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モバP「なっちゃんと七夕」

1: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:50:43.21 ID:aREaKwFtO

1作目 モバP「なっちゃんという同級生」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434111292/)
2作目 モバP「なっちゃんという担当アイドル」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434292580/)
3作目 モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434535556/)
4作目 モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434708764/)
5作目 モバP「なっちゃんと後輩アイドル」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434898915/)
6作目 モバP「なっちゃん達のガールズトーク」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436281527/)
7作目 モバP「なっちゃんと俺」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436613831/)
8作目 モバP「なっちゃんとその後」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445267426/)
9作目 モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451298456/)
10作目 モバP「なっちゃんと春休み」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458315705/)
11作目 モバP「なっちゃんと梅雨」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466864378/)
12作目 モバP「なっちゃんと夏の事務所」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472359089/)
13作目 モバP「なっちゃんと秋の風物詩」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477203469/)
14作目 モバP「なっちゃんと年末年始」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483620583/)
15作目 モバP「なっちゃんとメイド」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493904964/)
16作目 モバP「なっちゃんと水着と夏祭り」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501973333/)
17作目 モバP「なっちゃんとクリスマス」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514089566/)
18作目 モバP「なっちゃんとバレンタインとカコネイター」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518407959/)
19作目 モバP「なっちゃんとナスビ」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525358190/)
20作目 モバP「ナナ先生とシンデレラ」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526913894/)
21作目 モバP「なっちゃんとイタリアン」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1533432765/)
22作目 モバP「なっちゃんと大寒波」
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1546329514/)

