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ガヴリール「小生 谷欠 糸色 イ侖 シ朝 口欠 言周 孝攵 糸色 丁頁 走召 身寸 米青」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:05:08.812 ID:wqYpzAdmd.net

「ガヴリールったら最近付き合い悪いのよね」

赤い髪の少女は教室の机で頬杖をつきながら溜め息と共に愚痴を漏らす。

「ガヴちゃんですか?確かに最近は授業が終わるとすぐ帰っちゃいますね」

赤髪の少女の後ろに立つ少女はそう答えた。
窓からわずかに流れる風に長いグレーの髪が揺れる。
赤髪の少女が憂鬱そうに机でぼんやりしているのをいいことに、背後から両手を彼女の首に回したりしている。

「ちょっと、鬱陶しいわよラフィエル!」

「すみませんサターニャさん」

ラフィエルと呼ばれたグレーの長髪の少女の体が赤髪の少女サターニャから離れる。
しかしその表情は叱責をまったく気にもとめない晴れやかな笑みを浮かべていた。


6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:07:18.742 ID:wqYpzAdmd.net

「はぁ……」

そんなラフィエルを横目にうんざりとした表情を隠そうともせずに会話を続ける。

「なんだか目の下にクマが浮かんでるし、体調だって悪そうなのよね……。べ、別にガヴリールが心配だとかじゃないんだからね!そこんとこ勘違いしないでよ!」

「はいはい、わかってますよサターニャさん」

「フン……。で、あんたはどう考えてるのよ」

「どう……とは?」

ラフィエルはわざとらしくとぼけた顔で首を傾げている。

「同じ天使なんだからガヴリールが病気とかそういうのじゃないのかとかわかるでしょ」

サターニャはラフィエルを軽く睨むが、ラフィエルは逆に笑みを深める。

「それでしたら心配ないですよー」

「どういう事よ」


8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:09:46.055 ID:wqYpzAdmd.net

「端的に言えばガヴちゃんはお腹を空かせているだけです」

「はぁ?」

「ですから病気や体調不良ではなく、ただお腹を空かせているだけですね。それと睡眠不足でしょうか」

「何よそれ」

「ネットゲームのし過ぎによる睡眠不足と、ネットゲームに生活費まで回しているため食事をまともに摂っていないんでしょうね。だいたいそんな感じですね」

「ばっかじゃないの」

サターニャは憮然とした面持ちでそう呟いた。

「ご飯も食べずに弱ってるなんてどうかしてるわ」

「ほんとですね。困ったものです」

放課後の教室は既に夕陽で満ちていた。

「バカらし。帰るわよ」

「は~いっ」

声を弾ませるラフィエル。
サターニャは机の中の教科書を鞄に詰め込む様子も見せずにそのまま鞄を肩に引っかけ席を立った。


12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:12:17.682 ID:wqYpzAdmd.net

夕暮れの帰路につく二人の間には沈黙が流れていた。

「このっ!」

道端に落ちている小石を蹴り飛ばすサターニャ。
そしてそんなサターニャを微笑ましそうに眺めるラフィエル。

住宅街を歩く二人の間に会話はない。
しかしそれは二人にとって不快なものではなかった。
夕闇が近付く住宅街に冷たい風が吹く。
二人の間に言葉はなくとも、そこに流れる空気は肌に触れる風とは違いどこか温かさがあった。


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:15:26.243 ID:wqYpzAdmd.net

「あ~ぁ、授業とかダル……」

「ちゃんと寝てないからでしょ。ガヴは髪くらい整えてから学校に来なさいよ」

「へーい。……ん?」

金髪で小柄な少女が机の中に手を入れると一枚の紙片が手に触れた。

『ほうかご おくじょうにきてください まってます   さたにきあ』

「はふっ!」

「何よガヴ、突然変な声出して」

「な、何でもない!何でもないから!」

机の中に入れてあった紙に書かれていた内容は少女を驚かすには十分の内容だった。
サタニキア。サターニャと呼ばれる少女は人間界の勉強が不十分で漢字が書けなかったのだろう。文は全てひらがなだった。
しかしその内容はどこからどう見ても……。

