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やすな「私なんかでいいの...?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 19:22:41.08 ID:AOFa75ks0

やすな「ソーニャちゃんおっはよー!」トン

ソーニャ「お前か」

やすな「反射的に反撃しないでくれるようになったね」

ソーニャ「肩たたかれる前に声が聞こえるから分かる」

やすな「あっ、気づいてくれた!? ソーニャちゃんびっくりしないように声かけてからタッチしてるの」

ソーニャ「最初からそうしておけ」

やすな「しかしソーニャちゃん油断しすぎじゃないかな? もし悪い人が私の声を真似して後ろから近づいたら……」

ソーニャ「そうだな、今度からはお前の声がしても迷わず攻撃するよ」

やすな「じ、冗談、冗談だよう」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 19:29:36.77 ID:AOFa75ks0

やすな「ところでソーニャちゃん、将来のことって考えてる?」

ソーニャ「唐突だな」

やすな「昨日お母さんに言われちゃってさー、あんた将来どうするのって」

ソーニャ「ふうん」

やすな「まだ分かんないよーって言ったら、きちんと考えなさいって怒られた」

ソーニャ「そりゃそうだ」

やすな「ううっソーニャちゃんは私の味方してくれないの?」

ソーニャ「別に味方とかじゃなく、考えないよりは考えといたほうがいいだろ」

やすな「じゃあソーニャちゃんは将来どうするの?」

ソーニャ「無論、今の仕事を続ける」

やすな「ええーダメだよ! 殺し屋なんて将来性ないよ、今からでもまっとうな道を歩もう! 進路なら私が相談に乗ってあげるよ!」

ソーニャ「私より自分の将来の心配をしろ、バカ」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 19:40:38.81 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「早いうちから考えておかないと路頭に迷うぞ、社会に出たら誰も助けてくれないんだから。そうやって悩めるのも今しかできないからな」

やすな「や、やめて、いたいけな10代少女の不安を煽らないで!」

ソーニャ「お前ただでさえ頭悪いんだから。未来のこと考えて勉強してるか? 高卒で就職なんて悲惨だぞ?」

やすな「が、学校の先生みたいなことを……しかし! 私はそんな100万回は聞いたような言葉には惑わされません!」

ソーニャ「ほう」

やすな「遊べるのは今のうちっていうから、まずは遊ぶ!!」

ソーニャ「十分遊んでるだろうが」

やすな「まだ足りないよ! 高校でソーニャちゃんと一緒に遊べるのは今しかできないけど、将来について考えるのはいつでもできる!」

やすな「ソーニャちゃんだって卒業したらまたいつ私と会えるか分からないよ!? もっと私を求めて! プリーズ!」

ソーニャ「お前の転落人生に巻き込まれるのはごめんだ」

やすな「もう転落決定なの!?」

ソーニャ「いい機会だから言っておくが、私は遊ぶために学校に通ってるわけでも、ましてやお前のおふざけに付き合いたいわけでもない」

やすな「う……」

ソーニャ「のほほんと過ごしてると、お前もあっという間に周りに置いてかれるぞ」

やすな「……」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 19:52:24.85 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「今が大事な時期だっていう自覚を……」

やすな「……」

ソーニャ「聞いてるのか?」

やすな「……なんで」

ソーニャ「ん?」

やすな「なんで、ソーニャちゃんまで、そんなこと言うの……」

ソーニャ「や……やすな?」

やすな「だって将来のことなんてほんとに分かんないし、高校過ぎたらソーニャちゃんどこいっちゃうかわかんないし」

やすな「私だって分かってるよ……私バカだし人一倍頑張んなきゃいけないの……分かってるけど」

やすな「ソーニャちゃんのいない将来なんて絶対楽しくないし……だったら今ソーニャちゃんといっぱい一緒に過ごしたいのに」

ソーニャ「あ、いや、その」

やすな「私、今は勉強なんかよりソーニャちゃんと遊びたいよ! ソーニャちゃんはそう思わないの? 私と一緒にいることより、仕事の方が大事なの!?」

ソーニャ「なっ、何を……! い、意味が……」

やすな「ソーニャちゃんはどっちが大事なの!?」

ソーニャ「う……」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 19:57:23.64 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「……」

やすな「……」

ソーニャ「……」

やすな「……」

ソーニャ「……………………仕事だ」

やすな「……」

ソーニャ「……」

やすな「……ばか」

ソーニャ「……」

やすな「ソーニャちゃんのばかっ!! もう知らないっ!!」ダッ

ソーニャ「あっ、おい……!」






ソーニャ「……」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:03:52.31 ID:AOFa75ks0

学校


ソーニャ「……」


やすな「……」


ソーニャ「……」


やすな「……」



ソーニャ(ど、どうしよう、こんな反応初めてだぞ……あいつ本気で怒ってるんじゃないのか……)

ソーニャ(謝るか……? しかし何て言えば……)

ソーニャ(というか、あいつは何であの程度でこんなに怒ってるんだ)

ソーニャ(遊びより仕事の方が大事なんて当り前じゃないか……私は殺し屋だぞ!)

