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P「未来のファッション」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:42:05.01 ID:lYs4KcCz0

※原作は「こぐまレンサ」という漫画の一説を改変しております


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:42:30.64 ID:lYs4KcCz0

P「うー……」

春香「どうしたんですか?プロデューサーさん!」

P「次のライブの衣装が決まらなくてなぁ……」

春香「え!?次のライブはもう2週間後ですよ!?間に合うんですか…」

P「いやー…ウチの社運をかけた大事なライブだしな…ここでガツーンとインパクトのある衣装で勝負したいんだが…」

春香「確かにそうですけど…さすがにまだ決まってないのは…」

P「う~ん…春香たちが最高のコンディションなんだ…なんとか衣装も最高のを選びたくて…スマン…」

春香「あんまりお邪魔しちゃ悪いので、テレビでも見てますね」

P「悪いな春香、せっかくレッスン終わったのに、構ってやれなくて」

春香「いいんですよ!何か困ったことあったら、声かけてくださいね!」

P「ありがとう」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:43:25.52 ID:lYs4KcCz0

春香「テレビ~♪テレビ~♪ あ、そういえばプロデューサーさん!」

P「どうした春香ー?」

春香「前から気になってたんですけど、ウチの事務所って なんでまだVHSのデッキがあるんですか?」

P「あぁ、それか、確かに今の子にはかえって新鮮かもな」

春香「えぇ」

P「社長が今まで録画していた昔のアイドルの歌番組とかが大量にVHSで残っていてな、今さらDVDにするのも面倒らしくて」

P「資料価値も高いし、残してあるんだ」

春香「なるほどー!」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:44:03.24 ID:lYs4KcCz0

春香「!!プロデューサーさん!気分転換に見てみませんか?息抜きにもなりますし、昔の売れっ子アイドルの衣装も、もしかしたら参考になるかもしれませんし!」

P「……そうかもな、ありがとう春香!一緒に見よう」

春香「はい!あ、私 お茶入れてきますね!」

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6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:44:47.01 ID:lYs4KcCz0

春香「再生ですよ!再生!」ポチッ

司会『今週も始まりましたー!歌のベスト72!』

P「うわぁ古いなぁ…」

春香「画質もすんごいですね… これっていつぐらいの番組ですか?」

P「…結構な長寿番組だったからなぁ、年代がわかるアイドルが居れば…」

春香「あ、このアイドル!私でも聞いたことありますよ!」

P「松田聖子か!ならこれは80年代後半だな!」

春香「わぁー もう30年以上前ですかー…」

P「歴史を感じるなぁ 春香、この頃は今みたいに眉毛を細めたり、髪を染めたりなんて無かったんだぞー」

春香「確かにそうですね、出ているアイドルの方々は皆、太眉で黒髪ですね」

P「この松田聖子の影響で、聖子ちゃんカットと呼ばれる髪型が爆発的に流行してな、すごかったんだぞ」

春香「へぇー…そこまで影響を与えるなんてスゴイですね」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:45:27.72 ID:lYs4KcCz0

P「見てみろ客席の女の子を」

春香「わぁー!ほとんど皆真似してますね!」

P「あぁ、今のアイドルでここまで影響力のある人は………ん?」

春香「どうしました?プロデューサーさん」

P「春香、ちょっと巻き戻し」

春香「あ、はい」ポチッ

P「一時停止!!!!」ガタッ

春香「わわっ!急にどうしたんですか!?」

P「なんだこの子…」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:46:21.21 ID:lYs4KcCz0

春香「…うー…急に怒鳴ったと思ったら、客席の女の子に釘付けになっちゃって」プー (ヤキモチ焼いちゃいます)

P「いや、違うんだ春香、この子をよーく見てみろ」

春香「? ふーんだ、キレイな女性ですね」 フーンダ

P「春香、そうじゃない、髪型やファッションを見てみろ」

春香「…………え? これって…」

P「そうだ」


P「ルーズソックスだ」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:46:55.66 ID:lYs4KcCz0

