TOP > ガヴリールドロップアウト > ヴィーネ「もう面倒見きれないわ!」

ヴィーネ「もう面倒見きれないわ!」

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:21:18.012 ID:iw2LjvMD0.net

【教室】


ヴィーネ「幼稚園かここは!!!私は保育士さんでもあんたたちのお母さんでもないのよ!!!!」

ヴィーネ「はあ……悪いけどガヴ、今日は一人で帰ってね」スタスタ


ガラッ

ピシャッ


ガヴリール「……」

サターニャ「……」

タプリス「……」

ラフィエル「……」ニコニコ


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:23:20.974 ID:iw2LjvMD0.net

ガヴリール「……え?」

サターニャ「なんか怒ってた……?ヴィネット」

タプリス「私たち、何かしたんでしょうか……」

ラフィエル「あらあら~」



ガヴ・サタ・タプ・ラフィ「……………………」



ガヴリール「いやいや、何もしてないだろ。いつも通りだよ」

サターニャ「そ、そうよね」

タプリス「でも、何もしてないのに月乃瀬先輩があんなに怒るとは思えません」

タプリス「きっと理由があるはずです!」

ラフィエル「ですね~」



ガヴ・サタ・タプ・ラフィ「……………………」



サターニャ「……メロンパンが売り切れてたとか?」

ガヴリール「そんなのお前だけだろ」

タプリス「同じ悪魔なのにどうしてこうも違うんでしょうか」

サターニャ「ちょっと!!どういう意味よ!!!!」

ラフィエル「やはり私たちが原因かと?」


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:25:41.433 ID:iw2LjvMD0.net

ガヴリール「ん?ラフィは心当たりがありそうだな」

サターニャ「ほんとなの!?知ってるなら早く吐きなさいよ!!!!!」ガシッ

ラフィエル「落ち着いてくださいサターニャさん」




ラフィエル「みなさん、ヴィーネさんが怒る直前のことを思い出してみてください」

ラフィエル「そこに理由があります」


サターニャ「直前……?」

タプリス「たしか……」

ガヴリール「ヴィーネが何か言ってたような……」


――
――――――
――――――――――


ヴィーネ「ねえ、みんなで明日どこかに遊びに行かない?」

ヴィーネ「せっかく全員揃ってるんだし!」


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:28:38.893 ID:iw2LjvMD0.net

ガヴリール「あ?何か言った?」


ヴィーネ「だから明日みんなで――――」

サターニャ「ヴィネット!!宿題見せて!!!今日中に提出しないといけないの忘れてた!!!!!」ガタッ

ヴィーネ「はあ……またぁ……?」


スッ

ヴィーネ「ほら、私もこれから提出しようと思ってたから早く終わらせ――――」

タプリス「胡桃沢先輩!宿題は自分でやらないとダメなんですよ!」

サターニャ「うっさいわね!!!というか何であんたがここにいるのよ!!!一年でしょ!!!!」

タプリス「久しぶりに天真先輩に会いに来たんです!」

タプリス「私の目が黒いうちはそのような不正はさせません!!」ビシッ

サターニャ「いいわ。宿題の前に、まずあんたをこてんぱんにしてウォーミングアップといこうかしら」


グゥー...

ガヴリール「腹減ったな……ヴィーネぇ、食べ物ない?」

ヴィーネ「それなら昼に食べたお弁当が少し残って――――」

ラフィエル「あっ、ヴィーネさん、少し肩を揉んでもらえませんか?」

ラフィエル「最近ずっと重い物を支えているかのように、こってしまって」

ラフィエル「すいません、こんなこと頼めるのヴィーネさんくらいしかいなくて……」

ヴィーネ「おい」


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:30:45.510 ID:iw2LjvMD0.net

ヴィーネ「もう……仕方ないわね」




ガヴリール「ヴィーネ、飯」

スッ

ヴィーネ「はいお弁当」

ガヴリール「ん」モグモグ


サターニャ「ヴィネット、宿題早く!!グラサンが学校にいるうちに終わらせないと!!!!」

スッ

ヴィーネ「今回だけよ?」

ヴィーネ「あとタプちゃんに意地悪しないで、もっと仲良くしてあげて」

サターニャ「あいつがいちいち突っかかってくるのが悪いのよ!!」


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:33:01.160 ID:iw2LjvMD0.net

タプリス「うっ……ぐすっ…………えぐ……っ……月乃瀬先輩ぃ……」

ヴィーネ「大丈夫?サターニャには私から言っておいたから、もう泣かないで」

ギュッ

ヴィーネ「サターニャは本当は優しい子なの。許してあげてね」

タプリス「うぅ……ひぐっ…………はい……」


ラフィエル「ヴィーネさ~ん、まだですか~?もう肩が重くてつらくて……」

ラフィエル「まるで悪霊が背中にのしかかっているみたいです……いえ重い原因はたぶん前にあるんですが……」

ヴィーネ「こいつは無視してもよくないかしら……」

モミモミ

ラフィエル「あぁ~結構上手いですね~」


ヴィーネ「さあ、そろそろ話を戻すわね!」


21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:35:09.464 ID:iw2LjvMD0.net

