TOP > ガヴリールドロップアウト > ガヴリール「千咲ちゃん、天真先輩と接客対決をする」

ガヴリール「千咲ちゃん、天真先輩と接客対決をする」

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:03:01.884 ID:zajaWVi50NIKU.net

-街中-


タプリス(ふふっ、こうやって、下界で売っているものを眺めているだけでも)

タプリス(新鮮でとても楽しいですね)


タプリス(あ……、あの服かわいいです)

タプリス(値段は……っと、ああ、ダメですね)

タプリス(うぅ、わたしの今の手持ちじゃ、買えなさそうです)

タプリス(はぁ……今月は、出費が多かったですからね……)

タプリス(我慢我慢……です)

タプリス「……」


スタスタッ チラッ


タプリス(……やっぱり、今まで見た中で、一番かわいいです)

タプリス(ほ、欲しいなぁ)

タプリス(……どうにかして、お金を増やす方法はないでしょうか)

タプリス(あ、そういえば、天真先輩ってアルバイトしてましたよね)

タプリス(人見知りなわたしでは、接客は難しそうですけど)

タプリス(何か、わたしでも出来る仕事が、あるかもしれません)

タプリス(さ、探してみましょう!)


2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:04:40.447 ID:zajaWVi50NIKU.net

ペラッ ペラッ


タプリス(アルバイト雑誌を手に入れることはできましたが……)

タプリス(お仕事がありすぎて、どれをやったらいいか、全然わかりませんね)

タプリス(どうしましょう……)


タプリス(って、あれ。こんなところに、カフェなんてありましたっけ)

タプリス(新しくできたんでしょうか)

タプリス(ちょうど歩き疲れちゃいましたし、休憩していきましょう)



からんからん


ウェイトレス「いらっしゃいませ、セラフィムカフェにようこそ!」

タプリス(せ、制服が、とてもかわいいです!)

ウェイトレス「では、こちらへどうぞ」

タプリス(それに、ウェイトレスさん、美人さんだなぁ……)

女店長「あら? あなた、もしかして、アルバイト志望の子?」

タプリス「え? わ、わたしですか?」

女店長「それならちょうど今、時間が空いてるから、面接しちゃいましょう」

タプリス「あ、あの! わたし、アルバイトは探してますが……」

女店長「やっぱり! その雑誌に、この店も載ってるから、そうだと思ったのよ」

女店長「さ、奥の部屋へ行きましょうか」グイッ

タプリス「あ、あの、あの……わたしは……」


3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:06:09.862 ID:zajaWVi50NIKU.net

-セラフィムカフェ 応接室-


女店長「あなたのような、可愛い系の子、待ってたのよ」

女店長「うちって今のところ、綺麗系の子が多くてね」

タプリス「は、はぁ……」

タプリス(ど、どうしましょう、断れずにここまで来てしまいました)

タプリス「あ、あの……アルバイトの内容って……」

女店長「もちろん接客よ?」

タプリス(うぅ……、絶対無理です、わたしには……)

タプリス「あの……わたし、人見知りで……」

女店長「そんなの慣れよ慣れ、私だって、どちらかと言えば人見知りだし」

タプリス(う、嘘ですぅ……)

タプリス「それに、とてもドジなんです」

女店長「ドジなんて……最高じゃない。そんなかわいい顔して、庇護欲が湧いちゃうわ」

タプリス(な、何を言っても、わかってもらえない!?)

女店長「最初は誰だって、自信がないものよ」

女店長「自分の可能性に挑戦してみる! くらいの気持ちで、いいから」

タプリス「は、はぁ……」

タプリス(少し強引ではありますが、この方、悪い人ではなさそうです)

タプリス(たしかに、人見知りを直す、良い機会かもしれません)


タプリス「わ、わかりました、こんなわたしでよろしければ……」

女店長「その返事を待ってたわ! よろしくね、えっと……」

タプリス「あ、千咲といいます。千咲=タプリス=シュガーべル、です」

女店長「千咲ちゃん、ね。よろしく!」

タプリス「よ、よろしくお願いします!」


5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:07:43.053 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「それじゃあ一応、履歴書だけ受け取っておこうかしら」

