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貴音「面妖ですから」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/20(水) 23:52:15.72 ID:6AKRMIxS0

貴音「………………」ズルズルルズルルルズルル

美希「………………」チュルチュル

響「………………」チュルチュル

貴音「……ご馳走、様でした」パンッ

響「ふえー。はっやー」

美希「貴音は相変わらずなのー。一体どこに入ってるの?なんでそんなに食べられるの?」

貴音「ふふ……。面妖ですから」

響「なんか得意げに妙な解説し始めた」

美希「なるほどー。確かに貴音は面妖だからね」

響「なんで納得するんだ」


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/20(水) 23:55:57.79 ID:6AKRMIxS0

美希「あれ?ミキの携帯どこ?」

響「携帯かー?うーん、無いなー」

貴音「美希」チョイチョイ

美希「ん?」

貴音「どうぞ」

美希「あっ、ミキの携帯!貴音、ありがとうなの!」センキュー

貴音「礼には及びません。面妖ですから」

美希「あはは。それもそうなの」

響「だからなんで納得するんだ」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/20(水) 23:57:20.51 ID:6AKRMIxS0

美希「響ー、貴音ー。そろそろお昼だし、ご飯でも食べに行かない?」

響「おぉっ!さんせー!」

貴音「是非ともお供いたします」

美希「何食べるー?」

貴音「らぁめんで」

響「即答だな」

美希「んー。ラーメンは昨日食べたばっかしだからなー。他のもの食べたいなーってカンジ」

貴音「……承知いたしました。ここは引き下がりましょう。……面妖ですので」

響「使いどころが分からないぞ」


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/20(水) 23:59:38.40 ID:6AKRMIxS0

響「自分たちが今出てったら、事務所に誰もいなくなっちゃうな」

貴音「小鳥嬢に書置きを残しておけば問題はないでしょう」

美希「よーし!ミキにお任せなのー」カキカキ

美希「えーと、小鳥へ……と。……あれっ、インクが切れちゃった……」

貴音「ちょっとペンを貸してください」

美希「ん?はい」ヒョイ

貴音「…………ッ!!……はい、どうぞ」

響「……何がしたいんだ?」

貴音「続きを、美希」

美希「…………?……おぉっ!書ける!書けるの!」カキカキカキ

響「えっ!?」

貴音「ふふ……。面妖の成せる技、ですね」

響「面妖って凄い!」


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:01:41.57 ID:0c+BLrQo0

美希「いよーし!じゃあ出るの!」

響「いぇーい!」

響「事務所誰もいなくなるし、暖房も切って、電気も消して……と」

貴音「……ふんっ」パチン

美希「あ、暖房消えた」

貴音「……ふんっ」プツン

響「あ、電気も消えた」

美希「凄いの貴音!さっすが面妖なだけあるの」

貴音「いえいえ。わたくしの面妖もまだまだです」

響「め、面妖って凄い!!」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:04:59.50 ID:0c+BLrQo0

