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地の四天王「光の勇者よ、世話になった!」

2018/11/23 10:04 | その他 | コメント(0)
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地の四天王「光の勇者よ、助けてくれ!」
闇の魔王「祝福の聖女よ、其方に尋ねたい」
火の四天王「剣の乙女よ、お前と話がしたい」
地の四天王「光の勇者よ! 雌雄を決する時が来た!」
水の四天王「祝福の聖女よ、お願いがありますわ」
風の四天王「剣の乙女、君に何があった?」
地の四天王な美少女「光の勇者よ、話とは何だ?」
闇の魔王「祝福の聖女よ、何かあったのか?」
火の四天王「剣の乙女よ、礼を言わせてくれ」
大地の魔女「光の勇者よ、状況を整理しよう」
水の四天王「祝福の聖女よ、何かありましたの?」
火の四天王「剣の乙女よ、私はどうすれば良い?」
地の四天王「光の勇者よ、お前は留守番だ!」
闇の魔王「地の四天王は、お前達の中でも最弱」
地の四天王「光の勇者よ、いざ出陣の時!」
地の四天王「光の勇者よ、やり遂げたようだな!」
祝福の聖女「火の四天王が、婚約発表するそうです」
火の四天王「……婚約発表は、三日後か」
大地の魔女「光の勇者よ、傍を離れるな!」
水の四天王「祝福の聖女よ、式が中止になりましたわ」
火の四天王「剣の乙女、お前に大事な話がある」
大地の魔女「祝福の聖女よ、相談とは何だ?」
闇の魔王「祝福の聖女よ、余の魔眼は欺けぬ」
地の四天王「光の勇者よ、俺は無力だった」

657: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 19:55:41.43 ID:CrfyuX0vo

地の四天王(以下、地王)「俺とお前は、本来ならば敵同士!」

地王「だが、お前は……そんな俺を救ってくれた!」

地王「お前が居なければ、とうに俺の命は尽きていただろう!」

地王「……ふっ」


地王「光の勇者よ! 例え、敵同士であろうとも……」

地王「お前は……俺の――真の友だ!」


地王「友よ、本当に世話になった!」


658: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 19:58:47.02 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

光の勇者(以下、勇者)「……まあ、そうだな」

勇者「だけどな? 地の四天王」

勇者「なんで……こんな朝っぱらから、そんな事を言うんだ?」

勇者「……と、いうか――」


地王『む、ちょっと待つのだ光の勇者よ』

地王『酔い止め? 何を言う!』

地王『この俺は、酒には酔うが船酔いなどせぬわ!』


勇者「――お前はどこに居んだよおおおおお!?」


659: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:03:10.16 ID:CrfyuX0vo

勇者「起きたら、お前の痕跡は綺麗サッパリなくなってるし!」

勇者「大体、どっから思念波飛ばしてんだ!? 酔い止め!?」

勇者「地の四天王! まさかとは思うが……」

勇者「――全部放り出して、逃げる気じゃねえだろうな!?」


地王『光の勇者よ』

地王『大地の魔女として、お前達と……仲間と過ごした日々!』

地王『俺は、決して忘れる事はないぞ!』


勇者「待て! 待て待て待て待て! 待て!!」


661: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:08:26.72 ID:CrfyuX0vo

勇者「お前、ふざっ……ふざけんなよ!?」

勇者「計画にしても、まだお前の仕事が残ってんだろうが!」

勇者「せめて、それを片付けてからにしろよ!」

勇者「やる事をやってからだろ!? なあ、おい!!」


地王『光の勇者よ、後は任せた!』

地王『……と、引き継ぎは果たされた!』

地王『お前ならば、見事やり遂げてみせるだろう!』


勇者「ふっざけんじゃねえぞこらあああああ!?」


663: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:14:09.00 ID:CrfyuX0vo

勇者「お前は、真の友と言っておきながらそういう事するのか!?」

勇者「状況が状況なら、感動する台詞だよ!」

勇者「けどなぁ! この状況で言われても怒りしか湧かねえよ!」

勇者「さっさと戻って来い! 冗談じゃねえぞ!?」


地王『光の勇者よ、何を言っているのだ』

地王『――俺とお前は、本来ならば敵同士!』 

地王『……と、言う訳でな?』

地王『お前を困らせる事に、何の躊躇いもない!』


勇者「……こんのクズ野郎があああああ!!」


664: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:20:17.92 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