タプリス「……り、履歴書?」

女店長「ああ、形式だけだから安心して。内容見て、却下とかしないから」

タプリス(履歴書って、なんでしょう。アルバイトに必要な書類でしょうか)

タプリス「す、すみません、今日持ってきていなくて……」

女店長「履歴書忘れてくるなんて、さすが千咲ちゃん! さっそくドジっ子全開ね!」

タプリス「あの……、お恥ずかしいことをお聞きするようで、申し訳ないのですが」

タプリス「……り、履歴書ってなんでしょうか?」

女店長「へっ?」


――

女店長「ありゃあ、うち志望の子じゃなかったんだ……」

タプリス「ご、ごめんなさい……」

女店長「いやいや、私が早とちりしちゃったのも悪いしね」

女店長「それでどうする? 千咲ちゃんが嫌だったら、無理にとは言わないけど……」

タプリス「あの、志望していなかったのに、差し出がましいようですが……」

タプリス「さっきの、自分の可能性に挑戦する、という言葉」

タプリス「とても感銘を受けまして、頑張ろうっていう気持ちになれたんです」

タプリス「ご迷惑をおかけすることが、多々あるとは思いますが」

タプリス「わたしをここで、働かせていただけないでしょうか」

女店長「……採用! 気に入ったわ、千咲ちゃん!」

タプリス「ほ、本当によろしいのですか?」

女店長「当たり前じゃない! 私は頑張る可愛い女の子の味方なんだから!」

女店長「それに千咲ちゃん、とってもいい子っぽいしね。そうだ、履歴書」

女店長「今から書き方教えてあげるから。こっちに来なさい」

タプリス「は、はい、ありがとうございます!」


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:09:09.596 ID:zajaWVi50NIKU.net

-翌日 セラフィムカフェ-


女店長「みんな集まって! 今日は新しい仲間を紹介するわ!」

タプリス「ち、千咲=タプリス=シュガーべル、です。よろしくお願いしましゅ!」ペコッ

タプリス(うぅ、大事なところで噛んでしまいました)

ウェイトレス1「かわいい」

ウェイトレス2「かわいいわね」

ウェイトレス3「……かわいい」

タプリス「え?」


ウェイトレス1「店長……絶対、自分の趣味で選びましたね?」

女店長「そ、そんなことないわ……、厳正なる審査よ」

ウェイトレス3「……妹系、真面目ドジっ子、ですか」

タプリス「あ、あの、ご迷惑をおかけすると思いますが、早く慣れたいと思いますので」

タプリス「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!」

ウェイトレス2「よろしくね、千咲ちゃん。あ、私のことはお姉さまって呼んでいいから」

ウェイトレス2「手取り足取り、いろいろ教えてあげる」ニコッ

タプリス「あ、ありがとうございます!」

女店長「じゃあ、千咲ちゃんの教育係はあなたに任せるわ」

ウェイトレス2「はい、任されましたー」

タプリス「ふ、不束者ですが、よろしくお願いします!」

ウェイトレス2「あらあらあら……、よろしくね」

ウェイトレス2「じゃあ、さっそく制服に着替えるの手伝ってあげるね」

タプリス「えっ? えっ?」


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:11:12.848 ID:zajaWVi50NIKU.net