ソーニャ(くそっ考えてたらイライラしてきた……ふん、あいつが寄ってこなくてせいせいする)


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:10:00.97 ID:AOFa75ks0

授業


先生「じゃあこの問題を……折部くん」

やすな「あ……え、えっと」

ソーニャ「……」

やすな「えと……この問題は……」

ソーニャ「……」

やすな「わ、分かりません」

ソーニャ(こんな簡単なのも分からないのか……? 本気のバカめ)

やすな「っ……」ジワァ

ソーニャ(え、ちょ、答えられなかったくらいで何で泣いてんだよ! メンタル弱りすぎだろ!)

先生「あー……なら、ソーニャくん」

ソーニャ「えっ……あ、ええと」チラ

やすな「」チラ...

やすな「!」プイ

ソーニャ(……)


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:16:26.12 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「……私も分かりません」

やすな「え……」

先生「んーそんなに難しくないと思うがなーこの問題は……」

ソーニャ(なにやってんだ私は……)




体育


先生「はい二人組ー」


ソーニャ「……」

生徒A(殺し屋とは……)

生徒B(あんまり組みたくない……!)


ソーニャ「……」ポツーン

ソーニャ「……まあ、分かってたけど」

やすな「……」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:23:23.31 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「ん?」

やすな「……」

ソーニャ「な……何だ」

やすな「……相手、いないの?」

ソーニャ「一人の方が慣れてるんだよ」

やすな「……ふうん」

ソーニャ「その、お前は……」

やすな「…………は~っはっは~! 私はかわいそうなソーニャちゃんと違って他にも友達いるもんね! 残念でしたー!」

ソーニャ「なっ……なにィ!?」

やすな「でもどうしてもって言うなら一緒にやってあげないこともないよ? ソーニャちゃん寂しいでしょ?」

ソーニャ「う、うるさい! とっととあっちいけ!」

やすな「まあまあ、ソーニャちゃんの気持ちはちゃんと分かってるよぅ! 二人で組もう!」

ソーニャ(いつものテンションに戻った……?)


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:31:06.63 ID:AOFa75ks0

昼食


やすな「あの、ソーニャちゃん」

ソーニャ「ん?」モグモグ

やすな「今朝はごめんね、いきなり怒ったりして」

ソーニャ「あ……いや、いいよ」

やすな「お弁当のグリーンピース全部あげるから許して!」

ソーニャ「それはお前が嫌いなだけだろ」

やすな「くっ、なぜ分かった」

ソーニャ「弁当箱の隅っこに押しやられてる様を見ればな」

やすな「まずー」モグモグ

ソーニャ「……私も、その、悪かったよ」

やすな「?」

ソーニャ「お前が本気で悩んでるの知らなくて……少し、言いすぎたかもしれない」

やすな「もういいよ、ソーニャちゃんの言うことも最もだしね……はあ、ホントにどうしようかなあ」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:40:13.43 ID:AOFa75ks0

やすな「あっ、でもね! ソーニャちゃんと一緒に遊ぶのが一番ってのは私曲げるつもりないよ!」

ソーニャ「そうか。じゃあ転落だな」

やすな「うわーん! ソーニャちゃんが愛を仇で返したー!」

ソーニャ「何か自分の得意なことを見つけたらどうだ」

やすな「ソーニャちゃんをからかうこと!」

ソーニャ「お前の将来は棺桶に決まりだな」

やすな「うそうそ冗談です……でも得意なことなんてあるかな、ソーニャちゃんから見て私って何に向いてる?」

ソーニャ「私から? うーん……」

ソーニャ「……」

ソーニャ「…………」

ソーニャ「…………………………」


やすな「やめて、真剣に考え込まないで! 悲しくなる!!」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:46:26.18 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「保育士とか」

やすな「おっ割と真面目な答え! その心は!?」

ソーニャ「バカの相手ならバカでもできるだろ」

やすな「ひどいよソーニャちゃん! 子供は大人が思ってるよりずっと賢いんだからね!」

ソーニャ「え、そこ?」

やすな「でも私、結構子供に好かれたりするから向いてるかも!?」

ソーニャ(頭脳レベルが同じ水準だからかな)

やすな「よちよちソーニャたん、ご飯こぼしちゃだめでちゅよ~いい子でちゅね~♪」

ソーニャ「……」メキメキ

やすな「アオオウ! 幼児にあるまじき握力の強さ! すいませんでしたもうしません!」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 20:55:29.72 ID:AOFa75ks0

