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ユミラウネ・誕生秘話。

507: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:57:56 ID:vRI

~魔界~

悪魔王ルシファー「全く、困ったものだ……我が娘シホは魔王の座を継ぐどころか現世に出奔し、あろうことかニンゲンの甘味で腹を肥やす始末……あれでは到底我が後継にはなるまい……」

水晶に映るシホ「ふぇーん、お店のお掃除終わらないよ~!」フキフキ

悪魔王ルシファー「人間界侵攻の一歩として、娘に人間界の様子を見せようとしたのがそもそもの間違いであった……まず理性という物を強く植え付ける必要が……」

悪魔王ルシファー「植え付ける……?」

悪魔王ルシファー「厶……そうであった。そろそろ準備が整っておるはず……サキュバス!」

サキュバス千枝「は、はいっ、何用でしょうか魔王さまっ!」パタパタ

悪魔王ルシファー「ふむ……確か、そなたは見習い故、色事に疎いのであったな……ならば丁度良い」

悪魔王ルシファー「これより、悪魔の花を召喚する。それをもって人間界侵攻の第一歩とするのだ!その眼でしかと見ておくがよい」

千枝「は、はいっ!千枝、魔王様の事、しっかり見ていますっ!」

魔王ルシファー「私ではない、儀式を見ろ」

千枝「え、でもサキュバスの先輩達が、男を落とすならまずは観察からって……」

魔王ルシファー「ええい、私を落としてもどうにもならんだろう!!とにかくいくぞ」


508: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:58:12 ID:vRI

~儀式の祭壇~

悪魔王ルシファー「準備は整っておるな?」

ちひろ「はい……ですが魔王様、こう晴れ間ばかり続いていると……」

悪魔王ルシファー「近頃の魔界は天候が不安定だからな……だが、時を待っても仕方あるまい。悪は急げだ」

ちひろ「それ、使い方絶対間違ってますけど……」

悪魔王ルシファー「構わん、やれ!」

千枝「ど、ドキドキします……」

ちひろ「……では、召喚の儀を執り行います」

ちひろ「序節。無慈悲に蹂躙するは茨、弄びし蔦は毒の牙、これ持ちて汝、夢を砕く魔の穂先とならん」

ちひろ「次節。月の光をマナとせよ。陽の光を敵とせよ。時満ちて汝、悪の種子を孕み、人の世を幻夢の虜とす」

千枝「つ、強そう……」ドキドキ

悪魔王ルシファー「期待できそうだな…」


509: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:58:29 ID:vRI

ちひろ「最後に……魔王様、この秘薬を触媒にして召喚します。魔界に偏在するあらゆる魔法花の蜜です」

悪魔王ルシファー「うむ……時は満ちた!!今こそ、召喚の時!」

ちひろ「では、魔王様、貴方の手で、口で、新たな同胞に名をお与え下さい!」

悪魔王ルシファー「うむ、魔の尖兵たる穂先……人の世では弓矢という武器がある様だな。かつては我らが同胞も破魔の弓矢で幾度と犠牲を産んできたが……面白い。意趣返しにこの名を与えるとしよう、ククク…」