ウェイトレス2「かわいい! かわいいわ、千咲ちゃん!」

タプリス「あ、ありがとうございます……」カァァ

ウェイトレス2「あとは……これがうちの、メニュー」

タプリス「このメニューを全て……暗記しないとダメなんですよね?」

ウェイトレス2「そうね。これは最低限、覚えないとダメね」

ウェイトレス2「あと、一番やってはいけないのは、注文を間違えてしまうこと」

ウェイトレス2「自信ないなって思ったら、お客様に確認すること、いい?」

タプリス「は、はい!」

ウェイトレス2「そんなに緊張しないでいいのよ」

ウェイトレス2「ここに来るお客様は、敵じゃない、むしろ味方なんだから」

タプリス「味方……ですか?」

ウェイトレス2「ええ、それじゃ練習をしてみましょうか」

タプリス「よろしくお願いします!」



-数日後 セラフィムカフェ-


ウェイトレス2「じゃあ、あのお客様の応対をお願いね」

タプリス「は、はい……、行ってきます」


タプリス「ご、ご注文はお決まりでしょうか」

女性客「えっと……あら、あなた、新しい子?」

タプリス「は、はい、そうですっ」

女性客「ふふっ、初々しくて可愛らしいわね。じゃあ……」


タプリス「エ、エスプレッソと、チーズケーキ、ですね」

女性客「はい、合っていますよ。よろしくお願いしますね」ニコッ

タプリス「は、はいっ」


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:13:11.321 ID:zajaWVi50NIKU.net

ウェイトレス2「ほらね、怖くなかったでしょう?」

タプリス「うぅ……、注文の品が二つだけなのに、聞き直してしまいました」

ウェイトレス2「それは、少しずつ慣れるしかないわね」

タプリス「……が、頑張ります」


――

タプリス「わっ、わわっ!」


ズルッ ドテンッ


タプリス「あいたたたっ」

ウェイトレス2「だ、大丈夫? 千咲ちゃん」

タプリス「す、すみません、大丈夫です」


女性客1「あらあら、あの子、転んじゃって……」

女性客2「そんなところも、可愛いわよね」


タプリス「え、えっと……」

ウェイトレス2「転んでもかわいいなんて、さすが千咲ちゃんね」

タプリス「は、はぁ……」


――

タプリス(こうして、ドタバタに始まった、わたしのアルバイト生活)

タプリス(食器を落としてしまったり)

タプリス(店内で転んでしまったりしたこともありましたが)

タプリス(それでもなんとか、一通りのお仕事がこなせるようになりました)

タプリス(それも、お店の人たちのフォローと、お優しいお客様のおかげです)


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:15:19.944 ID:zajaWVi50NIKU.net

- 一ヶ月後 エンジェル珈琲 -


ガヴリール「マスター、お客が来ないっす」

マスター「そうだねぇ」

ガヴリール「自分、帰って良いっすか?」

マスター「いや、さすがに勤務時間内は、ここにいてね?」

ガヴリール「うっす」


マスター「ああ、もしかすると、近所に新しくできた」

マスター「セラフィムカフェにお客さんが流れているのかもしれないね」

ガヴリール「セラフィムカフェ……知らないっす」

マスター「なんでも、とてもかわいいウェイトレスさんがいて」

マスター「女性に大人気だそうだよ」

ガヴリール「かわいいウェイトレスさんがいて、女性に人気、すか?」

マスター「うん。噂によると、妹にしたいNo1とか、なんとか」

ガヴリール「へぇ、マスター詳しいっすね」

マスター「一応、ライバル店の動向は気にしておかないとね……」

ガヴリール「……その、セラフィムカフェ、少し興味がわきました」

ガヴリール「偵察に行ってきてもいいっすか?」

マスター「て、偵察かい。果たして意味があるのかどうか」

ガヴリール「どうして人気が出てるのか、調べることで」

ガヴリール「ここをもっと繁盛させるのに、何か役立つかもしれないっすから」

マスター「て、天真くん。そこまで、ここのことを考えて……」ジーン

マスター「わかったよ、天真くんに偵察をお願いするね」

ガヴリール「うっす」


ガヴリール「……サボる口実ができたな」


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:17:09.806 ID:zajaWVi50NIKU.net

