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芳佳「誰かー!私の服、知りませんかー!」リーネ「……」モグモグ

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:00:57.47 ID:5NVaUpm70

脱衣所

芳佳「はぁー、さっぱりした」

美緒「やはり、訓練のあとは風呂に限るな」

芳佳「ですね」

ペリーヌ(どうしていつもいつも、豆狸が一緒ですの……)

芳佳「……あれ? えーと……あれ?」

美緒「どうした、宮藤?」

芳佳「さ、坂本さん!! 私の服がありません!!」

美緒「なに?」

ペリーヌ「またハルトマン中尉がもっていったのではなくて?」

芳佳「えぇー!? ちょっと行ってきます!! と、思いましたけど、このままじゃ恥ずかしいです!!」

美緒「仕方ない。私の服を貸してやろう。確認してくるんだ」

芳佳「ありがとうございます! では、行ってきます!!」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:08:10.36 ID:5NVaUpm70

廊下

バルクホルン「ハルトマン。今日は早く寝るんだぞ」

エーリカ「わかってるってー」

バルクホルン「本当か? 怪しいものだな」

芳佳「ハルトマンさーん!!」

エーリカ「おー、宮藤ぃ。どうかしたのー?」

バルクホルン「お前、どうして坂本少佐のを着ている?」

芳佳「えっと……これは……」

エーリカ「よっと」バサッ

芳佳「きゃぁ!!!」

エーリカ「ありゃ。何も穿いてないんだ」

芳佳「や、やめてくださいっ!!」

バルクホルン「宮藤、それでは体が冷えてしまうだろ。私のを貸してやる」スルッ

芳佳「いや!! いいですから!!」

バルクホルン「遠慮するな。ほら。私のを穿け。そして少佐に上着を返してきたほうがいい」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:14:05.67 ID:5NVaUpm70

芳佳「……あの。貸して頂いたの嬉しいんですけど……バルクホルンさん、いいんですか?」

バルクホルン「ん? ああ、問題ない。少し冷えるが、もうすぐ就寝時間だしな」

エーリカ「トゥルーデは別にそういうの気にしないから大丈夫だよ。寝るときはいつも全裸だし」

芳佳「あの、すぐに返します!! 洗濯して!!」

バルクホルン「洗濯などする必要はない。とにかく服を着て来い」

芳佳「あ! その服がないんです!!」

バルクホルン「なんだと?」

エーリカ「誰か盗んだの?」

芳佳「ハルトマンさんじゃ、ないんですか?」

エーリカ「なんで私が宮藤のを盗むの?」

バルクホルン「前科があるのだ。疑われて当然だろ」

エーリカ「ペリーヌのは盗んでも宮藤のは盗らないよ。なんか可哀相だし」

バルクホルン「なんだそれは」

芳佳「とにかく、ハルトマンさんじゃないんですね?」

エーリカ「違う違う。悪いけどほかをあたってよ」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:18:50.02 ID:5NVaUpm70

食堂

芳佳「うーん……。それじゃあ、誰が……」

リーネ「……」ジュルルルル

芳佳「あ、リーネちゃん」

リーネ「うぐっ!?」

芳佳「キッチンでなにしてるの?」

リーネ「ごほっ! ごほっ! よ、芳佳ちゃん!!」

芳佳「もしかして……つまみ食い?」

リーネ「ごめんなさい。なんだか我慢できなくて……それで……つい……」

芳佳「リーネちゃんでもそういうことってあるんだ」

リーネ「う、うん。あの、芳佳ちゃん……」

芳佳「大丈夫!! 誰にも言わないから!!」

リーネ「ありがとう」

芳佳「それじゃ、おやすみ」

リーネ「おやすみ、芳佳ちゃん」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:23:26.91 ID:5NVaUpm70

格納庫

芳佳「こんなところにはないよね……」

シャーリー「お。宮藤。なにしてんの?」

芳佳「シャーリーさん。あの、私の服がなくなって、探してるんです」

シャーリー「いつだ?」

芳佳「ついさっきです」

シャーリー「ふぅん。またハルトマンじゃないのか?」

芳佳「いえ、違ったみたいです」

シャーリー「そっか。ルッキーニはここにずっといたしな……」

ルッキーニ「すぅ……すぅ……」

芳佳「そうですか……」

芳佳「ごめんね、ルッキーニちゃん。ちょっとだけ疑っちゃった」

ルッキーニ「うぅん……」

シャーリー「案外、部屋にあったりするんじゃないのか?」

芳佳「そうですね。部屋に戻ります」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:28:31.64 ID:5NVaUpm70

宮藤の部屋

芳佳「やっぱり、ない……」

芳佳「どうしよう……」

ミーナ『宮藤さん。まだ起きているの?』

芳佳「あ、す、すいません!!」

ミーナ『入ってもいいかしら?』

芳佳「ど、どうぞ!」

ミーナ「坂本少佐から聞いたわ。服がなくなったそうね」

芳佳「はい……」

ミーナ「替えの服は?」

芳佳「予備のはこの前の訓練で破れちゃって……」

ミーナ「宮藤さん、もしかして……」

芳佳「はい。ここ2週間ぐらい同じのをずっと着てました。あ、でも、洗濯はきちんとしてました!!」

ミーナ「すぐに新しい服を用意するように。申請すれば届くから」

芳佳「はい。すいません。なんだか言い出しにくくて……」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:35:05.28 ID:5NVaUpm70