春香「あ、私が子供の頃に女子高生の間で流行ったっていう」

春香「へぇー、この頃から流行ってたんですねー 歴史を感じm P「違う春香!」

P「ルーズソックスが流行りだしたのは、90年代の後半だ」

春香「………え?」

P「他にも見てみろ、よーく見てみろ 眉毛は細く、髪型は茶髪にロングのストレート、真っ赤な口紅もつけてない…」

春香「メイクも今に近いですね…」

P「なんなんだこの子…」

春香「そんなに驚くことですか…?」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:47:38.85 ID:lYs4KcCz0

P「これが驚かずにいられるか、周りが80年代のファッションなのに、出演している売れっ子アイドルですらそうなのに、この子一人だけ、90年代のファッションなんだ」

春香「確かに、よーく見てみればかなり浮いてますね」

P「この子一人だけ、10年、いや15年先の流行を先取りしてるんだ…」

春香「うわぁ」

P「そうだ!」ドタバタドタバタ ケータイ取り出しポパピプペ

春香「どうしたんですか!?」

P「ちょっと電話してくる!」

春香「???」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:48:37.51 ID:lYs4KcCz0

---数十分後

P「はい、はい、ありがとうございます!」ピッ 「やったぞ春香!」

春香「???」

P「社長に頼んで、テレビ局に色々調べてもらうんだ!」

春香「は、はぁ」

P「この子がもし、本当に15年後の流行を感じ取れるんなら、次のライブの衣装を頼めばいいんだ!!!」

春香「なるほど!!!」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:49:16.16 ID:lYs4KcCz0

P「番組閲覧に応募してくるんなら、きっとデータを残してるはず!個人情報だが、そこは社長のコネでなんとかしてもらう!」

春香「つまり、私たちのライブ衣装は…」

P「あぁ!うまくいけば、未来の流行ファッションだ!人気と話題爆発間違いない!」

春香「わっほい!やりましたね!」

P「お願いだ…データよ残っていてくれ…」 プルルルルル

P「きたー!」 ドタバタドタバタ


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:50:42.43 ID:lYs4KcCz0

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P「うっひょーーーー」ドタバタ

春香「戻ってきたと思ったら、急にパソコンに向かってどうしたんですか?」

P「取材できる事になったんだ!あの子に!ビデオに写っていたあの子に!」

春香「え!?もうですか!?」

P「あぁ、テレビ局の中でも有名人だったらしい!」

春香「アイドルだったんですかね」

P「いや、違う 業界の人の中でも、『あの子が番組閲覧に来た番組は、必ずヒット番組になる!』という感じだったらしい」

春香「それって」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:51:28.19 ID:lYs4KcCz0

P「あぁ、ファッションだけじゃない、テレビ番組にも先見の明があったらしい!」

春香「ホントですか」

P「過去に吉澤さんも取材した事があるらしく、そのデータを送ってもらってるんだ!」

春香「やりましたね!」

P「そのツテで 『現在の流行』という名目で取材も申し込めたんだよ!」

春香「わくわく その吉澤さんの取材記事も見てみましょう!」

P「モチロン!」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:52:13.66 ID:lYs4KcCz0

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-記事閲覧後-

P「……本物だ…」

春香「私にはサッパリ…」

P「…なんだこの子」

春香「どうすごいんですか?」

P「…グーグル・ヤフーの筆頭株主、日本Amamizonの取締役、リサイクルブーム・エコブームの火付け役、10年以上前から脱原発運動、ケータイにカメラをつけたのもこの人だ…」

春香「 」

P「…もうこの人が時代の先取りといってもいいくらいだ…」

春香「……すごいですね」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:53:17.26 ID:lYs4KcCz0

