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ライナー「アニの様子がおかしい」

2017/06/11 14:07 | 進撃の巨人 | コメント(0)
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 17:59:15.68 ID:PjxeUkc2I

ライナー「見てみろよ、あれ」

エレン「ああ、また教官にバレないようにうまいことサボってるな」

ライナー「そうじゃねえ」

エレン「?」

ライナー「気にならねえか?あいつサボって一体何してんだってよ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:01:31.36 ID:PjxeUkc2I

エレン「何って……昼寝でもしてんだろ」

ライナー「いいや、違う」

エレン「……?」

ライナー「ここ最近のソワソワした感じ……」

ライナー「ありゃ間違いねえ、男だ」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:05:50.43 ID:PjxeUkc2I

エレン「は、はぁ!?アニに男!?」

ライナー「ああ」

エレン「あり得ないって!あんな無愛想なのに!」

ライナー「だが一応年頃の女だ。恋の一つや二つするさ」

エレン「い、いや、でもよ……」

ライナー「まあ、何にせよちょうどいい。確かめてみるか」

エレン「え……」

ライナー「アニの後を尾けてみようぜ」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:11:34.29 ID:PjxeUkc2I

アニ「……」

ライナー「(かなり歩くな)」

エレン「(お、おい!さすがにこれ以上は……)」

アニ「……」

ライナー「(む、とまったぞ)」

エレン「(……?)」

アニ「……」キョロキョロ

ライナー「(周りを伺ってるぞ!ここか!)」

エレン「(でも男なんてどこにも……)」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:15:46.81 ID:PjxeUkc2I

ヒョイ


ライナー「(!?)」

エレン「(え……)」


アニ「よしよし」

アニ「いい子にしてたか?」


ライナー「(ア、アレは……)」

エレン「(うさぎ!?)」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:22:16.22 ID:PjxeUkc2I

クゥゥ…

アニ「お、そうか。お腹が空いたか」

アニ「安心しろ。昼食の残りを持ってきた」


ムシャムシャ


アニ「いっぱいお食べ」

アニ「ふふ……」


ライナー「( ……ア、アニが!!)」

エレン「(笑っ……た!?)」


アニ「うふふ……」


エレン・ライナー「(に、似合わねえ……)」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:25:31.41 ID:PjxeUkc2I

アニ「!」


ヒュン!


ライナー「おわっ!?」

エレン「ひっ!」

アニ「…………そこで何をしてる」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:31:08.92 ID:PjxeUkc2I

エレン「あ、危ねえだろ!訓練用の短刀投げんなよ!」

アニ「質問に答えろ。そこで何してる」

エレン「……っっ」

ライナー「それはこっちのセリフだ……お前こそ何やってる」

ライナー「今は軍隊格闘術の時間だぞ」

アニ「前にも言っただろう。あんなの意味はない」

エレン「……」

アニ「……」

アニ「……まさかお前ら」

アニ「さっきの見てたのか?」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:35:54.72 ID:PjxeUkc2I

アニ「……もし口外したら」

アニ「殺す」

エレン「!?」

エレン「(い、一気に殺気が……)」

ライナー「おいおい、自分の立場分かってるんだろうな」

ライナー「訓練をサボった挙句に、動物の世話……」

ライナー「見つかったら、減点どころじゃ済まねえぞ?」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:37:59.54 ID:PjxeUkc2I

アニ「……分かった。言い方を変えよう」

ライナー「?」

アニ「もし口外したら」

アニ「クリスタの似顔絵を描いてることをバラす」

ライナー「!!?」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:43:38.49 ID:PjxeUkc2I

夕食


アニ「……」ギロッ

ライナー「……」 ビクッ

エレン「(ライナーのやつ……完全に立場逆転してるじゃねえか)」

アニ「……」

ライナー「……」

エレン「(嫁の尻に敷かれるタイプだな、ありゃ)」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:47:57.74 ID:PjxeUkc2I

クリスタ「アニ、どこか行くの?」

アニ「ちょっと散歩してくる」

クリスタ「ダ、ダメだよ。教官に見つかったら……」

アニ「すぐ戻る」

エレン「……」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:51:25.23 ID:PjxeUkc2I

アニ「……」

アニ「……」

アニ「……」キョロキョロ


ヒョイ


アニ「よしよし」

アニ「晩飯だぞ」


ムシャムシャ


アニ「ふふ……」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 18:56:08.95 ID:PjxeUkc2I

エレン「そんなに可愛いのか?」

アニ「!!」


ヒュン!


