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【ぼく勉】 真冬 「それがあなたの長所でしょう?」

247: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:34:56 ID:CIrMnHwE

………………一ノ瀬学園 職員室

鈴木先生 「桐須先生、お忙しいところすみません」

真冬 「? 何か?」

鈴木先生 「今日の放課後、二学期第二回目の面接練習があるのはご存知ですよね」

鈴木先生 「実は、担当ではない桐須先生にこんなことを言うのは大変恐縮なのですが、お手伝いいただきたいんです」

真冬 「構いませんよ。前回のように職員に体調不良者でもでましたか」

鈴木先生 「いえ、実はそういうわけではなく……」

鈴木先生 「桐須先生との面接練習を希望すると言う生徒がおりまして」

真冬 「私との面接練習を希望する……? ほぅ……」

ゴゴゴゴゴゴ…………

真冬 「なかなか威勢の良い生徒もいたものですね。いいですよ。引き受けます」

鈴木先生 (さすがは桐須先生。生徒に対しての教育に熱が入っていらっしゃるご様子だ……)

真冬 (どんな生徒か分からないけれど……)

ニヤリ

真冬 (私との面接練習を希望したことを、後悔させる勢いでやってあげるわ。ふふふ……)


248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:35:56 ID:CIrMnHwE

………………放課後

理珠 「今日はよろしくお願いします。桐須先生」 フンス

文乃 「よろしくお願いします!」 フンスフンス

真冬 (驚愕。まさかこの子たちだったとは……)

真冬 「……ええ。よろしくお願いします」

真冬 「私はあなたたちの面接練習を一度担当したわけだけれど、」

真冬 「……当然。以前よりは格段にレベルアップしているのでしょうね?」

理珠 「もちろんです。もう私に答えられない質問などありません」

文乃 「わ、わたしもです。成幸くんにも付き合ってもらって、練習もたくさんしてきました」

真冬 「感心。では、私も以前以上に気を引き締めて、本物の試験官のつもりで面接に臨みます」

真冬 「よろしいですね?」

理珠 「望むところです」 フンスフンス

文乃 「精いっぱいがんばります!」

真冬 「よろしい。では、一分ほど後に、緒方さんから順番に入室をしてください」


249: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:36:35 ID:CIrMnHwE

………………

コンコン

理珠 「失礼します」

真冬 「どうぞ」

真冬 「では、学校名とお名前をお願いします」

理珠 「はい。私立一ノ瀬学園高等学校の、緒方理珠と申します。本日はよろしくお願いいたします」

真冬 (ふむ……以前より格段に言葉がなめらかになっているわね)

真冬 (自主練習をたくさんしたのでしょうね)

真冬 「はい。よろしくお願いします。では、おかけください」

理珠 「はい。失礼致します」


250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:37:34 ID:CIrMnHwE

真冬 「では、面接を始めます」

真冬 「まず、緒方さんが本校を志望する理由を教えてください」

理珠 「はい。私は、人の心の機微に鈍感です」

理珠 「人が何を考えているか分からず、自分だけ見当違いなことをしている、ということがままあります」

理珠 「私は、そんなとき、周囲の友人たちとの間に壁を感じます」

理珠 「私はその壁を乗り越えて、人が何を考えているか、分かるようになりたいです」

理珠 「以上のことから、貴学の水準の高い心理学部ならば、私の求める人の心の探究ができると思い、貴学を志望しました」

真冬 (ふむ。言葉はなめらか。棒読みでもなく心もこもっている。及第点ね)

真冬 「よく分かりました。緒方さんは、本校の心理学部で、人の心が分かるようになりたいということですね」

真冬 「では、続けて伺います。あなたの言う “人の心の探究” とは、具体的にどのようなことを指しますか?」

理珠 「え……?」

真冬 「大学は研究機関です。あなたの言う “人の心の探究” が、最終的にどのような研究に行き着くのか」

真冬 「本校としても、私個人としても非常に興味深いです。ぜひ、ご教授いただければと思います」

理珠 「け、研究……?」


251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:38:25 ID:CIrMnHwE

真冬 「? 大学進学を志望してらっしゃるのに、研究したいことがないのですか?」

理珠 「い、いえ、そういうわけでは……」

真冬 「では、あなたは本校での学びにより自身の苦手を克服した先にどのような研究をしますか?」

理珠 「えっと……」

真冬 「先ほども申し上げた通り、大学は学習する場であり、研究機関でもあります」

真冬 「自身の苦手を克服するという目的を達成するだけだけならば、」



真冬 「専門学校や終身教育機関など、叩くべき門戸は他にあると思いますが」



理珠 「………………」

真冬 「………………」

ハァ

真冬 「……ここまでのようね。長時間の沈黙が続いてしまった時点で、合格は絶望的だと思いなさい」

理珠 「……はい」


252: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:40:49 ID:CIrMnHwE

理珠 「………………」 (悔しい……)