ヴィーネ「ガヴはバイトないし、明日はみんな暇よね?」

ヴィーネ「みんなで遊びに――――」

ガヴリール「あっ!クソ、またゴミだよ。このガチャ闇深すぎだろ」ポチポチ

ガヴリール「石なくなったじゃねえか。……ヴィーネぇ、ちょっとお金貸してよ~」

サターニャ「ガヴリールっ!!!!宿題を終わらせた今、あんたをボコボコにしてやるわ!!!あの後輩天使のようにね!!!!!」

タプリス「天真先輩、私と遊びましょう!月乃瀬先輩と白羽先輩も一緒にどうですか!?」

ラフィエル「ふあぁ~……肩が軽くなったら眠くなっちゃいました……」ウトウト




ヴィーネ「…………」イラッ


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:37:24.240 ID:iw2LjvMD0.net

ヴィーネ「はあ……」




ヴィーネ「はいガヴ、1000円でいいわよね」

スッ

ガヴリール「えぇー……」


サターニャ「あいつ私のこと無視するんだけど!!気に入らないわね!!!!」

ヴィーネ「ガヴと仲良くしたいならそんな態度じゃダメでしょ?」

ヴィーネ「もっとタプちゃんみたいに素直にならないと」


タプリス「月乃瀬先輩!どんな遊びがいいと思いますか!?」

ヴィーネ「その話をしようとしてるのよ。タプちゃんも私の話を聞―――― 」

タプリス「私、天真先輩と同じゲームを始めようと思うんですが!!!」


ラフィエル「ヴィーネさぁん、ちょっと枕になってもらえませんか?」ウツラウツラ

ポフ...

ラフィエル「……?この枕少し硬いですね……」

ヴィーネ「…………」プルプル


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:40:40.243 ID:iw2LjvMD0.net

ヴィーネ「みんな!ちょっとでいいから私の話を真面目に聞いてよ!!」


ヴィーネ「こうして放課後に集まるのも楽しいけど、きっと休日はもっと楽しいわよ」

ヴィーネ「だから――――」

ガヴリール「ヴィーネ」




ヴィーネ「何なのガヴ?後にしてほしいんだけど」


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:42:20.972 ID:iw2LjvMD0.net

ガヴリール「そんな話どうでもいいから5000円貸してくんない?課金は普通ボーナスが美味くなる5000円からでしょ」


ラフィエル「この状況でお金をせびるなんて、やりますねぇガヴちゃん♪」

サターニャ「ガヴリールだけ!?ずるい!!!!私もメロンパン買いたいのに!!!!!」

タプリス「天真先輩!そのくらい私が貸してあげます!…………あ、月乃瀬先輩、どうしましょう、手持ち35円しかありませんでした……」オロオロ




テンヤワンヤ テンヤワンヤ




ヴィーネ「…………」




ブチッ



バンッ!!!!!!!!!!!!!!!


ヴィーネ「いい加減にしろお前ら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ヴィーネ「もう面倒見きれないわ!!!!!!!!!」


25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:44:50.250 ID:iw2LjvMD0.net

――――――――――
――――――
――


ラフィエル「思い出しましたか?」



ガヴリール「えー……そんなことであんなに怒るかぁ?」

サターニャ「ヴィネットって思ったより短気だったのね。悪魔としての余裕が足りないわ」

タプリス「月乃瀬先輩に嫌われてしまいました……うぅ……っ」グスッ


ラフィエル「はっきり言いますが、最近のみなさんの言動は目に余ります!」ビシッ

ラフィエル「困るとすぐヴィーネさんに頼って、お礼もしないなんてざらでしたよ」

ガヴリール「お前が言うのそれ?」



ガヴ・サタ・タプ・ラフィ「……………………」



ガヴリール「でもまあ、事実かもな」

ガヴリール「ヴィーネが世話を焼いてくれるなんて当然のことだと思ってた」


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:46:58.218 ID:iw2LjvMD0.net

サターニャ「ヴィネットに最後にお礼を言ったの、いつだったか覚えてないわね……」

タプリス「私も……月乃瀬先輩が頼りになる先輩で甘えすぎていたかもしれません……」

ラフィエル「ちなみに私は一ヶ月前でした。いえ、二ヶ月前……でしたっけ?」

サターニャ「あんたたち天使とは思えないわね……」



ガヴ・サタ・タプ・ラフィ「……………………」



ガヴリール「しゃーねえなぁ……久しぶりに一肌脱いでやるか」スクッ

ラフィエル「みんなでヴィーネさんに感謝の気持ちを伝えましょう!」

ガヴ・サタ・タプ・ラフィ「おー!」





ガヴリール「……ったく、ヴィーネの奴、手を焼かせやがって」


27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:48:58.203 ID:iw2LjvMD0.net

――――

【帰り道】


ヴィーネ「…………はあ……」

トボトボ

ヴィーネ(勢いで飛び出してしまった……)

ヴィーネ(友達にあんなこと言うなんて……)

ヴィーネ(いや、でもみんなが悪いのよ。私の言うこと全然聞いてくれないんだから)



トボトボ

ヴィーネ「…………」

ヴィーネ(嫌われたわよね……)

ヴィーネ(私はただ、みんなで仲良く遊びたかっただけなのに……)


「いかがですかー?母の日に最適なカーネーションの花ですよー」


ヴィーネ「……ん?」

ヴィーネ「お花屋さんかぁ……久しぶりに見てみようかな」


29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:51:23.343 ID:iw2LjvMD0.net

――――

【花屋】


ヴィーネ「わあ、綺麗なお花ね」パアアア

ヴィーネ(ちょうど空いてる花瓶があったのよね)



ヴィーネ「すいませーん、このお花が欲しいんですけどー」

「はい!ありがとうございます!母の日用のプレゼントですか?」

ヴィーネ「母の日……?何ですかそれ?」

「え?」

「母の日っていうのは、日頃お世話になってるお母さんに感謝する特別な日ですよ」

「このカーネーションの花を贈るのが定番なんです」

「五月の第二日曜日が母の日なので、明後日ですね」

ヴィーネ「へえ~」



ヴィーネ(下界にはそんな日があるんだ)

ヴィーネ(去年は下界に来たばかりでバタバタしてたから気づかなかったわね)


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:54:11.636 ID:iw2LjvMD0.net

――――

【帰り道】


テクテク

ヴィーネ(一本だけラッピングされた赤いカーネーション)

ヴィーネ(花を見ていると沈んでいた気が紛れた)


ヴィーネ(今ではガヴたちに甘えられてばかりだけど……実家では私がお母さんに甘えてたのよね……)

ヴィーネ(お母さん、大変だったんだなぁ)

ヴィーネ(ふふ、まるで私がお母さんになったみたい)

ヴィーネ「……って誰がお母さんよ!まだそんな歳じゃないから!」ブンブン




ヴィーネ(お母さん……元気にしてるかな……)


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:56:10.294 ID:iw2LjvMD0.net

――――

【翌朝 ヴィーネ宅】


カリカリ...

