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【古見さんは、コミュ症です。】 古見さん [大切な友達です。]

137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:23:16 ID:znc07UPI

………………コミュ163直後

留美子 「いやー、古見さんが選んでくれた水着、海で着るの楽しみ~!」

留美子 「選んでくれてありがとね、古見さん!」

古見さん 「………………」 フルフルフル

古見さん [こちらこそ、選ばせてくれてありがとうございます。]

古見さん [万場木さんはとてもスタイルがいいので、どれも似合っていました。]

留美子 「えへへ、お世辞でも嬉しいなー」

留美子 「……ね、あのさ、もし良かったらなんだけど、」

古見さん 「?」

留美子 「古見さんの水着も、あーしに選ばせてほしいなー、なんて……」

古見さん 「………………」

古見さん [私は、去年買ったものがあるので、大丈夫です。]

留美子 「あっ……そ、そっか。そうだよね」


138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:25:36 ID:znc07UPI

留美子 「………………」

留美子 「……去年は、さ、」

古見さん 「?」

留美子 「去年は、みんなとプールに行ったんだっけ?」


―――― 『ほ、他の人も…… 誘って…… い、いいですか?』

―――― 『去年、みんなでプールへ、行って す、すごく楽しかったんです。』

―――― 『……なので、私はみんなを呼んで、海へ、行きたいの、ですが……』


古見さん 「………………」 コクコク

古見さん [去年のクラスメイトの方々と一緒に行きました。]

古見さん [私は学校指定の水着を持って行ったのですが、それを見かねた友人が水着を見繕ってくれたんです。]

留美子 「ふーん、そっか……」

留美子 「……いい友達だね」

古見さん [はい。とても頼りになる、大切な友人です。]


139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:26:26 ID:znc07UPI

留美子 「………………」

留美子 (……当たり前だけど、その “みんな” の中に、あーしはいない)

留美子 (だってあーしはそのとき別のクラスで、古見さんと友達でもなんでもなかったから)

留美子 (……あーし、嫌な奴だ)

留美子 (誰かも分からないその友達に、嫉妬してる)

留美子 (古見さんに、あーしより仲が良い友達がいるなんて、当たり前のことなのに、)

留美子 (……みみっちく、嫉妬なんかしてるんだ)

留美子 (体力測定で知り合った古見さんの友達は、みんないい人だったのに……)

古見さん 「……?」

古見さん [あの、万場木さん、大丈夫ですか? 気分が悪いですか?]

留美子 「へ? いやいや、ヘーキヘーキ! 何でもないよ!」

留美子 「さ、お昼食べ行こー! 食べながら、海の予定でも立てようよ」

古見さん 「………………」

カリカリカリ……

古見さん [はい。よろしくお願いします。]


140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:27:21 ID:znc07UPI

………………

留美子 「行く場所はこの海水浴場でいいよね。電車で一本だし」

古見さん [はい。賛成です。]

留美子 「行く日取りはこことして……」

留美子 「……誰誘おっか?」

古見さん 「………………」

古見さん [阿瀬さんを誘ってもいいですか?]

留美子 「あ、いいね。夏休みの話一緒にしたしね」

留美子 「あとは……」

古見さん 「………………」

留美子 「……えっと、あーしらの共通の友達から選ぶだけで、べつに他意はないけど、男子も誘おっか」

古見さん [はい。いいと思います。]

留美子 「……じゃあ、只野、」

古見さん 「!」

留美子 「……誘っても、いい?」


141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:28:06 ID:znc07UPI

古見さん 「………………」 コクコクコク!!!!

古見さん [只野くんは、私もぜひ誘いたいです。]

留美子 「ん……。べ、べつに他意はないけどね? なんとなく? 誘ってやるかって程度だけど?」

留美子 「あとは……男子が只野ひとりじゃ可哀想だし、片居くんとか?」

古見さん [片居くんは只野くんと仲良しですから、いいと思います。]

留美子 「片居くん見た目怖いから、変な男が近寄ってこなそうだしね」

留美子 「あと……」

古見さん 「………………」

カリカリカリ……

古見さん [成瀬くんと米谷くんはどうでしょうか?]

留美子 「あ、いいね。誘おう誘おう」

カリカリカリ……

留美子 「……えっと、あとは……」

留美子 「………………」

留美子 「……古見さん、去年のクラスメイトも、誘いたい?」


142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:28:59 ID:znc07UPI

古見さん 「……?」

留美子 「いや、ほら、電話でみんなとプールに行って楽しかったって言ってたからさ、」

留美子 「……去年のお友達もいたら、古見さん、もっと楽しいかなって」

古見さん 「………………」

古見さん 「………………」

古見さん 「………………」

フルフルフル

留美子 「へ……?」

古見さん [私は楽しいかもしれません。でも、万場木さんは、よく知らない人がいても楽しいですか?]

古見さん [お恥ずかしい話ですが、以前お話したとおり、私は人とのコミュニケーションが得意ではありません。]

古見さん [だから、もしよく知らない人がいたら、それだけで少し不安になります。]

古見さん [私は、万場木さんが同じような気持ちを抱くのなら、共通の友達だけでいいと思います。]

古見さん [だって私は、万場木さんと一緒に海に行くのが楽しみなんですから。]

留美子 「………………」


143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:29:44 ID:znc07UPI

古見さん 「………………」

留美子 「………………」

古見さん 「………………」 アセアセアセ ←変なことを言ってしまったかと心配になっている。

留美子 「………………」

古見さん 「………………」 オロオロオロ ←絶対変なことを言ってしまったと確信した。

留美子 「……ねえ、古見さん」

古見さん 「!?」

古見さん [はい。なんでしょうか。]

留美子 「古見さんって天使の生まれ変わりか何か?」

古見さん 「!?」

留美子 (……あー、あーしって本当に単純だ)

留美子 (さっきまで、少し嫌な気持ちになっていたのに、もうこんなに嬉しくなってる)

留美子 (ニヤける顔が、元に戻んないくらい……)

おわり


144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/04/13(土) 01:31:17 ID:znc07UPI

………………幕間

山井 「……!?」 ←大切な友達。

ピキューン

山井 (私の古見さんがどこかのギャルとふたりきりでお出かけをしている気がする!) ←大切? な友達。

山井 (私の! 古見さんを!!) ←友達のはず。

山井 (許さない……) ←多分友達。

山井 (絶対に許さないわよ泥棒猫ぉぉおおおおおおお!!) ←友達?

おわり





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