の、続きです


2: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:51:58.76 ID:aREaKwFtO

茄子「七夕の願い事って、みんながそれぞれの想いを込めていて面白いですよね」

茄子「大人も子供も、男の人も女の人も、みんなが短冊に綴る文字に願い事を書いていく。その気持ちに大小はあるでしょうけど、そこは共通していて」

茄子「でも、その願い事って誰が叶えてくれるんでしょう? 神様? それとも、織姫と彦星? あるいは、また別の存在なのかな」

茄子「もしかしたら……願いを叶えてくれるのは、意外と近くにいたりするのかもしれませんね」

茄子「私のすぐ近く……そばに、いてくれたりとかして」

茄子「ね……あなたはどう思いますか? P君」




P「ずぞぞぞぞぞぞ!!」

P「あ、ごめん。ソバ啜っててよく聞こえてなかった。なんだって?」

茄子「P君はソバ好きなんですね~」

P「ああ。一気に啜る爽快感がたまらないよな」

茄子「じゃあソバットも好きですよね」

P「食らうのは好きじゃないぞ」

茄子「人がロマンチックなことを言ってる時になんでカップそば食べてるんですか!」

P「腹減ってたんだからしょうがないだろう。寝坊して朝抜いてきたんだ」

茄子「寝坊? 今朝は私がモーニングコールをしてあげたはずですけど……」

P「あ」

茄子「さては二度寝しましたね~? まったくもう」

P「な、なっちゃんの声が心地よすぎてな。ははは」

茄子「次からモスキート音流しますよ?」

P「地味にダメージでかそうだからやめてくれ」

茄子「だったら、ちゃんと私の声で起きられるようにしてくださいね~」

P「はーい」

茄子「……私、朝一番にP君とお話しするの、好きなんですから」

P「………」

茄子「一丁前に照れないでください。私も照れちゃうので」

P「あ、はい」


3: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:53:46.76 ID:aREaKwFtO

茄子「はぁ………」

光「珍しいな、茄子さんがため息なんて。ひょっとして悩み事とか?」

茄子「光ちゃん……大丈夫ですよ。ちょっと、考え事をしていただけですから」

菜々「ミンッ! ウサミンレーダーが反応しています!」

凛「何に?」

菜々「この反応は……倦怠期?」

凛「名前の割にヘビーな話題に反応するレーダーなんだ」

P「誰が倦怠期だ、倦怠期」

凛「違うっぽいけど」

菜々「じゃあなんで茄子さんは暗い顔を?」

P「あれは腹が減ってるだけだ」

茄子「今日のお昼、マックにするかケンタッキーにするか悩んでいて……」

凛「全然違うじゃん、菜々さん」

菜々「………ケンタッキーと倦怠期って似てますよね?」

P「苦しいぞ」

光「じゃあこうしよう! アタシがマックでお持ち帰りして、茄子さんがケンタッキーでお持ち帰り。それを事務所で半分こだ!」

茄子「いいんですか?」

光「アタシもお肉食べたい気分だったから」

茄子「なら、お願いしちゃいます♪ 光ちゃんは救いのヒーローですね~」

光「へへっ」

P「じゃあ俺はロッテリアに行くか」

凛「じゃあ私はバーガーキング」

菜々「散り散りですねぇ」

茄子「菜々ちゃんはどうするんですか?」

菜々「ナナはお弁当持参なので」

P「お、家庭的」

菜々「家庭的アイドルです! キャハっ☆」

光「ウサミン星の家庭ってどんな感じなんだ?」

菜々「えっ? えーと……暖かい家庭?」

光「へー、そうなんだ。地球と似てるのかな……」


4: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:55:07.25 ID:aREaKwFtO

P「光。七夕の短冊持ってきたから、一緒に書かないか?」

光「短冊? 書く書く!」キラキラ

菜々(Pくんナイスフォローです!)

凛「短冊か……」

茄子「凛ちゃんも書きます?」

凛「そうしようかな……プロデューサー、私の分もある?」

P「全員分あるぞー。好きなだけ書いてくれ」

凛「いや、普通ひとり一枚だけじゃない?」

菜々「一枚だけだからこそ、何を願うか考える楽しみが生まれるんですよね」

光「何にしようかなぁ。うーん……」

茄子「P君はなんて書くんですか?」

P「そうだな……みんなの仕事がたくさん増えますように、とかかな」

菜々「Pくん……ナナ達のために」ホロリ

P「別に人のためだけってわけじゃないぞ。みんなの仕事が増えれば、そのぶん俺の立場もよくなって給料アップって寸法だ」

凛「WINWINってやつ?」

茄子「P君らしいですねー。私は好きですよ、そういう考え方」

光「よし決めた! 『ヒーロー番組への出演が決まりますように!』にしよう!」

P「頑張るよ」

凛「『もっと自然な笑顔ができるようになりますように』……かな」

P「凛ならできるさ」

菜々「『永遠の若さ』」

P「それドラゴンボールに願うやつだろ」

菜々「七夕は7月7日! ドラゴンボールも7つ! そしてナナも7です!」

光「おおっ! 確かに!」

P「こじつけなのに『力』を感じる……」

茄子「ふふ、みんな思い思いの願い事があって面白いですねー」

凛「茄子さんは書かないの?」

茄子「私、短冊に自分の願い事を書くことはあまりないんです」

P「あー、なっちゃん昔からそうだよな。『短冊に頼らなくても願い事はいくらでも叶いますから』って言っててさ」

光「す、すごいな……」

凛「幸運のなせる業だね」

茄子「それは尖ってた時代のお話ですけどねー。でもP君、その時なんて言ったと思います?」


5: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:57:18.32 ID:aREaKwFtO

高校時代


P「お、今年も商店街の七夕の短冊に願い事を書く時期かー。俺、なんだかんだ毎年書いてるんだよな」

茄子「七夕……」

P「赤点回避できますように……っと。なっちゃんも何か書けば?」

茄子「私はいいです。短冊に頼らなくても願い事はいくらでも叶いますから」

P「言うなぁ……」

茄子「事実ですから」

P「ま、書く書かないは個人の自由だからな……」カキカキ

茄子「……書かない私が言うのもなんですけど。七夕の短冊とは、本来ひとり一枚だけ書くものなのでは? どうして二枚目に手を伸ばしているのでしょうか」

P「そりゃあ、これは俺の短冊じゃないからな」ピラ


『P君がお金持ちになれますように  鷹富士茄子』


茄子「………」


ビリビリビリ!!

