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マミ「キュゥべえって良く見たら余り可愛くないわね」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 18:17:38.28 ID:K31iFO7oO

マミ「だから、悪いんだけど家から出て行ってもらえないかしら?」

キュゥべえ「……え」

マミ「ごめんなさいね、急に」

キュゥべえ「待ってよマミ!訳がわからないよ」

マミ「それにマンションはペット禁止なの」

バタン


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 18:28:47.19 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「理由を教えてよ!悪い所があれば直すからさ」ドンドン

マミ「だって、しょっちゅうカーペットに毛玉を吐くでしょ?」

キュゥべえ「仕方ないよ、毛繕いしたとき飲み込んじゃうもの!」

マミ「フローリングの床だってガリガリ傷つけるし」

キュゥべえ「爪を研がないと落ち着かないんだよ」

マミ「それにね。良く見ると耳の辺りとか気持ち悪いのよ」

キュゥべえ「どうしてさ!?ワッカとかプリティーじゃない」

ガチャリ

キュゥべえ「あ!カギ掛けないでよ」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 18:37:21.45 ID:K31iFO7oO

さやか「へー、マミさんと喧嘩したんだ?」

キュゥべえ「違うよ、一方的な虐待だよ!いきなり追い出すなんて」

まどか「可哀相だね、キュゥべえ」

キュゥべえ「そうだよね!僕はこんなに可愛いのにさ」

さやか「…………え?」

キュゥべえ「ん?どうしたの」

さやか「いや…、別に何でも」

キュゥべえ「だから、キミ達の家に住まわせてもらえないかな?」

さやか「嫌だよ、何言ってんのよキュゥべえ」

キュゥべえ「え…?待ってよ何で即答なの!」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 18:49:02.41 ID:K31iFO7oO

さやか「だって気持ち悪いじゃん。ねぇまどか?」

まどか「うーん。そうかな?私は別にそこまでは」

キュゥべえ「だよね。だって可愛いんだもんボクって!」

さやか「キュゥべえに騙されちゃいけない。良く考えてみなよ。毎日世話しなきゃならないんだよ」

まどか「え?毎日…」

さやか「家のカーテンとかぶら下がってボロボロにしたり、死んだスズメとか咥えてくるんだよ!」

まどか「うわぁ…。それは嫌だね…。キュゥべえそんな事してるの?」

キュゥべえ「どうして!?戦利品を持って帰って来ただけじゃないか、キミ達で言う所のグリーフシードだよ!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:13:05.23 ID:K31iFO7oO

さやか「全然違うよ、グリーフシードは腐らないし。何より私達の役に立つんだよ?」

キュゥべえ「で、でも…スズメとかネズミも美味しいから…」

さやか「いい?良く聞いてよ。キュゥべえと住むって事は、まどかにとって何の得にもならないんだよ」

まどか「それは、そうだけど…」

さやか「毎日世話して、病気になったら動物病院に連れて行って。…それをどれだけ頑張っても、誰も褒めてくれないんだよ?」

まどか「そう考えたら大変なんだね、キュゥべえと住むのって…」

さやか「うん。可愛いからとか皆が飼ってるからとか、そんな軽い気持ちじゃ…、相手も悲惨だよ」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:20:20.60 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「さやか…、それじゃあキミは僕の為を思って…」

さやか「か、勘違いしないでよね!別にアンタの為じゃないわよ。まどかが心配だから」

まどか「もう。素直じゃないなぁ、さやかちゃんは」

さやか「…でも、キュゥべえはどうしようか?」

キュゥべえ「僕なら大丈夫だよ。こうなったら野良でやって行くから!」

まどか「え!?キュゥべえ野良やった事あるの?」

キュゥべえ「ううん。無いけど狩りには自信があるから」

さやか「うーん…だったらいいんだけどね」

キュゥべえ「平気平気、何とかなるよ」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:37:22.56 ID:K31iFO7oO

杏子「で、私の所に来たのかい?」

キュゥべえ「うん。同じ野良同士、仲良くしてよ!」

杏子「仕方ねぇな、群れるのは嫌いなんだけど…」

キュゥべえ「掃除とか洗濯とか、何か用事があったら言ってね!」

杏子「そんなもん野良に必要無いって。やる事が無いなら、寝てればいいの」

キュゥべえ「え?まだ昼間なのに寝ていいんだ!」

杏子「当たり前じゃん。野良なんだから自由にすれば?」

キュゥべえ「昼間からゴロゴロしてもマミに小煩い事も言われない…、野良って良いかもね」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:45:02.70 ID:K31iFO7oO

