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白菊ほたる「不幸って、どうにもならないんでしょうか」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:01:32.22 ID:YzI5H15Y0

モバP「急にどうしたんだ、ほたる」


2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:02:53.90 ID:YzI5H15Y0

ほたる「すみません、いきなり変なことを言って」

ほたる「でも、私のせいで皆さんに迷惑をかけたくないんです」

P「話が見えてこないぞ」

ほたる「す、すみません……決意表明みたいなものでして」

ほたる「きっと、どうにかしてみせますから」

P「おーい、俺に相談があるんじゃなかったのか」

ほたる「私、頑張りますから……本当に頑張りますから!」ダッ

P「え、おい、ほたる! ――ぎゃ」ズデンッ

P「……なんで、こんな所に空き瓶が」


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:05:36.77 ID:YzI5H15Y0

ほたる(勢いでプロデューサーさんにああ言っちゃったけど)

ほたる(不幸ってどうやったら良くなるんだろう)

ほたる(……やっぱり分からないな)

ほたる(そうだ、事務所をうろついてれば、誰かに話を聞けるかも)


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:07:23.31 ID:YzI5H15Y0

荒木比奈「おや、ほたるちゃん。こんにちわっス」

ほたる「あ、おはようございます、比奈さん」

比奈「おはよう? ――ああ、芸能界でスもんね」

ほたる(そうだ、さっそく訊いてみよう)


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:08:52.80 ID:YzI5H15Y0

ほたる「比奈さん、その、ちょっと訊きたいことがあるんですが」

比奈「訊きたいことっスか。どうぞ、気兼ねなく訊いて欲しいっスよ」

ほたる「えっと……不幸をなんとかしたいんです」

比奈「ふ、不幸?」

ほたる「はい。すみません……変なことを訊いて」

比奈「いや、構わないっスけど。不幸でスか」

ほたる「……すみません、分からないですよね。こんなこと」

比奈「いや、ちょっと思い当たることがありまスね」

ほたる「ほ、本当ですか!」

比奈「少し待ってて欲しいっス。……確か、仮眠室の冷蔵庫に一瓶あったような」

ほたる(瓶?)


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:10:09.78 ID:YzI5H15Y0

比奈「あった、あった。これっスよ」

ほたる「なんですか、これ」

比奈「これぞ幸運の食べ物、らっきょうでス」

比奈「ささ、お一つどうぞ」

ほたる「は、はい……」パク

ほたる(甘酢の臭いと味、それから独特な歯ごたえ……普通のらっきょう漬けだ)

比奈「どうっスか」

ほたる「えっと……ご飯が欲しいです」

比奈「バビョーン、って感じになったりしないっスか」

ほたる「ば、バビョーン?」


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:11:31.94 ID:YzI5H15Y0

比奈「やっぱり、外が曇りだからっスかね」

ほたる「晴れてたら、どうなったんでしょうか」

比奈「ヒーローになってったっスよ」

ほたる「……すみません、そういうのは光さんの方が喜ぶような」

比奈「この変身方法は、ほたるちゃんにしか出来ないんでス」

ほたる「そ、そうなんですか」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:13:15.22 ID:YzI5H15Y0

比奈「あー……ごめんなさい、分かり難い冗談だったっス」

ほたる「え、冗談だったんですか」

比奈「ついつい悪ノリを」

ほたる「すみません、察しが悪くて……」

比奈「こっちが悪いんでスって――むぐぐ」

ほたる(比奈さんがお腹を抑えて苦しそうに!?)

ほたる「どうしたんですか!」

比奈「お、お腹が急に……」

ほたる「誰か連れてきましょうか」

比奈「大丈夫っス。ただ、トイレに」

ほたる「は、はい」


9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:14:25.28 ID:YzI5H15Y0

ほたる(比奈さんはどうやら、私より先に、らっきょうを一粒食べていたらしい)

ほたる(それが運悪くあたってしまったようだ)

ほたる(……これも私の不幸のせいだ。早くなんとかしないと)

ほたる(でも、方法なんて全く見えてこないし)

上条春菜「そんなときは眼鏡ですよ!」


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:16:29.19 ID:YzI5H15Y0

ほたる「あ、おはようございます。春菜さん」

春菜「おはようございます、ほたるちゃん」

春菜「それで、目が悪くなったんですよね? ならばぜひ、この機会に眼鏡をかけてみましょう!」

ほたる「あの……もしかして、口に出てました?」

春菜「そんなことはありませんよ。ただ、見えない、という言葉が頭に響きまして」

ほたる「確かにそう思ったんですけど、あの、視力のことじゃないんです」

春菜「それは残念です。眼鏡っ娘が増えると思ったんですが……」


11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:17:48.99 ID:YzI5H15Y0

説明中

春菜「不幸をどうにかする方法、ですか」

ほたる「はい、なにか知ってることがあれば、参考にしたいんですが」

春菜「んー……ごめんなさい! 思い当たらないですね」

ほたる「そうですか……すみません、変なことを訊いて」

春菜「――そうだ、少しだけ私の話、聞いてくれます?」

ほたる「はい、なんでしょう」


12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:19:09.96 ID:YzI5H15Y0

春菜「私はアイドルになる前まで、ずっと自分の魅力を探してたんです。見た目は地味で、特技らしい特技もないから、どうしても自分の魅力が分からなかったの」

春菜「でも、アイドルになって気がつきました。魅力はずっと、すぐ近くにあったんだって」

春菜「それが――眼鏡だったんです」

春菜「眼鏡と自分を切り離して、眼鏡の魅力は私には関係無いと思ってました。けど違いました。眼鏡の魅力は、かけたその人の魅力でもあったんです」

春菜「ほんの少し見方を変えるだけで、色んなものが見えてくるの。……だからほたるちゃん、あなたも眼鏡をかけましょう!」

ほたる「え」

春菜「眼鏡をかけて見方を変えれば、不幸だって不幸じゃなくなります。ちょうどあなたに似合いそうな眼鏡がスペアにあるんです。さあさあ!」

ほたる(見方を変えるだけなら、眼鏡はいらないんじゃ)

春菜「眼鏡をどうぞ」スッ


13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:20:32.10 ID:YzI5H15Y0

ほたる「で、では、少しだけ――あっ」

ほたる(受け取り損ねて、眼鏡が床に!)