ミーナ「ところで脱衣所でなくなったそうね。宮藤さんの前に脱衣所に居た人物は?」

芳佳「いなかったと思います。私と坂本さん、ペリーヌさんと一緒に入って、一緒に出ましたから」

ミーナ「そう……。あまり考えたくはないけれど、誰かが盗んだとしか……」

芳佳「でも、坂本少佐やペリーヌさんならわかるんですけど、どうして私のを盗んだのか分かりません」

ミーナ「え?」

芳佳「もしかして私の服と坂本さんの服を間違えて持っていったんでしょうか? きっとそうですよ」

ミーナ「何故、そう思うの?」

芳佳「私の服なんてタダでも要らないと思いますけど」

ミーナ「そうかしら?」

芳佳「そうです」

ミーナ「欲しい人は欲しいのではないかしら?」

芳佳「えー? ないですよ。だって、私ですよ?」

ミーナ「いいでしょう。私のほうでも調査してみるから、宮藤さんは明日に備えてもう寝たほうがいいわ」

芳佳「はい。ありがとうございます」

ミーナ「おやすみなさい」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:40:23.04 ID:5NVaUpm70

翌日 海岸

芳佳「いち! に! いち! に!」

美緒「……宮藤。そのズボンはどうした?」

芳佳「これですか? バルクホルンさんにお借りしました」

美緒「なんだ。そうか」

芳佳「まだ見つからないんですよね。今朝もミーナ中佐に確認したんですけど」

美緒「ふむ……」

芳佳「でも、結果的には良かったかなって思ってます」

美緒「どういうことだ?」

芳佳「私の服を盗もうとしたんじゃなくて、きっと坂本さんの服を盗もうとしたからですよ」

美緒「……」

芳佳「坂本さんの服の代わりに私の服が盗まれて、よかったなぁって。だって、服がなくなったら坂本さん困っちゃいますよね」

美緒「お前も困るだろ」

芳佳「坂本さんが困るほうが、困ります」

美緒「……なるほど。お前は可愛いな」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:45:45.69 ID:5NVaUpm70

脱衣所

芳佳「あー。いっぱい汗かいちゃった」

美緒「すぐに汗を流して、ブリーフィングルームに向かうぞ」

芳佳「はい!」

芳佳(バルクホルンさんに返さないと……。でも、まだ服は届かないし……)

芳佳「あれ? これ……あぁー!!!」

美緒「何をしている? はやくこい」

芳佳「坂本さん!! ありました!!」

美緒「何がだ?」

芳佳「私の服です!! 脱衣籠の中に入ってました!!」

美緒「おいおい。宮藤……」

芳佳「お騒がせして……すいません……」

美緒「置いた場所を間違えていたということだな?」

芳佳「みたいです……」

美緒「全く。だが、見つかったのならいい。風呂に入るぞ」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:49:36.76 ID:5NVaUpm70

ブリーフィングルーム

芳佳「バルクホルンさん。すいませんでした」

バルクホルン「そうか。勘違いだったか」

芳佳「はい」

エーリカ「宮藤はあわてんぼうさんだなぁ」

芳佳「うぅ……」

バルクホルン「確かによく確認しなかったのは宮藤の落ち度だな」

芳佳「ごめんなさい」

バルクホルン「さ、ズボンを返してくれ」

芳佳「あ、まだ洗ってなくて……」

バルクホルン「必要はない」

芳佳「でも、私、さっき汗もかいたし、汚いですから」

バルクホルン「私は気にしない」

芳佳「私が気にします!!」

バルクホルン「いいから。返却しろ、宮藤。上官の命令だ」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:54:16.48 ID:5NVaUpm70

芳佳「ど、どうぞ」

バルクホルン「ありがとう」

芳佳「いいんですか?」

バルクホルン「ああ。こっちがお気に入りでな。朝から予備のズボンでは落ち着かなかったんだ」スルッ

芳佳「そうなんですか」

バルクホルン「これでよし。うん。身が引き締まるようだ」キリッ

ペリーヌ「人騒がせですわね」

芳佳「すいません……」

リーネ「芳佳ちゃん、なにかあったの?」

芳佳「うん。実は昨日の夜に服がなくなったって大騒ぎしちゃったの。でも、私が脱いだ服の置いた場所を勘違いしてただけで、服は脱衣所にあったんだ」

リーネ「そうなんだ。ふふっ」

芳佳「あー。笑わないでよぉ」

リーネ「見つかってよかったね」

芳佳「うんっ!」

美緒「よし。みんな静かにー。いくつか報告しておくことがある」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 21:58:41.07 ID:5NVaUpm70

滑走路

美緒「――よーし。今日はここまで!!」

芳佳「はぁ……はぁ……はい……」

リーネ「はぁ……ぁ……ぁ……」

芳佳「今日も大変だったね……」

リーネ「うん……」

芳佳「もう汗びっしょりだよぉ」

リーネ「……」

シャーリー「みやふじー。訓練おわったかー」

芳佳「はい。たった今」

シャーリー「そっか、そっか。よし、ご飯の前に風呂に行こう」

芳佳「そうですね。リーネちゃんも行こうよ」

リーネ「ごめん、芳佳ちゃん。私、ミーナ中佐に呼ばれてて」

芳佳「えー? そうなのー?」

リーネ「ごめんね。ごはんは一緒にたべよ」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:02:37.91 ID:5NVaUpm70

脱衣所

シャーリー「よっと」スルッ

芳佳「おぉ」

シャーリー「ん? どうした?」

芳佳「あ、いえ……」

シャーリー「おもしろい奴だな、宮藤」

芳佳「あはは……」

芳佳(私もルッキーニちゃんみたいに……触れたらなぁ……)

シャーリー「あ、宮藤。服の場所、ちゃんと覚えとけよ」

芳佳「も、もちろんです!」

シャーリー「まぁ、今度はあたしのズボン貸してあげるよ」

芳佳「今度は大丈夫ですよー」

シャーリー「冗談だよ。ほら、いくぞ」

芳佳「はい!!」

芳佳(えーと。確かにここに置いた。よし。いこっ)テテテッ


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:08:01.09 ID:5NVaUpm70

大浴場

シャーリー「先客が居るみたいだな」

芳佳「あれは……」

ルッキーニ「えいっ! えいっ!」バシャッ

エーリカ「うわっ、やったなぁ。くらえ、シュトルムっ」バシャーン!!