理珠 (たくさん練習してきたのに、その練習の前提が崩されたような気分です)

理珠 (……しかし、どう考えても、桐須先生の指摘の通り)

理珠 (大学は教育機関であり研究機関でもある。最終的に研究をして卒業をすることになる)

理珠 (私は目の前の大学入学という目標に囚われ、入学した後のビジョンをおろそかにしている)

理珠 (私自身が一番理解していなければならないような基本的なことを、桐須先生に指摘されてしまったということ)

理珠 (……悔しい。私、前回から、まったく成長していないじゃないですか)

グスッ

理珠 「っ……」 (ダメです。泣いたら、それこそ、完全に負けてしまう。前回と同じになってしまう)

理珠 (泣かない。自分に何ができるか。今後どう成長していくか。それを考えないと……)

理珠 (勉強に付き合ってくれて、面接練習にも付き合ってくれた、成幸さんに顔向けできない)

理珠 (もっともっとがんばらないと……――)

真冬 「――まぁ、及第点には程遠いけど、前回に比べればはるかに良くなっているわ」

真冬 「がんばったのね、緒方さん」

理珠 「えっ……?」


253: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:41:24 ID:CIrMnHwE

理珠 「そ、そんな……だって、私はまた、前回と同じように……」


―――― 『どうなんですか 緒方さん 黙っていてはわかりませんよ』


理珠 「前回と、同じように……。黙りこくってしまって……」

真冬 「けれど、話をするときに固さや焦りが消えたわ。自信も少し見えていた。それは良い傾向よ」

真冬 「たくさん練習したのが見て取れたわ」

理珠 「でも……」

真冬 「そうね。結果としては惨憺たるものだわ。不合格という事実は変わらない」

真冬 「……でも私は今の面接で、あなたの可能性が見えた気がするわ」

理珠 「私の可能性……?」

真冬 「ええ。あなたは努力して、人の心を理解しようとしている」

真冬 「そして世の中には、一定数あなたのように、所謂 “空気が読めない” 人が存在するわ」

真冬 「緒方さん、あなたは、今のあなたがそうであるからこそ、そういう人たちのためになる研究ができないかしら?」

真冬 「他人に共感を覚えづらい、生きづらい思いをしている人たちを助ける研究ができないかしら?」

理珠 「私と同じような人たちを、助けるための研究……」


254: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:42:27 ID:CIrMnHwE

真冬 「ええ。それはあくまで私の想像する未来のあなたの像だけれど」

真冬 「悪くはないのではないかしら」

真冬 (……なんて、少し喋りすぎかしら)

真冬 (進路選択は自分自身で決めること。そしてそのための答えも、自分自身でできる限り決めなければならない)

真冬 (緒方さんにとってヒントになればいいと思って話してしまったけれど、)

真冬 (……出過ぎた真似をしすぎたわね。反省だわ)

理珠 「……桐須先生」

真冬 「何かしら?」

理珠 「目から鱗です」

真冬 「……?」

理珠 「すごいです。私が、自分自身をモデルケースに、私と同じような人のために何が出来るかを研究する……」

理珠 「それは、私が大学を志望する理由として十分なものに思えます!」

理珠 (少なくともアナログなゲームを理由とするよりは、はるかに!)

真冬 「そ、そう? そう思えるなら、それを自分なりにかみ砕いて、自分の言葉に直して、使えるようになりなさい」

理珠 「わかりました!」 メモメモメモ


255: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:43:11 ID:CIrMnHwE

真冬 (気むずかしいかと思えば、素直な子)

真冬 (つかみ所のない難しい子だけれど、悪い子では決してない)

真冬 (……願わくは、自身の得意分野を伸ばしていてもらいたいけれど)

真冬 (まぁ、仕方ない。本人が決めた進路に、教師が口だしできる範囲なんて限られている)

真冬 「……では、今後は大学入学後のビジョンを明確にして、面接練習に臨みなさい」

理珠 「わかりました」

真冬 「退出してください。一分後に入室するように、外の古橋さんに伝えてください」

理珠 「はい」

真冬 (……さて、次は古橋さんね。彼女もこの前からどう成長しているかしら)

