゴッドファーザーも配下におきました』……」

バン★

雪歩「あれ? どうしたの春香ちゃん。忘れ物?」

春香「ALSOKタックル!!」バッ

雪歩「はうっ!」バタン

春香「いくらなんでも欲張りすぎだよ、雪歩!」

雪歩「はうう……」ガクッ

千早「さて。それじゃあ、行きましょうか」

春香「うん。これであと、会ってないのは……」

千早「気になるのはやっぱり、大人の魅力のあずささんと貴音さんだけど」

貴音「呼びましたか? 千早」

あずさ「あらあら~? どうしたのかしら~」

千早「なっ!」

春香「た、貴音さんにあずささん! そ、その格好は……」


35: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:54:14.72 ID:aWJUrkbY0

貴音「ぶるまぁ、というのだそうです。東洋の魔女と呼ばれた古から、ばれぇぼぉるの特訓にはこの装束で臨むものだと、眞鍋監督から教わりました」

あずさ「ちょっと胸がキツいんだけど~」

貴音「実はその、わたくしは、お尻がその、少し……//」

千早「くっ!」

春香「うう、なんだか自信を無くすなあ……って、バレーボールで眞鍋監督? それはつまり貴音さんとあずささんは、ロンドンオリンピックで銅メダルをとった……」

あずさ「そうなのよ~」

貴音「女子ばれぇぼぉる日本代表の皆様に、ご指導を賜りました」


36: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:55:02.74 ID:aWJUrkbY0

☆千早のワンポイントメモ☆
『魔女ってなに?』

千早「一言で魔女と言っても、実はその意味する所はとても広範囲に及ぶわ」

千早「実在の魔女は、キリスト教における教義に反する者や魔女として迫害された歴史的な存在みたいね。でも中には……というか無実の女性も大勢いたみたい」

千早「だけどそれと相反するように、創作の世界での魔女は魔法を使う不思議で便利な存在としても存在しているわね。かつての女子バレーボールの日本代表が東洋の魔女と呼ばれたのは、そういう不思議な雰囲気からだと思うわ」ウェヒヒヒヒ


37: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 11:55:47.67 ID:aWJUrkbY0

あずさ「ちょうどいいわ~。二人に、私たちの会得した必殺技を披露しちゃうわね~」

貴音「千早に春香、二人があの方のもとへ何をしに行こうとしているのかは想像がついています。それを阻止するため、この1ヶ月の私たちの成果をその身でご覧なさい!」

春香「え、そ、そんな!」

千早「春香! 逃げましょう!!」

あずさ「うふふ~もう遅いわよ~。じゃあ貴音ちゃん、いくわよ~! そ~れっ!!」

貴音「ふふっ、参ります! これがわたくしの会得した必殺技……『爆裂とす』です!! それ、あずさ!!!」

ズガアアアァァァーーーンンン!!!