ルッキーニ「ぎゃぁー!!」

シャーリー「うわ。なにやってんだよ」

芳佳「ルッキーニちゃん、大丈夫!?」

ルッキーニ「うじゅぅ……」

エーリカ「ありゃ。やりすぎちゃった?」

シャーリー「ルッキーニ、ハルトマンに勝てるわけないだろ」

ルッキーニ「だってぇ……」

エーリカ「ふぅー。そろそろ出ようか、ルッキーニ」

ルッキーニ「うん。でも、その前に……芳佳チェーック!!」モミッ

芳佳「きゃぁ!! もうやめてよぉ!! 別に大きくなってないよぉ!!」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:13:03.95 ID:5NVaUpm70

シャーリー「あぁー。やっぱり、いいねー」

芳佳「……」

シャーリー「宮藤も風呂のほうが好きなんだよな?」

芳佳「え? あ、はい!」

シャーリー「サウナもいいけど、やっぱり肌にひりつくぐらいのお湯につかるのがいいんだよねぇ」

芳佳「そ、そうですね……」

シャーリー「はぁー」

芳佳「……」ソーッ

シャーリー「宮藤?」

芳佳「は、はい!!」

シャーリー「触りたいのか?」

芳佳「と、とんでもありません!!」

シャーリー「そうか。なら、私の胸に伸びている手はなんだ?」

芳佳「あ、これは……!!」

シャーリー「あははは。何遠慮してるんだよ。好きなだけ触れって、ほらほら」グイッ


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:16:58.90 ID:5NVaUpm70

脱衣所

シャーリー「はぁー。きもちよかったぁー」

芳佳「えへ……えへへ……そうですね……」

シャーリー「宮藤? どうした?」

芳佳「な、なんでもありませんから!!」

シャーリー「早く着替えろよ。湯冷めするぞ」

芳佳「はい」

芳佳(はぁー……シャーリーさんの胸……すごかった……。もうずっと感触が手にのこってる……)

芳佳「……あれ?」

シャーリー「どうしたー?」

芳佳「シャ、シャーリーさん、私の服がありません!!」

シャーリー「他の籠は?」

芳佳「えーと……えーと……ありませんっ!!」

シャーリー「あたしのところにもないし……ゴミ箱は……違うか……。床に落ちてもないな」

芳佳「えぇー……どうしてぇ……」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:23:19.63 ID:5NVaUpm70

廊下

エーリカ「え? 服が消えたの?」

ルッキーニ「じゃあ、今、芳佳ははいてないのー?」

芳佳「一応、シャーリーさんの予備のズボンと上着を借りたから……」

シャーリー「悪いんだけど、ルッキーニ、ハルトマン」

エーリカ「私じゃないよー」

ルッキーニ「違う違う!! ほら、これ、あたしのズボンだよ? ほらほら」

エーリカ「私もズボンがなくなったわけでもないし、盗る理由がないよ。そもそも宮藤のは絶対に盗らない自信があるね。盗るのならシャーリーのだし」

シャーリー「それは光栄だな。でも、二人でもないなら……」

芳佳「一体、誰が……。シャーリーさんのと間違えたってことは、ないですよね?」

シャーリー「ズボンと服を間違える奴はいないだろうな、流石に」

芳佳「はぁ……」

エーリカ「私も気にかけてみるよ。誰かがゴミと間違えてもっていたかもしれないし」

芳佳「ゴミって!! 確かにかなり着てますけど、そんなに汚くないですよ!!」

エーリカ「冗談、冗談だよ。とにかく、探すから。ねっ?」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:27:41.61 ID:5NVaUpm70

食堂

美緒「なに? また紛失したのか?」

芳佳「色んなところ探したんですけど……」

ミーナ「やはり昨日のも盗難だったんじゃ……」

美緒「可能性は高いな」

芳佳「あの……」

美緒「よし。脱衣所付近を私が監視しておこう」

ミーナ「いいの?」

美緒「同じ犯人ならまた戻しに来る可能性があるからな」

芳佳「それなら私がやります!!」

美緒「ずっと起きていられるのか?」

芳佳「坂本さんが起きているなら!!」

美緒「ダメだ。お前はまだ体力もない。明日のためにもしっかり寝ておけ」

芳佳「でも……」

美緒「はっはっはっは。心配するな。私は1日徹夜したところで潰れたりはしない」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:31:22.22 ID:5NVaUpm70

廊下

芳佳(どうして私のなんだろう……)

バルクホルン「宮藤」

芳佳「あ、バルクホルンさん」

バルクホルン「聞いたぞ。また服がなくなったらしいな」

芳佳「はい……」

バルクホルン「……ほら」

芳佳「え?」

バルクホルン「私のを使え。リベリアンのは返却しておけ。あいつも困っているだろうからな」

芳佳「でも、バルクホルンさんばかりに頼るのも……!!」

バルクホルン「私は困らない。それにこういうのは上官のつとめだ」

芳佳「バルクホルンさん……」

バルクホルン「私も宮藤の服を探してみる」

芳佳「ありがとうございます」

バルクホルン「気にする必要はない。おやすみ、宮藤」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:36:03.70 ID:5NVaUpm70