ヴィーネ(ふう、宿題終わり……と)




ピンポーン

ヴィーネ(あら?お客さんかしら?)

ヴィーネ「はーい。今開けまーす」

タッ タッ



ピンポンピンポンピンポン 

ピピピピピピピピピピンポーン

『押しすぎですよサターニャさん。さすがに迷惑です』

『このくらいやらないと聞こえないのよ!』


32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/14(日) 23:58:10.713 ID:iw2LjvMD0.net

ピタッ

ヴィーネ(ラフィとサターニャ!?)

ヴィーネ(う……どうしよう、昨日のことがあって開けづらい……)

モジモジ



ドンドン

『おいヴィーネいるんだろ?早く開けろよ。みんなにあんまり心配かけるな』

『月乃瀬先輩出てきてください!ずっと引きこもってても体に悪いですよ!』

ヴィーネ(何で私が引きこもりみたいな扱いになってるのよ!!)イラッ



ガチャッ

バンッ!!

ヴィーネ「ちょっとガヴリール!人聞きの悪いこと言わないでよ!!」

ヴィーネ「ご近所さんに変な目で見られるでしょ!」


33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:00:27.910 ID:XqORPcHH0.net

ガヴリール「ほら出てきた」ドヤッ

ヴィーネ「……」

サターニャ「ほんとにいるじゃない。何度押しても出ないから留守かと思ったわ」

ヴィーネ「みんな……どうしたのよ突然」

ヴィーネ(ガヴ、サターニャ、ラフィ、タプちゃん。昨日の四人がいた)


ラフィエル「突然じゃありません。ヴィーネさんが行こうと言ったんですよ?」

ヴィーネ「え?」

タプリス「みんな揃ってるから遊びに行くんです!私はちゃんと聞いてました!」

ガヴリール「嘘吐け」


ヴィーネ「いや、でも私何も準備してないし……」

ラフィエル「今からすればいいんですよ♪」

ガヴリール「じゃあお邪魔しまーす」スタスタ

サターニャ「私が一番乗りよー!!!!」ダッ

タプリス「あ、待ってください天真先輩!」スタスタ

ヴィーネ「おいお前ら」

ラフィエル「うふふ♪」


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:03:10.173 ID:XqORPcHH0.net

――――

【繁華街】


ガヤガヤ

ガヴリール「うわ、人多すぎだろ……全員消し去りてえ……」

ヴィーネ「いきなり物騒なこと言わないでよ」


サターニャ「とりあえず街に出てみたけど、これからどうするのよ?」

タプリス「はい!うぃんどうしょっぴんぐ……?って奴をやります!!」

サターニャ「何よそれ」キョトン

ヴィーネ「商品は買わないけどお店を見て回って楽しむ遊びね。私もよくやるわ」

サターニャ「それ半分冷やかしじゃない!!!!最高に悪魔的ね!!!!!」ワクワク





タプリス「では、私が人気のお店に案内します!!ついてきてください!!」

ラフィエル「今日のタプちゃんは張り切ってますね」

ヴィーネ「そうね。なんか頼りになる感じ」

タプリス「はい!いつか先輩たちの前を歩いてみたかったんです!今日は私に任せてください!!」


36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:05:28.380 ID:XqORPcHH0.net

――――




タプリス「ずびま゛ぜん…………迷いま゛じだ……うぅ」グスッ




ガヴリール「はえーよ」

ヴィーネ「大丈夫よタプちゃん!お店なんていくらでもあるんだし!」アセアセ

ガヴリール「まあ入り組んだ街だし人多すぎるし、迷うのも仕方ないよ」

タプリス「月乃瀬先輩……天真先輩……」ウルッ


タプリス「――――!!」キッ

タプリス「このお店にします!ここに入りましょう!!」


37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:08:10.154 ID:XqORPcHH0.net

――――

【服屋】


サターニャ「適当に選んだ割に普通の店ね」

ヴィーネ「普通じゃない店なんてそうそうないわよ」

タプリス「おぉ~!いろんな服があります!!」キラキラ

ガヴリール「恐ろしいまでに興味が湧かないな……じゃ、私そこのイスに座って待ってるから」スタスタ


サターニャ「ちょっとガヴリール!!!こんなときくらい何か着なさいよ!!!!付き合い悪すぎでしょ!!!!!」ガシッ

ガヴリール「引っ張るな引っ張るな」

ヴィーネ「そうよガヴ!着るのよ!」

タプリス「これがいいです!清廉で純真な天真先輩に似合うと思います!」スッ

ガヴリール「うぜえ……」


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:10:14.563 ID:XqORPcHH0.net

――――



ガヴリール「ちょっと子供っぽすぎるだろ」



ヴィーネ「白のワンピースかぁ……たしかに子供っぽいわね」

ヴィーネ「でもガヴの体型なら結構似合うかも」

タプリス「そんなことないです!胸のレースがちょっと大人っぽいです!!」

サターニャ「うえぇ……なんか天使みたいで吐き気がしてきたわ……」





ラフィエル「ヴィーネさぁ~ん、ヴィーネさんにぴったりな服を見つけてきました~」タッタッ


39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:12:27.397 ID:XqORPcHH0.net

――――



ヴィーネ「胸とかお腹とか足とか見えすぎでしょこれ!?///」カァァァ

ヴィーネ(悪魔の正装か、それ以上に露出が多い)

ヴィーネ(何でこんな服が売られてるのよ!?)