地王「まあ、俺とてこの決断をするのは躊躇った」

地王「……だが!」

地王「俺は、気付いた! 気付いちゃったのだ!」


地王「――あれ?」

地王「何がどう転んでも、俺が死ぬ状況になっているな?」

地王「……とな!」


勇者『俺がぶっ殺してやるから戻って来いやあああああ!!』


665: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:26:17.31 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

勇者「そもそも、お前が原因だろうが!」

勇者「勇者に尻拭いを頼む四天王が何処に居る!?」

勇者「っつーか、友とかいう発言はどうしたんだよ!」

勇者「お前、友に対する仕打ちがこれか!?」


地王『ほう! クラーケンが出るかも知れぬと!』

地王『ふはは! 酒のツマミにしてくれるわ!』


勇者「聞けよお前はよおおおおお!?」


666: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:35:37.78 ID:CrfyuX0vo

勇者「……もうキレた」

勇者「ああ、上等だよ! 地の四天王!」

勇者「お前の所業を洗いざらいぶちまけてやるよ!」

勇者「そうすりゃ、魔王や四天王達がお前を追うだろうからな!」


地王『光の勇者よ、やめておくのだ』

地王『――何故、お前がそれを知っているのか?』

地王『と、いう流れになったらな? なっ? わかるだろう?』

地王『――俺の次に詰んでいるのは、お前なのだ』


勇者「……どチクショウがあああああ!!」


667: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:39:47.33 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

地王「それになぁ……嫌な予感がするのだ」

地王「こう、何と言うかな?」


地王「――今が、限界」


地王「――これ以上は、必ず誰かが不幸になる」


地王「……とな」

地王「まあ! その、誰か、の中に俺は確実に含まれているが!」


勇者『今は俺が不幸の真っ最中だよこらあああああ!!』


668: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:43:04.04 ID:CrfyuX0vo

地王「――光の勇者よ!」

地王「お前は、この俺が見込んだ男!」

地王「どんな苦難にも負けず、未来を掴み取る!」

地王「――真の勇者だ!」


地王「それに……お前は、父親になるのだろう」

地王「へこたれている暇など……あるまい?」


勇者『余計なお世話だよくそったれえええええ!!』


669: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:50:10.80 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

勇者「あああもう! 何て言えば良いんだよ!?」

勇者「聖女は魔王と仲良くなってて……」

勇者「剣の乙女も、火の四天王と……」

勇者「それに! 他の四天王にも何て言えば!」


地王『光の勇者よ、案ずる事は無い!』

地王『お前が、良い感じに立ち回り……ほとぼりが冷めた頃!』

地王『――俺は、必ず戻ってくる!』

地王『お前と酒を酌み交わし……お前と聖女の子を見に、な』


勇者「まるっきり俺任せじゃねえかあああああ!!」


670: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 20:53:55.70 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

地王「ふはは! ならば、今一度言おう!」


地王「光の勇者よ、助けてくれ!」


地王「……と、言うわけで俺はもう船に乗り込む」

地王「なので、別れの挨拶はこれで終わりなのだ」


地王「――船に乗り遅れる訳にはいかんからな!」

地王「そして!」

地王「――もし出港が遅れでもしたら、気まずいのでな!」


勇者『なんでそういう所はまともなんだよお前はよぉ!?』


671: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 21:01:08.43 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

地王「まあ、なんだ」

地王「――待っていてくれ、必ず戻る」

地王「……とか言っておけば大丈夫なのだ! 多分!」

地王「それでは――光の勇者よ、さらばだ!」

地王「また、相まみえる日を楽しみにしているぞ!」


勇者『っ!? おい、ちょっとまっ』


地王「はい、終了……と」

地王「……さて」


地王「船室に行き、たらふく酒を飲んでくれるわ!」

地王「はっはっはっ! はぁ―――っはっはっはっ!!」


672: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 21:10:25.56 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

勇者「おい! ちょっ……おい、マジでか!?」

勇者「……」

勇者「マジでかぁ……!?」

勇者「……」


勇者「本当に……俺がやるしかねえのか……!?」

勇者「アイツの……超弩級の尻拭いを……!?」


勇者「……」


勇者「こんな事になるなら……!」


勇者「最初から、奴を倒しておくんだった……!」


673: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/18(日) 21:17:14.70 ID:CrfyuX0vo

  ・  ・  ・

地王「……う……むむ」

地王「……ふわぁぁあ……む」

地王「……」

地王「あー……たらふく飲んで、寝てしまったのだ」


地王「……む?」


地王「船室で飲んでいた筈なのだが……」


地王「……むうう?」



地王「俺は、どうして砂浜で寝ているのだ?」



おわり





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