-セラフィムカフェ-


からんからん


ガヴリール「……」

タプリス「いらっしゃいませ! セラフィムカフェにようこ……、ってぇぇぇ!?」

ガヴリール「タ、タプリス、か?」

タプリス「て、天真先輩……」

ガヴリール「最近、家に来ないと思ったら、こんなところで働いてたのか」

タプリス「え、えっと……」

ガヴリール「……私に内緒で」

タプリス「それは、その……、先輩に余計な心配をかけたくなかったといいますか……」

ウェイトレス2「千咲ちゃん? どうしたの?」

タプリス「あ……だ、大丈夫です!」

タプリス「とりあえず、お、お席までご案内しますね」

ガヴリール「ああ」


タプリス「あ、あの……ご注文は、お決まりでしょうか」

ガヴリール「ブレンドコーヒー1つ」

タプリス「か、かしこまりました」

ガヴリール「別に気にしなくていいぞ、普段通りで」

タプリス「は、はい、ありがとう、ございます……」


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:19:10.994 ID:zajaWVi50NIKU.net

女性客1「千咲ちゃん、こんにちは」

タプリス「あ、こんにちは」ニコッ

タプリス「ご注文は、いつものでよろしかったですか?」

女性客1「ええ、お願いね」ニコッ

タプリス「はいっ、かしこまりましたっ」


女性客1「いつ見ても、可愛いわね、千咲ちゃん」

女性客2「ええ、妹にしたいわ」


ガヴリール「……なるほどな」


――

タプリス「お待たせしました、ブレンドコーヒーです」

ガヴリール「お前のことだったのか、この店の一番人気って」

タプリス「え? 何のことですか?」

ガヴリール「……私よりも、バイトの経験も後輩なのに」

ガヴリール「こんなに人気があるなんて、生意気だぞ」

タプリス「え、えぇ……」

ガヴリール「これは……勝負だな」

タプリス「はい?」

ガヴリール「どっちがウェイトレスとして、優れているか、勝負するか」

タプリス「先輩、何を言って……」


女店長「話は聞かせてもらいました!」

タプリス「て、店長さん!?」

女店長「あなた、エンジェル珈琲のウェイトレスさん、ですよね?」

ガヴリール「うっす」

女店長「でしたら、私が、その勝負の舞台を用意しますよ!」


21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:21:11.778 ID:zajaWVi50NIKU.net

-数日後 エンジェル珈琲-


女店長「第一回、かわいい金髪ウェイトレス決定戦!」


ワァァァァ


マスター「て、天真くん、これはいったい……」

ガヴリール「諦めてください、マスター」

タプリス「ごめんなさい、本当にごめんなさい」

タプリス「店長さん、こういう催し物が大好きで……」


女店長「我がセラフィムカフェが誇るNo1、千咲=タプリス=シュガーベルちゃんと」

女店長「このエンジェル珈琲のNo1、天真=ガヴリール=ホワイトちゃんの」

女店長「頂上決戦を、これより行います!」


女店長「ルールは簡単です。ウェイトレスに必要な三つのスキルについて」

女店長「一戦ずつ、お二人には、競ってもらいます」

女店長「なお、この模様は全国にネット配信されていまして」

女店長「その視聴者の投票で、勝敗を決める種目もありますので、お楽しみに!」


タプリス「ぜ、全国に配信だなんて……」

ガヴリール「まぁ、どうせ見てるやつなんてほとんどいないだろ」


ヴィーネ「それで私たちは……」

ラフィエル「ゲスト兼、審査種目のお客様役、ということなんですね」

サターニャ「ふんっ、せいぜい、私を労いなさい」


22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:23:10.447 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「第一回戦は、お客様への応対勝負!」

女店長「来店したお客様に、どれだけ好印象を与えることができるかが勝負の鍵ね!」


タプリス「うぅ……、これは苦手かもしれません」

ガヴリール「ふっ、楽勝だな」

マスター「楽勝……?」


女店長「では、まずは千咲ちゃんから、スタート!」


からんからん


タプリス「い、いらっしゃいませ、セラフィムカフェにようこそっ」ニコッ

ヴィーネ「はぁ……、タプちゃんかわいいわ」

タプリス「お席へご案内しま……、って、わわっ!」


ズルッ ドテンッ


ヴィーネ「タ、タプちゃん!? だ、大丈夫!?」

タプリス「いたたっ……、も、申し訳ありません!」

タプリス「す、すぐにご案内しますから」

ヴィーネ「……け、健気なタプちゃん」

ヴィーネ「本当に、怪我してない? 大丈夫?」

タプリス「ご心配いただき、ありがとうございます。だ、大丈夫ですから!」


女店長「お客様を、お席までお連れしたところで、終了!」


ガヴリール「……これはもう、戦うまでもないな」


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:25:09.462 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「では続いて、天真ちゃん、スタート!」


