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夏海「兄ちゃんって手術受けてから変わっちゃったよね」卓「……」

2017/08/24 22:02 | のんのんびより | コメント(0)
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:26:54.14 ID:QllPLXY30

夏海「ロボトミーってんだっけ?」

夏海「確かに兄ちゃんロボットみたいになっちゃったわ!」アハハ

卓「……」

夏海「ねぇ、兄ちゃんはもう笑ってくんないの?」

夏海「ずっとこのままなん?」

夏海「ウチは…──」ジワリ

夏海「ウチは大好きだった兄ちゃんの笑顔がもう一度見たいよ!!」ギュッ

卓「……」

夏海「お願いだからあの頃の兄ちゃんに戻ってよ! 兄ちゃん!」グリグリ

夏海「兄ちゃん!!」


───────

──────

─────


2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:31:04.51 ID:QllPLXY30

~ 回想 ~


すぐる「夏海、蝶々そっち行ったぞ!」

なつみ「え? え? わわっ!!」ステン

すぐる「大丈夫か、夏海!?」

なつみ「いたた…──えへへ、転んじった♪」

すぐる「何が転んじった、だ! 血出てるじゃないか!」

なつみ「大丈夫だもん! こんなの唾つけとけば治るもん!」

すぐる「そんなんで膝に傷が残ったらどうすんだよ!」

なつみ「いいじゃん! 古傷とか格好いいし──…」

すぐる「馬鹿、お前は女の子なんだぞ!!」

なつみ「」ムッ

なつみ「ちんちんついてるからって偉そうにしないでよ! アホあにきー!」ダッ

すぐる「あ、こらっ!」

すぐる「──…ったく、女の子がちんちんなんて口にすんなっての」ポリポリ


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:34:59.43 ID:QllPLXY30

なつみ「はぁ…はぁ……」

なつみ「兄ちゃんってば、ウチが何かする度に女の子らしくしろって──…」

なつみ「ウチは好きで女の子になったんじゃないっつーの!」

なつみ「はぁ…」

なつみ「なんでウチ女の子なんかに生まれてきちゃったんだろ?」

なつみ「お人形より虫の方が好きだし、可愛いのより格好いい方が全然いいのに」

なつみ「女の子なんかつまらないって! ウチを男の子にさせろー!!」ジタバタ

ズキッ

なつみ「くぅ…」

なつみ「…──こんなの痛くないもん」ジワリ


──…つみ

お~い、なつみ~…


なつみ「げっ、兄ちゃんだ! 隠れなきゃ!」ササッ


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:39:58.69 ID:QllPLXY30

すぐる「夏海ー! 居るなら返事しろー! 夏海ー!」

なつみ(べ~、だっ! だ~れが返事するもんか!)

