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水の四天王「祝福の聖女よ、式が中止になりましたわ」

2018/11/19 10:02 | その他 | コメント(0)

521: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 15:54:58.37 ID:ua+8PPg4o

祝福の聖女(以下、聖女)「えっ、婚約発表の式が……ですか?」

水の四天王(以下、水王)「ええ、何者かが侵入して……」

聖女「そ、それって一大事じゃないですか!?」

水王「……そうですわね」


水王「この私――水の四天王の顔も潰してくれましたの」

水王「犯人を捕らえたら……ふふっ、どうしてくれましょうね!」


聖女「と、とりあえず落ち着きましょう! ねっ!?」


522: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 15:58:42.55 ID:ua+8PPg4o

水王「はぁ……全く、事後処理も大変でしたのよ」

聖女「水の四天王さん……お疲れ様です」

水王「うふふっ、貴女のその言葉だけでも癒やされますわ」

聖女「そ……そうですか?///」


水王「ええ、貴女のお陰でこれからも頑張れそうですわ」

水王「彼の――地の四天王の領地を侵略するのを!」グッ!


聖女「それは良かった……」

聖女「……って、侵略!?」


523: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:01:16.01 ID:ua+8PPg4o

聖女「えっ!? 四天王同士で……戦争ですか!?」

水王「うふふっ、まあ……ある意味ではそうですわね」

聖女「だっ、大丈夫なんですか!? そんな事して!」

水王「勿論、抜かりはありませんわ」


水王「地の四天王の領地の民達も……ええ」

水王「とても、感謝してくれているんですのよ」


聖女「か……感謝……?」


524: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:04:33.89 ID:ua+8PPg4o

聖女「し、侵略で……戦争なんですよね?」

水王「貴女は、私と地の四天王の領地が隣なのはご存知?」

聖女「はい……知っています」

水王「それで……彼は、今不在でしょう?」


水王「その隙を突いて、ね?」

水王「――水の四天王が居ると、地の領地はとても助かる」

水王「……と、地の領地の民達が思う様に行動してるんですの!」


聖女「それって……どういう事ですか?」


525: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:08:23.71 ID:ua+8PPg4o

水王「具体的には、上下水道設備の充実ですわね」

聖女「は、はあ……」

水王「あとは、農耕に必要な河の流れを操作したり……」

聖女「……えっと、つまり」


水王「地の領地の民達に、感謝の言葉と共に聞かれますの」

水王「――水の四天王様は、地の領地のためにどうしてここまで……?」

水王「……うふふっ! なんてね!」


聖女「……外堀を埋めてるってことですか!?」


526: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:13:49.75 ID:ua+8PPg4o

水王「私、聞かれたらこう答えるようにしてますの」

聖女「な、何て答えてるんですか……?」

水王「……うふふっ!」

聖女「……!」


水王「――貴方達は、彼の愛する領地の民達ですもの」

水王「――ならば、彼が不在の時に私が動くのは当然ですわ」

水王「……ってね! うふふっ!」


聖女「物凄く色んな憶測が飛び交いそうな返しですね!?」


527: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:20:36.19 ID:ua+8PPg4o

水王「この間も、街を視察していたら言われましたの……」

聖女「なっ、何て!? 何て言われたんですか!?」

水王「小さな子供と言うのは、時に驚くような事を言いますわよね……」

聖女「えっ?」


水王「――地の四天王様と、水の四天王様っていつ結婚するの?」

水王「……ですって! うふふふっ!」

水王「私、驚いてしまって! もう! うふふっ!」


聖女「小さな子供まで、そういう風に思ってるんですか!?」


528: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:31:02.51 ID:ua+8PPg4o

水王「周囲に居た大人達は、慌ててしまって……」

聖女「他の領地を収める四天王相手……ですもんね」

水王「けれど、小さな子どもに罪はありませんわ」

聖女「水の四天王さん……」


水王「だから、ね?」

水王「その子の頭を撫でながら――」

水王「――残念ですけど……水の四天王の私でも、わかりませんの」

水王「――地の四天王様に、聞いてくださいな」

水王「……と、微笑み、許してあげましたわ」


聖女「……想像しただけで和やかになります!」


529: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:38:42.87 ID:ua+8PPg4o

水王「それを見ていた、伝統の職人の方が居ましてね?」

聖女「地の領地で、伝統と言うと……」

水王「石工や、彫刻ですわね」

聖女「そうでした! 本当に、見事な細工ですよね!」


水王「その……職人の方達がね?」

水王「広場に建っている、地の四天王の像の隣に……」

水王「私の――水の四天王様の像を立てる……と、盛り上がってしまって」

水王「……うふふっ! 困ってしまいましたわ!」


聖女「……」

聖女(すみません、魔王さん……今だけは……!)