杏子「ほら、そろそろ起きな、キュゥべえ」

キュゥべえ「うーん…、なんだか身体が痒いよ」ポリポリ

杏子「なんだ、ダニに噛まれたくらいで情けねーな」

キュゥべえ「えぇ!?ダニなのコレ。…ちゃんと掃除しないと」

杏子「段ボールの家に何言ってんだ。焼け石に水だって。慣れれば大丈夫だよ」

キュゥべえ「うぅー…。ダニコロリないの?首輪タイプのヤツ」

杏子「んなもんある訳ないだろ?いいから早く付いて来な」

キュゥべえ「…どこにいくの?」

杏子「晩飯を狩りに行くんだよ。アンタにも協力してもらうぜ」

キュゥべえ「任せてよ!狩りは得意だからさ」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:52:17.04 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「…あれ?何処いくの。こんなビル街じゃスズメは居ないよ」

杏子「何言ってんのさ?アタシがそんなもん食べる訳ないっしょ」

キュゥべえ「…それじゃネズミかな?この路地裏なら居そうだけど」

杏子「あのなぁ。アンタ私を何だと思ってんのさ?…あれだよ、コンビニの裏口」

キュゥべえ「…うん?店員さんがゴミを捨ててるね」

杏子「よし!行くぜキュゥべえ。あれを回収すんのが私達の任務だ」

キュゥべえ「えー…。ゴミなんか気持ち悪いなぁ」

杏子「四の五の言わずに付いてきやがれ!」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 20:04:14.41 ID:K31iFO7oO

杏子「ほら、誰か来ねーかしっかり見張っておくんだぞ!」

キュゥべえ「わ、分かったよ!任しといて」キョロキョロ

杏子「お!牛丼弁当か…、久し振りだな。後はデザートにヨーグルトと…」ゴソゴソ

キュゥべえ「あ!さっきの店員さんがまた戻って来たよ」

杏子「ちっ、早ぇな!袋を結んで元の場所に置かねぇと」ゴソゴソ

キュゥべえ「そんな事してないで早く逃げようよ!」

杏子「ダメに決まってんじゃん。一回切りならともかく、毎回世話になるんだから荒らした跡があると警戒されるだろ」

キュゥべえ「そうなんだ…、狩りって難しいんだね!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 20:12:45.09 ID:K31iFO7oO

杏子「ふぅ。何とかバレずに逃げ切れたな」

キュゥべえ「凄いスリルだね!野良じゃなきゃこんな事味わえないよ」

杏子「だね。アンタも分かって来たじゃねーか」

キュゥべえ「じゃあ、早速食べようよ。僕お腹ペコペコだよ」

杏子「おう。今日は牛丼弁当だぜ!賞味期限は切れてるけど、食い物を粗末にしちゃいけねーからな」

キュゥべえ「わぁ!牛丼弁当なんて食べるの初めてだよ!」

杏子「なんだよ、牛丼も喰った事ないのかい」

キュゥべえ「いつもマミは、キャットフードしか食べさせてくれないからね!」

杏子「へー。アイツ案外ケチなんだな」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 20:24:52.03 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「うーん、凄く美味しいよ!牛肉と玉葱が口の中で豊潤なハーモニーを醸し出しているよ!」

杏子「アタシは口に入りゃ細かい事は気にしないけどな。何にしても肉は旨いね」

キュゥべえ「美味しい物を好きな時に好きなだけ食べて、好きな時にゴロゴロできる…、野良って最高じゃない」

杏子「そうだぜ。野良ってのは誰にも邪魔されず、自由で静かなんだよ」

キュゥべえ「ゲップ…!お腹が膨れたらなんだか眠くなってきたよ」

杏子「よし、それじゃ今日はもう寝るか?ロウソク勿体ねーしな」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 20:36:36.60 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「うぅーん…うーん…」ゴロゴロ

杏子「何よ?さっきから」

キュゥべえ「なんだろう…、何か身体の調子がオカシイような…」

杏子「大方、食当たりじゃねーの?アタシもたまになるけど、寝てれば治るって」

キュゥべえ「お腹じゃなくて、何だが頭がクラクラして…」

杏子「ふーん。ま、こういうのは寝てれば何とかなるからさ」

キュゥべえ「待ってよ杏子!ちょっと病院連れてってくれないかな…」

杏子「病院…?何言ってんのさ」

キュゥべえ「…え?」

杏子「私達野良がそんな金持ってる訳ないじゃん」

キュゥべえ「え!?だったら病気になったらどうするのさ!」

杏子「そんときはそんときさ。アタシたち野良ってそういう存在だろ」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 20:46:41.27 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「待ってよ…!聞いて無いよ、そんな事」

杏子「だって聞かれなかったからな」

キュゥべえ「騙したんだね!杏子、酷いじゃないか」

杏子「それは、言い掛かりだっての。アタシが居なきゃ何の野良知識も無いアンタは野たれ死んでたろ?」

キュゥべえ「そ、それはそうだけど…」

杏子「飼われるのを放棄した時点で、アンタには野良のリスクが乗っかっちまってたのさ」

キュゥべえ「野良の…リスク…」

杏子「それがイヤなら、今からでも飼い主んトコに戻るんだね」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 21:01:56.89 ID:K31iFO7oO

キュゥべえ「無理だよ…僕は捨てられたんだもの…。帰る場所なんて無いんだよ」

杏子「それじゃアタシは行くから。後のことは自分で何とかするんだね」

キュゥべえ「げほっ!げほっ…。目がかすれてきたよ…」

「ティロ・フィナーレ!!」

ドーーァァン!!

