TOP > 機動戦士ガンダム > シャア「シチューに白米はナンセンスだ!」

シャア「シチューに白米はナンセンスだ!」

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:00:32 ID:Ijxg8hh.

―食堂―

シャア「うむ、今日の定食は実に美味そうだ」

アムロ「シャア、お前も昼飯か?」

シャア「ああ、機体の整備が予定より早く済んでな。ここ、いいかな?(ガチャッ」

アムロ「勿論だ。これから戦闘で忙しくなるからな。今の内にゆっくりと食事をしながら雑談でもしよう」

シャア「うむ……ん?」

アムロ「どうかしたのか?」

シャア「アムロ……。お前、それは一体なんだ?」

アムロ「これか?シチューだが」

シャア「シチューなのは見ればわかる。なぜ白米にホワイトシチューをかけているのだ」

アムロ「ああ。俺はシチューをごはんにかけて食べるのが好きなんだ」

シャア「は?」

アムロ「何だその反応は」

シャア「いや、待て、アムロ。それはありえないだろう」


2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:03:14 ID:Ijxg8hh.

アムロ「ありえない?どういう意味だ」

シャア「シチューはそれだけで完成された一品だ。白米にかけるのはナンセンスだ。そうは思わんか?」

アムロ「それは違う。シチューはカレーと同じ立派なおかずだよ」

シャア「馬鹿な事を言うな!100歩譲ってビーフシチューならわかるが、ホワイトシチューがカレーと同じ存在であるはずがない(ドンッ」

アムロ「それはお前の勝手な思い込みだ!(ダンッ」

シャア「思い込みだと!?アーガマの中でそんな事をしてみろ!いい道化になるぞ!」

アムロ「それこそ思い込みだ!他の人間が、貴様ほど器量が小さいと思うなよ!」

シャア「器量が小さいだと!?そんな米やシチューを冒涜するような行為をして良く言えるものだな!」

アムロ「先に俺の食べ方を冒涜した貴様が言えたことか!」

カミーユ「二人とも何を言い争っているんです?」

シャア「カミーユか!いい所へ来た。ここに座ってくれ」

カミーユ「元々一緒に食べるつもりで来たんですけどね。一体どうしたって言うんです?(ガチャッ」

アムロ「シャアがシチューはおかずにならないと言うんだ」

シャア「カミーユ、見るがいい!この無残な白米の姿を!」


3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:05:43 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「アムロさんもシチューはごはんにかけて食べる派なんですね」

アムロ「ああ。ここのシチューはごはんに合うからな」

シャア「ま、待て……。まさかとは思うがカミーユ、キミも……」

カミーユ「はい、僕もごはんにかけて食べます。それがどうしたって言うんです?」

シャア「」

アムロ「シャアがシチューをごはんにかけて食べるのはありえないと言うんだよ」

カミーユ「何ですかそれ!シチューをどう食べようと僕達の勝手でしょう!(ドンッ」

シャア「ま、待て!ホワイトシチューは、大雑把に言えば牛乳と小麦粉で様々な野菜と肉を煮込んだものだろう!」

カミーユ「大雑把に言えばそうですね。で、それがどうしたって言うんです?」

シャア「つまりグラタンと同じようなものだ!それだけで完成された一品なのだ!グラタンはおかずではない!それと同じだ!」

カミーユ「グラタンだっておかずになりますよ」

シャア「えっ」

カミーユ「だって、グラタンは味が濃いでしょう?それにチーズはごはんとの相性が抜群です」

アムロ「確かにそうだな」

シャア「ま、待て!グラタンに米は誰がどう考えたっておかしい!」


4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:09:33 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「おかしくありませんよ。大尉は一緒に食べたことがないからそう言えるんです」