響「貴音はホントになんでも出来るなー。……ホントに、なーんでも」

貴音「面妖ですから」

響「も、もうつっこまないぞ」

美希「んじゃ行こうか。貴音もいるし、バイキングにしようよ。この前家族で行ってきたんだー。美味しかったなー」

響「うん、そうだなー。普通のお店で貴音が食べたら、いったいいくらかかることやら……」

美希「ミキ、お皿洗いはしたくないの」

貴音「さっそく参りましょう。面妖に」

響「そういう使い方もあるのか」


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:08:13.15 ID:0c+BLrQo0

貴音「おぉ……!これは……これは……」

響「面妖だぞー!」

美希「面妖なのー!」

貴音「美希……。響…………」

響「ごめん貴音……」

美希「つい言いたくなっちゃって」

貴音「……構いません。面妖は皆の面妖ですから」

響「面妖の概念が分からないぞ」


11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:09:41.14 ID:0c+BLrQo0

美希「好きなのを好きなだけお皿にとって食べるんだよー」

貴音「好きなもの……好きなだけ!?……め、面妖な……!」

貴音「……では」スッ

響「貴音。ちゃんと他の人の分も考えておくんだぞ?だからお料理が乗っている皿本体へと伸びているその手を引っ込めよう」

貴音「そうですか……。仕方ありませんね」シュン

貴音「……では」ガッ

響「あ、結局一回でほぼ持ってった」

貴音「……ふむ」

貴音「この取り皿、少々小さくはありませんか?これではふたくちみくち分しか取る事が出来ません」

美希「め、面妖なの……」


12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:11:18.00 ID:0c+BLrQo0

貴音「……………………」パクパク ズルズル ムシャムシャ

響「テーブル中、所狭しと皿が並んでるぞ……」

美希「ほとんど貴音のだけどね」モグモグ

貴音「おや、響。手が止まっていますよ。さては満腹なのですね?それならば仕方ありません。わたくしが……」

響「ちょっ、ちょっと!ストップ!まだまだ食べるからな自分!」パシッ

貴音「そ、そんな面妖な」

響「そこは殺生なって言うところじゃないか?」


13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:12:54.86 ID:0c+BLrQo0

響「あっ、美希が食べてるの美味しそうだな~。自分も後で取ってこよっと」

美希「うん!美味しいよー。さっきちょうど出来立てがあがってたの。……それより響、よそ見すると危ないよ」

響「え?あぁっ!自分のナポリタンが消えた!跡形も無く!!」

貴音「それは面妖な」モグモグ

響「間違いなく盗品の現在地は貴音の口の中だな」ジトー

貴音「正確には今現在わたくしの食道を通過中ですね」ゴックン

響「説明しなくていいよ!」

貴音「この辺りにあります」ユビサシッ

響「示さなくていいよ!」

貴音「おおっと。たった今胃袋に到達しました」

響「実況しなくていいよ!」


15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:14:33.43 ID:0c+BLrQo0

美希「あ、ミキ小銭あんまりないや」

響「それくらいなら自分が出すよ」

貴音「おや、わたくしもあまり持ち合わせが……」

響「え?貴音お金無いのか?」

貴音「この通りです」バッ

響「なぁんだ。ちゃんとお札入ってるじゃん。えーと……。十枚全部二千円札!?め、面妖な……!」

貴音「………………」ドヤァァア

響「ひょっとしてこれを自慢したかっただけか?」

貴音「さあ。どうでしょうか。真偽の程は誰にも分かりませんね」

響「いや分かるでしょ。他ならぬ貴音自身が」

美希「貴音ー。千円二枚と二千円、後で交換してー」

貴音「お安い御用です」


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 00:16:02.17 ID:0c+BLrQo0

「おい、今の客」

「今出て行ったお客様ですか?」

「そうだ。三人の中の、あの面妖な銀髪の娘……。あれをブラックリストに載せておけ」

「ブ、ブラックリストですか!?一体なぜ……」

「馬鹿野郎!あんなのに何度も何度も来店されてみろ!食材も間に合わないし、なにより料理人が過労死しちまうだろう!」

「ああ、今日は大変でしたねー。厨房」

「あの娘、とてつもない勢いで料理を平らげていくからな。供給が追いつかん」

「それでブラックリストに?」

「ああ」

「でも、美人ですよ?」

「お前は店の存続と美人の来店と、どっちを取るんだ」

「美人ですよもちろん。二対八くらいであの銀髪美人です」

「へぇ。お前ってアホだったんだな」


19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 20:54:18.36 ID:0c+BLrQo0

響「はいさい!自分、我那覇響!今日は久しぶりに一日オフなんだー!」

響「ここ最近ちょっとお仕事がたくさんで、ちょっと疲れてるから……」

響「今日は家でのんびりしようかなー」

貴音「ええ、そうですね。そうしましょう」

美希「うん!ミキも最近ちょっとお疲れ気味で……。ちょうどお休みが欲しいと思ってたんだー」

響「へぇ、そうなのかぁ」

響「……………………」

貴音「……………………」

美希「……………………」


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 20:56:12.06 ID:0c+BLrQo0

響「どこから入った」

貴音「屋根から」

響「……………!!」バッ

貴音「入れる訳などないでしょう?」

響「……………………」イラッ

美希「普通に玄関から入ったよ?」

響「ああそっか……」

響「いやちょっと待て鍵は」

美希「た、貴音が……」チラッ

貴音「面妖、ですから」ドヤァ

響「……………………」

響「……………………」ピポパ

美希「ごめんなさいなの響」ドゲー

貴音「その番号だけはご容赦を」ザー


22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 20:58:34.10 ID:0c+BLrQo0

響「で、二人とも……なんでここにいるの?」

美希「冷たいの響……。ミキ、傷ついちゃうな」シクシク

貴音「わたくし達の絆は、それほど薄いものだったのでしょうか」メソメソ

響「いやそうじゃなくて」

響「仕事は!?今日は二人で仕事入ってなかったっけ?」ガーッ

貴音「わたくしの面妖力で無かったことにいたしました」

響「こら!」

美希「う、うそうそ!向こうの都合で、急に撮影日が変更になったの」

響「な、なんだ。そゆことか。…………ふ~ん」ジト

美希「ホントだからね!」アセッ

貴音「はい。本当です」キリッ

響「う、う~ん……。ま、いいか」


23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:01:00.52 ID:0c+BLrQo0