あずさ「あ~れ~」ヒューン

春香「……あの、貴音さん?」

千早「あずささん……爆発しながら、飛んでいっちゃいましたけど……」

貴音「このとす、あたっくできる人がいないのが難点なのです……」

春香「それって、トスじゃなくてスパイクに活かすべきじゃあ……」

千早「あずささんがセッターで、貴音さんがスパイクした方がいいんじゃないでしょうか」

貴音「なんと! 逆転の発想ですね。そんな解決策があったとは……」

春香「それよりあずささん、大丈夫ですか?」

貴音「そうでした。すぐに探しに行かなくては……では、また」

千早「貴音さん、ブルマのまま行っちゃったわね」

春香「ちょっと心配だけど、私たちも急ごうよ。他のみんなも、もしかしたらプロデューサーさんの所へ向かっているかも」

千早「あとまだ会っていないのは……」

春香「伊織と真、だね」


38: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:29:30.16 ID:aWJUrkbY0

真「あれ春香? ボクの事、呼んだ?」

伊織「私の事も、呼んでたみたいだけど」

千早「2人ともその手にしてるのは、もしかして……」

真「これかい? 実はボク達、ずっとアーチェリーの特訓を受けてるんだよ」

伊織「それもロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した、古川高晴さんからねっ。にひひっ!」


39: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:30:15.22 ID:aWJUrkbY0

☆千早のワンポイントメモ☆
『アーチェリーってどんな競技?』

千早「日本も古くから伝わる和弓があるように、世界中には色々な種類な弓が存在しているわ」ウェヒヒヒヒ

千早「オリンピックで正式採用されているのは、リカーブボウと呼ばれる種類の弓ね。実は和弓を超えて、日本でも一番普及している弓なの」ウェヒヒヒヒ

千早「予選の段階では、男子は90,70,50,30mの各距離から女子は70,60,50,30mの各距離からそれぞれ36射し合計144射(1440点満点)で争われ、決勝では選手2人が交互に的に向かって70mから12射し、その合計点数で勝者を決定するわ。1射につき各選手30秒の持ち時間があって、時間内に矢を射る必要があるわ」ウェヒヒヒヒ


40: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:32:38.78 ID:aWJUrkbY0

春香「アーチェリー……」

千早「だけど意外ね。真はもっと身体を使う競技に、興味があるのかと思っていたわ」

真「うん、最初はそんなに興味なかったんだけど、伊織に誘われて」

春香「伊織に?」

伊織「そうよ。真ったら精神鍛錬に、滝にうたれるとか言い出すんですもの。仮にも女の子、それも有名アイドルがするような行為じゃ無いわよ」

真「あはは。でもやってみると、確かに集中できていいんだよね。なんていうか……精神的に成長した気がするんだ。大人の女性に近づいたっていうか//」

春香「大人の女性……そうか、そういう女子力向上の方法もあるんだ」

真「プロデューサーも、最近は真も女性らしくなったなって……////」

伊織「私も古川さんに教わって、随分と我慢強くなったわ。古川さんは本当は高校で弓道部に入りたかったけど、弓道部が無くてアーチェリー部しか無かったからアーチェリー部に入ったんだそうよ。私も、そういう姿勢から忍耐を学んだのよ」

千早「水瀬さんが、我慢強く……?」

伊織「なによ、失礼ね! 今朝だって朝食に高級メロンパンが食べたかったのに無かったから、しかたなく本物のメロンで我慢したのよ!!」

春香「既に歴史的な、王侯貴族並みの忍耐レベルだよね」

千早「ケータイが無ければ、ポケベルに送ればいいじゃない! とか言うのよね」

伊織「一緒にしないでよね! 他にも……夕食のおかずに、もやしが無いからステーキで我慢したり」

真「伊織……すっかり、もやし好きになったなあ」

春香「何かが間違ってる気がするけどね」


41: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:35:50.92 ID:aWJUrkbY0

伊織「せ、政財界の御曹司とかとの許嫁の話とかあっても……あ、あの馬鹿プロデューサーで我慢してやろうとか……お、思ったり……////」

春香「へえ、さすが伊織。そんなお話が……えっ!?」

千早「えっ!?」

真「えっ!?」

伊織「し、しかたなくよ! か、勘違いしないでよね!! これも忍耐と我慢よ!!!」

春香「……」

千早「……」

真「……」

伊織「////////」

春香「ALSOKタックル!」バッ

千早「んあー!」(高周波振動)ビリビリ

真「ハイパーまことビーム」ウェヒヒヒヒ

伊織「ばくはつぺんぎいいいぃぃぃーーーんんん!!!」ドガーン

春香「手強い相手だったね」

千早「んあー!」(勝利)