杏子「な、なんだぁ!アタシの段ボールハウスが!?」

マミ「やっと見つけたわよ……」

杏子「巴マミ!?どうしてアンタがここに!まさかグリーフシードを狙って」

マミ「退きなさい佐倉さん。私の戦場は此所じゃないもの」

杏子「はぁ?だったら何しに来たんだよ」

キュゥべえ「マ、マミ……」ピクピク


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 21:13:26.88 ID:K31iFO7oO

マミ「この空き容器は…、牛肉弁当?」ゴソゴソ

杏子「あぁ、それは昨日の晩飯だぜ。デザートにヨーグルトも付いてたぜ」

マミ「ふぅ、こんな事だろうと思っていたわ」

キュゥべえ「ど、どういう事だい…マミ…」

マミ「牛肉に入っていたタマネギよ。玉葱には硫黄酸化物や二酸化物を含んでいるから、赤血球を壊して貧血を引き起こす可能性があるのよ」

杏子「へー、インキュベーターって不便なんだなぁ。玉葱食えないのかよ」

マミ「それだけじゃないわよ、他にもイカとかパンとか沢山あるのよ」

キュゥべえ「それじゃ、いつもキャットフードだったのは…」

マミ「貴方の身体を想ってに決まってるでしょ。他になにがあるのよ!」

キュゥべえ「うぅ…ゴメンよマミ…!」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 21:22:16.41 ID:K31iFO7oO

マミ「いいえ、謝るのは私の方よ。ゴメンなさいね、いきなり貴方を追い出して…」

キュゥべえ「気にして無いよ…、僕が悪いんだから」

マミ「違うわよ。私きっと、どうかしてたのよ。…フカフカの毛並みにつぶらな瞳。キュゥべえってこんなに可愛いのに」

キュゥべえ「や、止めてよマミ、照れるじゃないか」

マミ「また家に戻って来てくれるかしら?」

キュゥべえ「当たり前だよ!僕の方からお願いしたいよ」

マミ「それじゃ、早く掛かり付けのお医者様の所に行きましょうか」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 21:33:25.60 ID:K31iFO7oO

杏子「くっそー、アイツら人の家バラバラにしていきやがって」

ほむら「…お疲れ様ね、佐倉杏子」

杏子「なんだ、居たのかよアンタ?」

ほむら「えぇ、全て見させて貰っていたから」

杏子「はぁ?なんでさ、アンタには関係ないっしょ」

ほむら「まぁね。それじゃコレ、家の修理費にでも回して頂戴」

杏子「せ、千円じゃねーか!いいのかよ」

ほむら「構わないわ。貴方は駒として良く働いてくれたから」

杏子「駒って何の事だよ」

ほむら「いえ…忘れて頂戴」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 21:41:33.95 ID:K31iFO7oO

まどか「それじゃ、マミさんとキュゥべえ仲直り出来たんだ?」

さやか「キュゥべえも災難だったね」

キュゥべえ「とんでもないよ、逆にマミの気持ちに気付けて感謝してるんだから!」

さやか「ふーん、そういうものなのかな」

キュゥべえ「それじゃ僕は、そろそろマミとペット美容院行かないといけないから」

まどか「うん。またねキュゥべえ!」

さやか「ふーむ。…何かオカシイね」

まどか「ん?どうしたのさやかちゃん」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 21:53:26.05 ID:K31iFO7oO

さやか「そもそも、なんでマミさんはキュゥべえ追い出したんだろうね」

まどか「そうだね。あんなに仲良しなのに。…なんだかまるで…」

ほむら「…魔法みたい?」ボソ

まどか「うわ!?ビックリした。居たのほむらちゃん!」

さやか「いきなり出てこないでよ!」

ほむら「理由はどうあれ…雨降って地固まるというでしょ。傷心の相手に対してのフォローは効果が絶大なのよ」

さやか「口説くタイミングは、相手が酔ってる時か泣いてる時っていうしね」

まどか「へー、そうなんだ!さやかちゃん物知りだね」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 22:03:00.85 ID:K31iFO7oO

ほむら「(…さて、予行練習も終わったし。これからが本番ね。まどかに向かって魔法を使って…)」ホムホミ

まどか「ん?どうしたのほむらちゃん」

ほむら「いえ、別に。それよりも、美樹さやか、少しまどかの顔を見て貰えないかしら」

さやか「まどかの顔を?」クルッ

ほむら「……どう思うかしら」

まどか「や、やだなぁ。そんな見られると恥かしいよ!」

さやか「あのさぁ、まどか……」

まどか「…うん?」

さやか「まどかって良く見たらあんまり可愛くないよね」

まどか「………え」

ほむら「……………」ニヤリ


おわり





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