貴音「して、響。お腹が空きませんか?」

響「いやいや。まだ二時半。さっきお昼食べたばっかりだぞ」

貴音「そうですか……。わたくしもです」

響「……………………」

貴音「…………………響」

貴音「お腹が空きませんか?」

響「な、なんでそうなるんだ……?」

美希「仕方ないの。貴音は面妖だから」パクパク

響「あぁ!勝手にみかん食べてるし!しかもまだ開けてなかったヤツ!」

美希「うん。すっごく甘くて美味しいよ」

響「そう?良かったー。アタリのみかんだな。……ってオイッ!」


24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:03:34.20 ID:0c+BLrQo0

貴音「美希ばかりずるいです。わたくしも……」フラリ

響「ストップ!冷蔵庫の方には行かせないぞー!今月分の食料が全部消えてなくなっちゃう!」

貴音「ですが響……。本当にお腹が減ったのです」

響「う~ん……。そうは言っても……」

美希「あ、実はミキもお昼食べてないんだー」

響「え、そうなのか?……しょうがない。何か頼もうか」

貴音「お寿司で構いませんよ」

響「……………………」イラッ

響「へび香。カモン」

貴音「銀杏で結構です」ドゲザー

響「また微妙なチョイスを」ハァ

美希「渋いの!貴音!」ヒュウ


25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:06:56.24 ID:0c+BLrQo0

響「はいピザが来たぞー」

美希「待ってましたなの!」

貴音「なんと面妖な香りでしょう」ウットリ

響「自分は一枚だけでいいかなー。いただきまーす」

貴音「いただきます」

美希「まーす」

貴音「あぁ、なんと……。ご覧なさい美希。チーズがこのような面妖な事に……」デローン

美希「うぅん。とろとろなの。ミキまでとろけちゃいそう」ドローン

響「床にこぼさないようにお皿の上で食べてよ」


26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:10:58.95 ID:0c+BLrQo0

美希「あ、あと二枚だね」

貴音「わたくしと美希で一枚ずつ……おや美希。何やら満腹そうな顔を」

美希「してないよ。ささ、分けて分けて」

貴音「承知しました。では……」デロリーン

響「あっ、片方のチーズが滑り落ちてもう片っぽの上に落ちた」

響「あっ、貴音が物凄い速さで落ちたチーズをピザで絡め取って口の中へ」

響「あっ、美希のピザの上、もうトマトソースしか残ってない」

美希「……………………」

貴音「……………………」モグモグ

美希「………………貴音」

貴音「……………………」ゴクン


27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:14:22.18 ID:0c+BLrQo0

貴音「面妖ですから」ドヤアァアァァァ





美希「へび香。カモンなの」

貴音「申し訳ありませんでした」ドゲザアァアァァァ


28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:17:43.65 ID:0c+BLrQo0

美希「ふぅ。お腹いっぱいなの」

貴音「わたくしはまだ三合目という所でしょうか……」

響「相変わらず燃費悪いなー」ヤレヤレ

美希「んー。なんだか眠くなってきちゃったの」アフゥ

貴音「そうですね。真に天気もよろしいので」

響「…………昼寝する?」

美希「ナイス響ー。寝よ寝よー」


29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:23:49.14 ID:0c+BLrQo0

貴音「ではわたくしはここで」ボフッ

響「なんの迷いもなくベッドを選択する所が凄いよな」

貴音「ええ。面妖ですので」

響「あはは。褒めてないぞー」

美希「ミキも響のベッドもーらいっ!んー。いい気持ちなのー。響いいお布団使ってるねー」

響「ありがと」

美希「えいっ」バフッ

美希「うぅん。響の枕ー。響の匂いー」スンスン

貴音「しかもですよ美希。掛け布団にこうして潜り込めば……。なんと!360度響の匂い!面妖な……。なんと面妖な……」クンクン

響「うぎゃー!何やってるんだ二人ともー!」


30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:27:17.27 ID:0c+BLrQo0

美希「で、結局響も一緒にベッドで寝るんだね」ニヤニヤ

響「だっ、だってこれ、自分のベッドだしっ」アセアセ

美希「うぅん。もう、響は可愛いの!」

貴音「家主の特権です響。どうぞ真ん中に」

響「え?いいのか」モゾモゾ

響「……ん。ごめん、腕とか二人に当たっちゃうな」

貴音「構いませんよ響」

美希「そもそも、こんなにぴったりくっついて寝てるんだから、そんなの当たり前なの」

響「それじゃ、布団を掛けて……と」

響「じゃ、お休みだなー」


31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:29:40.47 ID:0c+BLrQo0

響「……………………」

美希「……………………」

貴音「……………………」

響「…………あの」

美希「なぁに?」

響「二人とも、さすがにくっつきすぎかなーって。ていうか、もはや自分抱き枕状態?」

貴音「そうですね。ですから横向きになっていただけると有難いです」

響「抱き枕は否定しないんだな」

美希「そうだねー。ささ、響。こっち向くの」

貴音「何を言っているのですか美希。響はわたくしの方を向くべきでしょう」

響「あの……。さすがにちょっと暑いぞ」

美希「こうなったらもう仕方ないの。貴音。ジャーンケーン……」

響「あっ、自分の意志はもう関係ないんだ」


32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:32:36.61 ID:0c+BLrQo0

美希「正義は必ず勝つの!」フフン

響「善悪の区別がある戦いだったのか」

貴音「め、面妖な……。面妖なぁ……」シクシク

響「全く新しい悲しがり方だな」

貴音「ぐすっ。まあ良いでしょう。後ろから響を抱きしめるのもまた最高なのですから」ギュッ

美希「ふふん。でも、響は既に美希の胸の中なの!」ギュッ

響「むぐっ!……あの、二人とも……。自分のコト……考えて……る?」

美希「うん!もうバッチリ!四六時中考えてるよ?」

貴音「響との未来の事まで考えてありますよ」

響「二人は自分と結婚でもするつもりなのか」

響(…………まあ、いいか。これはこれで……な)


33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:39:31.17 ID:0c+BLrQo0

響「………………ん」パチリ

響(ん~。よく寝たな~。気持ちよかった~)

美希「…………ZZZ」

響(美希はまだ寝てるのか。……外が薄暗いな。今何時だろう?)

響(…………あれ?)

響(貴音がいない)

響(…………そして)

