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デク「かっちゃん! 僕の千年パズル返してよ!」

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 22:33:12 ID:RrKwOW56

キーンコーンカーンコーン

デク「休み時間だ! 今日もやるぞ……」ゴソゴソ

デク「僕の宝物! もう少しで完成するんだよな……」

ヒョイッ

デク「あ!」

勝己「何が宝物だよ! 女の腐ったヤローみてえに」

デク「やめてよかっちゃん! 返してよ!」

勝己「そういうところムカつくんだよ!」ポイッ

ポチャン

デク「あー!!」

勝己「これで一生完成しねーな!」アハハ

デク「ひ、ひどい……」


2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 22:42:16 ID:RrKwOW56

チャプチャプ

デク「かっちゃんのバカヤロー……」ヒョイッ

デク「これで全部かな……?」


取り巻き「緑谷のやつマジで探してるぜ!」

勝己「バーカ、あと一個は俺が持ってんだよww」

取り巻き「カワイソーwww」


4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 22:48:52 ID:RrKwOW56

デク「あとは、ここに最後のピースをはめれば……」

デク「あれ?」

デク「ない! そんな……?」

デク「なんで? プールは隅々まで探したのに……」ブツブツ

デク「……かっちゃんだ」

デク「かっちゃんみみっちい所があるから、最後のピースだけ盗んだんだ……!」

デク「どうしよう、取り返さなきゃ……」


7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 22:54:27 ID:RrKwOW56

翌日

デク「あの、かっちゃん……」

勝己「なんだよ」

デク「最後のピース持ってるの君だよね?」

勝己「は?」

デク「返してほしいんだ」

デク「お願いだよ! あれがなきゃパズルは一生完成しないんだ」

勝己「へー。良かったな」スタスタ

デク「ま、待って!」ガシッ


10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:00:35 ID:RrKwOW56

勝己「……離せよ」

デク「嫌だ! 返してくれるまで離さないぞ!」

勝己「ちっ……」イラッ

勝己「うざってぇ! 無個性の! 雑魚の癖に!」ゲシッゲシッ

デク「うっ……」ドサッ

勝己「気は済んだかよ」

デク「か、返して……」ガシッ

勝己「しつけえなあ!」ゲシッゲシッ

デク「う……」ドサッ

勝己「けっ」スタスタ


12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:07:26 ID:RrKwOW56

デク「待ってくれ……」ズルズル

デク(無駄だったのか……もう何をしても……)

デク(パズルが完成したら、何でもひとつ願いをかなえてくれるって……)

デク(ピースが揃わなきゃ、僕の願いは一生……)

デク(僕の願いは……)

キラーン

デク「あれ……?」

デク「最後のピースだ! 何でここに……?」

デク(さっき揉みあったときにカバンから落としたのか……)

デク(僕の抵抗は無駄じゃなかったんだ……!)

デク「これで、完成……っと!」カチッ

キィィィン

デク(あれ……? 意識が……遠く……)


闇デク「ダークヒーローの時間だぜ」ドン☆

闇デク「お前の願いを叶えてやる……」


13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:11:51 ID:RrKwOW56

闇デク「よう爆豪」

勝己「あ? 誰だお前」

勝己「そのパズル……! てめぇ、いつの間に……!」ガシッ

闇デク「汚ねえ手でパズルに触んじゃねえ! クソガキ!」

勝己「んだとてめえ! デクの癖に……!」ブンッ

闇デク「おっと」ヒョイッ

勝己「え?」

勝己(避けた……? ありえねえ……)

勝己「調子乗んなっ――」BOOM

闇デク「遅い」ドスッ

勝己「うぐっ……」

闇デク「腐ってるぜ、お前」


14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:16:13 ID:RrKwOW56

デク「あれ……? 僕は何を……」キョロキョロ

勝己「ウ……ウグウ~ッ……」

デク「かっちゃん! 大丈夫!?」ユサユサ

勝己「デク……?」

デク「酷い怪我だ! 誰にやられたの!?」

勝己「??????」

勝己「な、何言ってんだてめえ! イカレたか!?」

勝己「離しやがれ!! 気持ち悪い!!」バシッ

デク「かっちゃん……? 何があったんだ……」


15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:20:29 ID:RrKwOW56

学校

先生「お前らも本格的に将来を考えていく時期だが――」

先生「だいだいヒーロー科志望だよね!」

取り巻き「カツキは雄英行くんだっけ? すげーよな!」

勝己「……ああ」

先生「そういや緑谷も雄英志望だったな」

モブ「はぁ~?? 無個性の緑谷が!? ありえねえww」

勝己「……」

デク「でも、やってみないと分かんないし……」

キィィィン

闇デク「無個性でも俺には力がある」


16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:28:38 ID:RrKwOW56

モブ「おい、何か言ってるぞww」

闇デク「俺の力を見せてやる。まとめてかかって来い」

取り巻き「いつもみてーに苛めてやれ!」

先生「ほどほどにするんだぞー!」



モブ「」チーン

闇デク「こんなものか」

取り巻き「つ、強すぎる……」ハァハァ

先生「お前本当に緑谷か……?」

闇デク「どうした? いつもみたいに苛めてこないのか?」

勝己「……偽物野郎が」

闇デク「もう二度と絡んでくるなよ」

闇デク(これでお前をバカにするやつはいないはずだ……)