「私に告白するとか……?いや、まさかな……」

「んー?何か言ったー?」

「な、何でもないっ」

手紙ともいえない一枚の紙切れ。
それは少女の心を動かすには十分な重みがあった。


14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:17:29.637 ID:wqYpzAdmd.net

「ねぇガヴ、ほんとどうしたの?」

「ヴィーネは心配性だな。何度も言うけど本当に何でもないから」

「絶対に嘘!だって授業中ずっとうわの空だったじゃない」

「そんなのいつもの事だろ」

「それはそうなんだけど、物思いにふけってるっていうか……」

「いいからさっさと飯を食うぞ。昼休みは有限なんだから」

そう言うと金髪の少女はヴィーネと呼んだ少女の弁当から無造作に卵焼きを摘み上げ頬張る。

「うん、美味い」

「ちょっと!また私のお弁当をつまみ食いして……。お弁当ぐらい持ってきなさいよ」

「今月はちょっと金欠でさぁ~。授業もお腹が減って集中できなかったんだよ、うん。あ、からあげも一個貰っていい?」

「金欠って、ガヴはいつもそうじゃない……。からあげ……まあ、授業に集中できないよりはましか。分けてあげるわよ」

「さんきゅ。いや~、ほんと助かるわ」

明るい口調とは裏腹に、金髪の少女の箸はあまり進まなかった。
ヴィーネと呼ばれたお節介焼きの女の子はそれについて、遠慮しているのかなとあまり不思議にも思わなかった。


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:19:31.925 ID:wqYpzAdmd.net

「待っていたわよガヴリール」

放課後の屋上の中央。
サターニャは腕組みをして立っていた。

「お、おう……」

金髪の少女ガヴリールはどこかそわそわした様子で返事をする。

「おっと、その前に……っと」

屋上への出入り口を施錠するサターニャ。

「えっ……」

「ふふっ」

悪戯っぽく笑い、両手を後ろ手に組みサターニャはガヴリールにゆっくりと歩み寄る。
その表情がどうしようもなく蠱惑的に感じられ、ガヴリールは思わず目を閉じ体を硬直させてしまう。


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:21:30.140 ID:wqYpzAdmd.net

ゆっくりとガヴリールの前に立ったサターニャはそのままガヴリールを抱きしめるかのように腕を回した。

「サ……サターニャ……?」

がちゃり

「ん……?」

ガヴリールの両手はサターニャの手によって後ろへと回され、そのまま手錠で塞がれた。

「まんまと果たし状でおびき出されたわねガヴリール!」

「……どういう事だよ」

「最近あんたが私を無視して帰るからこういう方法を取ったってわけ」

「手錠なんかで私の動きを封じたつもりか?だとしたら……」

「じゃーん!見なさいガヴリール!」

「これは……」

「ちょ、ちょっとしたサプライズって奴よ」

屋上の隅にはサターニャがガヴリールの為に用意したであろうものが布などで覆われて隠されていた。
そして今、サターニャがそのうちの一つを広げて見せた。


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:23:13.395 ID:wqYpzAdmd.net

クリームシチュー

ガヴリール「どうしたんだよ、これ…」

サターニャ「最近あんたネトゲばっかりやって、しかも食べる物も食べてないから弱ってるっていうじゃない…。だからこれ…食べなさいよ…」

ガヴリール「サターニャ…お前…」

サターニャ「か、勘違いしないでよね…。ライバルのあんたがそんなんじゃ私の調子まで狂って迷惑なのよ…」

ガヴリール「そっか…。私の為に…。へへっ…」

サターニャ「ち、違うって言ってるでしょ…///」

ガヴリール「わかったよ…。ちゃんと食べるから手錠は外してくれないか…?」

サターニャ「ダメよ…。そういって食べないつもりでしょ…。あんた、今日のお昼だって全然食べてなかったじゃない…。だから私が無理矢理食べさせてあげるわ…。ほら、あーんしなさい…」

