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女騎士「今日は東西南北の女騎士が集まる“女騎士サミット”の日なのだ」オーク「なんだそりゃ?」

2019/11/20 19:04 | その他 | コメント(0)
1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:23:13.353 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「テーブルは……ここ」

女騎士「イスは……こんなところでいいか。あとは紅茶も用意して……」

オーク「女騎士、なにやってんだ?」

女騎士「会議の準備だ」

オーク「会議? 騎士団のか?」

女騎士「いや、今日は東西南北の女騎士が集まる“女騎士サミット”の日なのだ」

オーク「なんだそりゃ?」


2: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:28:24.525 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「年に一度、東西南北の四人の女騎士が集まって、さまざまな議題について話し合うのだ」

女騎士「ちなみに私は“西の女騎士”で、今年はここで開催されることになっている」

オーク「へぇ~」

女騎士「よかったら、お前も観覧していくか?」

オーク「え、いいの? 大事な会議なんだろ?」

女騎士「かまわん。なにもやましいことを話し合うわけじゃないし、これからの時代会議はオープンでなければな」

オーク「んじゃ、今日はまだ時間あるし、せっかくだからそうさせてもらうよ」

女騎士「……どうやら、出席者が到着したようだ」


3: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:31:38.902 ID:R1mAYHRZ0

オーク「髪を結って、刀を腰に差して、いわゆる東洋の衣装を身にまとってるな……」

女騎士「あれは“東の女騎士”だな」

女騎士「久しぶりだ! よく来てくれたな!」

東の女騎士「うむ、一年ぶりでござるな」

女騎士「長旅疲れたろう。さ、座ってくれ」

東の女騎士「かたじけない」

オーク「あの……この人ってどっちかっていうと“女武士”っていうんじゃないの?」

女騎士「女騎士だ」

オーク「だけど騎士っていうには違和感――」

女騎士「本人が自称してるのだから、女騎士でいいのだ」

オーク「ごめん」


5: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:35:25.315 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「今度は“南の女騎士”が来たぞ」

南の女騎士「ウ~、マンボ!」シャカシャカ

オーク「マラカス振って……こりゃまたえらい陽気なのが来たな」

女騎士「一年ぶりだな。今日はよろしく頼む」

南の女騎士「オーケイ! リズミカルな会議にしようじゃないか~!」シャカシャカシャカ

南の女騎士「ヘイヘイヘ~イ! ワオ!」

オーク「肌は褐色だし、露出も多いし、いかにも南国から来ましたって感じだな」


6: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:38:45.315 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「さて、残るは“北の女騎士”だけだが……」

オーク「ん?」

ワン… ワン…

オーク「犬の鳴き声?」

女騎士「どうやら到着したようだ」

ジョリジョリジョリジョリジョリジョリ…

オーク「なんだありゃ!? 毛皮着込んだ女が、犬ぞりで……」

女騎士「あれが北の女騎士だ」

オーク「ここ雪ないのに、犬ぞりで来る必要ある!?」


8: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:41:16.889 ID:R1mAYHRZ0

北の女騎士「……よろしく」

女騎士「よく来てくれた。さあ、座ってくれ」

北の女騎士「……」コクッ

オーク「北の女騎士は寡黙なんだな」

女騎士「これで全員揃った。オーク、お前は向こうで観覧していてくれ」

オーク「分かった」


9: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:44:19.043 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「それでは、ただいまより女騎士サミットを始める」

女騎士「今回進行役を務めさせて頂く西の女騎士だ。拙いところもあるだろうが、よろしく頼む」

東の女騎士「承知した」

南の女騎士「Foo! ファンキーな進行を期待してるよ~」シャカシャカ

北の女騎士「……」



オーク(一体なに話し合うんだ……?)


10: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:47:40.858 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「まず最初の議題は、これからの時代に剣技はどう進歩していくか、だ」

女騎士「意見のある者は挙手を頼む」

東の女騎士「はい」

女騎士「どうぞ」

東の女騎士「今、剣を始めとした武芸は荒れているでござる」

東の女騎士「ろくに基礎も修めていないならず者が、あちこちで武器を好き勝手に振るっている」

東の女騎士「こんな時代だからこそ、きっちり型に乗っ取った由緒正しき剣技が求められるのではなかろうか」

女騎士「なるほど」


11: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:51:23.450 ID:R1mAYHRZ0

南の女騎士「いやいや、古臭い型なんて守ってたら、ますます時代に取り残されちゃうよ~」

南の女騎士「踊るような柔軟な剣で、どんな敵にも臨機応変に対応しなきゃ!」

北の女騎士「防具の進歩は著しい……。今までの剣では敵を斬れない……」

北の女騎士「巨大なシロクマを仕留められるようなパワーが必要……」

女騎士「私としては、これからは集団戦法が重要になってくると考える」

女騎士「個人の剣技より、チームワークを重視した剣技が勝る時代が来ると……」

カンカンガクガク…



オーク(へぇ……思いのほかまともな会議じゃないか)


12: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:54:36.206 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「……しかし、どんなに剣技を極めても、敵に追い詰められる時は来る」

南の女騎士「Oh、その通りだね!」

女騎士「そんな時にいう台詞も、今のうちに考えておきたい」

女騎士「これは……“くっ、殺せ!”ではいかがだろうか?」

東の女騎士「異議なし」

南の女騎士「異議なし」

北の女騎士「異議なし」



オーク(考えとく必要あるか、これ!?)