翌日 海岸

芳佳「でぁー!!」

美緒「よし!! そこまで!!」

芳佳「はぁ……はぁ……ありがとうございます!!」

ペリーヌ「はぁ……坂本少佐!! どうでしたか!?」

美緒「うむ。ペリーヌも腕をあげたな」

ペリーヌ「さかもとしょうさぁ……」

美緒「それはそうと、宮藤。服の件だが」

芳佳「はい」

美緒「犯人は現れなかった。すまん」

芳佳「そ、そんな!!」

ペリーヌ「坂本少佐が謝罪することはありませんわ!! 全部、宮藤さんの管理がなっていないからですし!!」

芳佳「でも、あんなのどうしようもありませんよ」

美緒「しかし、許せんな……」

リーネ「芳佳ちゃーん!! 服が見つかったよー!!」テテテッ


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:40:41.67 ID:5NVaUpm70

芳佳「え!? ホントー!?」

リーネ「廊下に落ちてたの!!」

芳佳「ありがとー!! リーネちゃん!!」

美緒「リーネ、どのあたりに落ちていたのだ?」

リーネ「えーと、丁度シャーリーさんの部屋の前あたり、ですけど」

美緒「そうか……」

ペリーヌ「どうしてそのようなところに」

リーネ「そこまでは」

芳佳「でも、よかったぁ。見つかって。これで解決ですね」

ペリーヌ「何を言ってますの。犯人が見つかってませんわ」

芳佳「えー? 服は戻ってきたし……」

ペリーヌ「また無くなったらどうしますの? その都度、大騒ぎするおつもり?」

芳佳「それは……」

美緒「そうだな。ペリーヌの言うとおりだ。犯人は見つけるべきだろう」

芳佳「は、はい……」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:44:36.23 ID:5NVaUpm70

廊下

美緒「このあたりだな?」

リーネ「そうです」

美緒「……シャーリー大尉」

シャーリー「はぁーい……なんですかぁ?」ガチャ

美緒「宮藤の服が見つかった」

シャーリー「え? 本当ですか? よかったなぁー、宮藤」

宮藤「はい、ありがとうございます」

美緒「この辺りに落ちていたそうだ」

シャーリー「あたしの部屋の前ですか……」

美緒「そうだ。心当たりはないのか?」

シャーリー「もしかして、疑われてます?」

美緒「残念だが」

芳佳「ま、まってください!! シャーリーさんは違いますよ!! 服とズボンを貸してくれたんですよ!?」

シャーリー「まぁ、昨日一緒に風呂に入ってたし、やろうと思えば宮藤の目を盗んで、服を隠すことはできただろうしなぁ」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:49:54.79 ID:5NVaUpm70

リーネ「それじゃあ……認めるんですね……?」

シャーリー「やってないって。宮藤の服を盗むぐらいなら、あたしは寝込みを襲うよ」

芳佳「えぇぇぇ!?」

シャーリー「そっちのほうが手っ取り早いだろ」

美緒「……私も同感だ。シャーリーの性格を考えれば、服を盗むという姑息なことはしないだろう」

シャーリー「あはは。どうも」

芳佳「……」ブルブル

シャーリー「いや、そんなことしないって。本気にするな」

芳佳(でも、ちょっとだけ襲ってくれても……優しくしてくれるなら……って!! 違う違う!!)

リーネ「芳佳ちゃん、大丈夫?」

芳佳「うん、平気」

美緒「ひょっとすると、ウィッチの仕業ではないのかもしれんな……」

芳佳「それって……!!」

バルクホルン「ん? 宮藤に少佐……。こんなところでなにを?」

芳佳「バルクホルンさん、おはようございます。実は――」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 22:56:28.29 ID:5NVaUpm70

バルクホルン「そうか……。ところで、服が戻ってきたのなら」

芳佳「あ、そうですね。ありがとうございます。今度こそ、洗濯して……」

バルクホルン「必要はないと何度言えばわかる。私はこれがいいんだ」

芳佳「でも……汗で湿ってて……」

バルクホルン「気にしない」キリッ

芳佳(バルクホルンさん、かっこいいなぁ……)

美緒「これは緊急事態だな。宮藤も服の管理には細心の注意を払えよ」

芳佳「はいっ!!」

リーネ「でも、一体だれがこんな酷いことを……」

美緒「私はミーナと話をしてくる。各自も不審な人物をみかけたらすぐに報告しろ」

バルクホルン「了解した」

シャーリー「りょうかいっ」

美緒「ああ、頼む」

芳佳「リーネちゃん……。私、狙われてるのかなぁ……」

リーネ「大丈夫だよ、芳佳ちゃん。芳佳ちゃんは一人じゃないよ」ギュッ


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:03:52.27 ID:5NVaUpm70

ブリーフィングルーム

エイラ「……ねむいなぁ」

サーニャ「うん……」

ミーナ「お待たせ。夜間哨戒明けにごめんなさいね」

エイラ「それはいいんだけど。緊急事態って?」

ミーナ「二日続けて宮藤さんの服が盗難にあっています」

エイラ「宮藤の? なんで」

ミーナ「それは分からないわ。そこでエイラさんに頼みがあるのだけど」

エイラ「夜間の基地内巡回か」

ミーナ「ええ」

エイラ「でも、どうして私なんだ? ほかにも適任者はいるだろ」

ミーナ「どちらかというと貴方の魔法に頼りたいの」

エイラ「そうか。まぁ、やってみるよ。宮藤、可哀相だしなぁ」

ミーナ「お願いね」

サーニャ「芳佳ちゃん……」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:08:55.75 ID:5NVaUpm70