すぐる「夏海ー! 膝痛いんだろー? 手当てしてやるから出て来いってー!」

なつみ「」ツーン

すぐる「仕方ない、こうなったら母さんを呼んで来るしか──…」

なつみ「!」ビクゥ


ガサッ


なつみ「母ちゃんだけは! 母ちゃんだけは呼ばないでったら!」

すぐる「フッ、夏海はホント母さんのことが恐いんだな」

なつみ「こ、恐くないし! あんなのただうっさいだけだもん!」

すぐる「だってさ、母さん?」クルッ

なつみ「えっ、うそうそ!? や~、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

すぐる「あはは! 居る訳ないだろ?」

すぐる「母さんは小鞠と買い物に行くって夏海も聞いてたじゃないか?」

なつみ「……………………!」ハッ

なつみ「~~~っ!!///」フルフルフル

なつみ「もう! 兄ちゃんの嘘つき! 馬鹿、死んじゃえ!」ゲシッ

すぐる「痛゛っ! こら、スカートでキックすんなっていつも言ってるだろ!?」


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:45:34.76 ID:QllPLXY30

なつみ「あー! またウチのこと女の子扱いしてー!!」ムッカー

なつみ「いいもん! スカートが駄目ならパンツで蹴ってやるー!!」スッ

すぐる「だからすぐスカート脱ごうとするの止めろって!!」グイ

なつみ「もー! なんで姉ちゃんのお下がり履かせんの! 兄ちゃんのが履きたいのに」

すぐる「仕方ないだろ、母さんが履けって言うんだから……」

すぐる「それに僕も夏海にはスカートの方が似合ってると思うし」

なつみ「……」

すぐる「…夏海?」

なつみ「──…兄ちゃんだけでもウチのこと弟扱いしてくれてもいいじゃんか」

すぐる「はぁ…」

すぐる「もう散々暴れて気がすんだろ? ほら、膝見せろって」

なつみ「……」


スッ


なつみ「兄ちゃん、絆創膏持ってんの?」

すぐる「絆創膏は持ってないけど……ほら」クシャ

なつみ「あっ、それ!」

すぐる「夏海が教えてくれた怪我によく効く薬草だよ。これで合ってるだろ?」

なつみ「うん、合ってるよ、兄ちゃん!」

なつみ「──…えへへ、兄ちゃんウチの話ちゃんと覚えててくれたんだぁ///」ポワー


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:50:26.21 ID:QllPLXY30

すぐる「これでよし」

なつみ「兄ちゃん、ありがとう!」ニコー

なつみ「あと、えっと、その……ごめん……」シュン

すぐる「気にすんなよ、いつものことだろ?」

すぐる「…──あのさ、夏海は自分が思ってるほど男っぽく無いぞ?」

なつみ「へっ?」キョトン

すぐる「男は普通、その辺に生えてる草になんか興味無いって」

すぐる「増してや、花のことなんか目にも止まらないからな」

すぐる「その点、夏海は草の知識は豊富だし、花の冠なんかも作れるじゃないか」

すぐる「ハッキリ言って、夏海は僕の知る女の子の中で一番女の子らしいよ」

なつみ「そ、そんなこと…!///」カァァ

なつみ「──…それって、姉ちゃんよりも?」ジトッ

すぐる「ああ」

なつみ「じゃあ、ひか姉よりも!? このみちゃんよりも女の子らしいかなぁ!?」

すぐる「当然、夏海は大きくなったら素敵なお嫁さんになると思うな」ニコッ

なつみ「兄ちゃん……///」キュン


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 19:55:39.95 ID:QllPLXY30

なつみ「いいよ、そんなに言うならウチがなってあげるから……」

すぐる「えっ、今なんて…?」

なつみ「だ~か~ら、ウチが兄ちゃんのお嫁さんになるって言ってるの!」ギュッ

すぐる「な゛っ!!?」

なつみ「えへへ、ウチねー、兄ちゃんのこと……だ~~~い好きぃ♡///」ニコパァ


~ そして、時は流れて ~


ガシャーン!!!