シャア「カミーユ!キミは、グラタンと白米を一緒に口の中で租借するというのか!」

カミーユ「そういう事になりますね。別にいいじゃないですか、美味しく食べているんだから」

シャア「良い訳があるか!よくもそんな事ができるものだな!グラタンと白米に申し訳ないと思わんのか!(ドンッ」

カミーユ「じゃあドリアはどうなるんです」

シャア「うっ……!」

アムロ「確かにドリアはグラタンと同じようなものだな。ホワイトソースを使っているものも多いだろう」

シャア「あ、あれは米に味付けをしているではないか!」

アムロ「苦しい言い訳だなシャア。確かに米に味付けをしているものもあるが、基本的に薄味だ。それに、白米をそのまま使うドリアだってある」

シャア「ぐぬぬ……!」

カミーユ「ホワイトソースとごはんを一緒に口の中に放り込むでしょう?シチューやグラタンをおかずにするのも、それと同じようなものです。一体何がいけないんですか」

シャア「ま、待て!それならばドリアを頼めば良いではないか!その方が見栄えも良いし、誰も文句は言わん!」

アムロ「何を言うかと思えば、今度は見栄えか!いい加減にしろよシャア!(ドンッ」

シャア「大事なことだ!ホワイトシチューを白米にかけたり、白米とグラタンを一緒に食べるのは滑稽だ!みっともないと思わんのか!」

カミーユ「は?(イラッ」


5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:11:58 ID:Ijxg8hh.

アムロ「確かに食事でみっともない真似をするのは、周りの人間に不快感を与えるものだろうな」

シャア「そうだ!一人の時ならともかく、公共の場でやることではない!」

アムロ「しかし、それはあくまで常識やマナーから逸脱した時の事を指す。俺やカミーユがやっていることは常識的範囲内のものだ」

シャア「ホワイトシチューを白米にかけることが既に常識から逸脱していると何故わからんのだ!(バンッ」

カミーユ「さっきから何なんですか大尉は。人の食べ方にケチつけて、挙句にみっともないって……!(イライラ」

シャア「ええい!完成された一品をおかずにして食べる事がみっともないというのだ!何故それがわからん!」

カミーユ「ふざけるなよ!(バキッ」

シャア「へぶぅ!(ガシャーン」

アムロ「お、おい、カミーユ」

カミーユ「お前の食べ方はそんなに上等なのかよっ!上品なのかよっ!尊敬されるのかよっ!(ドカッバキッ」

シャア「ぐほっ!ぐへっ!」

カミーユ「自分の好みに合わせて食べちゃいけないのかよっ!上品に食べるのがそんなに偉いのかよっ!(ガンッガンッ」

シャア「これが若さか……(ピクピク」

アムロ「カミーユ、やめろ!キミの怒りはわかるが、食事は皆で楽しく食べるものだ!(ガシッ」

カミーユ「しかしアムロさん!大尉が僕達の食べ方にケチをつけて不快にさせたんじゃないですか!」


6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:14:58 ID:Ijxg8hh.

アムロ「確かにそうだな……。シャア!貴様は、世間一般から見ても俺達はみっともないと、そういうわけだな?」

シャア「と、当然だ……。お前達は間違ってる……!(ヨロヨロ」

カミーユ「貴様、まだ言うか!」

アムロ「やめろカミーユ。そして自分はそんなみっともない食べ方は絶対にしないというんだな?」

シャア「当然だ……。私はお前達のようなみっともない食べ方は絶対にしない!(ヨロヨロ」

アムロ「よし。少し待っていろ(スタスタ」

シャア「手ひどくやられたな……」

カミーユ「誰のせいだと思ってるんです」

シャア「どう考えても手を出したキミが悪いと思うのだがな……」

アムロ「さて、待たせたな(カパッ」

カミーユ「アムロさん、食堂にノートPCだなんて!ここはスタバじゃないんですよ」

アムロ「マナーとしてはアウトだろう。が、緊急事態だ。仕方が無い(カチャカチャ」

シャア「一体何をしようというのだ、アムロ」

アムロ「シャア、これを見るんだ」

シャア「何々……。シチューかける派……全コロニー統計で42%……だと……!?」


7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:17:59 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「へえ、結構多いんですね」