エレン「お、おい!今度はフォークかよ!」

アニ「……」

アニ「……何の用だ」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:02:43.32 ID:PjxeUkc2I

エレン「(……う、うぅ)」

エレン「(やっぱり怖ええ……)」

アニ「昼にも言ったが」

アニ「口外したら殺す」

エレン「だ、だからそんなつもりないって!」

エレン「俺はただ……ちょっと意外だっただけだ!」

アニ「意外?」

エレン「そ、その……お前もあんな顔するんだなってさ!」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:06:40.69 ID:PjxeUkc2I

アニ「……」

アニ「……フン」

エレン「……?」


キュゥゥゥゥ…


アニ「……」

エレン「……ケガしてるのか?そいつ」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:13:36.85 ID:PjxeUkc2I

アニ「……」

アニ「……5日前の昼」

エレン「……?」

アニ「いつものように軍隊格闘術の訓練をサボって」

アニ「適当にぶらついていた」

エレン「……」

アニ「そうしたら見つけたんだ」

アニ「こいつより一回り小さいウサギが」

アニ「キツネに喰われそうになっていたのを」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:17:10.04 ID:PjxeUkc2I

エレン「……?」

アニ「別に珍しいことじゃない」

アニ「力のない者は喰われ、強いやつが生き残る」

アニ「当然の摂理だ」

エレン「……」

アニ「それを見た私も、別に何とも思わなかった」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:21:46.71 ID:PjxeUkc2I

アニ「でもそのとき……」

アニ「もう一匹のウサギが、キツネに飛びかかった」

エレン「え……」

アニ「喰われそうになってたウサギはもう死んでた」

アニ「キツネとの体格差もかなりある」

エレン「……」

アニ「それなのに向かっていったんだ」

アニ「よせばいいものを」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:25:37.53 ID:PjxeUkc2I

アニ「案の定返り討ちになっても」

アニ「ウサギは抵抗し続けた」

アニ「虫の息になるまで」

エレン「……」

アニ「……そして気がついたら」

アニ「キツネは死んで、腕の中にこいつがいたのさ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:31:49.25 ID:PjxeUkc2I

エレン「……!」

アニ「フン……全くおかしな話だろう」

アニ「この私が、こんな弱者を助けるなんて」

エレン「……」

アニ「……でもなぜか」

アニ「なぜかこいつを見ていると」

アニ「……」

アニ「放っておく気になれないんだ」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:38:26.87 ID:PjxeUkc2I

エレン「……なるほど、よくわかった」

アニ「?」

エレン「でもよ、やっぱり良くねえな」

エレン「こんなことして、タダで済むと思ってるのか?」

アニ「……」

エレン「黙っといてやってもいいけど」

エレン「タダで黙ってるのもな~」

アニ「……貴様」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:42:27.10 ID:PjxeUkc2I

エレン「だから条件がある」

アニ「貴様……やはり……!」

エレン「俺にも手伝わせろ」

アニ「…………は?」

エレン「お前、こいつのエサのために毎食少し抜いてるだろ」

エレン「そんなんじゃ身体もたねえぞ」

アニ「……」

エレン「だからよ、次からは」

エレン「俺の持ってけ」


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:45:21.48 ID:PjxeUkc2I

アニ「……どういうつもりだ」

エレン「どういうつもりも何も、これは取引条件だぜ」

エレン「言うとおりにしなかったらバラすからな」

アニ「……」

アニ「……勝手にしろ」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:51:35.96 ID:PjxeUkc2I

3日後


アニ「……」ギロッ

ライナー「……」 ビクッ

アニ「おい」

ライナー「……な、なんだよ」

アニ「そのパン半分よこしな」

ライナー「はぁ!?お前何サシャみたいなこと……」

アニ「……」 チラッ

クリスタ「?」

ライナー「……わ、わかったよ」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 19:56:32.10 ID:PjxeUkc2I

エレン「……」ムシャムシャ


バン!


アニ「はい」

エレン「?」

アニ「あんたにあげる」

エレン「は?お前……」

アニ「で、あんたのを貰う」

アニ「これで文句ないでしょ」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:00:18.72 ID:PjxeUkc2I

アルミン「ど、どうしたんだろ?」

アルミン「最近のアニ、やっぱりおかしいよね?」

エレン「……」


クリスタ「ま、また散歩?」

アニ「ああ」

アニ「いつも通り上手く誤魔化しといて」

クリスタ「別にいいけど……」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:04:42.02 ID:PjxeUkc2I

ガチャッ


教官「失礼するぞ」

アニ「!!」

エレン「!?」

アルミン「きょ、教官!?」

教官「全員その場に座れ」

教官「お前たちに聞きたいことがある」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:11:12.74 ID:PjxeUkc2I

ライナー「……」

クリスタ「……」

教官「つい先ほど、この周囲を見回っていたら」

教官「……これを見つけた」


プゥ!プゥプゥ!


