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照「…あれ?尭深は帰省しないの?」

2018/11/29 00:01 | 咲-Saki- | コメント(0)
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:42:30.46 ID:XPg3DVKe0

尭深「は、はい!今年は」

照「…そう」

尭深「宮永先輩は…?」

照「私は、毎年、寮に残る」

尭深「そうなんですか…」

照「うん」

尭深「……」

照「……」ペラッ

尭深「……」

照「……」ペラッ


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:46:16.13 ID:XPg3DVKe0

尭深「し、静かですね…」

照「…みんな、帰省してるから」

尭深「いつも、そうなんですか?」

照「この季節はいつもそう」

尭深「へぇ…」

照「……」

尭深「……」

照「……」ペラッ

尭深「……」

照「……」ペラッ


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:51:13.93 ID:XPg3DVKe0

尭深「えっ…と、なんだか別世界みたいですね?」

照「…そう?」

尭深「だって、みんながいるときは、もっと騒がしくて」

照「あぁ」

尭深「こんなに静寂が続くなんて、嘘みたいです…」

照「たしかに」

尭深「いつもは、淡ちゃんがイタズラしたり」

照「あー…」

尭深「誠子が巻き込まれたり…」

照「…菫が叱ったり?」

尭深「そうですそうです」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 22:59:07.10 ID:XPg3DVKe0

照「尭深は、だいたい黙って見てるだけだけど」

尭深「あはは、そうなんですけど…」

照「…けど?」

尭深「私、その雰囲気が結構好きで」

照「…へぇ」

尭深「その…白糸台の麻雀部ってもっと厳しいところかなって思ってて」

照「強豪だからね」

尭深「しかも、寮生活だなんて、不安だったんです」

照「あぁ。そういうものなんだ?」

尭深「はい、私は。でも、虎姫はすごくアットホームで」

照「…そうだね」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:04:15.26 ID:XPg3DVKe0

尭深「なんだか、家族みたいじゃないですか?」

照「…家族?」

尭深「弘世先輩がしっかりもののお母さんで…」

照「あぁ…そんな感じ」

尭深「誠子がお父さんで」

照「娘に舐められそう…」

尭深「ふふ、淡ちゃんが可愛くて生意気な末っ子です」

照「やっぱり…」

尭深「宮永先輩は…そうだなぁ…」

照「私は…」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:08:15.34 ID:XPg3DVKe0

尭深「寡黙な姉って感じですね!」

照「姉…」

尭深「あんまり喋らないけど、優秀で、みんなに尊敬される…」

照「…そんなに大したものじゃないよ」

尭深「えっ?」

照「……」

尭深「……」

照「……」ペラッ

尭深「……」

照「……」ペラッ


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:15:15.92 ID:XPg3DVKe0

尭深「えぇっと…いい天気ですねー」

照「…そう?」

尭深「……」

照「……」

尭深「あ、このお茶美味しいです」

照「…私は、お茶の味とか分からない」

尭深「……」

照「……」

尭深「……」

照「……」ペラッ


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:22:03.50 ID:XPg3DVKe0

尭深「あ、あのっ!」

照「!!」

尭深「え、えっと」

照「…どうしたの?」

尭深「…先輩はどうして帰省されないんですか?」

照「……」

尭深「……」

照「……」

尭深「あ、もしかして言いにくいこと…」

照「…尭深は?」

尭深「えっ」

照「尭深はどうして帰省しないの?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:29:16.69 ID:XPg3DVKe0

尭深「あ、うちはその、いつもは普通に帰るんですけど」

照「……」

尭深「今年は、母の出産がもうすぐなんです」

照「…出産?」

尭深「はい。この年になって急に」

照「へぇ…」

尭深「母も父も、そのことで頭がいっぱいですし。今年は控えようかなぁ、と」

照「そうなんだ…」

尭深「この年で、急にお姉ちゃんになるって言われてもびっくりですよね」

照「…そうかもね」

尭深「でも、やっぱり楽しみです。家族が増えるなんて」

照「…私が」

尭深「?」

照「私が帰省しないのは、家族がバラバラだから」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:33:07.66 ID:XPg3DVKe0