ガヴリール「えろ……えっっっっっっっっろ!!淫魔じゃねーか!!!ヴィーネって変態だったんだな……」

サターニャ「なかなか似合ってるじゃない!!!!普段より悪魔的でそっちのほうが断然いいわよ!!!!!!!」

タプリス「月乃瀬先輩……えっちすぎます……やっぱり悪魔だったんですね……」

ヴィーネ「選んだのラフィだから!!悪魔はそっち!!」


ラフィエル「うふふ♪」パシャパシャ

ヴィーネ「撮るなぁ!!///」


41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:15:05.893 ID:XqORPcHH0.net

――――

【雑貨屋】


ラフィエル「色々あってどれを見るか悩みますね~」

サターニャ「これが可愛いわ!!」

ヒョイ

ヴィーネ(サターニャがメロンパンのヘアピンを手に取る)

ラフィエル「うふふ、サターニャさんらしいですね♪」

サターニャ「いいでしょ!!!好きなんだから!!!」

ヴィーネ「すごいピンポイントな物があるのね……」




キラッ

ヴィーネ「あ、これ……」

ヴィーネ(赤い花のヘアピンだ)

ヴィーネ「可愛い……」


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:17:33.945 ID:XqORPcHH0.net

ガヴリール「欲しいの?」

ヴィーネ「まあね、でもお金ないしやめておくわ。それに今日はウィンドウショッピングだしね」

ガヴリール「いいよ。買ってやる」ヒョイ

ヴィーネ「え、ガヴが!?」

ヴィーネ(軽く衝撃を受けた)


ガヴリール「何だよその反応、私がプレゼントするのがそんなにおかしいか?」ジトッ

ヴィーネ「そ、そうじゃなくて!!」アセアセ

ヴィーネ(ガヴが私に何か買ってくれるなんて、風邪を引いたとき以来ね……)


タプリス「私も買ってあげます!割り勘にしましょう天真先輩!」

ガヴリール「いいけど、お前お金あるの?」

タプリス「あっ……」シュン


ラフィエル「私たちも出しますよ♪」

ラフィエル「四人で出し合えばお財布にも痛くないですよ」

サターニャ「今回だけだからね!!!」

タプリス「白羽先輩…………あと胡桃沢先輩……」ウルッ

サターニャ「あとって何よ!!!別にあんたのためじゃないわよ!!!ヴィネットにあげるんだから!!!!!」


43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:19:42.466 ID:XqORPcHH0.net

――――


ヴィーネ(みんながプレゼントしてくれたヘアピンは今、ガヴの手にあった)

ガヴリール「はいヴィーネ」スッ

ガヴリール「…………」

ガヴリール「おい、背が高くて届かないからちょっと頭下げてくれ」

ヴィーネ「え?あっ、ごめん」


ヴィーネ(少しだけかがむ。ガヴがつま先立ちになって背伸びをする)

ヴィーネ(目を上げると、息がかかるくらいの距離にガヴがいた)

ヴィーネ(いつも付けているヘアピンが新しい赤い花のヘアピンに取り替えられる)




ガヴリール「よし、どうだ?」

サターニャ「悪魔らしくはないけど、ヴィネットにはこういうのも似合うわね」

タプリス「すっっっごく可愛いです!!月乃瀬先輩!!!」

ラフィエル「ヴィーネさんも見てください」

スッ


ヴィーネ(ラフィが売り物の手鏡を差し出してくる)


44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:22:03.413 ID:XqORPcHH0.net

ヴィーネ(手鏡を見ると、小さな赤い花が笑っていた)

ヴィーネ「みんな……ありがとう……」

ヴィーネ「すごく嬉しい……」

ヴィーネ(自然と顔がほころびた)



ガヴリール「いや、そんなに高い物でもないし……///」テレテレ

サターニャ「あー!そろそろお腹空いたわね!!お昼ご飯にしましょうか!!!!」

ヴィーネ「もうそんな時間なのね」

タプリス「はい!私、人気のカフェを知ってます!!案内します!!」

ラフィエル「今度こそ任せましたよ、タプちゃん」

タプリス「任せてください!!」ドヤッ


45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:24:01.662 ID:XqORPcHH0.net

――――

【ベーカリーカフェ】


タプリス「ここです!迷わず着きました!!」

ラフィエル「さすがですタプちゃん!」ナデナデ

タプリス「えへへ……」テレテレ

サターニャ「パン屋!?天使にしてはなかなか良いチョイスじゃない!!!褒めてあげる!!!」





サターニャ「ちゃんとメロンパンを置いてるわね。良い店ね、ここ」

ヴィーネ「だからってメロンパンばかり買いすぎでしょ……」

ガヴリール「見てるだけで胃がもたれてくるな」


46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:26:38.773 ID:XqORPcHH0.net

サターニャ「あ~……むっ」

モグモグ

サターニャ「んん~~~~~~っっ!!!」キラキラ



ヴィーネ「サターニャはいつも元気だけど、メロンパンを食べてるときが一番幸せそうね」

サターニャ「メロンパンは命の源よ!!!これを食べないと私の一日は始まらないの!!!!」

サターニャ「ヴィネットもパン屋に来てまでサラダなんて食べてるんじゃないわよ」

サターニャ「メロンパンを食べなさい。一口分けてあげるから」

ヴィーネ「あんまりパンばかり食べても太るんだけど……じゃあ一口だけ」

パクッ


ヴィーネ「―――― ッ!!」

ヴィーネ「お、美味しい……!こんなメロンパン初めてかも!!」

サターニャ「でしょー!!」


48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:29:06.951 ID:XqORPcHH0.net

