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地の四天王「光の勇者よ、やり遂げたようだな!」

2018/11/18 11:01 | その他 | コメント(0)

409: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 10:50:47.19 ID:2zdbHm1Go

地の四天王(以下、地王)「良い面構えになっているぞ!」

光の勇者(以下、勇者)「その……変に察するのやめろって」

地王「いやぁ、めでたいめでたい!」

勇者「……なんか、妙に嬉しそうじゃねえか」


地王「いやな? お前がブチュッとしてる間に、火の四天王が来てな?」

地王「正体がバレたと思いきや、バレずに済んでいたのだ!」


勇者「命が助かったんなら、そりゃ喜ぶよな!」


410: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 10:56:05.77 ID:2zdbHm1Go

地王「さすがの俺といえど、あの時は肝を冷やしたぞ!」

勇者「火の四天王に冷やされるなんて、皮肉っぽいな」

地王「奴め、唐突にあらわれてキスを迫ってきてだな……」

勇者「はぁ!? なんだ、火の四天王は女のお前に――」


地王「うむ! 大地の魔女に惚れているようなのだ!」

地王「チュッとしただけで翼と、さらに尻尾まで出てだな?」


地王「――地の四天王が戻ったら、婚約の解消を申し出る」


地王「……と、笑いながら言っていたぞ!」


勇者「それは……お前としては助かった、のか?」


411: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:03:34.70 ID:2zdbHm1Go

地王「うむ! 当初の計画通りだな、光の勇者よ!」

勇者「火の四天王と婚約を解消して、時間稼ぎ……ってあれか」

地王「そうだ! ふはは、光の加護の効果は凄いな!」

勇者「敵のお前を守ってる形なのが癪だよ!」


地王「しかし……あの様な危機が訪れるとは」

地王「まるで、三時間程……光の加護が消失したようだった」

地王「光の勇者よ、今後はこのような事の無いように頼むぞ」


勇者「痴情のもつれで光の加護を頼るんじゃねえええええ!!」


412: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:09:36.95 ID:2zdbHm1Go

地王「火の四天王に関しては、これでもう安心だな!」

勇者「婚約を解消したから、戻っても大丈夫だと?」

地王「うむ! いやー、助かった助かった!」

勇者「……」


地王「まさか、あちらから婚約を解消してくれるとは!」

地王「この俺の未来は、光で溢れているな!」

地王「はっはっはっはっは!」


勇者「……」


413: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:14:19.10 ID:2zdbHm1Go

勇者「おい」

地王「む? 何だ?」

勇者「良いのか?」

地王「光の勇者よ、何を言っている」


地王「俺は――酔って、他の女達とヤっちゃってるのだぞ?」

地王「火の四天王も、そんな男が婚約者では……な?」


勇者「いや……そりゃまあ、本当にそうだけどよ」


414: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:21:44.88 ID:2zdbHm1Go

地王「火の四天王は、大地の魔女に想いを寄せた」

地王「つまり、奴にとって――」


地王「――この、地の四天王は用済みなのだ!」


地王「あとは、大地の魔女の姿でな?」

地王「こう……良い感じに、新しい相手を探すのだ、と」

地王「その様な事を言って、スッと消え去れば完璧だ!」


勇者「……」


415: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:27:52.87 ID:2zdbHm1Go

地王「水の四天王は、まあ、このまま放置で良いだろう」

勇者「……そうなのか?」

地王「うむ! 奴とは、しばらく会っていないのでな!」

勇者「……だから何だよ?」


地王「遠距離で、会えない期間が長ければ――」

地王「――なんとなく! 自然消滅するだろう!」


勇者「ああ……まあ、そうかも知れないな」


416: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:34:50.48 ID:2zdbHm1Go

地王「闇の魔王様は……素面でヤっちゃっているのが、なぁ」

勇者「……」

地王「風の四天王も……何を考えているか、良くわからんからな!」

勇者「……」


勇者「――地の四天王、もう一度だけ聞く」

勇者「火の四天王に関して……本当に、これで良いんだな?」


地王「……うむ、これで良いのだ」


地王「俺の命が助かりつつ、火の四天王も前へ進める」


地王「……ふはは! これ以上の結末はあるまい!」


417: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:48:31.53 ID:2zdbHm1Go

勇者「……お前がそう言うんなら、良いさ」

地王「うむ!」

勇者「まぁ……たまには、二人でメシでも行くか」

地王「ほう!」


地王「それは――」

パァァ……ァァァ

大地の魔女「――大丈夫か? 浮気と誤解されんか?」


勇者「まあ、街に繰り出すならその姿になるよな!」

勇者「っつーか、お前に浮気の心配なんかされたくねえよ!!」


418: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:52:27.66 ID:2zdbHm1Go

  ・  ・  ・

火の四天王(以下、火王)「……ふぅ」

火王「……」

火王「もう……眠るか」

火王「……」


…ぼふっ!


火王「……」

火王(……起きていると、考えてしまうから)


火王(大地の魔女――地の四天王の事を)


火王「……」


419: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 11:59:01.87 ID:2zdbHm1Go

火王「……奴め、私が気付いた事に……気付かないとは」


火王(私に正体を明かさなかった)

火王(それは……理由あっての事)

火王(その理由とは、恐らく……)


火王「剣の乙女は……美しいからな」


火王(この、醜い顔の私とは違う)

火王(男ならば、美しい者を選ぶのは当然の事だろう)

火王(それに……剣の乙女は、精神的にも素晴らしい奴だ)


火王「……っふ……うっ……!」


420: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:09:44.60 ID:2zdbHm1Go

火王「うぅ……えっ……!」


火王(剣の乙女は、気付いているのだろうか?)