P「あぁ、この人は予見していたんだ」

P「インターネット社会、大災害、不況による中古売買が主流になること、物流の発達により通販が主流になること…」

春香「……」

P「…恐ろしいよ…ファッションだけじゃない、この人は未来の事がわかってるんだ…」

春香「……取材はいつですか?」

P「忙しい人らしくてね、まぁそりゃそうだ… 明日近くに来るらしく、10分だけ時間をもらえた」

P「トップアイドルどころじゃない、春香を時の人にだってできるかも…」

春香「なんだか恐ろしくなってきました」

P「俺もだよ、震えてきた…明日、事務所に待ち合わせな」

春香「はい」

P「この人、名前は『日高舞』というらしい」

(※実際のアイマスの日高舞とは関連がありません。スゴイ人、という事で名前だけ借りました)


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:53:55.96 ID:lYs4KcCz0

----翌日

P「春香!遅いぞ走れ!遅刻だ!なんであんなに転ぶんだ…」

春香「うぅ…ゴメンナサイ…緊張しちゃって…」

P「あぁ…もう、未来の人の感覚が、今より遅刻に厳しい決まりだったらどうするんだ!」

春香「うわぁーん…」

P「もうすぐ待ち合わせの駅だ!…といっても時間ギリギリだけど」

春香「あ!プロデューサーさん!街頭テレビ見て下さい!」

P「んん?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:54:37.00 ID:lYs4KcCz0

街頭テレビ『先ほど、総理が過激派により銃撃される事件が起きました』

春香「総理が銃撃で撃たれたそうですよ…」

街頭テレビ『これにより、総理とSP数名が即死』

P「今の総理に興味は無い!10年先の総理なら、すぐに営業をかけるさ!」

街頭テレビ『犯行は、憲法改正を阻止したい組織によると思われます』

P「着いたぞ!待ち合わせの場所に!」

春香「時間ギリギリですね…ゴメンナサイ」

P「どこにいる!?怒って帰ってしまったか…」

春香「…ホントにゴメンナサイ…」






???「あなたたち?私を取材したいという人達は」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:55:23.80 ID:lYs4KcCz0

P「!!!  日高さん…ですね」


日高「コンニチワ」


P「…え……?」


そこに現れた、日高さんに、俺と春香は


落胆した


日高「ゴメンナサイね、忙しくって、時間を取れず」

P「は、はぁ」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:56:15.23 ID:lYs4KcCz0

期待と不安でここまで来たのに、日高さんは

いたって普通のファッションだったのだ


いや、確かにオシャレだ スタイリッシュな上下黒のスーツ

しかし、ちょっと街を探せば、これくらいの人は沢山いる

流行の最先端どころか、ファッション誌の表紙にもなれない そんな格好だ


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:57:18.61 ID:lYs4KcCz0

日高「私のファッションを取材したいんだってね」


彼女の先見性は失われてしまったのだ

俺と春香は、体裁だけ取り繕い、生返事だけ返していた

日高「10年くらい前ね、もう私の中でファッションは行き着いてしまったの」

俺は「帰ってすぐに衣装を考案しないとな」などと考えながら適当に返事をした

日高「外見ではなく、アクセサリーにこだわる事にしたのよね」

何を言っている、時計は実用性の高そうなものだし、イヤリングもピアスもつけていない、ただのキャリアウーマンにしか見えない


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 03:57:58.00 ID:lYs4KcCz0

そう言うと、彼女はスーツのボタンを外した


日高「今は無理だけど、とりあえずレプリカを身につけることにしたの」


街頭テレビ『日本でもこういった銃撃事件が起こるという事は、もはや日本は治安の面で優れているとは言えないでしょう…』

街頭テレビ『これから日本はどうなっていくのでしょうか…』


日高「本 当 は 本 物 が 欲 し い ん だ け ど な ぁ ー」


上着を脱いだ彼女は 拳銃2丁と手榴弾を2つ、防弾チョッキを身に着けていた 




俺と春香は、怖くなって…手をつなぎながら事務所に帰り、社長に次のライブの警備強化を申請した




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/06(水) 04:00:35.53 ID:lYs4KcCz0

くぅー疲

元ネタは ロクニシコージ著:こぐまレンサ 俺の拙い文章より、はるかに面白い原作なので
気が向いたらブッコフ行ってくれ

あばよ



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