ヴィーネ「そういえば、私たちと初めて一緒にご飯を食べたときもメロンパン持ってたわよね」

サターニャ「ええ……使い魔に奪われて食べれなかったけどね……」

サターニャ「でも、あの頃よりも今のほうが美味しく感じるわ」

ヴィーネ「そりゃコンビニのパンとパン屋のパンを比べちゃうとね」

サターニャ「う~ん、そうじゃなくて……」

ヴィーネ「まだ何か?」


サターニャ「……みんなと一緒に食べてるから…………」ボソボソ

ヴィーネ「えっ」

サターニャ「こ、こんなこと言ったの、他の奴には言わないでよ!!!!!///」カァァァ

ヴィーネ「わかってるわ。二人の秘密ね」

チラッ




ガヴリール「このバゲットをオニオンスープにシュゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーッ!!!!!!!!!!!」ボチャッ

タプリス「何やってるんですか天真先輩!食べ物で遊ばないでください!!」

ガヴリール「だって硬いじゃん。顎が疲れる」

ラフィエル「割とよくある食べ方だそうですよ?」



タプリス「見てください天真先輩、白羽先輩!スイーツもたくさんあります!」

ガヴリール「マジか!?でもたけえ!!ガチャ何回分だよ!!」

ラフィエル「私は買っちゃいま~す」





ヴィーネ(普段は三人と喧嘩ばかりしているけど、やっぱりサターニャはいい子だった)


49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:31:47.917 ID:XqORPcHH0.net

――――

【カラオケ】


タプリス「ここです!」ドヤッ

タプリス「一度からおけっていう場所に来てみたかったんです!」ワクワク

ヴィーネ「まあ定番よね」



ヴィーネ「そういえばガヴとカラオケに来るのも初めてよね」

ヴィーネ「誘ってもいつも拒否されてたし」ジトッ

ガヴリール「歌とか何が楽しいんだよ。疲れるだけだろ」

ガヴリール「めんどくさ。私は聞き専だから」


ラフィエル「うふふ、こんなこと言ってますが、ガヴちゃんって結構歌が上手いんですよ♪」

タプリス「天界にいた頃は暇さえあれば歌っていて、私たちを癒やしてくれました!」

ガヴリール「おい!言うなよ!!///」


サターニャ「へえ~」ニヤニヤ

ヴィーネ「ガヴがねぇ……」ニヤニヤ

ヴィーネ「じゃあ今日はガヴの貴重な歌声を聴けるのね」



ガヴリール「断る。私は絶対に歌わないぞ」


50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:34:01.192 ID:XqORPcHH0.net

――――



ガヴリール「だって天使ですもの♪」




ヴィーネ「え!?本当にすっごく上手いじゃない!!」

タプリス「はあ……久しぶりの天真先輩の歌声……魂が浄化されそうです……」

ラフィエル「ばっちり録画できました!」

サターニャ「ぐぬぬ……何でガヴリールが私より上手いのよ!!」


ガヴリール「あー疲れた……だから歌なんて嫌いなんだよ」

ヴィーネ「お疲れさま。オレンジジュースでいい?」スッ

ガヴリール「うむ」

ゴクゴク

サターニャ「嫌だ嫌だ言ってるくせにノリノリで歌ってんじゃないわよ!!!」

ラフィエル「今日のガヴちゃんはテンション高いですね♪」

ムギュ

ガヴリール「いつも通りだっつーの……って抱きつくな暑苦しい」バッ

ラフィエル「そんなぁ~」


51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:36:26.125 ID:XqORPcHH0.net

タプリス「…………」

ソワソワ


ヴィーネ「どうしたのタプちゃん?」

タプリス「…………っ」キッ

タプリス「……天真先輩!私に歌を教えてください!」

タプリス「私も天真先輩みたいに歌えるようになりたいです!!」

ガヴリール「嫌だめんどい」

タプリス「即答!?」

ジワァ

ガヴリール「うっ……そんな目されたら悪いことしたみたいじゃん……」アセアセ

サターニャ「教えなさいよ薄情天使!!!あんたの後輩でしょ!!!」

ガヴリール「今はお前の後輩でもあるだろ」


ラフィエル「サターニャさんが教えてあげてはどうですか?」

ラフィエル「天使を導くなんて最高に悪魔的な行為だと思いますよ?」

サターニャ「私が……天使を……?」

サターニャ「うへへへ……それいいじゃない!!!この私が教えてあげるわタプリス、来なさい!!!」

タプリス「嫌です」

サターニャ「何でよ!!!!!」


52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:38:21.367 ID:XqORPcHH0.net

――――


サターニャ「いい!?歌うときは感情を込めて歌うのよ!!」

サターニャ「聴いてる人の魂を奪い取るように悪魔的にね!!!」ドヤッ

タプリス「悪魔的とか言われても私、天使なんですが……」

サターニャ「ガヴリールはそうやってたでしょ!!」

ガヴリール「やってねーよ。お前教えるの下手すぎだろ」

ヴィーネ(結局ガヴとサターニャが二人でタプちゃんに教えることになった)









ラフィエル「~~♪♪」

カキカキ

ヴィーネ(ラフィが一人離れて鼻歌交じりに紙に何かを書いている)


ヴィーネ「ラフィー、何書いてるの?」

ラフィエル「あ、ヴィーネさん、次の曲のための仕込みを少し」


54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:40:57.532 ID:XqORPcHH0.net

ヴィーネ(仕込み……?もう嫌な予感しかしないんだけど……)