P「俺の短冊が!」

茄子「バカじゃないですか? バカじゃないですか? 思わず2回言うくらいバカじゃないですか?」

P「いいじゃんかよ。なっちゃん書かないって言うから俺が権利を使っても」

茄子「この短冊、商店街の笹に飾られるんですよね? これを見た人、完全に『ダメ男に引っかかってるかわいそうな女』みたいな印象を抱くでしょう」

P「……確かに。じゃあ別の願い事を」

茄子「書かせませんから」

P「えー? でもそれじゃせっかくの短冊書く権利が無駄に」

茄子「はー……なら、こうしてやります」カキカキ


『P君がバカなことをしなくなりますように  鷹富士茄子』


茄子「はい、これでもうあなたに短冊を書く権利はありません。残念でしたね」

P「………」

茄子「どうしました? 悔しいですか?」ニヤ

P「……ははっ」

茄子「……どうしてP君が笑うんです」

P「だってさ、なっちゃん」




P「この願い、最初から叶ってるだろ」キリッ

茄子「額に肉って書きますよスカポンタン」







凛「完全に何かいいこと言う流れだったのに」

菜々「らしいといえばらしいですけどね」

P「外野は黙っとれ」

茄子「恋女房でーす♪」

P「捕手も黙っとれ」

茄子「ワンマンチームのエースですか」


6: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:58:06.26 ID:aREaKwFtO

光「でも茄子さん、今の話聞くとその年は短冊書いたことになるんだな」

茄子「まあ、不本意な流れではありましたけどね。今は書かない理由が変わって、書きたいことが多すぎるから絞れないんです」

茄子「かわりに、皆さんの願いが叶うように祈ってます♪」

菜々「茄子さんに祈ってもらえるなら心強いですね!」

凛「確かに。叶うような気がしてきた」

光「なんか、いける気がする!」

P「まあ、普段の幸運ぶりを見てるとな」

茄子「ふふっ、それはよかったです。実際私も、自分の運がどれくらい強いのかわからないんですよね~」

P「強キャラ感溢れるセリフだな」

光「じゃあじゃあ、今まで経験した中で一番の幸運は?」

茄子「え? ん~、そうですねぇ」

P「俺と出会えたことだろ」

茄子「この部屋臭いませんか?」

P「すみません調子乗りました……」

茄子「はぁ………」




茄子「先に言われたら、言えなくなっちゃうじゃないですか」ボソ



菜々「はうっ!!」

凛「わ、どうしたの菜々さん」

菜々「いえ……ウサミンイヤーは地獄耳なので……聞かないほうがいいことまで聞こえてしまうんです……」

凛「?」


7: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 22:59:26.08 ID:aREaKwFtO

菜々「祈るといえば、この前の茄子さんの織姫さまの衣装、よかったですねぇ~」

凛「本物の織姫みたいだったよね。写真を見たとき、思わず息をのんじゃった」

光「アタシもああいうオトナっぽさ? 出せるようになるのかなぁ」

P「もともと大和撫子っぷりは折り紙つきだったからな。織姫の衣装は絶対似合うと踏んでたんだ。加えてなっちゃんが祈ればマジでご利益ありそうだって認識が世間にも浸透してきたこのタイミング……俺は成功を確信した」

茄子「少しでもたくさんの人に幸運が届くよう、一生懸命祈りました♪」ブイッ

光「茄子さんの祈りって、絶対すごいパワーが宿ってるんだろうな」

P「ヒーローものだと、祈りの巫女役とかやってそうだよな」

光「そうそう、それそれ!」

P「剣に光が……祈りの巫女の力か!」

光「これなら、負ける気がしない!」

P「………」

光「………」

P・光「勝ったほうがヒーロー役! じゃんけんほいっ!!」

凛「あ、これ私達も巻き込まれるパターンだ」

P・光「あいこでしょ! あいこで――」


8: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:00:32.60 ID:aREaKwFtO

祈りの茄子『西の空が黒く染まっている……魔王が目覚めてしまったのですね』

祈りの茄子『あの方は、今も戦っておられるのでしょうか』




勇者光『ついに姿を現したな……大魔王ナナ!』

大魔王ナナ『よくナナの前までたどり着きましたねぇ。ですがその威勢もここまで。地球は我々ウサミン星人のものになるのです』

勇者光『地球はアタシ達の星だ! 簡単に渡してたまるか! ハァッ!!』

ギィンッ!!