夜 廊下

エーリカ「みやふじぃー。お風呂いこー」

芳佳「はぁーい! 今、いきまーす!!」

エーリカ「早くしないと置いていっくぞー」

芳佳「お、おまたせしまたぁ!!」ガチャッ

エーリカ「おぉ。どうしたの、タオル一枚で」

芳佳「服は部屋に置いていくことにしました!!」

エーリカ「宮藤、そんな格好してると少佐か中佐におこられるんじゃない?」

芳佳「でも、これ以外に方法を思いつきません」

エーリカ「まぁ、いいけどね。ほら、いこ」

芳佳「はいっ。ところで、バルクホルンさんは一緒じゃないんですか?」

エーリカ「宮藤が入浴中は巡回するんだって」

芳佳「そ、そんな……私のために……」

エーリカ「いいじゃないの。トゥルーデも好きでやってるんだしぃ」

芳佳「でも、申し訳ないです。バルクホルンさんも色々と忙しいのに……」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:13:32.45 ID:5NVaUpm70

脱衣所

芳佳「さ、入りましょうか」バッ

エーリカ「あ。しまったぁ」

芳佳「どうかしたんですか?」

エーリカ「着替えのズボン、忘れてきちゃった。ちょっと取りに行って来るから、宮藤は先に入っててよ」

芳佳「はい、わかりました」

エーリカ「すぐにもどってくるから」

芳佳「はい、待ってます」

エーリカ「ふんふーん」テテテッ

芳佳「……」

芳佳(坂本さんもミーナさんもバルクホルンさんも……私の為に……)

芳佳(私の服なんだから、私にもできることをしなきゃいけないよね……)

芳佳「うーん……。でも、どうしたら、いいんだろう……」

芳佳「……」

芳佳「わかんない!! とりあえず、お風呂に入ろう!!」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:17:33.40 ID:5NVaUpm70

宮藤の部屋

エーリカ「……」ガチャ

エーリカ「これか……」

エーリカ「よし」

バルクホルン「――誰だ!!」

エーリカ「わぁ!!」

バルクホルン「ハルトマン!! 宮藤の部屋で何をしている!!」

エーリカ「えーと……」

バルクホルン「お前……その手にあるのは……!!」

エーリカ「退却!」

バルクホルン「待て!! ハルトマン中尉!!! 宮藤の服を盗むとは!! それでもカールスラント軍人か!!!」

エーリカ「あーん。おってくるなぁー」

バルクホルン「追うに決まっている!!!! 待て!!!」

エーリカ「待たないよー」

バルクホルン「エーリカァァァ!!!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:21:26.91 ID:5NVaUpm70

廊下

エイラ「うーん。違うかぁ」

ルッキーニ「エイラ、ペンダントみたいなの垂らしてなにやってんのぉ?」

エイラ「ん? ダウジングだ」

ルッキーニ「だうじんぐ?」

エイラ「宮藤の服を探している」

ルッキーニ「え? 芳佳の服は見つかってるよ?」

エイラ「いや、そうじゃなくて――」

エーリカ「――どいてどいてー」タタタッ

エイラ「え?」

ルッキーニ「どうしたのー?」

エーリカ「追われてるんだって。じゃーね」

エイラ「追われてるって、誰に?」

バルクホルン「またんかぁぁぁ!!!」

ルッキーニ「げげっ!? こわいぃ!!」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:27:09.69 ID:5NVaUpm70

格納庫

シャーリー「うーん……。ないなぁ……」

ペリーヌ「あのぉ。そんなもの捨てたのではありませんか?」

シャーリー「万が一ってこともあるだろ?」

ペリーヌ「なら、こんなところを探しても意味はないと思いますわ」

シャーリー「なんで?」

ペリーヌ「普通、部屋に保管しますでしょう? 盗んだものなら」

シャーリー「いや。もし部屋の捜索が始まったらどうする? 逃げられないだろ」

ペリーヌ「それは……そうですわね」

シャーリー「あるとしたら部屋以外のどこかにあるんだって。まぁ、ミーナ中佐の受け売りだけど」

ペリーヌ「だからってこんな場所には――」

バルクホルン「リベリアン! ペリーヌ!! ハルトマンを見なかったか!?」

シャーリー「え? いや、こっちには来てないぞ」

ペリーヌ「大尉、何かあったのですか?」

バルクホルン「ハルトマンが犯人だったんだ!!」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:31:36.18 ID:5NVaUpm70

大浴場

芳佳「おそいなぁ……ハルトマンさん……のぼせそう……」

エーリカ「みっやふじぃー!!」

芳佳「あー……ハルトマンさん……おそいですよぉ……」

エーリカ「ごめんごめん。のぼせちゃった?」

芳佳「いえ……」

エーリカ「よし。15秒、待ってて」

芳佳「え?」

エーリカ「ふんふふーん」ゴシゴシゴシゴシ

芳佳(すごい速さで体を洗ってる……。頭と体を同時に洗う人なんてはじめてみた……)

エーリカ「とぉー!」ザバー

エーリカ「うん、完璧。さ、でよっか」

芳佳「いいんですか?」

エーリカ「いいから、いいから」

芳佳「は、はい」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:35:07.19 ID:5NVaUpm70