ラフィエル「見ますか?」

ピラッ



ヴィーネ「えーっと……何々……『笑顔が素敵な人 ずっとあなたを見てた 気づいてるの?』『意地悪やめて 好き好き好き大好き』……」



ヴィーネ「ラブレター……?これが仕込みなの?」

ラフィエル「歌詞です。これをサターニャさんに歌ってもらおうかと思いまして」

ヴィーネ「えぇ……じゃあもしかしてこの笑顔が素敵な人って……」ヒキッ

ラフィエル「うふふ♪」


ヴィーネ「前々から思ってたけど、ラフィってサターニャのこと好きすぎでしょ……」

ラフィエル「あら、私はヴィーネさんのことも好きですよ」

ラフィエル「サターニャさんと同じくらい……」ニコニコ

ヴィーネ「それは喜んでいいのかしら……」

ラフィエル「ヴィーネさんだけじゃありません。ガヴちゃんやタプちゃんも同じです」

ラフィエル「大切な友人です」

ヴィーネ「ラフィ……」


55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:43:15.475 ID:XqORPcHH0.net

ラフィエル「ヴィーネさんは今日は楽しかったですか?」

ヴィーネ「ええ、これ以上ないくらいに」

ヴィーネ(いつも私のほうから遊びに誘っていたから)

ヴィーネ(今朝、みんなが家に来てくれて、嬉しかった)

ラフィエル「それはよかったです♪」



ラフィエル「時間もあまりないので早速曲を入れましょう」

タプタプ





♪~♪♪~~~


サターニャ「いいタイミングね!!タプリス、練習の成果を見せるのよ!!!」

タプリス「はいです!」


ヴィーネ(曲が流れ始める)

ヴィーネ(さっきラフィが鼻歌を歌っていた曲だった)


56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:45:14.533 ID:XqORPcHH0.net

――――


ラフィエル「とっても面白いものを見させてもらいました」ツヤツヤ

サターニャ「あんなもの歌わせるんじゃないわよ!!!何考えてんのよあんた!!!」

ラフィエル「私はいつもサターニャさんのことを考えていますよ?」

サターニャ「なっ!?///」カァァァ




ヴィーネ「タプちゃんも大分上達したみたいね」

タプリス「はい!先輩方のご指導のおかげです!」

タプリス「ありがとうございます天真先輩!」

ガヴリール「おう」


タプリス「胡桃沢先輩も……私、胡桃沢先輩のこと誤解してました……」

タプリス「先輩は悪魔だけど……親切でいい人です……」

タプリス「胡桃沢先輩、ありがとうございます!」ニコッ

サターニャ「べ、別に親切でもいい人でもないわよ!!大悪魔なんだから!!!!」テレテレ

ヴィーネ「タプちゃん、サターニャは照れてるのよ」

タプリス「はい!わかってます!」


57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:47:11.022 ID:XqORPcHH0.net

――――


ヴィーネ(外へ出ると、辺りはすっかり暗くなっていた)



ヴィーネ「もう遅いけど、晩ご飯はどうするの?」

ガヴリール「ああ、もう決めてあるよ」

ヴィーネ「そうなんだ。またタプちゃんが探してきたお店?」

タプリス「今度は違います!でも月乃瀬先輩も知ってる場所です!」

ラフィエル「私たち全員がオススメするところですよ」

サターニャ「きっとヴィネットも気に入るわよ!」


ヴィーネ(どこだろう……私が知ってる場所かぁ……)



ガヴリール「じゃあ行くぞ」

スタスタ


58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:51:17.017 ID:XqORPcHH0.net

――――

【ガヴリール宅】


ガヴリール「着いたぞ」



ヴィーネ「えっ、ここって……」

ガヴリール「ヴィーネも知ってるところだろ?」

ヴィーネ「うん……」

ヴィーネ(知ってるも何も、ガヴの家じゃない)




ガヴリール「さあ入って入って」

ガチャ

ヴィーネ「お邪魔しま――――って、えぇえええええええ!?」ビクッ


ヴィーネ(部屋にゴミがない)

ヴィーネ(それに埃も積もってないし……)


ヴィーネ「まずいわよガヴ!ここ違う人の部屋だから!早く出ないと!」アセアセ

ガヴリール「ここで合ってるから!失礼だな!!」


60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:53:52.703 ID:XqORPcHH0.net

――――


ヴィーネ(髪を後ろでまとめたガヴが料理を作っている)

ヴィーネ(私は幻覚でも見てるのかしら……)





ジュッ

ガヴリール「あぁああっづぅうううううううううう!!!!!!!」


ヴィーネ「ガヴ!?大丈夫!?」ガタッ

ラフィエル「待ってくださいヴィーネさん!」バッ

ヴィーネ「ガヴが火傷したみたいなのよ!早く治療しないと!」オロオロ

ラフィエル「私たちが行きますから、任せてください」



タプリス「天真先輩!水で冷やしてください!」

サターニャ「ガヴリールぅ、料理もできないの?しょうがないわねー。今回は私が手を貸してあげるわ」

ガヴリール「頼んでねえよ……このくらい一人でできるから」



ラフィエル「ガヴちゃんが言い出したんですよ。今日の晩ご飯は自分が作るって」

ラフィエル「もちろんヴィーネさんのために、です」

ヴィーネ(ガヴが……私のために……?)