勇者光『なっ!? この剣圧は!』

蒼の魔人リン『魔王様には、手出しさせない』

大魔王ナナ『ナナを倒したいなら、まずはその子に勝つことです!』

勇者光『くっ……強い! このままじゃ剣が折れ――いや、この光は!』

蒼の魔人リン『聖なる気……貴様、何を』

勇者光『アタシじゃないさ……遠い地の果てで、平和を願う巫女がいる。その加護がある限り、アタシは負けない! とぉっ!!』





祈りの茄子『勇者様、どうかご無事で……すべてが終わったその時には、またあなたの輝くような笑顔を見せてください』

祈りの茄子『私も……私とあなたの間に産まれたこの子も、それを待っています』


赤ん坊P『ほんぎゃあああああああああああ!!』

祈りの茄子『ぶふっ!』

赤ん坊P『ほぎゃあああああああああ!!!』

光「ちょっ、待ってP、声でかい……ははっ」

凛「前より赤ん坊の演技うまくなってる……」プルプル

菜々「あははははっ!! ちょ、ダメですそれ! 反則ですって!!」

P「うるさい! こっちは勢いでやってんだよ!! やけくそだ!!」ホギャアアアア


9: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:02:24.66 ID:aREaKwFtO

10分後


茄子「あぁ~~~、もうダメ。笑いつかれちゃいました」

菜々「1ヶ月分くらい笑ったきがします~」

凛「………」プルプル

光「凛さん、まだ震えてる……」

P「みんなを笑わせたのはいいが、何か大切なものを失った気がする……」

茄子「いいじゃないですか。たくさん笑わせてくれたお礼に、私からも七夕記念に何かお願い聞いてあげますよ」

P「え?」

茄子「P君は昔から欲張りですから、短冊ひとつじゃ足りないでしょう?」

P「そうだな……じゃあ、ひとつ」

茄子「なんでしょう?」

P「七夕の日に、一年に一回レベルの超素直かわいいなっちゃんをくれ」

茄子「超素直かわいい……? いつものことでは?」

P「面の皮が厚すぎる」

茄子「……まあ、いいです。わかりました。7月7日でいいんですね?」

P「ああ。その日は早めに仕事上がれるはずだから」

茄子「首を洗って待っていてくださいね~」

P「首は長くするだけにしておくよ」


10: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:05:18.04 ID:aREaKwFtO

7月7日 夕方


茄子「P君、そろそろ戻ってくる時間かぁ……」

茄子「超素直かわいい……言いましたね。言いましたよね、P君」

茄子「あっちからのお願いなんだから、いくらだけ素直になってもいいんですよね」

茄子「覚悟しておいてくださいね……ふふっ」


ヴー、ヴー


茄子「あら? P君からライン……」


『ごめん、打ち合わせ長引きそう。事務所に戻るの遅れる』


茄子「………」




3時間後


茄子「はぁ、夕飯外で食べてきちゃいましたよ~」

茄子「こんな状態で素直になっても、普通に怒るだけですよ、私」

茄子「あ、またライン」



『本当にごめん。日付変わっちゃいそう。帰って大丈夫。埋め合わせは必ずするから』


茄子「………」


11: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:07:48.53 ID:aREaKwFtO

4時間後


茄子「………」

茄子「どうして私、まだ帰ってないんだろう。もうすぐ12時になっちゃうのに」

茄子「………」

茄子「そりゃあ、私達は普段から飽きるくらい顔をあわせてますし、別に一年に一回しか会えないわけでもないですけど」

茄子「でも、前々からP君がその日仕事だってことは知っていたから」

茄子「……今日、誘ってもらえて嬉しかったんですよ?」

茄子「……あなたが悪いわけじゃないのはわかっていますけど。でも」

茄子「本当に、ロマンチックがわからない人――」




バンッ!!