響(冷蔵庫付近でなにやら物音ッ!)ダッ


34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:41:21.65 ID:0c+BLrQo0

貴音「ふむ……。これはこれは……面妖な。……ふむふむ」バリバリ

響「貴音ぇ!……あぁっ!やっぱり!食べ物がぁ!」

貴音「…………っ!?ひ、響……?」

響「しかも人参まるかじりか!」

貴音「おや響。目覚めたのですね」ボリボリ

響「何事もなく会話を持ちかけるんじゃないぞ」ハァ

貴音「それにしてもさすが響ですね。この人参、新鮮そのものです。安心してください」バリボリ

響「安心も何も、肝心の人参がほとんど貴音のお腹の中に消えてるんだけど」

貴音「……………………響」

響「……………………なぁに」

貴音「面妖、ですので」ドヤァァ

響「それ言っとけば許されると思ったら大間違いだからな!」


35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:43:46.25 ID:0c+BLrQo0

美希「……………………」ボー

響「はい美希。紅茶」

美希「ありがとーなの響ー……」

美希「ごくごく……。うぅん。ほのかに甘さが薫るシンプルなアップルティーなのー」ウツラウツラ

響「寝ぼけまなこでリポートしてるぞ」

貴音「で、響。夕飯はいかがに」

響「そうだなぁー。夜ご飯は……」

響「って、二人とも夜ご飯も食べてくつもりなの?」

美希「あったり前田のクラッカーなの」

響「古いな!」

貴音「まあまあ。面妖ですので」

響「やっぱりそれか!」


36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:46:49.90 ID:0c+BLrQo0

美希「ちゃんとお泊まりセットも持ってきてるんだよ。ホラ」

響「おぉ。可愛いパジャマだな」

響「……って、泊まるつもりなのか!?」

貴音「言っていませんでしたか?」

響「うん。聞いてないぞ」

貴音「それは面妖な」

美希「まあまあ。そういうワケだから。今日はよろしくなのー」

響「うーん……」

響「ま、いっかぁ」


37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:48:49.43 ID:0c+BLrQo0

響「で、夜ご飯……。夜ご飯かぁ……」

貴音「らぁめ」

美希「ノー!なのー!」

響「そーだなー。鍋にでもするかー」

貴音「ええ、いいですね!皆で囲む鍋は、また美味しさもひとしお……」

響「でも材料が足りないから、買いに行かないと」

美希「よーし!なら早速出かけるのー!」


38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:50:41.82 ID:0c+BLrQo0

美希「お鍋ー。お鍋ー」

響「何鍋にする?」

貴音「塩、醤油、鶏がら、キムチ、チゲ……なんと!豆乳鍋ですか!それは……それは……面妖な……!」

美希「あっ、こっちにはトマト鍋が」

響「カレー鍋かぁ……うーん」

貴音「もつ鍋もいいですね……」

響「……………………」

美希「……………………」

貴音「……………………」


39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:53:07.32 ID:0c+BLrQo0

美希「で、結局ただのしゃぶしゃぶ鍋なんだね」グツグツ

響「選べなくって」グツグツ

貴音「素材の味を生かしましょう」グツグツ

響「自分、ポン酢で食べるけど、二人は?」

貴音「わたくしもポン酢で」

美希「あっ、胡麻だれあるー?」

響「あるぞー」

美希「良かったー。ラー油もくれるー?」

響「はいはーい」

貴音「ラー油は……。何に使うのですか?」

美希「ん?胡麻だれにちょっと垂らして混ぜるの。美味しいよ」

貴音「それは良いことを聞きました」ジュルリ


40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:57:26.14 ID:0c+BLrQo0

美希「あー!そのお肉ミキがじっくりコトコトしゃぶしゃぶしてたのにー!」

貴音「一瞬の隙が命取りですよ、美希。鍋は戦争なのです」

響「へへー。つみれもーらい!」

貴音「なんと……!響、それはわたくしが誇る秘蔵っ子……」

響「鍋は戦争じゃなかったのか?」

貴音「言うようになりましたね響。良い面妖です」

響「絶対無理やり付けてるよなそれ」

貴音「それならば、わたくしも全身全霊をかけて、この戦場に向かいましょう」ゴゴゴゴゴ

美希「め、面妖力がどんどん上がっていく……!まるで地球全体が揺れてるようなの……!!」

貴音「……ふぅ、お待たせしました。ふふ、気をつけてください。こうなってしまったからには、これまでの様に優しくはありませんよ」シュインシュインシュインシュイン

響「どこの宇宙の地上げ屋だ」


41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 21:59:18.05 ID:0c+BLrQo0

美希「……………………」

響「……………………」

貴音「……………………」バババババババッ!!!!

響「…………美希」

美希「なぁに?」

響「食べないの?」

美希「分かってるくせに」

響「うん。貴音の動きが凄まじすぎて、鍋に手を出せないぞ」

美希「箸の動きが殆ど見えないの」


42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:05:31.95 ID:0c+BLrQo0

貴音「……………………」ババババババババッ!!!!!!