やすな「世話関係で家政婦とかどう?」

ソーニャ「どうと言われても」

やすな「掃除に洗濯、料理に裁縫まで何でもやっちゃうよ!」

ソーニャ「へえ、できるのか」

やすな「え? できないけど」

ソーニャ「……」

やすな「こ、これから覚えるんだよ」

ソーニャ「家の中めちゃめちゃにしてるイメージしかできない」

やすな「そうだ! ソーニャちゃん私のこと専属メイドとして雇わない? 鬱蒼とした日々の生活にメリハリが生まれるよ!」

ソーニャ「メイドは生活にメリハリを生むものじゃないだろ……」

やすな「ソーニャちゃんとずっと一緒にいられるし一石二鳥! 問☆題☆解☆決!」

ソーニャ「雇う前提で進めるな」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:03:59.09 ID:AOFa75ks0

やすな「えっ……雇ってくれないの……」

ソーニャ「そもそも雇うメリットがない」

やすな「あ、あるよ! ほら……その……多分なんかあるよ!」

ソーニャ「自分で言って自信なくしてるじゃないか」

やすな「えーとえーと……寂しい夜は一緒に寝てあげる!」

ソーニャ「いらん」

やすな「じゃあ……寂しい日には傍にいて寄り添ってあげる!」

ソーニャ「それもいらん! というかお前の中での私の人生寂しすぎるだろ」

やすな「やだー私はソーニャちゃんの専属メイドになるってもう決めたのー! なるったらなるったらなるー!」

ソーニャ「ええいうっとうしい!」

やすな「だって……ソーニャちゃんと一緒にいれる職業ってそれくらいしかないし……」

ソーニャ「別に……私と一緒にいなくてもいいだろ」

やすな「だめだよ!」

ソーニャ「!」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:12:33.88 ID:AOFa75ks0

やすな「一緒じゃなきゃだめ!」

ソーニャ「な、何で」

やすな「楽しいからだよ!」

ソーニャ「はあ?」

やすな「もう、何度も言ってるじゃん! ソーニャちゃんと一緒にいるのが一番楽しいって! だから将来を考えるならソーニャちゃんと一緒にいる将来がいい!」

ソーニャ「……」

やすな「今はこんなんだけど、これからいっぱい勉強して、努力して、ソーニャちゃんの役に立てるようになるもん!」

ソーニャ「お前、本気で……」

やすな「へへ、なんかね、そういうことなら勉強でも何でも頑張れるっ!! て気になるんだよ」

ソーニャ「……」

やすな「ソーニャちゃんが嫌がっても付きまとうよー」

ソーニャ「バカ」

やすな「えー」

ソーニャ「本当バカだ」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:20:30.37 ID:AOFa75ks0

ソーニャ「お前からは一生かかっても逃げ切れそうにないよ」

やすな「まあね!」

ソーニャ「卒業するときまでにちゃんと何でもできるようになってたら、考えてやる」

やすな「ほんとっ!?」

ソーニャ「ま、無理だろうけど」

やすな「言ったなー! 私の本気を見たら腰抜かすよ!」

ソーニャ「あーはいはい、ぜひとも抜かさせていただきたい」

やすな「ねっソーニャちゃん」

ソーニャ「ん?」

やすな「……本当にいいの?」

ソーニャ「お前の努力次第だ」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:26:12.73 ID:AOFa75ks0

やすな「本当に本当に本当にいいの?」

ソーニャ「?」

やすな「私でも……ほんとーにいいの?」

ソーニャ「やすな……?」

やすな「ほ、本気にするよ! 私でもいいって信じちゃうよ!? 本当に信じてがんばっちゃうよ!?」

ソーニャ「だ、だから……努力次第だって……」

やすな「ソーニャちゃん」

ソーニャ「う……」

やすな「……」

ソーニャ「……お、お前だから……いいんだろ……バカ」

やすな「……うううううううううういやったあああああああああああ!!」

ソーニャ「こ、こら! 大声を出すな!!」

やすな「ずっとずっとずーっといっしょにいようね! ソーニャちゃん!」

ソーニャ「は、はしゃぎ過ぎだ! まったく……!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:27:12.83 ID:AOFa75ks0

次の日


先生「折部さんはテンション上がり過ぎて熱が出たそうです」

ソーニャ(ダメだこりゃ)


終わり


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:27:57.23 ID:AOFa75ks0

乗っ取りのせいで書き溜めているネタを次々と消費してる件

私、負けない……!


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/12(日) 21:35:54.54 ID:2vEW/b3f0

乙!
良かった



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