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集計係「なに!?誰も投票に来ていないだと!?」

2019/10/30 19:04 | その他 | コメント(1)
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:15:44.135 ID:l3HaLgSQ0

元市長「私の任期も終わり、ついに新しい市長が選ばれるときが来たか…」

集計係「5人の候補者がいましたがどれも頼り甲斐のある方達で安心できますね」

元市長「1人を除いてだけどな…」

集計係「まあ…あの人は絶対当選しないと思うので…」

元市長「でも他は優秀な人ばかりだからな。さぞかし接戦になるに違いない」

集計係「ですね」

元市長「さて、そろそろ投票時間も終わった頃だろう」

元市長「私らも投票所に行こう」

集計係「はい」


3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:16:47.904 ID:l3HaLgSQ0

元市長「すっかり暗くなったな」

集計係「いったい誰が当選するのでしょうか」

元市長「個人的な予想だと候補者Aかなー」

集計係「候補者Bも捨て難いですよ、素晴らしい公約でしたからね」

集計係「あ、着いた」

元市長「こんばんはー」

受付「…」

監視役「…」


4: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:17:19.286 ID:l3HaLgSQ0

元市長「ご苦労さま」

集計係「どうです?調子は?」

受付「そうですね…」

監視役「うん…」

受付「…」

監視役「…」

元市長「どうしたんだねそんな暗い顔をして」


5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:17:52.661 ID:l3HaLgSQ0

受付「…」

監視役「…」

受付「…」

受付「実は…朝から今までずっとここにいたのですが…」

受付「…1人も投票に来なかったんです…」

元市長「え?」

集計係「え?」

元市長「ははは、またまたご冗談を」

受付「…」

元市長「…マジで?」


6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:18:19.774 ID:l3HaLgSQ0

受付「これ…投票用紙です…」ドサッ

元市長「あれから全然減ってないじゃないか…」

受付「誰も受け取ってませんからね…」

元市長「と、投票箱を見せてくれんか…?」

監視役「…」ガサゴソ

監視役「はい…」パカッ

元市長「もぬけの殻じゃないか…」

監視役「誰も入れてませんからね…」


7: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:19:27.801 ID:l3HaLgSQ0

元市長「…」

受付「…」

監視役「…」

元市長「…なんで?」

集計係「僕に言われましても…」

元市長「この町の人口は約10万人…4万世帯…」

元市長「投票に行ける人物は充分にいたはずだ…」

元市長「なぜだ…なぜこんなことに…」


8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:19:52.253 ID:l3HaLgSQ0

受付「投票所設けた意味ないじゃないですか…12時間くらいここにいたのに…」

監視役「誰も投票があることを知らなかったとか…?」

元市長「それはない。前々からとっくに知らせている」

元市長「候補者達からの演説も各地で行われたはずだ。ポスターもそこら中に貼ってある」

集計係「どうするんですか…これじゃあ市長を選べませんよ…」

元市長「とりあえず明日全員事務室に呼んで会議を開こう」

元市長「異常事態だ…こんなふざけたことがあってたまるか…何とかせねば…」


9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:20:52.878 ID:l3HaLgSQ0

-翌日-

候補者A「深刻な事態ですね…」

候補者B「投票数0だなんて…」

候補者C「なんでこんなことに…」

候補者D「このままでは市が傾く…」

元市長「こんな冗談あってはならない。何とかしないと…」

集計係「にしても遅いですねあの人…」

元市長「まったく何やってるんだか…」


10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:21:20.924 ID:l3HaLgSQ0

ガチャッ

元市長「!」

候補者E「さーせん、遅れやした」

元市長「遅い!何やってたんだ!」

候補者E「寝坊しまして」

元市長「寝坊だと!?」

集計係「元市長、今はこんなやつにかまってる場合ではありません」

元市長「そ、そうだな…」

元市長「皆集まったことだし話し合いを始めよう」


12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:21:54.885 ID:l3HaLgSQ0

元市長「皆事情は把握してるな」

元市長「今日皆を呼んだのはほかでもない…」

候補者E「え、何で呼んだんですか?」

元市長「ほあ!?ちゃんと知らせただろ!市民が誰も投票しに来てないから策を練るんだよ!」

候補者E「あ、そうでした。させん」

元市長「このままでは市長を選べない」

元市長「何か案がある人は言ってくれ」


14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:22:50.443 ID:l3HaLgSQ0