アムロ「ああ、俺も正直驚いたよ。もっと少ないと思っていたからな」

シャア「ば、馬鹿な……!この世にシチューをかけて食べる輩がこんなにもいるというのか……!」

アムロ「サイド6なんて凄いぞ。ここだけ70%を上回っている」

シャア「なん……だと……?」

アムロ「シャア。これでもシチューをごはんにかける事は間違っていると言うのか?」

シャア「うぐっ……」

カミーユ「もしそう言うのでしたら、大尉は何十億もの人間を侮辱することになりますね。大尉はそんなに偉いんですか?」

シャア「い、いや……それは……」

アムロ「さらに……(カチャカチャ」

シャア「今度は何だ!?」

アムロ「シャア、次はこれを見ろ」

シャア「お、お好み焼きをおかずにして食べるだと!?」

カミーユ「日本の関西では定番らしいですね」

カミーユ「大尉の理屈からすれば、これもみっともない行為なんですよね」


8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:20:16 ID:Ijxg8hh.

シャア「と、当然だ!お好み焼きをおかずにするなど、ナンセンスだ!」

カミーユ「今の発言は、関西の方全員を侮辱したと捉えていいんですね?」

シャア「え。いや、その……」

カミーユ「お好み焼きの本場は関西です。その本場の人たちを侮辱できるなんて、大尉は偉い人なんですね。尊敬します(棒」

シャア「ま、待て!そういう意味ではなく……」

アムロ「さらにこれだ(カチャカチャ……カチッ」

シャア「ラーメンに白米か。確かに頼む輩はいるみたいだが、そう多くは居まい!これこそナンセンスだ!」

カミーユ「何を言ってるんですか大尉。たまにどころか、家系では定番ですよ」

アムロ「ああ。昼飯時はライスを無料で提供してくれる店もある。それほどライスの人気があるという証拠だ」

シャア「何だと!?」

カミーユ「家系ラーメンは基本的に味が濃いですからね。ごはんによく合うんです」

アムロ「おろしにんにくと生姜を適量乗せてスープを吸ったノリで巻いて食べる。これがたまらないんだ」

カミーユ「わかります。でも僕はスープを直接かけますね」

アムロ「確かにそれも美味しい食べ方だな。だが、コレステロールとか気にならないのか?」

カミーユ「気にしてたらパイロットなんてやってられませんよ。いつ戦場で死ぬかわからないんですから」


9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:22:53 ID:Ijxg8hh.

アムロ「なるほど。それもそうだな……」

シャア「ま、待て!ラーメンは具とスープと麺で構成されているはずだ!」

カミーユ「何当たり前のことを言ってるんですか」

シャア「つまり、ラーメンはそれで完成しているということだ!そこに白米が入り込む余地などなかろう!ナンセンスだ!」

アムロ「しかしごはんを投入してはならないというルールはない」

シャア「何を言っている!それこそラーメンに対する冒涜ではないか!なぜそんな事をするのだ、カミーユ!」

カミーユ「なぜって、それが美味しいからですよ。それ以上の理由なんてありませんよ」

アムロ「そもそも冒涜という考えが間違っているんだ」

シャア「なにを!ラーメンのスープに白米投入など、常軌を逸している!人間のやることではない!」

アムロ「ならば聞くが……カミーユの行いがラーメンに対する冒涜というのなら、なぜ店側はわざわざライスを用意している?」

シャア「うっ……!」

カミーユ「そうですよ。もし店側がスープにライスを浸す行為をマナー違反とするなら、僕だってやりません。しかし店はそれを許容しています」

アムロ「作った側が良しとするなら、なんら問題ないはずだ」

シャア「し、しかし……下品ではないか!」


10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:24:27 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「だから、そうやって食べる人だっているんですよ!下品で悪いですか!?(バンッ」