響「でも一応自分達にも盛ってくれてはいるんだな」

美希「甘いの響。自分の器をよく見るの」

響「……うん。白滝と白菜の姿しか確認出来なかったぞ」

美希「メインのお肉系統は全部自分の器の中なの。セコイの、貴音」

貴音「……………………」ヒュインッ

響「あ、美希の器の中から白菜が姿を消したぞ」

美希「うわぁん!ゴメンなさい貴音ー!」


43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:08:44.53 ID:0c+BLrQo0

貴音「ふぅ。至極の鍋でした。満腹です」テカテカ

響「なんだかあんまり食べた気がしないぞ」ハァ

美希「お腹は膨れてるんだけどね。カロリーオフな食品ばっかりだったから」

貴音「良いことではありませんか。身体の維持も、大事な仕事ですよ?」

美希「貴音がそれを言うんだね」

貴音「当然です。面妖ですので」

響「もはやなんでもアリだな」


44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:10:38.46 ID:0c+BLrQo0

美希「う~ん。ミキ、そろそろお風呂に入りたいなー」グイーッ

響「そーだなー。ちょうどテレビも終わったとこだし、お風呂入れようか」

貴音「そうですね。折角ですから、皆で一緒に入りましょう。面妖に」

美希「おおっ!貴音!なんて大胆かつ面妖な提案なの!?」

響「えっ、でも、ウチのお風呂そんなに広くないから、三人じゃキツイと思うぞ……」

貴音「だから良いのではないですか!」ドン

美希「なのっ!!」ドドン

響「そ、そこまで気合入れて言うか?」


45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:13:18.34 ID:0c+BLrQo0

響「な、何も服脱ぐのまで全員一緒じゃなくても……。狭いし」

美希「だからいいんだよっ!」ドン

貴音「面妖っ!!」ドドン

響「貴音。何の脈絡も無く言うのはどうかと思うぞ」

美希「響ー。早くー。ミキ、寒いよー」

響「あ、ごめん。後は自分だけか……って、先に入ってていいよ」

美希「心配には及ばないの」

響「そ、そうか?」ヌギッ

美希「……………………」ジー

貴音「……………………」ジー

響「こっち見るな!二人とも先入ってて!!」


46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:15:56.05 ID:0c+BLrQo0

響「やっぱり三人はキツいぞ」

美希「響ー。お背中流しますなの」

響「よろしくお願いするぞ」

貴音「響。前をお流します」

響「丁重にお断りするぞ」

貴音「そんな面妖な……」ガックリ

響「美希を流してやるといい感じゃない?ちょうど背の順で」

美希「貴音……。背中は任せたの」グッ

貴音「承知いたしました。貴方の背中は、わたくしが必ずや守り抜きます」グッ

響「戦場かここは」


47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:18:03.33 ID:0c+BLrQo0

美希「響、髪の毛の量多いのにサラサラなの」

響「やっぱりそのへんは色々と気を使ってるからな」

響「でも髪量なら貴音も凄まじいよな」

美希「にょろにょろウェーブでボリューム感たっぷりなの」

貴音「……………………」ファサッ

響「うがっ!シャンプーが目に飛んだ!」

美希「なんて非道な攻撃なの……!」

貴音「情けないですよ、美希、響。戦場で眼を閉じること……。それすなわち、死……!」クワッ

美希「貴音も戦死するといいの」ピッ

貴音「なんと……!」

響「おお。アホ毛を上手く活用して貴音に鋭い一撃が」

貴音「やりますね美希。良い狙いです」


48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:19:48.87 ID:0c+BLrQo0

響「あの」

貴音「なんでしょう」

響「流石に三人同時に湯船に浸かるのは無理があるような……」

美希「やれば出来るの」

響「ここにきての根性論か」


49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:21:47.34 ID:0c+BLrQo0

美希「ていっ」ピュッ

響「うっ!……水鉄砲か。……でいっ」ビュッ

美希「んっ!……やるの!響!」

貴音「…………それっ」ドボォオォォォ

響「お、お風呂の水が……」

美希「全部飛んでったの……」

貴音「ふふふ。まさに面妖。これぞ面妖」

美希「……寒いの」

響「……寒いな」

貴音「…………ごめんなさい」


50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:24:15.77 ID:0c+BLrQo0

美希「なになに……。滑って転んだ!治療費2000円払う……って、体弱すぎなの!もっと鍛えなきゃダメだよ!」

響「スポーツジムに通うといいんじゃないか?なんなら鍛えてあげてもいいぞ!トップアスリートの自分が!」フフン

貴音「次、響の番です」

響「でいっ!……やった!10出た!」

貴音「スピード違反です、響。1000円いただきます」

美希「あちゃー。スキャンダル発覚なのー」

響「うっ……。しまったぞ、浮かれすぎた。えっと、……カジノで豪遊。98000円払う。そんな!」ガビーン

美希「これはもうダメなの」

貴音「ファンもどんどん離れていますね」

美希「球団を背負って立つエースとしては絶対にやっちゃいけない行為なの」

貴音「球界追放も視野に入れるべきでしょうか」

響「ぜ、絶対自分は戻ってくるからな!このマウンドに!」


51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:27:07.73 ID:0c+BLrQo0

貴音「次はわたくしですね。……ふむ、6ですか」

美希「えっとね。なんと!大穴万馬券を当てた!10万円もらう。もう!なんなのなの!」

響「フリーターのくせに……。貴音、もう30万円は稼いでるぞ」

貴音「うふふ。面妖ですので」ファッサファッサ

響「うぐぐ……。お札で仰いでるぞ」

貴音「響も仰いだらどうですか?」

響「約束手形でか!?」

美希「借金にまみれるエースって、どうかと思うの」


52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:31:14.51 ID:0c+BLrQo0

美希「えっと、お気に入りのカップが割れた。3000円払う」

響「美希はさっきから小金をどんどん落としていってるな」

美希「しかも万年平社員だから、生活はジリ貧なの」

貴音「再三の職業ランクアップチャンスを逃しましたしね」

美希「うぅ……。出世の神に見放されてるの……」グスン

響「次は自分かー。給料日が近いし、ここは一気にいって借金を返したいなー。……よし、9!」

美希「給料日通過だね」

貴音「響は先ほどから景気の良い数字を連発しますね」

響「数字だけはなー。……えっと、豪華クルージング!してる場合か!……12万円払う!また借金増えた!」ガボーン


53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:33:54.68 ID:0c+BLrQo0

美希「諦めないで響!まだ給料日があるの!」

響「そ、そうか!」

貴音「トップアスリートの給与はルーレットを回し、出た目によって決まるのですよね」

響「ナイス解説!それっ!」

貴音「1ですか。今月の給与は20000円です」

響「そ、そんな!」

美希「欲に溺れ、努力を怠った結果なの……」

貴音「人生とは、かくも恐ろしいものなのですね……」

響「誰か自分を助けてくれー!」ウギャーン


54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:37:26.63 ID:0c+BLrQo0

美希「あふぅ。そろそろ眠くなってきちゃったの」

響「んー。することも無くなったしなー。とりあえず布団入ろうか」

美希「電気消して布団に潜ってからが女子会の本当の始まりだよね」

貴音「ささ、響。こちらに」ポンポン

響「もうスタンバイしてるし」

響「あと、自分はまた二人の間なのか?」

美希「そんなの当たり前なの」

貴音「今更聞くまでもありませんね」

響「そうなのか……。それは……それは……。面妖な」

貴音「面妖……とは言い難いですね。この場合は」

響「あっ、そうなのか」

貴音「面妖はしっかりと用法用量を守ってお使いくださいね」

響「今まで大分フリーダムに使用してきた気がするんだけど」


55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:41:31.27 ID:0c+BLrQo0

響「電気消すぞー」

美希「うん」

貴音「響」

響「ん?」

貴音「豆球」

響「うん?」

貴音「豆球を付けてくれませんか」

響「えっ」

美希「ミキは真っ暗の方がいいと思うな」

貴音「そうでしょうか」

貴音「暗闇を恐れ、光を求めるのは人間の本能的行動」

貴音「一日の疲れを癒す為の睡眠の時間を、暗闇の中で過ごすなどという事はあってはならないのです」


56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:43:39.54 ID:0c+BLrQo0

美希「貴音」

貴音「なんでしょうか?」

美希「怖いの?暗いの」

貴音「……………………」

貴音「……暗闇を恐れ、光を求めるのは人間の本能的行動。一日の疲れをい」ツラツラ

響「あ、怖いんだな」

貴音「怖くありません」

響「……………………」

美希「……………………」パチン

貴音「あぁぁっ!!」マンマミィア

美希「むぐっ!……やっぱり怖いんだね」ヨシヨシ


57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/21(木) 22:47:45.51 ID:0c+BLrQo0