理珠 「……あ、あの、桐須先生」

真冬 「? まだ何か質問があったかしら?」

理珠 「いえ、あの、これは質問というより、私の思ったことをそのまま言うだけのことですが……」


理珠 「ひょっとして、桐須先生は、わたしが文系受験をすることを認めてくれているのですか?」


真冬 「……!?」


256: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:43:42 ID:CIrMnHwE

真冬 「そ、そんなわけないでしょう? 私は、未だにあなたの進路選択を認めていません」

真冬 「今からだって遅くはないわ。考え直せるなら、理系分野を志望することをおすすめするわ」

理珠 「……むっ」 ムスッ

理珠 「私だって、先生に認めてもらわなくたって構いません」

真冬 「生意気。そういうことは、面接を最後まで続けられるようになってから言いなさい」

理珠 「そのための練習でしょう。最初から上手くできるなら、こんな練習なんてする必要はありません」

真冬 「……相変わらず口の減らない子ね」

理珠 「そちらこそ、です」

真冬 「………………」

理珠 「………………」

理珠 「……でも」

理珠 「……今日はありがとうございました。先生のご指摘は、すごくタメになりました」

真冬 「……そう。なら、せいぜいがんばりなさい。応援はしないけどね」


257: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:44:24 ID:CIrMnHwE

理珠 「………………」

クスッ

理珠 (“がんばりなさい” って言っておいて、“応援はしない” なんて……)

理珠 (ひどい矛盾です。この先生は、意外と抜けているのですね。今まで全然しらなかったことです)


―――― 『本当はな…… 緒方のこと すごく大切に思ってるんだよ』

―――― 『できれば…… 好きになってもらえたらって……』

―――― 『桐須先生のこと』


理珠 (……少しだけ、あのときの成幸さんの言葉が分かった気がします)

理珠 (この人は本当に……)

真冬 「……?」


―――― 『勘違いされやすいんだけど 本当はあったかくて生徒思いのいい先生なんだよ』


理珠 (……そういう先生なのかもしれませんね)


258: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:45:40 ID:CIrMnHwE

………………

真冬 「では、古橋さん。続いての質問です」

真冬 「あなたの得意な教科、現代文、古文、漢文、日本史……それらが天文学にどのように活かせると思いますか?」

文乃 (うぅ……やっぱり怖いなぁ、桐須先生)

文乃 (でも、負けられない。桐須先生に負けてたら、そもそも自分自身に絶対勝てない!)

文乃 「……わたしは文章を読むことを苦痛としません」

文乃 「理系分野において、実験によって新しく発見をすることも大事ですが、」

文乃 「前提として、先行研究の文献を読むことが必要不可欠です」

文乃 「文系科目が得意なわたしは、先行研究を読み解き、自分自身の研究に生かすことが容易にできると思います」

文乃 「基礎研究において、それは何より役に立つ能力なのではないかと考えます」

真冬 (なるほど……。よく考えて、よく練られた回答だわ)

真冬 (自分の得意分野をしっかりと生かした言葉になっているわ)

真冬 「……なるほど。研究をする上では、それは確かに強みになりますね」

真冬 「では、続けて聞きますが、あなたは数学が得意ではないですね?」

文乃 「……はい」


259: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:46:23 ID:CIrMnHwE

真冬 「天文学と数学は切っても切れない関係です。その苦手は大きなネックになると思いますが、どうするおつもりですか?」

文乃 「……教科書を読み解く力あるつもりです。だから精いっぱい、勉強します」

文乃 「その証拠になるかは分かりませんが、調査書を見て頂きたいと思います」

文乃 「わたしは、本当に数学が苦手です。テストでは全然点が取れないくらいでした。でも、今は……」

文乃 「がんばって、やっと平均点に届くかというところに来ました」

文乃 「絶対値としては足りないかもしれません。でも、相対的に見ればかなりの成長だと、自負しています」

文乃 「わたしの今までの伸びを、そしてこれからの伸びしろを見ていただければ幸いと存じます」

真冬 「……わかりました」

真冬 (なるほど。考えてきたわね。やはり文系科目が得意だと、対人能力……面接にも活かせるのね)

真冬 (苦手を苦手と認め、その上で苦手を克服したという部分を強調する良いやり方だわ)

真冬 (実際、彼女の数学の点数の伸びは驚異的なものがある。これは、大学の面接担当にも一考の余地が出てくることでしょう)

真冬 (……さて)

真冬 「……では、最後の質問です。あなたの長所と思える部分を教えてください」

文乃 「えっ……?」

文乃 (……わたしの、長所……?)


260: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:47:43 ID:CIrMnHwE

文乃 (文系科目以外でわたしに長所って、何かあるかな……)

文乃 (そもそも、わたしにいいところなんてあるのかな)

文乃 (わたしには何ができるのかな。今まで、何をしてきたのかな)

文乃 (……文系科目が得意で、お話を作るのが得意なこと以外、わたしに何が……)

文乃 (わたし、ひょっとして、長所なんて何一つない……?)

真冬 「………………」

文乃 (……だ、黙ってたら、ダメ!)

文乃 (それじゃ何も伝わらない! 頭が混乱していたって、何か言わなければ面接はそこで終わってしまう!)