ガヴリール「あ、あーん…///」

サターニャ「ふふ、大人しく口を開ける様子はまるで赤ちゃんみたいよガヴリール…。どう…?美味しい…?」

ガヴリール「まあ…な…///」


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:25:01.484 ID:wqYpzAdmd.net

サターニャ「どうしたのガヴリール…?ご飯が全然進んでないわよ…」

ガヴリール「いや、美味いよ…。美味いけどさ…。おかずとしてホワイトシチューはどうなんだ…?」

サターニャ「贅沢ねぇガヴリールは…。大丈夫、おかずはまだまだ用意してあるわ…。ほら…」

卵焼き

ガヴリール「そういう問題じゃ…。この卵焼きだって甘いし…」

サターニャ「美味しいでしょ…?」

ガヴリール「美味いよ…。美味いけど…」

サターニャ「だからご飯も食べなさいっての…」


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:27:32.765 ID:wqYpzAdmd.net

ガヴリール「もうちょっとおかずになるような物ないのかよ…」

サターニャ「串焼きとかあるわよ…」

ガヴリール「それだ…」

サターニャ「はい、あーん…」

ガヴリール「もぐもぐ…」

サターニャ「美味しいでしょう…?このサタニキア様がわざわざ行列に並んでまで買ってきたありがたい物なんだからよく味わって食べる事ね…」

ガヴリール「食欲を誘う香ばしい匂いに、あまじょっぱくて食べごたえだってある…。だけどそうじゃない…そうじゃないんだサターニャ…」

団子

サターニャ「ほら、ご飯も食べなさいよ…。あーん…」

ガヴリール「ぐぬぬ…。団子をおかずに飯が食えるか…」


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:29:49.935 ID:wqYpzAdmd.net

サターニャ「ほんっとかたくなにご飯を食べようとしないわねあんた…」

ガヴリール「おかずが悪いんだよ…。もっとこう…肉とかないのかよ…」

サターニャ「あるわよ…」

ガヴリール「あるのかよ…。じゃあそれで…」

サターニャ「はい…餡でヤケドしないように…。ふーっ…ふーっ…。さ、あーん…」

ガヴリール「はむっ…」

サターニャ「次はご飯よ…。ほら、口を開けなさいガヴリール…」

ガヴリール「もぐもぐ…」

サターニャ「ほらっ…開けなさいったら…」

ガヴリール(甘酸っぱくて…甘くて…。ん…?)

ガヴリール「これは…?」

サターニャ「酢豚よ…」

酢豚

ガヴリール「え…?肉は…?パイナップルしかないじゃんこれ…」

サターニャ「贅沢でしょ…?」

ガヴリール「これもう酢豚じゃないじゃん…」

サターニャ「酢豚よ…」


25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:32:20.849 ID:wqYpzAdmd.net

サターニャ「お肉食べたんなら今度は野菜も食べないとね…。バランス的に…」

ガヴリール「肉なんて食ってねーし…」

サターニャ「いいからほら、口を開けなさい…」

ガヴリール「ぱくっ…」

サターニャ「これならご飯も進むでしょ…」

かぼちゃの煮物

ガヴリール「いや、これは箸休め的なアレだろ…。おかずとかじゃないって…」

サターニャ「贅沢ね…。あんた何食べて育ってきたのよ…」

ガヴリール「豆とか…」

サターニャ「そう…」


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:35:02.251 ID:wqYpzAdmd.net

サターニャ「これならさすがにいけるでしょ…。主食にしてもよし、おかずにしてもよし、なんだから…」

お好み焼き

ガヴリール「うん、美味いなこれ…。サターニャも食べてみろよ…」

サターニャ「もぐもぐ…。なかなかね…。ただ、欲を言えば刺激が少し足りないわね…」

ガヴリール「ふむふむ…。あ、そっちの丸いのくれ…。あーん…」

サターニャ「はい…」

ガヴリール「はふっ…。はむっはふっ…」

サターニャ「むしゃむしゃ…。って、ガヴリール…。あんた、私に食べさせたり、たこ焼きを要求したりして肝心のご飯を食べてないじゃないの…。そんなんじゃダメよ…」

ガヴリール「こんなんでご飯を食う奴なんかいないって…」

サターニャ「いるわよ…。関西とかに…」

ガヴリール「ああ…関西ね…」

サターニャ「そう…関西よ…」


27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:38:52.124 ID:wqYpzAdmd.net