火王(大地の魔女の正体が、地の四天王という事に)

火王(……いや、私には関係無いか)

火王(もう、婚約者では無くなるのだから)


火王「っ、ふぅっう! ぐすっ! うっ、ううっ、えぇぇっ……!」


火王(奴らが、何処で何をしようと私には関係無い)

火王(むしろ……私は、邪魔者なんだ)

火王(あの二人の――地の四天王の、邪魔者)

火王(そう思われて居るなら……)


火王「……もう……会えないよぉっ……!」


421: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:18:20.66 ID:2zdbHm1Go

  ・  ・  ・

剣の乙女(以下、乙女)「――出てきなさい、火の四天王」

火王「……よく気付いたな」

乙女「ええ、当然でしょう」

火王「……」


乙女「もう、この私――剣の乙女に迷いは無いもの」

乙女「今なら、斬れない物は無いんじゃないかしら?」


火王「……ふふっ、頼もしいな」


422: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:23:31.57 ID:2zdbHm1Go

乙女「以前の私だったら、気付かなかったでしょうね」

火王「……」

乙女「……って、何かあったの!? その顔……」

火王「……」


火王「剣の乙女よ、最後に一つだけ聞かせて欲しい」

火王「関係無いと思いはしたが……」


火王「――私は、お前を友だと思っているから」


乙女「火の四天王……?」


423: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:28:00.20 ID:2zdbHm1Go

乙女「最後って……何よ、それ?」

火王「剣の乙女」

乙女「……何、聞きたいことって」

火王「……」


火王「……剣の乙女よ」

火王「お前は、大地の魔女のあの姿が――」


乙女「――知ってるわ」

乙女「けれど、姿形なんて……些細な問題でしょう?」


火王「……やはり、知っていたのか」


424: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:35:07.84 ID:2zdbHm1Go

乙女「聞きたいことって、それだけ?」

火王「ああ、それだけだ」

乙女「ねえ……貴女、様子が変よ?」

火王「……」


火王「……剣の乙女」

火王「奴と……幸せにな」


乙女「……火の四天王」

乙女「そんなの、言われるまでも無いわ」


425: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:46:54.44 ID:2zdbHm1Go

  ・  ・  ・

水の四天王(以下、水王)「祝福の聖女よ、光の勇者とは?」

祝福の聖女(以下、聖女)「えっ……えー?/// それはぁ……///」

水王「もーう! 勿体ぶらないで、教えてくださいな!」

聖女「えっと……えっとですね……///」


聖女「チュッとされてぇ……/// しっ、しっ、しし舌が……///」

聖女「それでそれで……/// あぅあ、思い出すと……///」…ツーッ

聖女「――びばばべばびぼびべびば!///」タパパッ!


水王「聖女、鼻血!! 物凄く鼻血が吹き出してますわ!!」


426: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:52:46.93 ID:2zdbHm1Go

水王「あああ服が! それに、顔が血だらけで!」

聖女「ぶうばばま゙……ぼべぼびょうべぶべびべ///」タパパッ!

水王「何を言っているか、全くわかりませんわ!」

聖女「あぶぁ?」タパパッ!


聖女「……」タパパパ…

聖女「」

…ドサッ!


水王「しゅ……祝福の聖女――っ!?」


427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 12:58:33.18 ID:2zdbHm1Go

  ・  ・  ・

聖女「……す、すみません……ご迷惑をおかけしました」

水王「もう! 興奮して鼻血を出すだなんて、ウブすぎますわ!」

聖女「その……後から冷静になって思い出すと……ですね///」…ツーッ

水王「!? 水よ!」


水王「――そんな事では、先が思いやられますわ!」

水王「この先、もっと凄いことをするんですから!」


聖女「は……はの……」

聖女「みふへ、はなへんは……」


水王「水で鼻栓をしないと、また倒れてしまうでしょうに!」


428: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 13:02:49.75 ID:2zdbHm1Go

水王「結婚までに、何とかしないといけませんわね……」

聖女「……あい」

水王「けれど、私……しばらく来られそうにありませんの」

聖女「ほうはんへふは?」


水王「火の四天王が――」


聖女「?」


水王「――婚約を発表したんですのよ」


聖女「え――っ!?」

スポンッ!


429: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 13:09:15.40 ID:2zdbHm1Go

聖女「それ、本当なんですか!?」

水王「以前より、結婚を申し込まれていた――」


水王「――赤龍王と」


水王「まあ……所謂、政略結婚ですわね」

水王「けれど、これで火の領地は一枚岩になりますわ」

水王「その、正式な発表の場に招待されましたの」


聖女「へええ……でも、結婚ですか!」

聖女「それは、とても素晴らしいことですね!」


430: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 13:17:45.64 ID:2zdbHm1Go

水王「どうなんでしょうね?」

水王「噂によれば、火の四天王の魔力が急激に弱まり……」

水王「……その話を受けざるを得なかった、という事ですけれど」


聖女「えっ、どうしてですか?」


水王「龍族は、力を至上としていますもの」

水王「そのトップが弱いとなれば、抑えがきかなくなってしまうの」

水王「本当、野蛮で困りますわね!」

水王「私の水で、全て飲み込んでしまいたくなりますわ!」


聖女「あ……あはははは……」


431: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/13(火) 13:22:37.95 ID:2zdbHm1Go

水王「けれど……結婚、良いですわよねぇ」

聖女「はい……羨ましいです」

水王「ああっ! 地の四天王が戻ってくるのが、待ち遠しいですわ!」

聖女「…………そう、ですね」


水王「……祝福の聖女よ」

水王「式には、来てくださいましね!」ニコッ!


聖女「……」

聖女「は……はい……」


聖女(一体……なんの式になるんでしょうか……)



おわり





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