真「思わず、ハイパーアルティメット化しちゃったよ」


42: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:36:58.47 ID:aWJUrkbY0

春香「でもこれで、みんな倒した事になるんだよね。じゃあいよいよ」

千早「プロデューサーの所へ、行くのね」

真「? なんの話?」

春香「プロデューサーさんに、告白するんだ」

真「! すごいな春香。ボクはとても……」

千早「その為に、特訓もしたのよね。がんばって」

真「うん、ボクも応援するよ」

春香「ありがとう……じゃあ。これから」

冬馬「ちょっと待て、天海!」


43: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:39:03.54 ID:aWJUrkbY0

春香「あれ? 鬼ヶ島君?」

冬馬「だー! 天ヶ瀬だ、天ヶ瀬!! 天ヶ瀬冬馬だっ!!!」

千早「ジュピターが765プロに、一体なんの用なの?」

真「返答次第によっちゃあ、ただじゃおかないぞ!」

冬馬「ふっ……俺はな、オマエらのプロデューサーを……」

春香「ええっ!? プロデューサーさんを? まさか!! 天ヶ瀬君も、プロデューサーさんに……」

冬馬「は?」

千早「んアッー!」(嫌悪)

真「ぼ、ぼぼぼ、ボク、こういう時はどうすれば……」

冬馬「? オマエらさ、なんか勘違いしてねーか?」

春香「告白を……え?」

冬馬「俺はな、オマエらのプロデューサーを引き抜きに来たんだよ」

千早「引き抜き?」

冬馬「ああ。悔しいが、オマエら……いや、オマエらのプロデューサーのせいで961プロはピンチなんだよ」

真「うん、1ヶ月ぐらい前に報道されたのを見たよ」

冬馬「そこで、だ。オマエらのプロデューサーを引き抜けば765プロは戦力ダウンし、961プロは戦力がアップする」


44: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:40:36.47 ID:aWJUrkbY0

春香「そんな話に、プロデューサーさんがのるわけないよ!」

冬馬「どうかな? 961プロには資金も設備も、コネやツテもある。そういう環境で思う存分手腕を振るいたいってのは、仕事をする男なら誰でも思うんじゃねーのか」

千早「それは……」

冬馬「黒井のおっさんも、勧誘に自信があるみたいだったぜ。それに……」

真「それに?」

冬馬「あのおっさん、その為にだろうが海外から大物を特別コーチに招聘しやがったんだぜ」

春香「……もうなんか大体予想つくんだけど、それってオリンピックのメダリストの?」

冬馬「なっ! なんでわかった天海!!」

春香「いや、なんていうか……なんとなく」

冬馬「聞いて驚け! おっさんが招いたのは、ソウルオリンピックで金メダルを取った他、世界陸上では6連覇を達成。そして現在も世界記録保持者にして『鳥人』の称号を持つ、セルゲイ・ブブカだ!」

真「ブブカって、あの有名な!?」


45: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/19(金) 12:43:45.82 ID:aWJUrkbY0