尭深「えっ…」

照「私には本当は妹が一人いて、4人家族だった」

尭深「は…初めて聞きました…」

照「でも、すれ違いや、偶然が重なって、仲が悪くなってしまった」

尭深「先輩…」

照「私は、家に居るのが嫌で、寮のあるこの学校に入った」

尭深「そうだったんですか…」

照「麻雀の強豪校だったから、みんな納得したけど、私はただ逃げたかっただけ」

尭深「そんな…」

照「母や、父や、妹の気持ちなんて考えなかった」

尭深「……」

照「だから、みんなから尊敬される姉なんて…」

尭深「あっ…」

照「私には相応しくないよ」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:36:54.75 ID:XPg3DVKe0

尭深「……」

照「……」

尭深「…え…っと…」

照「…ごめんね。急にこんな話」

尭深「あ!い、いえ!」

照「みんなには言わないで。気持ちのいい話じゃないし」

尭深「は、はい…」

照「じゃあ、するなって思うかもしれないけど…」

尭深「やっ、そんなことは…」

照「…お腹空かない?」

尭深「……え?」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:40:10.11 ID:XPg3DVKe0

照「私は空いた」

尭深「えぇっ…と…夕飯の時間はもうすぐですけど…」

照「え?」

尭深「…え?」

照「この期間は食堂もお休みだよ?」

尭深「えっ…そうなんですか?」

照「うん」

尭深「知りませんでした…」

照「夕飯の用意とかは…」

尭深「全く…」

照「…そう。じゃあなにか作るよ。軽いものでよかったら」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:42:54.89 ID:XPg3DVKe0

尭深「えっ」

照「一人分も二人分も変わらないし」

尭深「そ、そんな…」

照「気にしないで」

尭深「じゃ、じゃあ私も手伝います!」

照「…分かった」

尭深「えぇっと、なにを作るんですか?」

照「サンドイッチ」

尭深「本当に軽いものですね…」

照「りょ、量の調節が簡単だから…」

尭深「そ、そうですね!」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:49:32.40 ID:XPg3DVKe0

照「私は、たまごサラダを作るから、尭深は適当にパンとか具材とか切ってくれればいいよ」

尭深「分かりました」

照「……」カチッ

尭深「……」トントン

照「……」

尭深「……」トントン

照「……」

尭深「…どうしてそんな話を私に?」

照「えっ」グツグツ

尭深「あ、沸騰してますよ」

照「あぁ、うん」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:54:27.30 ID:XPg3DVKe0

尭深「どうして、内緒にしている家族の話をしてくれたんですか?」

照「あー…」

尭深「……」

照「尭深に、その、妹ができるって話を聞いて…」

尭深「えっ」

照「私みたいにならないように、その、家族を大切にしろっていうか…」

尭深「……」

照「私が偉そうに言えたことじゃないんだけど…」

尭深「…くすっ」

照「わ、笑わないで…」

尭深「あはははっ先輩!」

照「ちょ…そんなに…」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/25(水) 23:57:22.34 ID:XPg3DVKe0

尭深「…ふ…ふふっ…私…妹なんて一言も言ってませんよ?」

照「えっ…」

尭深「今度、生まれるのは男の子です。弟ですよ」

照「っ…!」

尭深「妹さんのこと、気になってるんじゃないですか?」

照「!!」カァアアアア

尭深「…会いにいけばいいのに」

照「……」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:01:07.23 ID:og2rKKUr0

尭深「…どうしたんですか?」

照「…それは無理だよ」

尭深「どうしてですか?」

照「妹は一度、私に会いに来た」

尭深「え!よかったじゃないですか?」

照「でも、私は一言も口を聞かなかった」

尭深「え…」

照「口を開けば、言い訳しかでてこないと思ったから」

尭深「そんな…」

照「そうしたら、きっと、妹は軽蔑すると思ったから」

尭深「……」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:04:37.70 ID:og2rKKUr0