響「大丈夫だよ貴音。今日は自分も美希もいるんだから」

美希「ほらほら。真ん中で寝るといいの」

貴音「ほらほら……。ホラホラ……。ホラー……。あぁぁぁっ!!!」マンマミィィア

響「もはやギャグだな」ハァ

美希「こじつけも良いトコなの」

響「貴音。隣に自分達がいるんだぞー。全然平気だろ?」

貴音「そ、そうですね。ふぅ。申し訳ありません。取り乱しました」

美希「滅多に見れない貴音だったの」

響「レア中のレアだな」

貴音「あの。出来ればもう少しだけ内に寄ってはいただけないでしょうか」

響「はいはい」ズイッ

美希「お安い御用なの」ズイズイッ


61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 22:59:36.57 ID:3j2W0tJ80

P「美希ー。響ー。貴音ー。ちょっといいか?」

美希「んー?どうしたのハニー?」

響「なんか用かー?」

P「おう。ちょっと三人に大事な話がな」

貴音「らぁめんですね」

P「違う」ビシッ

響「違うぞ」ビシッ

美希「違うの」ビシッ

貴音「なんと……。三面から同時につっこまれるとは……。新しい感覚。面妖です!」ゾクゾクッ

響「貴音、帰ってこい」

美希「で、大事なお話ってなんなの?」

P「ああ。実はな……」


62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:04:06.23 ID:3j2W0tJ80

P「三人でユニットを組んでもらおうと思ってる」

美希「ミキ達が?」

響「ほ、ホントか!?」

貴音「それはそれは……。なんと面妖な案でしょう」

P「ああ。その名も『プロジェクト・フェアリー』だ」

響「…………フェアリーは分かるけど、なんでプロジェクト?」

P「プロジェクト。計画ってのは、何か大きな目標が出来た時、それに向かうために立てられるもんだろ?」

美希「うんうん」

P「で、トップアイドルになる!っていうのがお前たちの目標だ」

貴音「その通りです」

P「天頂を目指して飛翔する妖精達……。俺はこのグループにそんな思いを込めた」

響「おぉ~……」パチパチパチ


63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:09:06.65 ID:3j2W0tJ80

P「……っていう説も考えたんだけど」

響「……お?」

P「まあ結局はさ、『フェアリー』より『プロジェクト・フェアリー』の方がさ。アレだ」

P「なんかカッコいいだろ?だろ!?」

響「って事はさっきのは出任せ!?」

美希「流石ハニーなのー」メロメロ

響「どこに感嘆する要素があるんだ」

貴音「THE・面妖倶楽部……などはどうでしょうか」

響「で貴音はやっぱりそれか」


64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:12:53.44 ID:3j2W0tJ80

響「いやー。自分たちでユニットかぁ~!楽しみだぞ!」

美希「うん!はっきり言っちゃうと、ミキ達ならトップアイドルもヨユーだと思うなー」

貴音「慢心はいけませんよ、美希。ソロとグループでは、踊り方や歌い方までも考えて対応させねばなりません」

響「そっかー。三人でステージに立つんだもんなー。……あれ、センターは誰になるんだろ」

美希「この三人なら誰がやっても大丈夫だと思うなー」

響「確かに美希や貴音は目立つからいいけど、自分は髪も真っ黒だし、ちっちゃいし、二人の間だと押されそうだな……」

美希「大丈夫だよ。だって、響は可愛いもん」

貴音「まったくです」ウンウン

響「きっ、急にそういう事言わないでくれ……」アセッ


65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:15:52.69 ID:3j2W0tJ80

美希「横に並ぶからセンターだのなんだの出るんだよきっと。ここはいっそ、縦一列に並べば……!」クワッ

響「いやそれだと一番前の人しか目立たないでしょ」

美希「あ、そっか。……なら、三人でチューチュートレインすれば万事解決オッケーなの!」ファーンファーンウィーヒッタ

響「ステージにいる間、常時トレインしてるつもりなのか」

貴音「平面で考えるからそのような事態が発生してしまうのです」チッチッチ

貴音「ここは一つ、上に積み上がれば……!」クワッ

響「中国雑技団か」


66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:18:32.68 ID:3j2W0tJ80

P「これがお前たちの1stシングルとなる、『マリオネットの心』だ」

美希「……へぇ、カッコいい曲なんだね」

P「ああ。765プロにはあんまりなかった曲調だな。当然ダンスもそれに似合う様にしてある」

貴音「今までのわたくし達の方向性とは少し異なっていますね」

P「うん。そうなんだ」

P「プロジェクト・フェアリーは、カッコよさを全面に押し出していこうと思ってる。クールに、スタイリッシュに、それでいて熱く」

響「なんか……。良いな!」

P「ああ。良いだろ!」


67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:20:58.99 ID:3j2W0tJ80

響「あぁー。このダンス、結構キツイな」ハァ

美希「響でも辛いんだね。ミキが崩れちゃうのも当然なの」フゥ

貴音「しかし、さらりと踊ってのける所が美希ですね」フフフ

響「まったくだなー」ウンウン

貴音「しかし、平地で完璧に踊れるようにならなければ、人一人の上に乗ってのパフォーマンスなど、到底無理な話ですね」

美希「まったくなのー」ウンウン

響「って、ホントに雑技団スタイルでいくつもりでいるのか!?」

貴音「わたくしを支えてくれる響のためにも、ミスは許されないのです」メラメラ

美希「響の頑張りに答えるからね!」

響「しかも自分が土台か!」


68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:24:33.26 ID:3j2W0tJ80

響「この中じゃ貴音が一番大きいんだからさー」

貴音「ふむ、そうですね。では」グイッ

響「うわっ!おっとっと」

美希「おぉっ。肩車だね」