文乃 「わ、私は……! 先ほど申し上げたとおり、苦手な数学を、努力で補ってきました」

文乃 「そ、それは、苦手科目でもやりきるという、私の長所だと思います」

真冬 「学生が必要な科目の勉強をがんばるのは当然では? その当然の努力を長所と言い張るのですか?」

文乃 「うっ……」 (た、たしかに、その通りなんだよ……)

文乃 「ほ、他にも、わたしは……れ、恋愛相談、とか、が……得意、です……?」

真冬 「………………」

文乃 (無言の目線が痛い……!!)


261: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:48:17 ID:CIrMnHwE

文乃 「………………」

真冬 「……残念。ここまでのようね。これくらいにしましょう」

文乃 「はい……」 (うぅ……結局わたし、また何も言えなかった……)

文乃 「すみません。大学に訴求できるような長所が、なかなか見つからなくて……」

真冬 「そうね。長所って言われても難しいものね。でも、それでも、言えなければならないわ」

文乃 「……はい。もう一度よく自分自身を見つめ直して、考えてみます」 ズーン

真冬 「………………」

ハァ

真冬 「……“人の心の機微に敏感で、他者との共感能力が高く、人の気持ちに寄り添える”」

文乃 「えっ……?」

真冬 「そして、その人のために全力でがんばれる優しさも持っている」


真冬 「……それがあなたの長所でしょう?」


文乃 「わたしの、長所……?」

真冬 「その結果として――これはあくまで予想だけれど――あなたは、恋愛相談とやらを受けたのではないかしら?」


262: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:48:55 ID:CIrMnHwE

真冬 「それを大学用に、自分でカスタマイズしてごらんなさい」

真冬 「たとえば、“友人との人間関係を円滑にし、勉学にも研究にも協力して取り組むことができると思います” とかね」

文乃 「わ、わたしの、長所……」

文乃 「わたしの、がんばってきたこと……」

真冬 「……?」 (どうしたのかしら、古橋さん?)

文乃 (……そっか、わたし。そうだよね。今まで、成幸くんやうるかちゃん、紗和子ちゃんの相談にだって乗ってきたもんね)

文乃 (それは、わたしの長所でもあるんだ……)

文乃 「ありがとうございます、桐須先生。うまくまとめられるような気がしてきました」

真冬 「そう? よかったわね。なら、次の面接練習までにしっかりと言えるようにしておきなさい」

文乃 「はい!」

文乃 (……分かってたことだけど、改めて思うよ。この先生は、ただの怖くて厳しい先生じゃないんだ)

文乃 (わたしのことなんて嫌いだろうに、そんなわたしのこともよく見てくれているんだ……)

文乃 (わたしが理系受験をすることをよく思ってないはずなのに、結局はこうやってわたしのためにアドバイスをくれるんだ)

文乃 (……本当に、“良い先生” なんだなぁ)


263: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:49:54 ID:CIrMnHwE

………………図書室

理珠 「………………」  文乃 「………………」

ガリガリガリガリガリ……

成幸 「お、おお、がんばってるな、お前ら……」

理珠 「……先生からアドバイスをいただきました。忘れないうちに、カタチにしておかないと」

文乃 「わたしもだよ。二回も面接練習をやってくれた桐須先生のためにも、がんばらないと」

成幸 (……前より先生に対しての苦手が少なくなったみたいだな。よかったよかった)

成幸 (というか、むしろ……) クスッ (“先生のためにがんばる” って気持ちすら見えるな)

文乃 「………………」


―――― 『……“人の心の機微に敏感で、他者との共感能力が高く、人の気持ちに寄り添える”』

―――― 『そして、その人のために全力でがんばれる優しさも持っている』


文乃 (あんなに温かい言葉をかけてくれた大人って……)

文乃 (お母さん以外で、初めてかもしれない)

おわり


264: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/11/17(土) 22:50:30 ID:CIrMnHwE

………………幕間 「次はあなたの番」

真冬 「探したわよ、唯我くん」

成幸 「き、桐須先生……!? ど、どうしたんですか? 俺に何か用ですか?」

真冬 「あなたはまだ面接練習が終わってないでしょう。早く始めるわよ」

成幸 「えっ!? い、いやいや、俺、今日は藤田先生にやってもらいましたから――」

真冬 「――なら、藤田先生に指摘された内容を私に教えてちょうだい。その上で面接練習をするわよ」

真冬 「面接練習は何度やっても損することはないわ。せっかくの面接練習の日なのだから、私ともやっておきなさい」

成幸 「いや、えっと……」

真冬 「いいから、ほら、来なさい……」 ガシッ 「とりあえず前回のことからおさらいね。ちゃんと考えているか、試させてもらうわよ」

真冬 「……もし前回から成長が見られないようであれば」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!! 「……分かっているわね?」

成幸 「ひっ……!? だ、誰か、助けて--ーーー!!」

ズルズルズルズルズルズル……

おわり





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