P「たっだいまーーー!!!」

茄子「………」

P「ぜぇ……今何時!? まだ日付回ってないよな! はぁ、はぁ」

茄子「えっと……なんで?」

P「意外とまだ、全力で走れるもんだよな……暑くて死ぬかと思ったけど」

茄子「……私に帰れって言ったのに。どうしてそんなに急いで」

P「帰ってないと思ったんだよ。なっちゃん、ひねくれ者だから」

茄子「………」

P「遅れて本当にごめん。でも、ギリギリ約束は守れた……ってのは、ダメか?」

茄子「……本当ですよ。こんなギリギリに帰ってくるなんて。昔っから、宿題も試験もギリギリで。私がどれだけ心配したことか」

茄子「でも……昔っから、ギリギリでも間に合わせてくれる人でしたね」

P「はは……」


12: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:08:38.80 ID:aREaKwFtO

茄子「おかえりなさい、P君。帰ってきてくれて、本当に嬉しいです。手を握ってもいいですか?」

P「ぐ、ぐいぐい来るな」

茄子「P君が言ったんじゃないですか。今日の私は、超素直可愛いカコですよ……」

P「お、おう」

茄子「さっきまでずっと心細かったのに、あなたの顔が見えた瞬間ぱぁっと心が明るくなって。あぁ、やっぱり私はあなたが大好きなんだって。あなたに幸せにしてもらっているんだなって」

P「あぁ……はい、どうも」

茄子「ふふ、照れてるんですか? かわいいんだー♪」

P「………」

茄子「これからたくさん、私のこと、好きになってもらいますからね……♡」

P「な、なっちゃん……」





茄子「あ、12時。タイムアップですね」

P「え~~~~~???」

茄子「えーじゃないですよ。超素直かわいいのは7月7日限定の約束ですから、日付変わったら終わりです」

P「いや、だってさ。あんないいところでさ、終わりはさぁ。延長とかないの?」

茄子「キャバクラじゃないんですからないでーす♪ 閉店ガラガラ~~」

P「そんな……一年に一回の超素直かわいいなっちゃんを見られるチャンスが……」

茄子「………」


13: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:09:20.92 ID:aREaKwFtO

茄子「一回で、満足なんですか?」

P「えっ」

茄子「あなたが望むなら、私はいつだって……いいんですよ? いつでも、いろんな私を、見せてあげます」

P「………」

茄子「ふふっ」

P「……なっちゃん」




P「いや、だから今望んでるんだけど」

茄子「今は気分じゃないからダメです」

P「いつでもじゃないじゃん!」

茄子「言葉の綾ですよっ! 風情ってものをわかってください!」

P「月が綺麗!」

茄子「この部屋からじゃ月見えませんよー」

P「風情だよ!!」

茄子「とにかく、今日はもう終わりですっ」

P「なんでだよ、あとちょっとくらい」

茄子「ですから、これ以上続けると私の顔が熱くなりすぎてダメになっちゃいそうで……」

P「えっ」

茄子「はい、今素直になりました! 今度こそ閉店です!」

P「しまった!?」

茄子「続きは1回9万円です♪」

P「天井かよ!?」

茄子「というか、終電なくなっちゃいましたけど」

P「タクシー呼ぶよ。送ってく」

茄子「その前に、ちょっと外で空でも眺めませんか」

P「いいけど……なんで」

茄子「……織姫と彦星に、彼氏自慢です♪」

P「お前性格悪いな」

茄子「風情!!」



おしまい


14: ◆C2VTzcV58A 2019/07/07(日) 23:12:00.66 ID:aREaKwFtO

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
七夕茄子さん美しい+つよい

過去作
田中摩美々「ふふー、すきだらけですねー」
大崎甘奈「えっちなのはいけません!」

などもよろしくお願いします





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