貴音「ふふ。響は小さくて軽くて可愛いですね」

響「可愛い言うなぁ!……でも、高いところから見ると、いつもの景色もなんだか違って見えるな」

美希「良いなー。良いなー。ね、ミキもミキも!」ヘイヘイ

貴音「お安い御用です。響、しっかりとわたくしにしがみついて下さいね。……そーれ」グイッ

美希「……貴音。これはお姫様だっこってヤツなの」

貴音「うふふ。良いではありませんか良いではありませんか」


69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:26:32.30 ID:3j2W0tJ80

響「それにしても貴音は力持ちだなー」

貴音「ふふふ。面妖ですので」

美希「……それにしても、ずっとこうしてると、ミキもなんだか面妖なキモチに……」ポーッ

響「……美希?」

貴音「…………む」

響「貴音?どうしたんだ?」

貴音「いえ。今小鳥のさえずりが聞こえたような気がしたのですが……」

響「こんなトコに鳥なんかいるわけないよ」

貴音「……そうですね。わたくしの聞き間違えでしょう」


70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:28:51.65 ID:3j2W0tJ80

P「さぁて。皆の調子はどんなかな。……って」

小鳥「……………………」

P「…………ドアの前に張り付く怪しい事務員発見」

P「何やってんスか小鳥さん」

小鳥「あっ!プロデューサーさん!……いやですね。今現在、この部屋の中が非常に面妖な事になっておりまして……」ヒソヒソ

P「よ、よく言っている意味が分からないんですけど……」

小鳥「プロデューサーさんも見れば分かりますよ!さあ!さあ!!」カモンカモン

P「…………?」

P「……………………」

P「こっ……これは…………」

P「面妖なっ……!」ババン


71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:31:54.53 ID:3j2W0tJ80

P「はぁ。それでそのような面妖な事に」

貴音「すみません。少々面妖が過ぎました」

美希「自分の中の面妖を抑えられないなんて……。ミキもまだまだなの」

貴音「いえ。美希は悪くありません。私の面妖が美希の面妖に面妖的干渉をしてしまい、自制不能の面妖爆発を引き起こしてしまったのです」

P「そうか……。まあ面妖にも今回は大事にならずにすんだし、これ以上の追求は面妖ってもんだな。今度から気をつけてくれよ」

貴音「はい」

美希「分かったの」

響「……………………」

響「まさかこの会話が理解できてないのって……自分だけ?」

小鳥「安心して響ちゃん!私も一緒よ!私も全く理解できてないわ!」

響「ぴっ……。ぴよ子ぉ……」ウルッ

小鳥「響ちゃん……!」ウルルッ

響「…………なんでだろ。ますます不安が強くなったぞ」

小鳥「えっ、なんでっ!?」ピヨォー


72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:44:37.17 ID:3j2W0tJ80

美希「響ぃー!」ウワァァン

響「どっ、どうしたんだ美希!?」

美希「どーしてメール返してくれなかったのー!?」

響「えっ?……あっ、ごめん。送信できてなかった……」

美希「……………………」

響「ごっ、ごめんって……」オロオロ

美希「……………………」カチッ

響「ラジカセ!いつの間に!?」

美希「……きっとーいーそーがしーくてー。メール打てないーのねー」ペカー

響「ミュ、ミュージカル調!どこからスポットライトが!?」

貴音「ZUKI、ZUKI、ZUKI、痛いー」ピカー

響「そして乱入者現る!」


73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:48:18.71 ID:3j2W0tJ80

貴音「お腹が痛いです……」ギュルルルル

響「あ、本当に痛かったのか?」

美希「凄い堂々とした登場を飾ったのにね」

響「それにしても貴音がお腹壊すなんて珍しいな」

美希「なんか変なものでも食べたの?」

貴音「心外です!いくらわたくしと言えども……」クワッ

美希「ご、ごめん貴音」

貴音「事務所の裏に群生していたキノコを食べただけです!」ババン

響「それだァーーー!!」ウオオォォォァァ

美希「美希の謝罪を返して欲しいの……」

貴音「きちんと加熱殺菌処理したのですが」

響「そういうトコちゃんとしてるクセにどうしてそんなヤバそうなキノコに手を出したんだ」


74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:50:23.77 ID:3j2W0tJ80

貴音「うぅぅ…………」ギュルルルルルル

響「大丈夫か?」

美希「あっ、そうだそうだ。美希のカバンの中に……」ゴソゴソ

響「?」

美希「はい貴音。正露丸なの」

響「えっ」

貴音「有難うございます美希」

美希「どういたしましてなの」

響「……最近の中学生はカバンに正露丸入れるのが普通なのか?」

美希「今流行りのトレンドなの!」ドヤァァ

響「嘘つけ!」


75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:54:03.75 ID:3j2W0tJ80

美希「んん~」

響「どうしたんだ美希?」

美希「ここのターンが上手く決まらなくて……」

響「そか?自分的には十分出来てると思うけど」

美希「う~ん。ミキ的にはもっとこう……ビシッ!と、キラッ!と……」

響「うぅ~ん……。よく分からないけど、まあやってる本人が気に入らないならなあ……」

貴音「そんな時はわたくしにお任せ!ターンの申し子、四条貴音とはわたくしのことっ!」ババーン

響「な、なんかキャラ変わってないか?」

貴音「わたくしの面妖なるターンを刮目して見なさい!美希!」

貴音「どうですっ!トリプルアクセル!!」クルクルクル

響「それターン違う!」

美希「おおっ!これなの!」ピカーン

響「これなのか!?」ガビーン


76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/22(金) 23:57:12.66 ID:3j2W0tJ80