パキッ

春菜「……あ、ああ」ガクッ

ほたる(落とした眼鏡のレンズにヒビが。さらに春菜さんが膝から崩れ落ちた!?)

ほたる「す、すみません、春菜さんの眼鏡を!」

春菜「眼鏡が……眼鏡……」


14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:22:18.05 ID:YzI5H15Y0

比奈「おや、どうしたんっスか」

ほたる「あ、比奈さん、もう大丈夫なんですか」

比奈「だいぶ良くなったっスよ。それで、春菜ちゃんはいったいどうしたんでス?」

ほたる「すみません、私のせいで、春菜さんの眼鏡を割ってしまって……」

比奈「ああ、それで春菜ちゃんが放心、と」


15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:23:55.86 ID:YzI5H15Y0

春菜「比奈ちゃん、私のジュニファーが……!」

比奈「なんで眼鏡に名前をつけてるんっスかね」

春菜「それに、今日はジュニファーしかスペアを持ってきてないから、もうスペアが……スペアがないと、私」

比奈「大丈夫っスよ。今から眼鏡屋さんに行けば、直してもらえまスから」

春菜「でも、スペアがないから、もし途中で眼鏡がなくなったら」

比奈「一緒に行ってあげまスから、安心するっスよ」

春菜「……ありがとうございます。お礼に似合う眼鏡をプレゼントしますね!」

比奈「いや、それは別に良いような」


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:25:27.41 ID:YzI5H15Y0

ほたる「あの、本当にすみません。私のせいで」

春菜「良いんです、ほたるちゃん。確かにジュニファー――眼鏡が割れたのは不幸だったかもしれない、けど結果的に比奈ちゃんと眼鏡屋を巡れるんです」

比奈「え、巡るんっスか」

春菜「これは見方を変えれば、幸福なんですよ。ほたるちゃんが気にすることなんて、全くありません!」

ほたる「春菜さん……」

春菜「それじゃあ、行ってきますね!」

ほたる「はい、楽しんできてくださいね」



比奈「行くっスよ、行きまスから引っ張らないで」


17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:26:52.56 ID:YzI5H15Y0

ほたる(見方を変える、か)

ほたる(確かに今回は春菜さんも幸せそうだったけど、普段はどうだろう)

ほたる(私と一番よくいる人……プロデューサーさん)

ほたる(プロデューサーさんは、幸せなのかな)


18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:28:28.49 ID:YzI5H15Y0

P「お、戻ってきたか。相談事はどうにかなったか」

ほたる「はい。春菜さんが相談に乗ってくれましたから」

P「春菜が? もしかして、眼鏡をかければ解決、とか」

ほたる「ち、違いますよ。……その、訊きたいことがあるんです」

P「おう、なんでも訊いてくれ」

ほたる(これを訊いて、もしも否定されたら……)

ほたる(いや、不安だけど、訊かなきゃ)

ほたる「プロデューサーさんは――私といて幸せですか」




P「もちろんだ」


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:29:57.23 ID:YzI5H15Y0

ほたる「本当……ですか」

P「はっはっは、嘘を吐いてどうするんだよ」

ほたる「私といても、不幸なことばかりですし」

P「それはほたるのせいじゃないよ。仮にお前のせいでも、それくらいで一緒にいられるなら、安いもんだ」

P「というか、一々そんなこと気にしてたら、ここのアイドルをプロデュースなんてできないしな」

ほたる「……ふふ」

ほたる「ふふふ、駄目ですよ。そんなこと言ったら、皆さんに失礼です」ニコ

P「それもそうだなぁ」

ほたる・P「あははは」


21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:30:46.30 ID:YzI5H15Y0

ほたる(そうだ、私のせいで不幸になる人がいるなら、その人を私が幸せにすれば良いんだ)

ほたる(笑顔にしよう。不幸なんて気にしなくなるくらいに)

ほたる(そのためにも、私自信が笑顔にならなきゃ)

ほたる「今日もレッスン、頑張ります!」


22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:31:38.43 ID:YzI5H15Y0

ほたる「プロデューサーさん」 P「ぎゃ、湯のみが割れた!」

ほたる「プロデューサーさん」 P「車のタイヤがパンクしてる!」

ほたる「プロデューサーさん」 P「携帯電話が水没したぁ!」



ほたる(――でもやっぱり、ちょっとは不幸もどうにかしたいかも)


     
        
                         おわり


23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 00:35:28.32 ID:YzI5H15Y0

ほたるちゃんと眼鏡デュオを絡ませたかった。その結果、見切り発車感漂うSSになったぜ!

ほたるちゃんは薄幸だけど、前向きで可愛い。スズランには毒があるけど、可愛い

春菜ちゃんも可愛い。眼鏡が絡まなければ良い人

比奈さん? え、うん、可愛いよな。うん


読んでくれた人と画像あざました


24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/28(日) 01:22:36.64 ID:Zg0rqlgbo

おつ
よかった、幸せになって欲しいね





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