からんからん


サターニャ「このサタニキア様が来てあげたわよ」

ガヴリール「へいらっしゃい」

サターニャ「あんたねぇ……客に対して、その態度は何よ!」

ガヴリール「お一人様ですか?」

サターニャ「無視すんじゃないわよ! それになに!?」

サターニャ「あんたには、私が二人に見えるわけ?」

ガヴリール「いえ、お客様のような年代ですと」

ガヴリール「複数人で来店される方が多いものですから」

ガヴリール「確認のため、聞いています」

サターニャ「嫌味じゃないのよ、それ! 一人で悪かったわね!」

ガヴリール「では、席まで案内します」

サターニャ「きぃぃぃっ!」


女店長「お客様を、お席までお連れしたところで、終了!」


ガヴリール「見たかタプリス、このスマートな対応を」

ガヴリール「問題のある客には、こういったテンプレ対応で通すのが一番なんだぞ」

タプリス「なるほど……勉強になります」

サターニャ「問題あるって何よ! 失礼すぎるでしょ!」


女店長「では、視聴者投票の結果が出たようです!」

女店長「第一回戦の結果は……、千咲ちゃん604票、天真ちゃん126票で……」

女店長「千咲ちゃんの勝利! 1ポイント獲得!」


ガヴリール「はぁ!? なんでだよ! 納得できん!」


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:27:35.245 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「票と一緒に寄せられたコメントによるとですね……」

女店長「まず千咲ちゃんは、失敗しても頑張ろうとしている姿勢に泣いた」

女店長「ドジなところが、とてもかわいい、などが来ていました」

ガヴリール「私は?」

女店長「客を不快な気持ちにしている時点でNG、態度が悪い、踏まれたい、などですね」

ガヴリール「そんなの、相手によるだろ! 私だって、サターニャじゃなければ!」

サターニャ「人のせいにするんじゃないわよ! あんた誰にだって、そうでしょうが!」

ガヴリール「ぐぬぬ……、と、とにかくだ、次の客役は別の人にしてくれ」


女店長「で、では気を取り直しまして、第二回戦! 種目は、注文受けです!」

女店長「今からお二人には、10品、お客様から注文を受けてもらいますので」

女店長「それを間違えることなく、マスターさんまで伝えてください」


タプリス「ひええ……10品なんて、やったことないです……」

ガヴリール「ふっふっふっ、首席である私の圧倒的有利だな」

ガヴリール「頭の違いというやつを教えてやる」


女店長「では、まずは千咲ちゃんから、スタート!」


タプリス「ご、ご注文をどうぞ」

サターニャ「あんた聞く前から、震えてるじゃないのよ……」

サターニャ「じゃあいくわよ、カプチーノ」

タプリス「カプチーノが、お一つ……」

サターニャ「それと……」


25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:29:24.437 ID:zajaWVi50NIKU.net