千枝「名前、それじゃあゆみさん、なんですか?あんまり強くなさそう……」

悪魔王ルシファー「真名は別にしかと考えてあるわ。ゴホン……」

悪魔王ルシファー「さあ、我が喚びかけに答えよ!無慈悲に蹂躙する茨の君よ!」

悪魔王ルシファー「いでよ!【ユミ=アルラウネ・アイヴィーローズ】!!」


ピシャアアアア………


510: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:58:46 ID:vRI

千枝「晴れてるのに、凄い雷鳴……」

ちひろ「これは…」

魔王ルシファー「やったか?」

ユミラウネ「ンー?」キョロリンコ

千枝「な、なんか小さくて可愛いです……!」

ユミラウネ「オジサン ダレー?」

魔王ルシファー「……おい」

ちひろ「おかしいですね、呪文は間違えてないし触媒の蜜もちゃんと魔花の………」

ちひろ「あーー!!」

魔王ルシファー「厶…どうしたというのだ…?」

ちひろ「………ハチミツです、これ。人間界の……」

千枝「わ、魔花の蜜より甘くて美味しいです……!」

ちひろ「おかしいですね、魔花蜜はちゃんとシホ様の部屋の棚に保管して………」

魔王ルシファー「おい」

ちひろ「はい」

魔王ルシファー「……この水晶を見ろ」


511: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:59:04 ID:vRI


~人間界~


シホ「やっと休憩ですかぁ……悪魔使いが荒いですよ店長ぉ……」

シホ「あ、まかないのパンケーキです?食べます食べます、やったー!」

シホ「こんなこともあろうかと、好物の魔花蜜もちゃーんと持ってきたりしてるんですよねこれが……」トローリ

シホ「では!いただきまーす!!」アー…

店長「こら!お前店のハチミツ瓶をくすねただろうっ!」

シホ「げっ、バレた!?」

店長「一体どこに持っていったのか知らんが、あれは売り物だ!働いて返してもらうからな!」

シホ「ふぇーん!!!そんなあ~!!!」

~~~~


512: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:59:20 ID:vRI

ちひろ「シホ様の仕業でしたか……」

千枝「何だか、この子からは魔力をあんまり感じません…優しさとか、おひさまの光とか、そんなマナを感じますけど…」

悪魔王ルシファー「そりゃあハチミツならそうなるだろうな……」ガックリ

悪魔王ルシファー「ムウ、数年分の魔力を使ったと言うに……」

ユミラウネ「ネー ワタシノナマエ ナンダッケ?」

千枝「え?えーと……」

ちひろ「ユミ=アルラウネ・アイヴィーローズですよ、ユミ=アルラウネ・アイヴィーローズ様」

ユミラウネ「……アイバユミダネッ?」

悪魔王ルシファー「もう何でも良い……寝る…」ガックリ


513: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:59:35 ID:vRI

ちひろ「あの、ユミ=アルラウネ・アイヴィーローズ様とシホ様の処遇は」

悪魔王ルシファー「シホは魔界追放で、その花は適当なところに置いておけ……」ガックリ

千枝「そ、そんな適当な…」

ちひろ「その気になれば呼び戻すのも作り直すのも自在ですからね。わかりました、御意のままに」

悪魔王ルシファー「ちょーねみい」ガックリ 

千枝「疲れた魔王様……威厳ないなあ……」

ちひろ「男性とはそういうものなのですよ、早いと数秒待たずにすぐ萎えますから」

千枝「そうなんですね……」ヘー

魔王ルシファー「ツッコむ気にもならん…」グデー


514: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)16:59:48 ID:vRI

~そして、人間界~

P「すみません、とりあえずコーヒーを」

志保「かしこまりました~。」

志保(はあ、魔力消えてるし羽根もしっぽも牙も消えちゃうし……なんか名前まで漢字になった気がするよ……)トボトボ

P「……ん、あの子……」


515: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)17:00:04 ID:vRI

~事務所~

P「テイクアウトしてきました」

志保「よろしくおねが……ちひろさん!?」

ちひろ「はい?」ニコッ

志保「あ、これホントのこと言ったらダメな顔だ……はい、人違いです、はい」

P「何の話だ……? そんな事より聞いてくださいよ、こないだ畑からおかしなもぐらが……」

ちひろ「Pさん、私ちょっとだけ志保ちゃんとお話がしたいので、屋上のお花とか、水やりお願いできません?」

P「またですか……へいへい。ついでに洗濯物のシーツも、でしょ?」

ちひろ「おねがいしまーす」フリフリ

ちひろ(……これで良し。)

志保「あ、あの~?」

ちひろ「志・保・さ・まぁ~!?」ゴオッ

志保「うひゃあ怒っていらっしゃる!何で何でええ~っ!?」


516: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)17:00:19 ID:vRI

~屋上~

P「お、咲いてる咲いてる…しかしこれ何の花だっけ…」

鉢植え「アイバユミダヨッ」

P「What?」

鉢植え「アメアガリノマドヲー♪」ルンルン

P「うおお、花が、ひとりでに花が歌いだしたっ!?」

ユミラウネ「ミズトヒカリヲクレタライッパイウタウヨ-」

P「ほう……」


※後は皆さん知っての通り。
優しくて楽しいアイドル仲間になったのでした。

おわれ。


517: ◆6RLd267PvQ 19/06/30(日)17:01:46 ID:vRI

デレステで夕美ちゃん引いたので記念に。

今回の夕美ちゃん、「アルラウネみたいに魅了して…」なんて台詞あるので書かずには。

ではお目汚し、失礼をば。





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