千早「棒高跳びの、ブブカ!?」

冬馬「へっ、驚いたか! この1ヶ月、おっさんはブブカからずっと教えを……」

テレビ『臨時ニュースです。大手芸能プロダクションの961プロが予てよりの経営難から倒産したことがわかりました』

冬馬「受けて……へっ?」

テレビ『なお、経営の最高責任者である黒井崇男社長は現在、ロシアへ高跳びして亡命を希望している事がブーブーエスの調べで明らかになっています』

春香「高跳び……?」

テレビ『黒井氏は、倒産の1ヶ月前から既に計画的に資産の移動を始めており、綿密に計算された高跳びであるとして当局は、今後外交ルートを通じ……』

冬馬「えっと……」

千早「……」

冬馬「……」

真「……」

冬馬「ジュピター……765プロに入れてくんねーかな?」

春香「帰って」


49: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:24:29.04 ID:KWCFx6Zh0

千早「なんだったのかしら、結局」

真「961プロも色々と大変だなあ」

春香「あ! そう言えば、まだ美希に会っていないよ!!」

千早「言われてみれば、そうね。これまでの流れだと、美希もメダリストに特訓を受けていそうだけど」

真「え? 美希なら、応接室で特別レッスンって聞いたけど」

春香「ホント?」

真「うん。外部から特別コーチが来てる、って聞いたけど」

千早「これは、間違いないわね」

春香「よーし、ちょっと様子を探ってみましょう」


応接室


春香「……随分静かだけど、中で何をやってるのかなあ?」

真「ボクが、入ってみようか?」

千早「その必要は無いわ。ね、春香」

真「?」

春香「えへへ、見てて。ALSOKサーチ!」

真「うわ! は、春香の目から謎の怪光線が!?」

千早「これで中の様子が、わかるのよ」

真「へえ」

春香「ええと……中にいるのは美希と……あれは、テレビのニュースで見たよ。確か男子柔道73キロ級で銀メダルを獲得した、中矢力さんだよ!」


50: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:25:03.58 ID:KWCFx6Zh0

千早「やっぱりメダリストの人から、特訓を受けているのね」

春香「でも……2人とも全然、動いていないんだけど……」

千早「えっ?」

真「中矢力さんと言えば、特に寝技が得意で寝業師の異名をとる人だけど……」


51: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:25:33.25 ID:KWCFx6Zh0

☆千早のワンポイントメモ☆
『寝技ってどういう技?』

千早「柔道には大きく分けて絞め技、関節技、抑え込み技の3種類の寝技があるわ」

千早「中でも絞め技は危険なので、たとえ練習であっても互いに注意してかける事が大事よ。相手がタップしてきたら、すぐに技を中止してね」

千早「柔道では安全に競技をおこなうために立ち技・寝技を問わず打撃技法は禁止されているけれど、これらの寝技は立ち技と違い力の逃げ場が無いためむしろより有効、つまり危険な技法となり得るわ」


52: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:26:14.29 ID:KWCFx6Zh0

中矢「グーグー」

美希「スースー」(-_-)゜zzz…

春香「……ああいうのも、寝技っていうのかな?」

千早「レッスンに託けた、サボりにもみえるけど……」

真「ともかく、美希が寝てるならこの間にプロデューサーに告白に行った方がいいんじゃないか?」

美希「え? ハニーに告白!? 春香が!!」ガバッ

春香「うわ、さすがにプロデューサーさんの事になると、美希も反応が早い!」

千早「まだ美希が寝ぼけている間に、さあ春香」

真「行こう!」

春香「わ、わかった! 行くよ!」

千早「がんばって!」

真「ファイトだよ!」

響「そうはいかないぞー!」

春香「また響ちゃん? って、ええっ!? その妖精さんの数は!!」

響「一人一人の力は小さくても、みんなで力を合わせればなんくるないさー! さあ妖精さん、みんなで攻撃だ……『ラシイゾ』?」

妖精達「「茶オ☆」」(糸半)