ガヴリール「そんなにご飯を食わせたいならしょっぱいおかずをくれよ…。ないのか…?」

サターニャ「あるに決まってるでしょ…。私を誰だと思ってるのよ…。ほら…」

ガヴリール「そうそう、こういうのだよ…。しょっぱくてご飯が進……」

サターニャ「でっしょー…?」

ガヴリール「まねーから…。何だよこれ…。炭水化物で炭水化物を食わせようとすんな…」

マックフライポテト

サターニャ「えぇ…。美味しいのに…」


28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:40:10.029 ID:wqYpzAdmd.net

サターニャ「ジャガが駄目ならこっちのイモを食べなさいよ…」

大学芋

ガヴリール「食後に出せよ…」


29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:42:11.041 ID:wqYpzAdmd.net

ガヴリール「ほら、早く食わせてくれ…。あーん…」

サターニャ「はい、あーん…」

グラタン

ガヴリール「乳製品をおかずにご飯なんて抵抗あったけど、サターニャに色々食わされていくうちに結構食えるように…。もぐもぐ…」

サターニャ「好き嫌いはダメって事よ…。私は何でも食べるわよ…」

ガヴリール「それ、お前が悪食ってだけなんじゃ…」

サターニャ「はぁ…?誰が悪食よ…」


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:43:42.256 ID:wqYpzAdmd.net

ガヴリール「さすがにお腹が苦しくなってきたな…」

サターニャ「私ならまだまだ食べれるわよ…」

ガヴリール「お前を基準にすんな…。私はお前より小さいんだから…」

サターニャ「ぐふふ…」

ガヴリール「何だよ…」

サターニャ「身長で勝った…」

ガヴリール「大した差じゃねーし…」

サターニャ「はいはい…。ほら、これで最後…。あーん、しなさい、あーん…」

ガヴリール「あーーーーん…」

クリームコロッケ


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:45:42.868 ID:wqYpzAdmd.net

「熱っ!おまっ、ちゃんとふーふーしろよな」

「大丈夫、ガヴリール!?」

「ヤケドしたかも」

「ごめん……」

サターニャに頬張らされたカニクリームコロッケはガヴリールの口の中で熱々の中身を溢れさせ舌をヤケドさせた。

「いいよ。これくらい。サターニャが私の為にわざわざこんなに用意してくれたんだし、どうって事ない」

「はぁっ?な、なにバカな事言ってんのよ……」

「照れんなよ……。私まで恥ずかしくなってくるだろ……」

二人の顔が赤く染まる。
それは夕暮れが差したというだけではないだろう。


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:47:11.754 ID:wqYpzAdmd.net

「舌さ、ヤケドしたって言ったじゃん?」

「うん」

「ツバでも付けとけば治るから気にすんなよ」

「うん……」

「サターニャは身長が私より高い事を喜んでたけど、私がサターニャの身長でサターニャが私の身長だったらよかったのに」

「何でよ」

「私の身長は144cm。で、サターニャの身長は157cm」

「うん。それがどうかした?」


36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:50:07.398 ID:wqYpzAdmd.net

いつの間にかガヴリールの手錠は引き千切られていた。
天使の力の前には手錠など何の拘束力さえ持たない。

「知ってるか?キスをする時の理想の身長差は12センチくらいらしい」

そう言うとガヴリールはサターニャの頬を両手で挟み引き寄せた。

「んっ……」

夕陽が落とす二人の影は一つに重なっていた。

「が、ガヴリール……」

「ヤケド……。治すのに協力してよ……。ツバでも付けとけば治るから……。だから……」

「うん……」

二人の間には天使だとか悪魔だという壁は既に存在していなかった。
二人の間にはあるのはたった一つの純粋な気持ち。
それは神が最も尊ぶものである。
その気持ちの名は……。


37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 07:52:11.172 ID:wqYpzAdmd.net

ラフィエル「サターニャさんの鞄がありませんね…。帰ったのでしょうか…?」

ラフィエル「今日は宿題が出された事だし、サターニャさんが家で困らないよう机の中の教科書などを届けてあげましょうかね…」

ラフィエル「おや…?これは漫画でしょうか…。いえ、これは…!?」

涼宮ハルビン

宇宙の 法則が 乱れる!

AA


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 08:00:44.084 ID:5kidSYPnp.net

急にテンション変わってワロタ


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 08:15:32.015 ID:veL8DCoZd<.net/div>
ワロタ



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