脱衣所

芳佳「よいしょっと」

エーリカ「くしゅんっ」

芳佳「ハルトマンさん、大丈夫ですか?」

エーリカ「うん。平気平気」

芳佳「でも、遅かったですよね。なにかあったんですか?」

エーリカ「何もないよ。どうして?」

芳佳「着替えを取りに行っていたにしては遅いなぁーって」

エーリカ「ほら、私の部屋散らかってるじゃん? だから着替えも探すのは一苦労なんだよねー」

芳佳「なるほど」

エーリカ「なるほどって、どういういみだぁ?」

芳佳「あ、いえ……」

シャーリー「ハルトマン、こんなところに居たのか」

エーリカ「どうしたの?」

シャーリー「どうしたのじゃないだろ。説明してくれるんだろうな? 宮藤の服を盗んだこと」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:40:23.69 ID:5NVaUpm70

芳佳「えぇぇ!?」

エーリカ「……」

シャーリー「どうなんだ?」

エーリカ「証拠は?」

シャーリー「バルクホルンが犯行現場を見たって言ってるぞ」

芳佳「ハルトマンさん……あの……」

エーリカ「ごめん、宮藤」

芳佳「そんな!! どうして!?」

エーリカ「出来心ってやつ?」

芳佳「あ……」

シャーリー「認めるんだな?」

エーリカ「見られちゃったら、仕方ないよね」

シャーリー「なんとかしてあげたいけど……」

エーリカ「ダメだよ。どうせ、トゥルーデや中佐は許してくれないし」

シャーリー「分かった。来てくれ」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:45:07.24 ID:5NVaUpm70

食堂

ミーナ「ええと……」

エーリカ「はい。中佐。何でも言ってよ」

ミーナ「本当なのね?」

エーリカ「なに、ミーナ。信じられないの?」

ミーナ「動機は、あるのかしら?」

エーリカ「宮藤が可愛いからに決まってるでしょ」

美緒「……同感だ」

ミーナ「美緒」

美緒「すまない。失言だったな」

ペリーヌ「まさかとは思いましたが……」

ルッキーニ「同じ犯人だったのかぁー」

リーネ「ハルトマン中尉……」

エイラ「……」

エーリカ「えー? みんなも宮藤の服ぬすみたくならない?」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:49:26.56 ID:5NVaUpm70

バルクホルン「なるわけないだろ!! いや、10歩譲ってなったとしても、盗むことはありえない!! 私たちは軍人なのだぞ!?」

エーリカ「10歩って、割と近いね」

エイラ「なぁ……」

エーリカ「なに?」

エイラ「……いや」

芳佳「ハルトマンさん……どうして……」

美緒「これで二度目だな、ハルトマン」

エーリカ「そうだっけ?」

シャーリー「宮藤の服だけは盗まないんじゃなかったのか?」

エーリカ「犯人はね、必ず嘘をつくんだよ」

バルクホルン「偉そうに言うな!!!」

エーリカ「はいはい」

ミーナ「とりあえず、ハルトマン中尉。色々と言いたいことがあるのでこちらへ」

エーリカ「はぁい」

エイラ「うーん……」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:55:44.10 ID:5NVaUpm70

ハルトマンの部屋

美緒「これか。宮藤、間違いなく、これはお前の服だな?」

芳佳「はい……」

美緒「ハルトマンにも困ったものだな」

リーネ「でも、これで心配事はなくなったね」

芳佳「それは嬉しいけど……」

バルクホルン「すまない、宮藤。私の監督責任でもある」

芳佳「そんなことありません!!」

バルクホルン「いや。私の所為だ。お詫びに、お気に入りのズボンを贈ろう。是非、穿いてくれ。私も嬉しい」スルッ

芳佳「いいですからぁ!!」

バルクホルン「私の気がすまないんだ」

芳佳「でも……」

美緒「その辺にしておけ。あまり自分を責めるな、バルクホルン」

エイラ「うーん……ないなぁ」

シャーリー「やっぱり捨てたか……それとも……」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/02(月) 23:59:47.30 ID:5NVaUpm70

翌朝

サーニャ「ふわぁぁ……」

エイラ「サーニャ、お帰り」

サーニャ「ただいま、エイラ。芳佳ちゃんの服は?」

エイラ「一応、ハルトマン中尉が犯人ってことになってる」

サーニャ「ハルトマンさんが……? でも……」

エイラ「うーん。そうなんだよなぁ。私の占いでは、違うんだよなぁ」

サーニャ「エイラの占い、よく外れるけど」

エイラ「いや。でも、当たるときもあるだろ」

サーニャ「うん」

エイラ「なぁ、ちょっと手伝ってくれないか?」

サーニャ「どうするの?」

エイラ「サーニャにしかできないことだ」

サーニャ「私にしか……」

エイラ「私も自分にできることするから」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:05:28.49 ID:jD0jlGAL0

滑走路

美緒「宮藤!!! 気合が足らんぞ!! 気合がぁ!!」

芳佳「は、はぁぁい!!! がんばりまぁぁす!!!」

美緒「声だけかぁ!! もっと気合を入れて走れぇ!! リーネもだ!!!」

リーネ「は、はい!!」

美緒「しっかり汗をかけばそれだけ力になる!! 覚えておけ!!」

芳佳・リーネ「「はい!」」

美緒「うむ」

ミーナ「美緒」

美緒「どうなった?」

ミーナ「やはり見つからなかったわ」

美緒「そうか……」

ミーナ「それと宮藤さんが訓練中に服が破れたことだけど、あれって誰が知っていたの?」

美緒「私もその件は知らなかった。私やミーナに怒られると思って報告しなかったようだからな。知っているのは一緒に訓練をしていたリーネぐらいだろ」

ミーナ「やっぱり……」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:10:24.90 ID:jD0jlGAL0