アムロ「ここからはあくまで俺の考えだが、それでスープが全部飲み干されるなら俺は寧ろ上品とさえ思える」

シャア「馬鹿な事を言うな!スープに白米投入が上品な訳がない!」

アムロ「ならば、スープを残すのは上品なのか?」

シャア「だ、だからスープだけを飲めばいい話で……」

カミーユ「家系のスープは濃厚なんだ!飲み干すのはとても辛いんだよ!それが分からないのかよっ!(バンッ」

シャア「し、しかしスープに白米を入れるのは……」

アムロ「あるラーメン屋の店主は、できればスープも全部飲んで欲しいと思っているそうだ。なぜかわかるか?スープこそ店の命だからだよ」

カミーユ「ええ。それにスープに使われた食材の事を考えると、僕はとても残せませんね」

アムロ「しかし家系のスープは、カミーユが指摘した通り、単体では非常に飲み辛い。そこでライス投入だ」

カミーユ「こうすることによって、最後まで美味しくラーメンを味わえるんです。何でそれが分からないんです、大尉!(バンッ」

シャア「い、いや……その……」

アムロ「すまない。横道に逸れてしまったな。次はこれだ(カチャカチャ……カチッ」

シャア「まだあるのか!?」


11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:27:14 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「これは……チャーハンとライスですか」

アムロ「チャーハンの味が濃い場所で頼む人がいるようだ」

シャア「チャーハンにライス……(クラッ」

カミーユ「なるほど。これは盲点でしたね。今度試してみます」

シャア「待てカミーユ!目を覚ませ!それはやってはいけない事だ!」

カミーユ「何故です?」

シャア「米に米だぞ!ナンセンスどころの話ではない!」

アムロ「悪いなシャア。俺は既にやった」

シャア「馬鹿な!?気でも狂ったか、アムロ!」

アムロ「随分な言い草じゃないかシャア」

シャア「当たり前だ!チャーハンに白米など、正気の沙汰とは思えん!」

アムロ「確かにチャーハンの味が薄いところではいまいちだったよ。だが、濃い所で食べたら格別だった」

カミーユ「そうなんですか?」

アムロ「ああ。新たな境地を見たよ。あれはチャーハンをおかずにごはんを食べた時じゃないと味わえないな」

シャア「貴様っ……!悪魔に魂を売ったか!」


12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:30:09 ID:Ijxg8hh.

アムロ「そこまで言うか」

シャア「なぜだ!なぜそんな事をする!言え、アムロ!」

アムロ「実は頼んでいた人に聞いてみたことがあるんだ。すると理に適った回答が帰ってきたよ」

カミーユ「その人は何て言ったんです?」

アムロ「『チャーハンとライスなら、ある程度値段を押えて腹いっぱい食べられるから』だとさ」

シャア「最初から大盛りを頼めば済む話ではないか!(バンッ」

カミーユ「何を言ってるんですか。大盛りなんて頼んだら、値段が高くつくでしょう」

アムロ「チャーハンが600円として、大盛りで250円増しだとする。しかしライスなら150円だとした場合、その選択はありだと俺は思うな」

シャア「たかが100円ではないか!(バンッ」

カミーユ「その100円が明日を繋ぎ止める事になる人だっているんだよ!それが分からないのかよっ!?(バンッ」

アムロ「確かにたかが100円だ。しかし、されど100円なんだ。庶民にとってはな」

カミーユ「ああ、そういえば大尉は偉い人の息子なんでしたっけ?なら庶民の気持ちなんてわかりゃしないですよね」

シャア「貴様ぁ!言っていい事と悪いことがあるぞ、カミーユ!(ガシッ」

アムロ「二人ともやめるんだ!まだ色々あるが……検索するか?」


13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:32:57 ID:Ijxg8hh.

シャア「いや、もういい……お前達の言いたいことは充分伝わった……」

カミーユ「なら、シチューの件について謝ってくれますよね?」

シャア「まだ納得いかない事もあるが、私の負けだ。すまなかった。世界はこんなにも広かったのだな」

カミーユ「わかってくれればいいんですよ」

アムロ「さて……ここからが本番だ」

シャア「なに?」

アムロ「シャア。お前はさっき『私はお前達のようなみっともない食べ方は絶対にしない!』などと言ったな?」

カミーユ「言ってましたね」

アムロ「お前が本当にみっともない食べ方をしてないかチェックさせてもらおうか」

カミーユ「それはいいですね。僕達を散々馬鹿にしたんですから。当然の権利です」

シャア「何かと思えばそんな事か。自分でいうのもなんだが、私は作法については完璧だよアムロ」

カミーユ「フォークとナイフはどっち側から使うんですか?」

シャア「私を馬鹿にしているのか?当然、外側からだ」


14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:34:44 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「ステーキを切る時は?」