61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:56:42.761 ID:XqORPcHH0.net

ラフィエル「ヴィーネさんはここで料理ができあがるのを待っていてください」


ラフィエル「ガヴちゃ~ん、私も手伝いますよ~」タッタッ

ガヴリール「お前ら全員で来るなよ。このキッチンに四人も入らねえっての」





――――


ヴィーネ(部屋は昨日の夜に、四人で掃除したらしい)

ヴィーネ(積まれていたゴミ袋や放ったらかしにされていた空き缶やお菓子の包装も、すっかり消えている)

ヴィーネ(昨日、学校で私が怒ってしまったから)

ヴィーネ(今日遊びに誘ってくれたのも、ご飯を作ってくれるのも、……ヘアピンをプレゼントしてくれたのも、私の機嫌を取るためなんだろう)

ヴィーネ(友達に気を使わせるなんて、ダメだなぁ……)

ヴィーネ(自分の思い通りにいかないから怒るなんて、私が一番子供じゃないの……)


62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 00:58:59.565 ID:XqORPcHH0.net

――――


ヴィーネ「…………」

ウトウト



ガヴリール「おい、できたぞ、ヴィーネ」


ラフィエル「ヴィーネさーん、起きてください」

ユサユサ

ヴィーネ「んぅ……?……はっ!寝てた!?」

ヴィーネ(目を開けると、ラフィが私の肩を揺すっていた)


サターニャ「もう疲れたの?ヴィネットは体力ないわね~。私と同じ悪魔ならもっと鍛えなさいよ」

タプリス「食器並べておきますね!」

ガチャガチャ

ヴィーネ「あ、私も手伝うわ!」スクッ


ガヴリール「まあヴィーネは大人しくテーブルで待ってなって」

ヴィーネ(立ち上がろうとしたら、ガヴに押さえられた)


63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:01:52.194 ID:XqORPcHH0.net

タプリス「月乃瀬先輩は見ていてください!」

ヴィーネ(タプちゃんが目の前のテーブルに五人分の食器を並べていく)

ヴィーネ(ガヴは何を作ってくれるんだろう)


ガヴリール「今日はオムライスにしたんだ」

ヴィーネ(まるで私の心の声が聞こえているかのようにガヴが言った)

ヴィーネ(いつの間にか、後ろでまとめられていた髪はほどかれていた)


ガヴリール「本当はもっと色々作りたかったんだけど、失敗しちゃってさ」

サターニャ「私たちが作ってもよかったんだけど、今回はガヴリールの顔を立ててやることにしたのよ」

ラフィエル「あくまで私たちはお手伝いですから」

ヴィーネ(サターニャはボウルに入ったサラダを持ち、ラフィはオムライスを運んでいる)



ヴィーネ(準備を終えたサターニャ、ラフィ、タプちゃんが腰を下ろす)

ヴィーネ(テーブルには今、サラダを中心にして赤いケチャップのかかったオムライスが四人分あった)

ヴィーネ(私の前にだけ、オムライスがなかった)


64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:04:37.749 ID:XqORPcHH0.net

ガヴリール「ヴィーネのは特別なオムライスだから期待しておけよ」

ヴィーネ(ガヴがオムライスの乗った皿を持って近づいてくる)

ヴィーネ「と、特別……?」

ラフィエル「ケチャップがチリソースだったりするかもしれませんね」




ガヴリール「はい、ヴィーネの」

トン

ヴィーネ(ガヴが私の目の前に、そっと優しくオムライスを置いて、隣に座る)

ヴィーネ「えっ……?」

ヴィーネ(みんなを見ると、何かを期待するような顔を私に向けていた)

ガヴリール「……何か言えよ」

ヴィーネ(オムライスに、赤いケチャップで文字が書かれていた)





『いつもありがとう』





ヴィーネ「これって……」


65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:07:06.821 ID:XqORPcHH0.net

ラフィエル「うふふ、チリソースではありませんから安心してください」

タプリス「文字通りの意味です!」

サターニャ「ま、まあヴィネットにはよく世話になってるからね。同じ悪魔だし、たまには感謝してもいいかなと思ったのよ///」



ヴィーネ「え……で、でも……今日のことは、全部、昨日みんなに怒った私の機嫌を取るためだったんじゃ……」

ヴィーネ(みんなから感謝されるなんて、もう何ヶ月も覚えがない)


ガヴリール「はあ?何言ってんのヴィーネ」ジトッ

ガヴリール「全然違うっつーの」

ガヴリール「今日のことは、ご機嫌取りのためなんかじゃあない」

ガヴリール「昨日のはきっかけではあるけどな」


ガヴリール「日頃の感謝を伝えたかった。それだけだよ」


68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:09:36.282 ID:XqORPcHH0.net

ヴィーネ「そんな……私、そんなこと知らなかった……」


ガヴリール「というか早く食べてくれない?冷めないように五人分も作るの大変だったんだからな」

ヴィーネ「そ、そうね!じゃあいただきます!」

ヴィーネ(見た目は悪かった。玉子はボロボロで中身のライスが見えてるし、黒い焦げもある)

ヴィーネ(でもガヴが、みんなが作ってくれたものだから、まずそうだとは思わなかった)

カチャ

ヴィーネ(もったいないけど、ケチャップの文字を崩して、スプーンで玉子とライスをすくう)



パクッ


ガヴリール「ど、どうかな……味は」ソワソワ

ガヴリール「自分では見た目は汚いけど味は悪くないと思うんだ」ソワソワ


ヴィーネ「…………」モグモグ

ジワァ

ヴィーネ(目頭が熱くなるのを感じた)

ヴィーネ(涙が抑えられなかった)



ガヴリール「泣くほどまずかったのか!?」

ガヴリール「ごめん、もしかしたらケチャップじゃなくてチリソースだったかも!!」

ヴィーネ「美味しい……美味しいよガヴぅ……みんなぁ……」ポロポロ


69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:12:18.870 ID:XqORPcHH0.net

ガヴリール「ほ、本当に!?」

ガヴリール「よかった……食べられないレベルだったらどうしようかと思った……」

ヴィーネ(ガヴがほっとしたように胸をなでおろす)



タプリス「私もいただきます!天真先輩の料理なんて久しぶりです!」パクパク

タプリス「んん~~~~~~~♪♪」

サターニャ「うん!!ちゃんと美味しいじゃない!!!」パクパク

ラフィエル「サターニャさんの分は本当にチリソースなんですけどね」モグモグ

サターニャ「そうなの!?普通に美味しいんだけど!!」



ガヴリール「今回、自分で料理してみて少しだけわかったよ」

ガヴリール「いつも私の分まで作ってくれるヴィーネの苦労がさ」

ヴィーネ「ガヴ……」ポロポロ

ガヴリール「ヴィーネ、いつも本当にありがとう」

ヴィーネ(止まった涙がまた溢れてくる)