夕方

美緒「よし!! ここまでだ!!」

芳佳「あ、ありがとうございました……」

リーネ「……ましたぁ」

美緒「宮藤、リーネ。時間があるなら、風呂にいくぞ」

芳佳「あ、はい!」

リーネ「……あの、すいません」

美緒「どうした?」

リーネ「私、もう少し走っててもいいですか?」

芳佳「じゃあ、私も走るよ」

リーネ「ごめんね、芳佳ちゃん。一人で走りたいの」

芳佳「リーネちゃん……」

美緒「飛行訓練もしたし、相当疲れているだろう。それでもやるのか?」

リーネ「はい。今日はもう少しだけ……」

美緒「……わかった。無理はするなよ」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:14:35.18 ID:jD0jlGAL0

脱衣所

芳佳「……」

美緒「どうした? リーネが気になるのか?」

芳佳「リーネちゃん、がんばってるなぁって……」

美緒「傍にお前がいるからだろうな」

芳佳「え? どういうことですか?」

美緒「自覚がないのが厄介だな」

芳佳「坂本さん? どういうことですか?」

美緒「いくぞ」

芳佳「坂本さんっ! おしえてくださいよー!!」

美緒「はっはっはっは」

リーネ「……」

リーネ(ごめんね……芳佳ちゃん……)ソーッ

エーリカ「――私が捕まったから、もう誰も犯人探ししてないと思った?」

リーネ「……!!」ジュルルゥゥゥ!!!


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:19:37.25 ID:jD0jlGAL0

エーリカ「まさか、またやるとはねぇ」

リーネ「……」ジュルル

エーリカ「美味しい?」

リーネ「……」ジュルッ

エーリカ「どうなの?」

リーネ「お、おいしい……です……」

エーリカ「そう」

リーネ「あ……あの……あの……」

エーリカ「いつから始めてたの?」

リーネ「えっと……最初は……洗濯した服の匂いを楽しむだけったんですけど……」

エーリカ「……」

リーネ「気がついたら……こんなことするようになって……」

リーネ「それで……芳佳ちゃん、少し前から同じ服をずっと着てることが多くなって……」

リーネ「その匂いがとても……よくて……味も……格別で……」ジュルル

エーリカ「はいはい。分かったから。宮藤の服を啜らない」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:25:23.36 ID:jD0jlGAL0

リーネ「ごめんなさい!! ごめんなさいっ!! 私、私……どうかしてたんです!!」

リーネ「芳佳ちゃんに嫌われるって分かってたのに……私……私……!!」ジュルル

エーリカ「しーっ」

リーネ「え?」

エーリカ「そんな大きな声出すと宮藤に聞こえるでしょ」

リーネ「ハルトマン中尉……」

エーリカ「味見してたのは宮藤の服だけだね?」

リーネ「はい……」

エーリカ「もうしないって約束できる?」

リーネ「なにをいって……」

エーリカ「約束できないっていうなら、ミーナに報告しなきゃいけないけど」

リーネ「な……」

エーリカ「どうなの?」

リーネ「でも、ハルトマン中尉は犯人にされて……」

エーリカ「前にルッキーニのズボン盗んだのは本当だし、もう1回しちゃえば2回も3回も変わらないって」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:29:52.01 ID:jD0jlGAL0

リーネ「そ、そんな!!」

エーリカ「気がすまないっていうなら、宮藤に謝ったら? それで宮藤は許してくれるはずだしさ」

リーネ「でも……」

エーリカ「いいのー? 無駄な血を流すことになっても」

リーネ「……ハルトマン中尉。ありがとうございます」

エーリカ「はやく、行っといで」

リーネ「は、はいっ!」

エーリカ「宮藤、すぐにのぼせちゃうし」

リーネ「――行ってきます!!」テテテッ

エーリカ「ああ!! リーネ!!」

リーネ「は、はい?」

エーリカ「訓練中に破れたっていう宮藤の服はどうしたの?」

リーネ「え? それは芳佳ちゃんがゴミ箱に捨てましたけど……」

エーリカ「どこの?」

リーネ「脱衣所のです」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:33:43.91 ID:jD0jlGAL0

食堂

リーネ「ごめんなさい!!」

芳佳「リーネちゃん……」

リーネ「本当にごめんなさい!!」

芳佳「もういいよ」

リーネ「でも……!!」

芳佳「いいよ、リーネちゃん」

リーネ「だって……私……芳佳ちゃんの服を啜ってたんだよ?」

芳佳「別に私は構わないから」

リーネ「気持ち悪いでしょ?」

芳佳「ううん。リーネちゃんに啜ってもらえるなら、むしろ嬉しいよ」

リーネ「そんなの嘘っ!! 普通は気持ち悪いよ!!!」

芳佳「わ、わたしだって!! リーネちゃんの胸を何度も触ろうとしたもん!!! それも結構気持ち悪いと思う!!」

リーネ「え……」

芳佳「あ……」


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:38:30.17 ID:jD0jlGAL0

リーネ「……」

芳佳「だから……その……」

リーネ「……本当に許してくれるの? これからも友達でいてくれる?」

芳佳「ううん。リーネちゃんとは親友」

リーネ「芳佳ちゃんっ!」ギュッ

芳佳「リーネちゃん」モミモミ

シャーリー「――どうやら、解決したみたいだな」

ルッキーニ「よかった、よかった。うんうん」

バルクホルン「……本来なら禁固処分でもおかしくないのだがな」

ペリーヌ「全くですわっ」

美緒「まぁ、当の本人が許しているんだ。これ以上、追い詰めることもしなくていいだろう」

シャーリー「そうですねー」

ペリーヌ「……」

ミーナ「この一件は見なかったことにします。いいですね?」

シャーリー「了解です、中佐。私はなにも見てません。以上っ」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:42:07.63 ID:jD0jlGAL0