照「だから、なにも言わなかった」

尭深「……」

照「妹は、私が怒ってると思ったみたい」

尭深「……」

照「それで、今さらどうするの?」

尭深「……」

照「……」

尭深「…茹であがってますよ」

照「えっ、あぁ、うん」カチッ


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:08:02.28 ID:og2rKKUr0

尭深「…妹さんってどんな人なんですか?」

照「えっ…」

尭深「教えてください」

照「えぇっと…おとなしくて…」

尭深「はい」

照「優しくて…」

尭深「見た目の特徴でお願いします」

照「えっ…と、髪は…短くなってた」

尭深「…私くらい?」

照「より短い」

尭深「そうですか…」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:11:52.34 ID:og2rKKUr0

照「身長は…あ」

尭深「?」

照「尭深と同じくらいかな」

尭深「…そうですか」

照「うん」

尭深「じゃあ、私を妹だと思ってください」

照「えっ…っとうわっ!」ガチャン

尭深「…大丈夫ですか!?」

照「尭深、今なんて…?」

尭深「私を妹だと思ってください」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:14:43.75 ID:og2rKKUr0

照「えっ…無理だよ…」

尭深「どうしてですか?」

照「だって、咲…妹は眼鏡かけてないし」

尭深「今はかけてるかもしれません」

照「…たしかに」

尭深「ほら、妹ですよ」

照「…そんなに胸、大きくないし…」

尭深「今は大きくなってるかもしれません」

照「えー…それは…」

尭深「……」

照「ないと思う…」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:17:51.10 ID:og2rKKUr0

尭深「…お姉ちゃん!!」

照「!?」ビビクン

尭深「お姉ちゃんは…私のなにを知ってるんですか…?」

照「ちょ…尭深…」

尭深「なにも…言ってくれなかったくせに…」

照「うっ…」

尭深「言い訳でもなんでも、私はお姉ちゃんの言葉が聞きたかったです…」

照「……」

尭深「悪いと思ってるなら…行動で示してください…」

照「でも…」

尭深「お姉ちゃん!」ギュッ

照「!?」

尭深「会いたいです…お姉ちゃん…」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:20:49.44 ID:og2rKKUr0

照「……」

尭深「……」

照「…尭深」

尭深「…尭深じゃありません」

照「…妹は、私に敬語は使わないよ?」

尭深「あっ…」バッ

照「……」

尭深「ごめんなさい…」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:24:57.47 ID:og2rKKUr0

照「どうして謝るの?」

尭深「勝手なことを言って…」

照「ううん」

尭深「…?」

照「…ありがとう」

尭深「!!」

照「…たまごサラダはできたけど」

尭深「えっ、あっ、こっちも切れてます」

照「じゃあ、適当に挟んで食べようか」

尭深「は、はい」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:27:39.01 ID:og2rKKUr0

照「…いただきます」

尭深「い、いただきます!」

照「……」ムグムグ

尭深「あ、甘いですね…このたまごサラダ…」ムグムグ

照「…そう?」ムグムグ

尭深「はい」ムグムグ

照「……」ムグムグ

尭深「……」ムグムグ

照「…うちは、いつもこんな味だったけど」

尭深「そうなんですか…」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:31:20.67 ID:og2rKKUr0

照「……」ムグムグ

尭深「……」ムグムグ

照「…また、家族で食べれる日がくるかな?」

尭深「!!」

照「……」

尭深「きますよ!だって…」

照「だって…?」

尭深「先輩は、白糸台の理想のお姉ちゃんですから!」



カン!


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:32:41.81 ID:og2rKKUr0

白糸台が寮と聞いて、つい書いてしまいました
照は帰省とかしないんだろうなぁ
では、支援してくださった方がたありがとうございました!


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/26(木) 00:42:04.67 ID:HnMDhP8u0


いい雰囲気だった





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