シャア「その都度切るのが正解だ」

カミーユ「パスタはどうやって食べますか?」

シャア「カミーユ、私を嵌めようとしても無駄だ。フォーク一本だ。スプーンを使うのは幼稚な行為だよ」

カミーユ「ぐっ……!」

アムロ「納豆は?」

シャア「えっ」

アムロ「だから、納豆はどうやって食べるんだ?」

シャア「ど、どうって……白米の上に乗せて食べるな。それが納豆へ対する礼儀というものだろう」

アムロ「待てシャア!それでは、白米を食べるたびに水戸の冬がくるぞ!」

カミーユ「確かに納豆を乗せて食べたら、卵焼きを食べようがノリを食べようが、納豆の強烈な味に支配されてしまいますね」

アムロ「ああ。あの粘りけといい、他の食材を完全に殺すことになる。最悪の場合、全部納豆味だ」

シャア「な、ならば最初は納豆ご飯として食し、二杯目に他の食材を食せばいい!」


15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:37:18 ID:Ijxg8hh.

アムロ「甘いなシャア。例えそうしても、茶碗にこびり付いた水戸の気配を消すことなどできない」

シャア「な、ならば茶碗を洗えばいい!」

カミーユ「洗うのは誰がやるんです?まさかレコアさんに『水戸納豆がついたから洗ってくれ』なんて言うつもりじゃないですよね?」

シャア「自分で洗うさ。これなら文句あるまい」

アムロ「そんな風にドタバタしながらメシを食うはみっともないと思わないのか?」

シャア「ぐっ……!な、ならばどうしろというのだ!」

アムロ「簡単な話だよ。最後に納豆を食べればいいんだ。そうすれば全て丸く収まる」

シャア「し、しかし途中で納豆を食べたくなったらどうすればいいのだ!」

カミーユ「我慢してくださいよ。それくらい」

シャア「白米の配分だってある!私は常におかずをバランスよく食べているんだぞ!」

アムロ「それを何とかするのが貴様の仕事だろうに!」

カミーユ「赤い彗星を名乗ってた男が何女々しいこと言ってるんです!」


16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:38:28 ID:Ijxg8hh.

シャア「ま、待て。第一、今の私はクワトロ……」

カミーユ「歯ァ食いしばれっ!(ドゴッ」

シャア「ぐふっ!(ガシャーン」

アムロ「カミーユ、やめろ!」

カミーユ「でも、大尉が納豆如きでバランスがどうだの言い訳をするから……!」

アムロ「誰だって自分のペースはあるさ。そうだろう?」

シャア「あ、ああ……(ヨロヨロ」

アムロ「次だ」

シャア「まだあるのか……」

アムロ「みかんはどう食べる?」

シャア「皮をむき、すじをとって食べる。普通だろう」

カミーユ「なんですじをとるんです?」

シャア「美味しく食べるためだ。すじがあると口に不快感が残るからな。私は表面が綺麗になるまですじをとるさ」

カミーユ「ふざけるなぁ!(ドゴッ」

シャア「どむっ!(ガシャーン」


17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:40:32 ID:Ijxg8hh.

アムロ「カミーユ!やめろ!」

カミーユ「綺麗になるまですじを取るってなんだよ!女かよ!!」

シャア「ぐっ……!な、ならばお前達はどうしていると言うのだ、カミーユ!アムロ!(ヨロヨロ」

カミーユ「ある程度取ったら食べますよ。すじを全部取るなんてあり得ませんね」

アムロ「ああ。俺もそうだ」

シャア「し、しかしすじが残っていたら不愉快ではないか!」

カミーユ「僕はそうは思いませんよ。大尉は気にしすぎなんです」

アムロ「ああ。確かにある程度取る人はいるが、表面が綺麗になるまで取る人はむしろ珍しい部類に入る」

シャア「な、なんだと……!?」

カミーユ「第一、みかんのすじには栄養素がたっぷり含まれているんだぞ!それを全部取るなんて、それこそみかんに対する冒涜じゃないかよっ!」

シャア「うぐっ……!」

アムロ「よし、じゃあ次だな」

シャア「待てアムロ!もういい、わかった!充分わかった!私が間違っていた!」


18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:42:18 ID:Ijxg8hh.