17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:33:42 ID:RrKwOW56

デク(また記憶が飛んでる……)

デク(それにしても、みんなの態度が変だったな……)

ヘドロ「Mサイズの隠れミノ……」ズズズ

デク「んぐっ!?」

ヘドロ「大人しくしてろ、すぐ楽にな――」

キィィィィン

闇デク「ふんっ!!」ドゴォ

ヘドロ「うぎゃああああ!!!」

闇デク「危ない所だったな」

オールマイト「私が来……君は一体!?」

闇デク「オールマイト! 個性がなくてもあなたみたいになれますか?」

オールマイト「なれる!」

闇デク「やったなもう一人の俺!」

オールマイト「しかし忘れるな、ヒーローに最も必要なのは……」

オールマイト「あれ?」キョロキョロ


18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:41:45 ID:RrKwOW56

闇デク(これでお前の夢は叶った)

闇デク(いじめっ子も懲らしめてやったし、力も得た)

闇デク(しかし、俺がついていないと心配だな)

闇デク(あいつ自身には何の力もないし、ヒーローになるのはまず無理だな)

闇デク(さっきみたいに危険な目に遭ってからでは遅い)

闇デク(もうずっと俺人格でいいんじゃないか?)

闇デク(そうすれば辛い思いもしなくて済むだろう――)

闇デク「ん?」


20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:47:49 ID:RrKwOW56

勝己「うがああああっ!!!」

闇デク(さっきのヘドロ……生きていたのか)

闇デク(爆豪が捕まっているようだ)

闇デク(まあ、あいつにはいい薬になるだろう)

闇デク(今までの罰が当たったようだな。喜べもう一人の俺)スタスタ

ピタッ

闇デク「!?」

闇デク「なんだ……体が勝手に」グググ

……す、け……なきゃ……

闇デク「まさかお前、あいつを救けるつもりか!?」


21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/22(金) 23:59:57 ID:RrKwOW56

闇デク「何を考えてる!? あいつは今までお前を――」

デク「わから、ない……でも……行かなきゃ……」

闇デク(無意識なのか!?)

闇デク「お前の願いは俺が叶えてやる。お前は何もしなくて大丈夫だ……」

デク「ちがうんだ……僕は……僕の願いは……!」

闇デク「何故、そこまでして……」

デク「ごめん……今まで」

闇デク「……」

デク「僕の代わりに戦ってくれて、ありがとう」


22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/23(土) 00:08:13 ID:yoWOvVKc

闇デク(ああ……)

デク「かっちゃん!」

闇デク(俺は二つ大きな勘違いをしていたようだ)

勝己「何で!! てめぇが!!」

闇デク(一つは、ヒーローに最も必要なのは力なんかじゃない)

デク「何でって……分かんないけど」

闇デク(それからもう一つ)

デク「君が、救けを求める顔してた」ニカ

闇デク(お前はヒーローになれる)

オールマイト「プロはいつだって命懸け!!」SMASH

闇デク(緑谷出久。お前の願いは、とっくに叶っていたようだな……)


23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/23(土) 00:27:14 ID:yoWOvVKc

勝己「おい本物のデク!」

デク「え……? 本物?」

勝己「てめぇに助けられてなんかねえぞ!! 見下すなよ俺を!!」

デク「タフネス……!!」

デク(それにしても何だったんだろう……? 何か、誰かのことを忘れているような……)

オールマイト「少年! 訂正したいことがある」

デク「え!? オールマイト!? どうしてここに……」

オールマイト「個性がなくとも、君は私のようになれる」

オールマイト「だがそれは力があるからではない」

オールマイト「ヒーローに最も必要なものを、君が持っているからだ」

オールマイト「君はヒーローになれる」

デク「……!!」ブワッ

デク(夢は、現実に――言い忘れてたけど)


24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2015/05/23(土) 00:28:24 ID:yoWOvVKc

闇デク「これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」

闇デク「これでよし。あとは、お前次第だな」

闇デク「お前にもう俺は必要ないだろう」

闇「さて、次の主人公のもとへ向かうとするか……」



おしまい
なんでかいたのかわからない



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