候補者A「我々だけで話し合って市長を選ぶとか…?」

候補者B「元市長がもう1回市長をやるとか…?」

元市長「うーん…」

候補者C「もう1回選挙をするというのはどうでしょうか?」

元市長「もう1回…?」

候補者C「このような事態に陥ってしまった以上、根本的にやり方を考え直す必要があります」

候補者C「改めて投票する意欲を市民に与え、もう1回選挙を行ってみてはどうでしょうか」

元市長「な、なるほど…」


15: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:23:33.509 ID:l3HaLgSQ0

候補者A「なかなか良いアイディアですね」

候補者B「私も再投票に関しては悪くない案だとと思います」

候補者D「対策を練りつつ、もう1回投票をやり直してみましょう」

候補者E「あ、じゃあ俺も賛成でー」

元市長「決まりだな。では市民にもう1回投票を行うことを伝えよう!」

集計係「僕もできる限りのことをしてきます!」


16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:24:13.877 ID:l3HaLgSQ0

青年「もう1回投票だと?」

会社員「仕事があるしなぁ…」

主婦「投票に行くなんてめんどくさいし…」

若者「政治についてあまり知らないし…」

大学生「俺が1票だけ投票した所で何かが変わる訳でもなし…」

年寄り「自分の人生、自分の好きなように時間を使うのが正しいわい」

中年「はぁーあ、やだやだ」


………………………………………

……………



17: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:24:53.858 ID:l3HaLgSQ0

候補者A「高齢化の進む今こそ福祉施設を建設し、高齢者に優しい町づくりを…」

候補者B「保育所などに補助金を提供し、子育てに余裕を持てるような…」

候補者C「観光事業に取り組むことで町を活性化…」

候補者D「働きやすい環境を…」

OL「もう市長なんて誰でもいいわよ」

飼い主「まったくうるせえなぁ」

犬「クーン…」

候補者E「あーあ、演説なんてめんどくせっ。家でのんびりしよっと」


18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:25:17.278 ID:l3HaLgSQ0

元市長「いよいよこの日が来たな」

集計係「まさか再投票することになるとはねぇ」

元市長「今回の件で少しでも政治に関する興味を持ってくれればいいが…」

集計係「いったい誰が当選するでしょうか」

元市長「こんばんはー」

受付「うわ来ちゃった…」

監視役「はぁ…もうそんな時間か…」


19: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:25:49.803 ID:l3HaLgSQ0

元市長「え…?」

集計係「今回も1人も来ず…?」

受付「この有様です…」ドサッ

監視役「ご覧の通り…」ガサゴソパカッ

集計係「嘘でしょ…」

元市長「はぁ…何で誰も投票してくれないんだ…」


20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:26:28.947 ID:l3HaLgSQ0

-翌日-

元市長「んー遅いなぁ…」

ガチャッ

候補者E「っす」

元市長「君!また遅刻するなんて!」

候補者E「さーせんさーせん」

元市長「本当に市長になる気があるのか!」

候補者E「チッ…」


22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:27:23.900 ID:l3HaLgSQ0

元市長「えー…また投票数0という結果になってしまったわけですが…」

候補者A「…」

候補者B「…」

候補者C「…」

候補者D「…もう1回投票を行いましょう」

元市長「何度行おうが結果は変わらないんじゃないか?」

候補者D「市民が投票に行かない理由のほとんどは投票への意欲がないからだと思うんです」

候補者D「だからそこを改善すればきっと誰かが投票に行くでしょう」

候補者D「投票への自由度が上がってきている時代です。だからこそ人々に政治についての興味を持たせることが重要だと思うのです」


23: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:27:58.289 ID:l3HaLgSQ0

候補者A「候補者Dさんの言う通りだ…」

候補者B「たしかにまだ諦めるには早いかもしれない…」

元市長「でも…具体的にどうすれば…」

候補者A「まず市民に投票に行こうという気持ちを持ってもらうために啓発活動を行ってみてはどうでしょうか」

候補者B「駅の近くやショッピングセンターに投票所を設けるなどすれば通りがかった人がついでに投票してくれるかもしれません」

候補者C「不在者投票などの手続きを簡素化し…」ペラペラ

元市長「なるほど。それなら再投票を行う価値はあるかもしれない」


24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:28:37.865 ID:l3HaLgSQ0

候補者D「候補者Eさんはどう思います?」

候補者E「…」ピコピコ

候補者E「…え?」

候補者E「あっ俺もそう思います」

候補者D「え?」

候補者E「え?」

元市長「候補者E!会議中にスマホいじるな!!」

候補者E「チッ…」