真美「んっふっふ→! 真美も利便寺? しちゃうモンね→!」

亜美「亜美もこの話題、くわわるよ!」

千早「真美に加えて、亜美も!?」


53: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:26:45.61 ID:KWCFx6Zh0

雪歩「わ、私もプロデューサーと結ばれる為にがんばってみるよ」ペタペタ

真「雪歩まで」

あずさ「わたし達も~」

貴音「おります!」

春香「あずささんに貴音さん、戻って来ちゃった……」

伊織「私だってまだ、諦めていないんだから!」

千早「水瀬さん……」

美希「美希だってハニーに告白に行くのー!」

真「ああ、もう……なんだか大変なことに……」

春香「これはもう、急がないと! えっと……プロデューサーさんは……今……見つけた! レッスンスタジオだ!!」

ドタドタドタ★★★

春香「私が最初に!」

美希「いくら春香でも、ハニーは渡さないの!」

響「自分、プロデューサーが大好きだぞー!」

真美「兄」

亜美「ちゃ→ん!」

雪歩「プロデューサー! わ、私と堅めの杯を……」

貴音「あなた様! わたくしと共に参りましょう!」

あずさ「プロデューサーさん~! あなたが私の運命の人です~!」


54: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:27:26.50 ID:KWCFx6Zh0

伊織「私……ほんとはアンタの事……」

千早「なんだか大変なことになったわね」

真「全員がすごい鍛錬したけど、プロデューサーは誰を選ぶんだろう?」


レッスンスタジオ


春香「この中に、プロデューサーさんが……」ゼエゼエ

美希「は、ハニーは美希を選んでくれるに違いないの」ハアハア

響「じ、自分……完璧だから、自信あるぞ」ゼエゼエ

真美「真美は若さでアピ→ルだっ!」ハアハア

亜美「亜美は純真さを前面に!」ハアハア

雪歩「……プロデューサー、信じてますね」ゼーハー

貴音「月がわたくしを見守っています」ハアハア

あずさ「運命を信じるわ~」ハーハー

伊織「……」ギュッ

千早「あら? 中にいるの、プロデューサーだけじゃないみたいね」

真「ホントだ。この声……」


55: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:28:31.18 ID:KWCFx6Zh0

P「やよい! 今日のレッスン、上手だったぞ」

やよい「ほんとですか!? うっうー! うれしいですー」

P「この1ヶ月、やよいは本当に上達したよ。それに毎日一生懸命だったな」

やよい「わたし、他のみんなよりもダンスも歌もヘタだから、せめてレッスンをがんばりたいなーって」

P「ああ。その一生懸命さ、ひたむきさ、俺は毎日見ていたぞ。やよい」

やよい「プロデューサー……////」

P「それに引き替え、他のみんなはこの1ヶ月、なんだかレッスンに身が入っていなかったな。今日も自主トレ日なのに、誰も来ないし」

春香「……」

千早「……」

響「……」

真美「……」

亜美「……」

雪歩「……」

貴音「……」

あずさ「……」

真「……」

伊織「……」

美希「……」


56: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:28:59.48 ID:KWCFx6Zh0

やよい「プロデューサー……今日もあの、ごほうびをくれますか?」

P「ああ」ナデナデ

やよい「はわわ……////////」

P「毎日レッスン、がんばったな。夢に向かって真っ直ぐ努力する娘が、俺は大好きだ」

やよい「プロデューサー……////////////////」

バタン★

春香「プロデューサーさん、レッスンですよ! レッスン!」

千早「今日はボーカルレッスンだけじゃなくて、ダンスレッスンもやります」

響「自分、完璧だからレッスンも完璧だぞ!」

真美「兄ちゃん、真美のがんばるとこ見ててよね」

亜美「亜美だって、がんばっちゃうもんね→!」

雪歩「プロデューサー、私も一生懸命ですよ」

貴音「あなた様。やはりレッスンが肝要と、わたくし常々思案しておりました」

あずさ「プロデューサーさん。私、最近ダンスが上達したんですよ~」ボヨンボヨン

真「ボクだっていっくよー!」

伊織「ほ、ほら。このスーパーアイドル伊織ちゃんの華麗なダンスを、よく見なさいよね」

美希「ハニー! こっそりレッスンしてた美希の実力、じっくり確かめて欲しいな☆」


57: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:29:47.08 ID:KWCFx6Zh0

P「うおお! な、なんだみんな? 急に」

春香「やっぱりアイドルには、アイドルのレッスンが一番大事なんですよね。それがよくわかりました!」

P「なんだかよくわからんが、わかった! じゃあ今日は自主トレじゃなくて、みっちりレッスンするぞ!!」

一同「「はい!」」



おわり


58: Swing ◆VHvaOH2b6w 2012/10/20(土) 16:36:05.69 ID:KWCFx6Zh0

以上で終わりです。
オリンピック開催中からやりたかったネタだったのですが、ようやく書けました。
満足しています。
見ていただいた方、ありがとうございました。


59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/20(土) 17:20:18.46 ID:3KOwpOMzo

おつ!
ALSOKサーチ活用するはるるんかわいかったwwww





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