数日後 夕方 脱衣所

美緒「リーネ。宮藤の服の味見はしなくていいのか?」

リーネ「や、やめてください!!」

美緒「はっはっはっは。訓練のあとは格別なのだろう?」

リーネ「坂本少佐ぁ!!」

芳佳「坂本さん!! その件は忘れるっていったじゃないですかぁ!!」

美緒「いや、なに。ほとぼりも冷めてきたし、笑い話にもなるかと思っただけだ」

リーネ「なりませーん!!」

美緒「宮藤の服はやはりしょっぱいのか?」

リーネ「……はい」

芳佳「えぇぇ!?」

美緒「はっはっはっは。まぁ、汗をかいているしなぁ」

リーネ「芳佳ちゃん!! いこ!!」

芳佳「う、うん!!」

美緒「おいおい。走って転ぶなよ」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:46:15.49 ID:jD0jlGAL0

サーニャ「――あ、エイラ。脱衣所に生体反応あり。数は1。芳佳ちゃんじゃない」

エイラ「よし。行くぞ」

サーニャ「うん」

エイラ「――観念しろぉ!!」

サーニャ「真犯人さん」

ペリーヌ「むぐっ……!?」ジュルルル

エイラ「……お前か」

ペリーヌ「むご……むぐ……」ジュルルル

サーニャ「でも、エイラ。あれは坂本少佐の服」

エイラ「みたいだな。宮藤の服は……」

ペリーヌ「むぐぐぐ……!!」ジュルルル

サーニャ「まだある」

エイラ「なんだよ。やっぱりリーネだったのか……?」

サーニャ「……! 誰!?」

バルクホルン「な、なんだ!! お前達は!! 何をしている!!」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 00:52:56.43 ID:jD0jlGAL0

エイラ「なんだよぉ。バルクホルン大尉か」

サーニャ「……」

バルクホルン「騒がしいと思ったら、どういうことだ? サーニャ。お前は夜間哨戒の時間だろう?」

サーニャ「あの。大尉は何をしにここへ?」

バルクホルン「風呂に入りに来たに決まっているだろ」

サーニャ「でも、タオルもってない……」

バルクホルン「あ、ああ……。そうだな。忘れてきたようだ。ははは」

エーリカ「――宮藤が入浴している最中は巡回する。聞こえはいいけど、普通はさぁ、脱衣所を見張るよね、エイラとサーニャみたいに」

バルクホルン「……!!」

エーリカ「そこのところ、どう説明するの? トゥルーデぇ?」

バルクホルン「……な、なんの……ことかな……」

ミーナ「トゥルーデ、貴方の部屋から破れた宮藤さんの服が出てきました」

バルクホルン「な……」

サーニャ「芳佳ちゃんの服……盗んでいたのは……」

エイラ「もう一人いたのか……私の占い、今回は当たったな。ハルトマン中尉じゃなかった」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 01:02:24.84 ID:jD0jlGAL0

芳佳「あー!! 気持ちよかったぁ!!」

リーネ「ふぅ……」

美緒「やはり風呂はいいな」

芳佳「ですね!」

美緒「ん? 私の服がないな……」

芳佳「え!? 今度は坂本さんですか!?」

ジュルル……

リーネ「あ。あそこ。部屋の隅に……」

ペリーヌ「……」ジュルル

美緒「おい、ペリーヌ。何をやっている。私の服じゃないか、それは」

ペリーヌ「……坂本少佐……バルクホルンさんが……もう……うぅぅ……お戻りには……なられないでしょう……うぅぅ……」ジュルル

美緒「何の話だ?」

芳佳「なんだか嫌な予感がする。リーネちゃん、いこ」

リーネ「うん」

美緒「あ、おい。宮藤。仕方のない奴だ。とりあえず、ペリーヌ。私の服を返せ。股間の部分がお前の唾液で酷いことになっているじゃないか」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/03(火) 01:14:35.70 ID:jD0jlGAL0

芳佳「どこにいるんだろ……」

リーネ「わからない……」

「あぁぁぁぁ!!!」

芳佳「今の声は!?」

リーネ「バルクホルンさん!?」

芳佳「ハンガーのほうからだよ!!」

リーネ「急ごう!!」

芳佳「――バルクホルンさん、どうし……!?」

ミーナ「ほら。トゥルーデ? 宮藤さんが着たわよ?」

バルクホルン「見るな……みるなぁ……宮藤……すまなかった……許してくれ……ミーナ……」

ミーナ「カールスラント軍人として再教育してあげるから、覚悟しなさい。ふふふ」


私とリーネちゃんが見た光景は凄惨なものでした。目隠しをされたバルクホルンさんは、私が捨てた破れた服を着て、体中を縄で縛られていたのです。

そしてそんなバルクホルンさんを冷徹な笑顔で見下ろすミーナさんがとても怖く、私とリーネちゃんは抱き合い震えることしかできませんでした。

バルクホルンさんに何があったのか。バルクホルンさんが何をしたのか。それは誰も教えてくれませんでした。

END





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