雪子「きゃあああぁぁ~~!!!」

小鞠「お母さん!!」

卓「俺の部屋に勝手に入りやがって……ふっざけんなよ、糞ババァ!!」ドスッ

雪子「がふっ!!」ビクン

小鞠「やめて、お兄ちゃん!! お母さん死んじゃうよ!!」

卓「うっせぇ、引っ込んでろチビ!! それとも一緒に殴られてーかぁ!? ああ!?」

雪子「ごめ…んね、お兄ちゃんの部屋…掃除…したくて…ギターはワザとじゃ…」

雪子「」ガクン

小鞠「お母さん? …ねぇ、しっかりしてよ、お母さん!! お母さん!!」

卓「言い訳なんか聞きたかねぇんだよ!! 見ろよ、この傷……ああ、見えねぇか?」

卓「そんなら目ん玉に突っ込んで直接見せてやるよぉぉぉおお!!!」ゴオゥ


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 20:00:08.89 ID:QllPLXY30

夏海「兄ちゃん!!!」バッ


ゴッ


卓「!!?」

ドサッ

夏海「う…うぅ……」ダクダク

小鞠「夏海!? あんた、どうして…──」

卓「夏…海……あっ」

夏海「へへっ…兄ちゃん…ウチ…また怪我しちゃって…だから薬草…取って来て…」

クテン

小鞠「夏海!! 夏海!! 死んじゃ駄目だよ!! 夏海!! 夏海~~~!!!」

卓「あ…ぁぁ……」フルフル

卓「うわあああぁぁぁあああああ!!!!!」


───────

──────

─────


夏海「──…んぅ? ここ…は……」

小鞠「夏海!! お母さん、夏海が目を覚ましたよ!!」

雪子「夏海…! アンタって子はホントに無茶して、馬鹿なんだからもう!!」ボロボロ


9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 20:06:01.73 ID:QllPLXY30

夏海「えっと…──あっ、そっか!」

夏海「ウチ、兄ちゃんが偶っ然! 落としたギターに頭ぶっつけちゃったんだっけ?」

夏海「ウチってば、相変わらずお間抜けさんだな~」アハハ

小鞠&雪子「……」

夏海「で、兄ちゃんは?」

夏海「兄ちゃん、大切にしてたギター落としちゃって相当ヘコんでるっしょ?」

夏海「なら、ウチがちょっくら元気付けてやらんとね…──」スッ

小鞠「駄目よ、あんたは怪我人なんだから大人しく寝てなきゃ!」

夏海「え~、こんくらい平気だってー」

夏海「つーか、ここ病院? じゃあ兄ちゃんここには居ないのか……」

雪子「…──お兄ちゃんなら病室の外に居るんだけどねぇ」

夏海「へっ? なら、入って来てもらいなよ」

雪子「小鞠……」

小鞠「……」スタスタ


ガチャ


卓「……」

夏海「おっ、兄ちゃん! 良かった、ほらこっち来て来て!」


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 20:10:33.00 ID:QllPLXY30

卓「……」

夏海「あれ? 返事は? お~~い」

卓「……」

夏海「ありゃりゃ、こりゃ相当落ち込んどるなぁ~」ポリポリ

ツー

夏海「あっ、血」

卓「!」ピクン

ササッ

夏海「ちょっ、兄ちゃん包帯巻くの速っ!!」

夏海「今超人みたいだったよ! さっきから喋らないし、ホントどうしちゃったの?」

卓「……」

小鞠「夏海、お兄ちゃんは…──」

雪子「お兄ちゃんはね、自らの意志でロボトミー手術を受けたんよ」

夏海「ロボットme? 何それ?」

小鞠「私も詳しくは分からないんだけど、簡単に言うと脳の一部を……ね」

小鞠「取っちゃったんだって」

夏海「……………………は?」

夏海「どういうことなの、兄ちゃん? ねぇ、兄ちゃん? …──兄……ちゃん?」

卓「……」


~ 回想終わり ~


13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/21(月) 20:17:44.42 ID:QllPLXY30

夏海「…──と言うことがあり、兄ちゃんは喋らなくなったのでした」

小鞠「はぁ…」

小鞠「いきなり小芝居始めて何話すのかと思えば、くっだらなー」

小鞠「何がロボトミーよ、お兄ちゃん普段から普通に喋ってるじゃない!」

夏海「ちょっ!? 姉ちゃん、ネタばらしすんの早すぎだって~!!」

れんげ「今の話で一体誰が騙されたん?」

蛍「さぁ? そもそもロボトミーって時点で作り話だってこと誰でも分かりますよね」

夏海「う~ん、ロボトミーは古すぎたかー。ここは思い切ってサイボーグにすべきだったか?」

小鞠「ないない、サイボーグなんても~っと有り得ないから!」

小鞠「ていうかアンタ、いつまでお兄ちゃんにくっついてるつもり?」

夏海「へっ? …──あっ!!」バッ

小鞠「夏海ってば、ホントはお兄ちゃんにくっつきたかっただけなんじゃないの~?」クスッ

夏海「ウウウウチに限ってそんなことある訳ないじゃないですか~~!!?」ワタワタ

夏海「すーぐ色恋沙汰に結び付けて、これだから思春期ってやつは……」ヤレヤレ

小鞠「はいはい、散々喋って気が済んだでしょ? もう帰るよ、夏海」スタスタ

夏海「へいへい」

夏海「あっ、兄ちゃんはウチの話どうだった? 結構面白かったっしょ?」ニヤニヤ

卓「」フン

スタスタ


夏海「……………………………」

夏海「…──あー、うん。帰ろっか」





お わ り !


17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/21(月) 20:26:28.49 ID:Mo+e1Zd+0

鬱じゃなくてよかった



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