ガヴリール「泣きすぎ」


ヴィーネ(涙が止まるまで、ガヴが指で拭ってくれた)


70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:14:38.882 ID:XqORPcHH0.net

――――


ガヴリール「じゃあそろそろ私にも食べさせて。あーん」

ヴィーネ「……は?」

ヴィーネ(餌を待つ雛鳥のように大口を開けるガヴ)


ガヴリール「いやーもう作るだけで疲れ果てちゃってさあ……自分で食べる体力も残ってないんだよー」

ガヴリール「ほら早く。あーん」

ヴィーネ「いや、あんたねぇ……」



サターニャ「ガヴリール!!あんたまたヴィネットに迷惑かけて――――あっ」ガタッ

バシャッ

タプリス「あぁああああああああ!!!!!何するんですか胡桃沢先輩!!!!!!」

タプリス「私の服がぁ……お気に入りだったのに……」ジワァ

サターニャ「私は知らないわよ!!!ちょっとぶつかっただけで倒れるジュースのほうが悪いのよ!!!!!!」



ラフィエル「あら~、やっぱりこうなるんですね~」

ヴィーネ「はあ……仕方ないわね……」


71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:17:16.739 ID:XqORPcHH0.net

タプリス「月乃瀬先輩ぃ……ぐすっ……うぅ…………染みになっちゃいます……」ポロポロ

ヴィーネ「大丈夫よこのくらいならすぐに取れるから安心して」

ギュッ

タプリス「先輩……」



サターニャ「ど、どうしたらいいのよヴィネットぉ……私、悪気はなくて……こんなことするはずじゃ……」

ヴィーネ「わかってるわ。サターニャはいい子だもんね。でもまずはタプちゃんに謝らないとダメなんじゃない?」

サターニャ「私はいい子じゃないわよ!!……けど、自分でやったことの落とし前くらいはつけるわ…………」



ガヴリール「ヴィーネぇ~、まだぁ~?」

ヴィーネ「もう、ガヴったら……私がいないとご飯も食べられないの?」

ヴィーネ「はい、あーん」

ガヴリール「あ~……むっ」

パクッ

ガヴリール「うまうま」


72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:19:11.016 ID:XqORPcHH0.net

ラフィエル「結局みなさんヴィーネさんに甘えたいんですね」

ヴィーネ「もう……ご機嫌取りじゃないんじゃなかったの?」

ラフィエル「まだ子供なのに、一人暮らししてるんですから、本当は寂しいんです」

ラフィエル「もちろん私もです」


ラフィエル「だってヴィーネさんって……どこかお母さんみたいですから……」



ヴィーネ「なっ……!?」プルプル

ラフィエル「どうしました?」





ヴィーネ「私はあんたたちのお母さんじゃなーーーーーーーい!!!!!!!!」


73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:21:47.235 ID:XqORPcHH0.net

――――


タプリス「今日は本当に楽しかったです!また遊びたいです!」

ラフィエル「また週明けに学校で会いましょう」

サターニャ「暇なら私の家に遊びに来てもいいわよー!!」


ヴィーネ「またね、みんな。暗いから気をつけて帰ってね」

ガヴリール「じゃ、また」


バタン


ガヴリール「はあ~~~~……疲れた……」

ガヴリール「もう横になったら即寝れる~」ゴロン

ヴィーネ「はいはい。お風呂入って歯を磨いてからね」



ガヴリール「ヴィーネは今日は泊まってくんでしょ?」

ヴィーネ「そうしようかな。私がいないとガヴ、お風呂にも入らないつもりでしょ」

ガヴリール「さすが、よくわかってらっしゃる」


74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:24:24.638 ID:XqORPcHH0.net

ヴィーネ(ふと、窓から外を見下ろすと、並んで帰る三人の後ろ姿があった)

ヴィーネ(向こうもこっちが気になっていたのか、振り返った)


サターニャ「――――――――」

タプリス「――――――――」


ヴィーネ(私を見つけると、サターニャとタプちゃんが競うようにぴょんぴょん跳ねながら何かを叫び、ラフィが二人を見ながらニコニコしている)

ヴィーネ「もう……遠くて何も聞こえないわよ」

ヴィーネ「まあ聞こえなくても、なんとなくわかっちゃうけどね……」

ヴィーネ(手を振ると、三人が手を振り返してくれた)



ガヴリール「ヴィーネぇ~、眠いから早くお風呂入ろうよ~」

ヴィーネ「はーい」


ヴィーネ(もう一度外を見下ろすと、さらに遠くなった三人の後ろ姿があった)


75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:26:15.371 ID:XqORPcHH0.net

ヴィーネ(カーテンを閉めようとしたとき、窓に反射した自分が見えた)

ヴィーネ(頭に小さな赤い花が咲いている)

ヴィーネ(みんながプレゼントしてくれたヘアピン、みんなの感謝の形)


ヴィーネ「あ、そういえば……」


ヴィーネ(家のいつも空いている花瓶に、昨日赤いカーネーションを挿したことを思い出した)

ヴィーネ(明日は五月の第二日曜日、母の日)




ヴィーネ(久しぶりに、魔界の実家に帰ってみようかな)


76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:26:32.415 ID:XqORPcHH0.net

終わり


78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:30:11.765 ID:dcYQwppT0.net


いいですぞ~


79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/15(月) 01:33:30.709 ID:qm2CE5y10.net

感動したおつ



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127. YOMICOMER2017年05月15日(月) 05:37 ▼このコメントに返信
ガヴィーネすき
サタラフィすき
タプ…タプリスすき
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