サターニャ「ほらほら、違うわ。6つ目はホットココアよ」

タプリス「も、申し訳ありません……」

サターニャ「ったく、仕方ないわね。付き合ってあげるから」

サターニャ「落ち着いて一個ずつ、覚えていきなさい」

タプリス「は、はいっ」


――

女店長「千咲ちゃんの結果は……、9品正解!」

タプリス「うぅ……、一つ間違えてしまいました……」

マスター「カプチーノとカフェラテの間違いだね」

マスター「もしかしたら、気づかないお客様もいるかもしれないけど」

サターニャ「まぁ、あんたにしては頑張ったんじゃないの」

タプリス「胡桃沢先輩、ありがとうございました……」


ガヴリール「ふっ……これは、勝ったな」

女店長「続いては、天真ちゃん、スタート!」



ガヴリール「ご注文をどうぞ」

ラフィエル「いきますね、ガヴちゃん」

ラフィエル「アッサムティ、メープルパンケーキ、エスプレッソ――」

ガヴリール「お、おい、お前! そんな一気に言いやがって!」

ラフィエル「ガヴちゃんなら、簡単かと思いまして。はい、10品言いました」ニコッ

ガヴリール「ま、まぁ、私くらいになると、このくらい余裕だからな」

ガヴリール「聞き直す必要もない」


26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:31:09.139 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「天真ちゃんの結果は……、8品正解!」

女店長「よって、千咲ちゃんの勝利! 1ポイント獲得!」

ガヴリール「な、なななっ!?」


マスター「天真くん……、自信がないなら、もう一度お客様に聞かなきゃ……」

ガヴリール「だって、こいつが早口で言うから!」

ラフィエル「そういうお客様だって、いるかもしれませんよ?」

ガヴリール「ぐぬぬぬぬ……」


ヴィーネ「あれ、じゃあもう、三戦する前にタプちゃんの勝利?」

女店長「いえ、三戦目の勝者は、なんと……10ポイント獲得できます!」

ガヴリール「ふっ、そうでなくっちゃな!」

サターニャ「今までの戦いはなんだったのよ……」

ラフィエル「ほんとですね……」


女店長「いよいよ大詰め、第三回戦の種目は……、かわいさ勝負!」

女店長「ウェイトレスには、かわいさが必須!」

女店長「お二人には、自分のかわいさで、勝負をしてもらいます!」


マスター「もう、ウェイトレス関係ないんじゃないかな……」

タプリス「かわいさだなんて、天真先輩に勝てるわけ……」


ガヴリール「一時間待ってくれ、裏で準備してくる」

ヴィーネ「うわぁ、ガチだし……」


女店長「じゃあ、千咲ちゃんも、こっちこっち」

タプリス「て、店長さん?」


27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:33:15.073 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「では、三回戦目は、負けている天真ちゃんから、スタート!」


バタンッ

キラキラキラッ


ガヴリール「いらっしゃいませ、お客様」

ガヴリール「天真=ガヴリール=ホワイトです」

ガヴリール「よろしくお願いします」ニコッ


ラフィエル「うふふ、ガチのガチですね」

ヴィーネ「先輩げがないというか、なんというか。まぁ、かわいいけど」

サターニャ「い、違和感しかないわ……」


女店長「視聴者のコメントも、だいぶ好評なようですね」

女店長「それでは、続きまして……、千咲ちゃん、スタート!」


バタンッ


タプリス「お、おかえりなさいませ……ご、ご主人様っ!」ニコッ

タプリス「お風呂になさいますか? お食事になさいますか?」

タプリス「それとも……、な、なんちゃって、えへへ」


ラフィエル「あらあらあらあらあら……」

ヴィーネ「ぶはっ!」バタンッ

サターニャ「……ッ」カァァ


ガヴリール「おい、なんだよその衣装! メイド服とか卑怯だろ!」

ガヴリール「それにセリフが、あざとすぎ!」

タプリス「あざといだなんて……こ、これは……店長さんに言われて……」


28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:36:32.531 ID:zajaWVi50NIKU.net

女店長「投票結果が出たようです!」

女店長「結果は……天真ちゃん524票、千咲ちゃん1867票で」

女店長「千咲ちゃんの勝利! よって……」

女店長「第一回、かわいい金髪ウェイトレス決定戦は、千咲ちゃんの、優勝です!!」


ヴィーネ「おめでとう、タプちゃん!」フキフキ

ラフィエル「おめでとうございます、タプちゃん。かわいかったですよ」

サターニャ「まぁ、よかったんじゃない、あんたにしては」

女店長「おめでとう、千咲ちゃん。あなたは、うちの店の誇りよ!」

タプリス「あ、ありがとうございます! みなさん!」


ガヴリール「認めん……」

タプリス「えっ」

ガヴリール「お前が私よりも、優れているなんて、絶対認めないからな!」ダッ


タッタッタッ

タプリス「天真先輩……」

ヴィーネ「全く、変なところで子供なんだから。タプちゃんが気にする必要ないわよ」

タプリス「……」


マスター「あの……、天真くん、まだ勤務中だったんだけど……」


――

タプリス(こうして、わたしと天真先輩のウェイトレス対決は)