元市長「なんでこんなやつが立候補できたんだ…!」

集計係「まあまあ落ち着きましょうや」

元市長「はぁ…先行きが不安…」


26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:29:20.526 ID:l3HaLgSQ0

職員A「投票に行きましょう…と。これでよし」

職員B「ここら辺に投票所を設置しよう」

職員C「他の地域に住んでる市民にも…」

妻「投票に行きましょうですって」

夫「まあ義務じゃないし行かなくていいだろ」スタスタ

妻「それもそうね」スタスタ

親「へぇーこんな所にも投票所が…」

子供「ママー早く行こうよ」

親「はいはい」スタスタ

専門学生「俺の地元でまた投票かよ…」

専門学生「興味ないしまあいいや」ボイッ


28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:30:09.836 ID:l3HaLgSQ0

受付「…」

監視役「…」

元市長「3度目の正直とは…」

集計係「はぁ…また投票数0だなんて…」

元市長「10万人もいるんだぞ!?いくらなんでもおかしいだろ!いい加減にしろ!」

元市長「これほど対策を考えたのになんで誰も投票してくれないんだ!!」

元市長「うわああああああああああ!!!」


31: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:31:07.992 ID:l3HaLgSQ0

-翌日-

候補者A「…」

候補者B「…」

候補者C「…」

候補者D「…」

候補者E「…」

元市長「…」

集計係「…」

元市長「こんなことになるなんて…何で…何で…」


32: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:31:34.752 ID:l3HaLgSQ0

元市長「最後の手段だ…もうこうするしかない…」スッ

集計係「元市長、いったい何を…」

元市長「…」

元市長「…新しい市長はジャンケンで決めてもらう…!」

集計係「え!?」


33: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:32:07.728 ID:l3HaLgSQ0

集計係「な、何言ってるんですか!?そんなことしたら…」

元市長「苦肉の策だ!もうこれ以外に方法はない!」

元市長「誰も投票しないということは市長なんて誰でもいいということだ!」

集計係「…」

元市長「この際ジャンケンで決着をつけようじゃないか」

元市長「誰が勝っても恨みっこなしだ。わかったな?」

候補者ABCDE「はい」


34: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:32:43.279 ID:l3HaLgSQ0

候補者ABCDE「最初はグー、ジャンケンホイ」

候補者ABCDE「あいこでしょ」

候補者ABCDE「あいこでしょ」

候補者ABCDE「あいこで…」

集計係「こんなひどい市長の決め方が今までありましたでしょうか…」

元市長「ものすごい光景を目の当たりにしてる気がする…」

候補者ABCDE「あいこでしょ!」

候補者E「いやったあああ勝ったあああああ!!!」

元市長「へ!!?」


35: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:33:13.048 ID:l3HaLgSQ0

候補者E「ヒャッハー!好き放題しまくるぞ!」

元市長「ま、待ってくれ!」

候補者E「あ?俺は当選したんだ!文句ねえだろ!」

元市長「こ…こんなやつがこの町の市長なんかになったらどうなるか…」

集計係「想像するだけでも恐ろしい…!」

候補者E「今日から俺がこの町の市長だ!」

候補者E「暴れまくってやる!!」


36: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:33:47.843 ID:l3HaLgSQ0

-数ヶ月後-

集計係「はぁ…お茶でも飲むか…」

テレビ「令和も終わり新しい時代になって何十年か経ちましたが…投票率の低下が問題となってますね…」

テレビ「温暖化に少子化に…この国はどうなっていくのでしょうか…」

テレビ「あ、速報です。あの市長がまたやらかしました」

集計係「!?」ブフッ


37: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/26(土) 22:34:34.165 ID:l3HaLgSQ0

若者「なんてことをしてくれた!」

年寄り「あんたのせいでこの町は終わりだ!」

ワーワー…ワーワー…

市長「うるせえ愚民共!この町の主導権は全て俺にあるんだ!」

市長「お前らはせいぜい這いつくばってやがれ!ギャハハハハハ!!」

市民「「「や、め、ろ!や、め、ろ!し、ちょ、う、を、や、め、ろ!!!」」」

報道陣「ご覧の通りでございます」

元市長「…」

元市長「もう嫌…」





-おわり-





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847. YOMICOMER2019年10月30日(水) 20:56 ▼このコメントに返信
SSとしてはどうかと思うが、実際投票に誰も行かなかったらどうなるのかね
誰も投票していないということは誰がなってもいいと考えていると言う事
つまりは誰がなっても否定する事ができないってことだからな
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