14: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 01:57:47.804 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「続いての議題は、モンスターに襲われた時の対処法だ」

女騎士「忌憚のない意見を出してもらいたい」

東の女騎士「妖怪変化は何をしてくるか分からぬ。すぐに斬るべきでござる」

南の女騎士「いやいや、まずはどういう奴か見極めなきゃ! いきなり斬るなんてナンッセンス!」

北の女騎士「モンスターを倒した後は血を抜き皮をはぎ、肉と内臓を取り出し、塩漬けにして……」

女騎士「色々な意見を出してくれて嬉しいぞ」


16: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:01:09.925 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「……しかし、時にはモンスター相手に劣勢になってしまうこともあるだろう」

東の女騎士「それはそうでござるな」

女騎士「そういう時に、こちらからいうべき言葉も決めておきたい」

女騎士「“くっ、殺せ!”ではどうだろうか?」

東の女騎士「異議なし」

南の女騎士「異議なし」

北の女騎士「異議なし」



オーク(またかよ!)


18: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:04:29.247 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「我々は女性であるから、男どもに媚薬を盛られるという事態も起こり得る」

女騎士「そこで、なにか有効な媚薬対策はないか、論じてもらいたい」

東の女騎士「得体の知れない食事には、手をつけないことが肝心でござるな」

南の女騎士「飲み物も注意だねえ! 特にティーやジュースは味の変化が分かりにくいYo!」

北の女騎士「相手の動きをよく観察する……」

女騎士「ふむ、“媚薬を盛られないようにする”“摂取しないようにする”これが一番大切なことだ」


20: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:07:24.521 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「……しかし、どれだけ注意したとしても、媚薬の毒牙にかかってしまうことは起こり得る」

北の女騎士「……うん」

女騎士「媚薬の効果が出てきた時、騎士の誇りを守るための手段も講じておきたい」

女騎士「相手に“くっ、殺せ!”と言うのはいかがだろうか?」

東の女騎士「異議なし」

南の女騎士「異議なし」

北の女騎士「異議なし」



オーク(たまには誰か異議唱えろよ!)


22: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:10:17.010 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「時には味方が敵になることもある」

女騎士「騎士団内であらぬ疑いをかけられたり、謀略に巻き込まれた時にはどうすべきか?」

女騎士「存分に論じてもらいたい」

東の女騎士「信頼できる仲間とともに真相解明に動くべきでござる」

南の女騎士「みんなでダンスすれば解決さ~!」シャカシャカシャカ

北の女騎士「罪は認めずじっと耐える……。下手に動くと思うツボ……」

女騎士「三者三様、各々の考え方があるようだな」


24: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:13:41.593 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「……しかし、結局陰謀にハマり、仲間に拷問を受けるケースもあると思う」

女騎士「こういう時は“くっ、殺せ!”と相手を睨みつけるのが最良と思うが、どうか?」

東の女騎士「異議なし」

南の女騎士「異議なし」

北の女騎士「異議なし」



オーク(だからなんでそこだけ意見合うんだよ!)


25: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:16:03.487 ID:R1mAYHRZ0

その後も――

女騎士「というわけで、この議題における結論は“くっ、殺せ!”ということで」

東の女騎士「異議なし」

南の女騎士「異議なし」

北の女騎士「異議なし」



オーク(どんな議論しようと結局最後は“くっ、殺せ!”じゃねーか!)


26: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:20:08.815 ID:R1mAYHRZ0

三時間後――

女騎士「では、サミットはここまでとする」

女騎士「本日は実に充実した会議を執り行うことができた。進行役として嬉しく思っている」

東の女騎士「はるばる西方の地まで来たかいがあったでござる」

南の女騎士「とっても楽しめたよ~! イェ~イ! ナイス進行!」シャカシャカシャカ

北の女騎士「……素晴らしい時を過ごせた」

女騎士「来年の開催地は規定通り、“南”ということでよろしいかな?」

南の女騎士「ああ、もちろん! 皆が来るのを楽しみにしてるよ~!」

女騎士「それではまた来年……くっ、殺せ!」

東の女騎士「くっ、殺せ!」

南の女騎士「くっ、殺せ!」

北の女騎士「くっ、殺せ!」



オーク(とうとう挨拶みたいになった)


27: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:25:10.004 ID:R1mAYHRZ0

女騎士「どうだった、オーク」

オーク「いや、まあ、よかったんじゃないかな……うん。かなりよかったよ」

女騎士「そうか、退屈しないでもらえて何よりだ」

オーク「でさ、もしよかったらこの後……」

女騎士「それでは私も帰るとするか。またな、オーク」スタスタ

オーク「あっ、行っちゃった……」

オーク(せっかくだから、俺の方のにも参加してもらおうと思ったが、まぁいいか)


28: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:27:06.183 ID:R1mAYHRZ0

東のオーク「おーい、たっぷり魚と野菜を持ってきたで候!」

南のオーク「イェ~イ、人喰いバナナを収穫してきた! こいつが鍋に合うんだ!」

北のオーク「ガルルル……アザラシや熊の肉だ」

オーク「おっ、みんなよく来てくれたな!」

オーク「よーし、毎年恒例東西南北のオークによる“オーク鍋パーティー”を始めようぜ!」







おわり


30: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/11/17(日) 02:30:40.531 ID:tUwYZUuQr


この鍋パーティ参加してえ





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