聖女「……もおおおお! 困ってる顔じゃないですよー!」


530: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:47:45.56 ID:ua+8PPg4o

水王「けれど、彼の像よりも大きく作ると言っていたんですの!」

聖女「えっ? それって……良い事じゃないんですか?」

水王「……いいえ、そんな事はありませんわ」

聖女「えっ?」


水王「――私は、支えに来たのです」

水王「――決して、あの方より目立とうとは思いません」

水王「……ねっ? わかるでしょう?」


聖女「すっ、凄いです! えっ、あっ、あっ、わっ!」

聖女「わ、私も……その台詞、どこかで使って良いですか!?」


531: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 16:57:53.53 ID:ua+8PPg4o

水王「……結局、そのお話はお断りしましたわ」

聖女「えっ!? どうしてですか!?」

水王「……言い出した職人の方達が、ね?」

水王「地の四天王の像を作った方達だったみたいで……」

聖女「……どう断ったんですか?」


水王「――腕の悪い職人には、頼めませんわ」


聖女「ええっ!? そんな事言っちゃったんですか!?」


水王「――広場の、地の四天王の像を見れば……腕はわかります」

水王「――地の四天王は、もっと凛々しい顔立ちですわ」


聖女「うう――っ!?/// 聞いてるこっちが恥ずかしいです!///」


532: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:04:53.87 ID:ua+8PPg4o

水王「なので、今は……地の四天王の像を作り直してますの」

聖女「えっ、と……出来はどうなんでしょう?」

水王「私も、その原因なので見に行きはするんですけれど……」

聖女「その言い方だと、見られてないんですか?」


水王「私の意見を全て聞いたら、別人になってしまう、って」

水王「……うふふっ! だから、出来てからのお楽しみなの!」


聖女「もーっ、水の四天王さんったら!///」

聖女「ふふっ……似てない様に見えても、怒っちゃ駄目ですよ?」


533: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:14:23.11 ID:ua+8PPg4o

水王「けれど……彼の妹が問題なのです」

聖女「えっ? 地の四天王に……妹さんが居たんですか?」

水王「ええ、とても可愛らしい子ですのよ」

聖女「へええ……でも、問題って?」


水王「――義姉上、と」

水王「‘まだ’そう呼んではいけないと、何度も言うのに……うふふっ!」


聖女「もう、妹さんも攻略済みなんですか!?」


534: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:26:25.17 ID:ua+8PPg4o

水王「彼の両親は、もう遠方でご隠居なさってますし」

聖女「えっ、それじゃあ……」

水王「彼が不在の今、留守を預かっているのは彼の妹ですの」

聖女「それは……大変そうですね」


水王「当然、不慣れな事もありましたわ……」

水王「けれど、水の四天王の私もフォローしましたもの」

水王「……あの兄には勿体無い――と、言われていますわ!」


聖女「……」


535: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:32:58.01 ID:ua+8PPg4o

聖女「水の四天王さん、あのっ……!」

水王「? どうかしましたの?」

聖女「……!」


聖女「もし! もし……恋敵が出てきたら、どうしますか!?」


水王「……祝福の聖女?」


聖女「お願いします、答えてください!」


水王「……」

水王「――当然、戦いますわ」


聖女「……!」


536: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:40:46.96 ID:ua+8PPg4o

聖女「ま……魔法の撃ち合いとか、ですか」

水王「えっ!? そ、そんな事しませんわよ!?」

聖女「えっ!? そ、そうなんですか!?」

水王「もうっ! 貴女は、とんだ勘違いをしていますわ!」


水王「――水の四天王の戦いは、とても静か」

水王「それは……恋の戦争と言えど、同じ事ですわ」

水王「……うふふっ!」

水王「陣地の形成は……もう、済んでいましてよ?」


聖女「……水の四天王さん」


水王「まあ、最悪の場合は武力行使をしますけれどね?」


聖女「やっぱり、勘違いじゃなかったじゃないですかー!」


537: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:46:29.37 ID:ua+8PPg4o

  ・  ・  ・

光の勇者(以下、勇者)「おい」

大地の魔女(以下、地女)「んー?」モグモグ

勇者「寝転がって菓子を食いながら返事をするな!」

勇者「お前……そういえば、自分の領地は良いのか?」


地女「うむ!」

地女「俺の配下の者達は、出来る者達が揃っているからな!」

地女「ふはは! それは、俺を見ればわかるだろう?」


勇者「ああ……お前が頭でも、うまく機能してたんだもんな」


538: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 17:53:27.72 ID:ua+8PPg4o

勇者「気になったりはしないのかよ?」

地女「それは、まあ……多少はな?」

勇者「たまには、見に行かなくて良いのか?」

地女「大丈夫だろう」


地女「俺の――地の四天王の領地の民達」

地女「奴らは、心配せずとも大丈夫だ」

地女「ふっ……何せ、俺が帰るべき場所の者達だしな!」


勇者「……早く問題を片付けて、帰ってくれよな」


539: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/15(木) 18:04:58.07 ID:ua+8PPg4o

地女「ふむ……その時は、お前も遊びに来い!」

勇者「勇者を遊びに招く四天王が何処に居る!」

地女「ふはは! 罠の可能性を恐れているのか!」

勇者「罠の方が気分的にマシだよ!」


地女「俺の妹は、この姿の俺に似て美少女だぞ!」クネッ!

地女「お前が祝福の聖女にフラれたら、紹介してやろう!」


勇者「余計なお世話だ!」

勇者「地の四天王! 俺は、お前とは違う!」

勇者「……って、お前妹居たのかよ!?」


地女「……はっはっは!」


地女「何にせよ、領地に戻る時が楽しみだな!」



おわり





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