アムロ「ラーメン、最初の一口はどうする?」

シャア「決まっている!当然スープを啜る。それがラーメンを食す時の第一歩だ!」

カミーユ「どうやって啜るんです?」

シャア「どうやってって……どんぶりから直接啜るにきまって……」

カミーユ「なめるなぁ!(ドゴッ」

シャア「げるぐぐっ!(ガシャーン」

アムロ「カミーユ!いい加減にしないか!」

カミーユ「しかしアムロさん!どんぶりから直接啜るなんて……!」

シャア「ぐおっ……!で、では貴様らはどうするのだ!まさかいきなり麺を啜るのではあるまいな!(ヨロヨロ」

アムロ「スープはレンゲですくってから飲む。当然のことさ」

カミーユ「そうですよ。どんぶりから直接啜るなんて、大尉は野良犬ですか!それじゃクワトロ・バジーナじゃなくてクワトロ・バッチーナですよ!」

シャア「分かって無いな、カミーユ!男ならどんぶりから啜るのが当然だ!レンゲでスープを飲むのは女のやることだ!」

カミーユ「貴様ぁ、もう一度言ってみろ!」

シャア「ああ、何度でも言ってやるさ!カミーユ、貴様は男ではない!」


19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:43:58 ID:Ijxg8hh.

カミーユ「こいつ……!」

アムロ「二人ともやめるんだ!シャア、残念ながら分かって無いのはお前の方だ」

シャア「なんだと!?」

アムロ「俺もつい最近までは、どんぶりから直接啜っていたよ。しかしそれは間違いだったことに気づいた」

シャア「馬鹿なことを言うな!ならば貴様は、最後の一滴までレンゲですくって飲むというのか!」

アムロ「そういうことじゃない。少なくとも最初の一杯は、絶対にレンゲで飲むべきなんだ」

カミーユ「そういえば、最初の一口の質問でしたね。どうしてですか?」

アムロ「簡単な話さ。ラーメンは場所によっては香味油を追加したり、脂を浮かせていたりするものがある」

シャア「それが何だというのだ!」

アムロ「分からないのか?その状態のスープを直接どんぶりから啜ってみろ。脂の部分だけ大量に入り込むことになる」

シャア「あっ……!」

カミーユ「そうか、レンゲなら表面と底が上手く混ざるから丁度良い塩梅になるんですね!」

アムロ「そういうことさ。だから俺は最初の一口は必ずレンゲですくうことにしている」


20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/26(水) 00:47:47 ID:Ijxg8hh.

シャア「なんということだ……」

アムロ「シャア、これで分かったろう?お前も周りから見ればみっともないと思われている事があるんだ」

カミーユ「僕はみかんの食べ方はあり得ないと思いましたね」

アムロ「カミーユ。そう言ってやるな。誰だって自分流の食べ方が存在するものだ。しかしそれを頭ごなしに否定されたら、頭に来るものだろう?」

シャア「ああ、確かにそうだ……。特にラーメンについては頭に血が昇ってしまったよ」

アムロ「俺もシチューの食べ方を否定された時はそんな感じだった」

シャア「本当に済まなかった。シチューの食べ方一つでお前達に不快な思いをさせてしまったな……」

アムロ「わかってくれればいい。どうだ、次の作戦が終わったら家系ラーメンでも食べにいかないか?」

カミーユ「いいですね!是非食べにいきましょう!」

シャア「うむ。二人の話を聞いていたら、私も白米を投入した食べ方をしたくなってしまったよ」

アムロ「シャア……成長したな!」

カミーユ「じゃあ、大尉のおごりでお願いします」

シャア「えっ」

ー終わりー





『機動戦士ガンダム』カテゴリの最新記事

おすすめ記事

コメントの投稿