P「衣装大丈夫かー?キツくないかー?」

響「大丈夫だぞー」

美希「ミキにぴったしなの!」

貴音「あぁ……。響、美希。すごく似合っていますよ……」

響「なんか、貴音の視線が物凄く面妖なんだけれど……」

美希「でも似合ってるんだから仕方ないよ」

響「そ、そか?」

貴音「はい。仕方ないんです」

響「そ、そなんだ」


77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:00:40.43 ID:EpoTiPWO0

P「さてさて。明日、マリオネットの心の初お披露目だ!」

P「同時に、プロジェクト・フェアリーのデビューにもなる」

美希「いよいよだねー」

貴音「ふふふ……。気持ちが高まってきました……」メラメラ

響「最初はガツンと気合入れてかないとなー!」

P「ああ、一発目のインパクトは大事だ。思いっきりやってやれ!」

貴音「本当に、思いきりやって良いのですね……」フフフフ

響「た、貴音……。なんだか面妖なオーラが漏れてるぞ……」


78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:03:25.30 ID:EpoTiPWO0

貴音「いよいよですね……」

響「うん……」

美希「ミキ達なら行けるの!」

響「そうだなー」ウンウン

P「よし。じゃあ皆頑張ってこい。練習通りやれれば完璧だ。俺もちゃんと見てるからな」

響「そーだな。練習通り……。いや、それ以上!」

美希「何事も最初が肝心だよね!」

貴音「……………………」


79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:07:55.15 ID:EpoTiPWO0

貴音「あの。二人とも」

響「どした?」

美希「なに?」

貴音「最後のサビに入る直前。わたくしに全体重を預けてください」

美希「何で?」

貴音「なんでもです」

響「それでどうするんだ?」

貴音「飛びます」

美希「え?」

貴音「響と美希が飛びます。空に舞います」

響「ふ、Fly?」

貴音「いえぇす」ビッ


80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:12:58.56 ID:EpoTiPWO0

美希「ほ、本気なの?」

貴音「本気も本気です。マジです」

響「で、でも。いくら貴音でも人を浮かばせるなんて芸当は……」

貴音「響、美希」

貴音「…………わたくしを信じてください」

響「……………………」

美希「……………………」

響「…………ん!」ニッ

美希「分かったの!」ニコッ

貴音「……ありがとうございます」フフフ

貴音「それでは……。行きましょう!」


81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:14:41.65 ID:EpoTiPWO0

『765プロの人気アイドル三人によるユニット、プロジェクト・フェアリー!』

『そのデビュー曲、マリオネットの心!テレビ初披露です!』


P(うん。三人いい表情だ。やっぱり場数を踏んできただけはあるよなぁ)

P(テレビ初出演した時なんてあんなにテンパってたのになぁ)シミジミ

P(おっと、そろそろ始まるな)

P(……………………)

P(うんうん。いいぞ皆とも。練習の時よりも更に良い。最高だ!)

P(響、美希、貴音)

P(それぞれがそれぞれを引き立てる)

P(一人が上に行けば、もう二人はさらに上へと登る)

P(一人が輝けば、もう二人はさらに輝く)

P(一度上昇し始めたら、もう誰にも止められない)

P(それが、プロジェクト・フェアリーだ!)ドヤァア


82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:17:55.95 ID:EpoTiPWO0

美希(ん!そろそろなの)

響(貴音?)チラッ

貴音(二人とも、こちらに)スッ

響(ええい!もうなるようになれ!だぞ!)バッ

美希(なんくるないの!)バッ


P(響と美希が貴音にもたれかかった……?一体どうした、何をする気なんだ?)


貴音「…………ふっ!」グッ

美希「うわ…………」ブワッ

響「うっそ…………」ブオッ


P「…………!」

P「なん……だと!?」ガボーン


83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:20:59.12 ID:EpoTiPWO0

P(う……。浮いてる!)

P(響と美希が……空中に浮いている!!)

P(いや、あれは……。貴音か!貴音が二人を浮かせているのか!?)

P(そんな馬鹿な!いくら貴音でも……!)


響(うわわわわ!ホントに!ホントに浮いてる!うぎゃああ!)

美希(凄い凄い!ミキ、空に浮かんでるの!あはは!あははは!)


P(貴音に操られているかのように空中を舞い踊る響と美希……)

P(その姿はまるで……。まさしくあれは……!)

P(マリオ……ネット!!)ドォン!


84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:23:33.54 ID:EpoTiPWO0

『プロジェクト・フェアリーでした!』ワァァァアア


美希「凄いの貴音!まさかホントにミキ達を浮かせるなんて!」

響「い、一体どうやったんだ?なんか仕掛けがあったりするのか?……まさか、また面妖で済ませる気じゃないだろな」ジトー

貴音「……………………」

貴音「……月の力をほんの少しだけお借りしました。二人は一時的に月の重力によって宙に引き上げられていたのですよ」

響「……えっ?」

美希「…………えっ?」

貴音「ふふ……。冗談です」

美希「いや、ちょっと待って……。えっ?」

貴音「全てはわたくしの面妖力あっての技……。面妖は既存の物理法則すら無視してしまう……。面妖さえあればなんでもできる……」ウンウン

響「いやいや、ちょっと待って…………。えっ!?」


85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:26:26.51 ID:EpoTiPWO0

P「お前らな。上手くいったからいいものの、何の相談も無しにぶっつけたのは関心しない」

響「ご、ごめんなさい……」ペコペコ

美希「反省します……」ペコペコ

貴音「申し訳ありませんでした……」フカブカ

P「今度からはちゃんと事前に相談してくれよ?ああいう事やりたいんだったら」

P「……ま、小言はここら辺にして」

P「実際アレ……。どういう仕掛けなわけ?」ヒソヒソ

美希「ミキ達にも分からないの」

響「全部貴音がやってくれたんだ」

P「ああ、やっぱり貴音か……。なら納得だな」

貴音「ですね」

美希「だね」

響「だな」

響「……………………」

響「いやその理屈はおかしくないか?」


86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:31:30.60 ID:EpoTiPWO0

P「マリオネットの心は大ヒットだ!やったな皆!」

響「そ、そんなに売れてるのか?」

P「ああ。はっきり言っちゃうと、ミリオンは間違い無しと言えるペースだ」

貴音「ああ……。ミリオン!なんと面妖な響き……」

美希「やっぱり最初のお披露目でどかーんとやったおかげかな?」

P「ま、やっぱそれが一番大きいかもな。凄い話題になったし」ンー

P「……プロジェクト・フェアリーは最高のスタートを切れた」

P「三人ならこの勢いのまま行ける!必ずトップを取れるぞ!」

貴音「……ふふ、当然です」

貴音「だってわたくし達は」


87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:34:20.32 ID:EpoTiPWO0

貴音「面妖、ですから」


響「だなー!」


美希「だよね!」


88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 00:36:59.18 ID:EpoTiPWO0

終わりです。

三日間お付き合い頂きありがとうございました!

仲のいいこの三人は最高ですね。


89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/23(土) 13:01:42.66 ID:DLz40JIxo

面妖なSSだった、かけ値なしに乙





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