アニ「!!」

エレン「なっ……」

教官「さて、誰か説明してもらおうか」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:18:01.32 ID:PjxeUkc2I

アルミン「(ウ、ウサギ!?)」

クリスタ「(誰かが黙って!?)」

ジャン「(ったく、誰だよ……いい迷惑だぜ)」

サシャ「(美味しそおおおおおおおおおおお!!)」


ライナー「……」チラッ

ライナー「(おいエレン、あれって……)」

エレン「(まずい……とうとう見つかった!)」

アニ「……!!」

教官「説明しろ!!誰だ!!」

エレン「(くそっ、こうなったらもう……!)」


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:25:46.73 ID:PjxeUkc2I

ミカサ「私です」




ライナー「なっ……」

アニ「!?」

エレン「え……」

教官「アッカーマン……どういうことか説明しろ」

ミカサ「1週間ほど前、訓練に向かう途中で見つけました」

ミカサ「逃げられない程度にケガを負わせ」

ミカサ「いざという時に食べるつもりでした」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:31:00.99 ID:PjxeUkc2I

アルミン「ミ、ミカサ!?」

サシャ「ちょっとミカサ!私に黙ってずるいですよ!」

教官「アッカーマン……これがどういうことか分かってるんだろうな」

ミカサ「申し訳ありません。しかし食欲には勝てませんでした」

エレン「お、おい!お前……」


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:39:43.95 ID:PjxeUkc2I

教官「……もういい、わかった」

教官「このウサギは食肉にする」

アニ「……!!」

教官「アッカーマンはあとでこいつを持って来い」

教官「……いろいろと話がある」

ミカサ「はっ!」


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:45:29.65 ID:PjxeUkc2I

ミカサ「……」

ミカサ「……」


プゥ!プゥプゥ!


ミカサ「……」


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:47:00.79 ID:PjxeUkc2I

アニ「待って!」


ミカサ「……」

アニ「あんた……一体どういう……」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:51:00.51 ID:PjxeUkc2I

ヒョイ


ミカサ「はい」

アニ「えっ……」

ミカサ「大分治ってる。もう自力で走れると思う」

アニ「あ、あんた……」

ミカサ「私もこっそり手当してた。だから、共犯」


107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:53:17.79 ID:PjxeUkc2I

アニ「……!」

アニ「……なんで」

ミカサ「アニの気持ち、少しわかるから」

アニ「……!」

ミカサ「私も同じだった」

ミカサ「この子を見てると、放っておけなくなる」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 20:57:10.24 ID:PjxeUkc2I

アニ「……」

ミカサ「でも、もうダメだよ」

アニ「……わかってるよ。教官に見つかったんだ」

アニ「こいつは食肉に……」

ミカサ「今すぐ捨ててきて」

アニ「えっ……?」

ミカサ「もうこれ以上は飼えない。だから別れて」


111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 21:02:36.21 ID:PjxeUkc2I

アニ「そ、そんなことしたらあんたが……!」

ミカサ「教官には逃げられたって言っておく」

アニ「そんなの減点じゃ済まないよ!」

ミカサ「大丈夫、私は日頃の行いがいいし」

ミカサ「成績も上位だから、あっちもそう簡単には手放さない」


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 21:06:09.82 ID:PjxeUkc2I

アニ「……っ」

アニ「私に貸しを作るつもり!?だとしたら……」

ミカサ「違う」

ミカサ「私はただ、私のやりたいようにやってるだけ」

アニ「……!」

ミカサ「さあ、早く」

ミカサ「私は教官のところに行ってくるから」


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 21:08:49.44 ID:PjxeUkc2I

アニ「……」


プゥ!プゥ!


アニ「……あんた」

アニ「足治ってるなら、さっさと逃げればいいのに」


プゥ!プゥ!


アニ「……」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 21:11:37.09 ID:PjxeUkc2I

アニ「……ああ、そっか」

アニ「わかった気がするよ」

アニ「あんたを放っておけなかった理由」


プゥ……?


アニ「ごめんね」

アニ「もう一緒には居られない」

アニ「早くどっか行って、いい人見つけな」


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 21:15:51.86 ID:PjxeUkc2I

アニ「さあ、走りな」

アニ「広い世界に帰るんだ」


プゥ!

タッタッタッタッ……










アニ「じゃあね、エレン」

アニ「どうか元気で」


おわり


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/10(金) 21:33:28.11 ID:WFwdwBnVO

なにげに珍しい病んでないミカサ



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