タプリス(予想だにしなかった、わたしの勝利で幕を閉じました)

タプリス(しかし、まだまだウェイトレスとして、未熟であるわたしです)

タプリス(これからも頑張って、接客を学んでいこうと意気込んでいた矢先のこと)

タプリス(その終わりは、唐突にやって来てしまいました)


29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:38:12.914 ID:zajaWVi50NIKU.net

-数週間後 セラフィムカフェ-


女店長「ごめーん、このお店、潰れちゃった」

タプリス「……」パクパク

女店長「正確には、うちの親会社が倒産しちゃったからなんだけど」

女店長「それで、ここも畳むことになっちゃったの、本当にごめんね」

タプリス「そんな……、せっかくお仕事にも慣れてきて」

タプリス「少しだけ自信がついてきたのに……」

女店長「大丈夫よ、千咲ちゃん。あなたなら、どこでだって、やっていけるわ」

タプリス「店長さん……」

女店長「あと、これはお給料。千咲ちゃんにはボーナス増し増しにしておいたから」

タプリス「あ、ありがとうございます。この御恩、絶対に忘れません!」

女店長「千咲ちゃんは、本当にいい子だねぇ」

女店長「……がんばってね」ナデナデ

タプリス「はい、お世話になりましたっ!」



-街中-


タプリス(えへへ……、やっと、欲しかった服を買うことができました)

タプリス(それにしても、自分で働いたお金で欲しいものを買うって)

タプリス(こんなにも、嬉しいことなんですね)

タプリス(……もっともっと働けば、色んなものが買えるんでしょうか)

タプリス(例えば本とか、他にもたくさん、買いたいものがあるんですよね)

タプリス(よし! それでは、他のアルバイト先を探してみましょう!)

タプリス(そうと決まれば、がんばるぞー! おー!)


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:40:43.503 ID:zajaWVi50NIKU.net

-数日後 エンジェル珈琲-


ガヴリール「……倒産で閉店か。まあ、実力の違いだな」

タプリス「あはは……」

ガヴリール「これでどちらが優秀だったのか、よくわかったか?」

タプリス「はい、やっぱり天真先輩には敵いません」

ガヴリール「そうだろうそうだろう」

タプリス「はぁ……、それより、新しいアルバイト先がなかなか見つからなくて……」

ガヴリール「ふーん……、しょうがないな。じゃあ、ここで雇ってやるよ」

マスター「天真くん!? 何を勝手に決めてるの!?」

ガヴリール「曲がりなりにも、一度、私に勝ったウェイトレスっすよ?」

マスター「そ、それは……そうだけど」

タプリス「あの、マスターさん、もしご迷惑でなければですけど……」

タプリス「ここで働かせて、いただけないでしょうか」キラキラ

マスター「……さ、採用!」


――

ガヴリール「へいらっしゃい」

マスター「天真くん、口調もう少し注意して……」


タプリス「も、もう一度、確認させてください」

マスター「千咲くん、せめて聞きかえすのは一回以内で……」


ガヴリール「食器割りました」

タプリス「わぁ、コーヒーこぼしちゃいました!」


ドンガラガッシャン


マスター「やっぱり、二人は、もう勘弁してぇぇぇぇぇっっ!」



おしまい


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:43:48.143 ID:YFVjLLgf0NIKU.net



32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 21:44:37.376 ID:zEm8IyNK0NIKU.net



35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/05/29(月) 22:24:01.213 ID:zajaWVi50NIKU.net

タプリスは3年後

千咲=タプリス=シュガーベル



『ガヴリールドロップアウト』カテゴリの最新記事

おすすめ記事

コメントの投稿