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水嶋咲「フェイバリットに踊らせて」

2017/12/31 14:04 | SideM | コメント(0)
1: ◆5GUM9BxqUE 2017/11/30(木) 20:19:45.70 ID:RDqcPwHY0

水嶋咲のssって中々無いですよね、
というわけで独自考察200%の水嶋咲ssを執筆します。

ニコ○○大百科見ながらの執筆なので、
間違っている点が多々あるかもしれません。

意図的にやってるのは咲ちゃんだけなのでご了承ください。


2: ◆5GUM9BxqUE 2017/11/30(木) 20:28:57.12 ID:RDqcPwHY0

 お母さんは何を思って俺に『咲』なんて名前を付けたんだろう。

 いや、答えは知っている。

 お母さんは女の子が欲しかったのだ。

 別にそれは悪いことじゃないと思う。

 でも、生まれて来たのは男の子だった。

 それなら、何故名前を考え直さなかったのだろうか。

 異性に間違われる名前なら、裁判所に届ければ変えることが出来るケースがあることは知っている。

 でも、俺は母親から与えられた名前に思い入れがあった。

 こんな名前だったからこそ、俺は『男らしくありたい』と思ったのかもしれない。

 名前を変えないなら、行動で男であることを示したかった。


3: ◆5GUM9BxqUE 2017/11/30(木) 20:34:36.99 ID:RDqcPwHY0

 でも、今の俺は『女装して自分らしさを表現する水嶋咲』なのだ。

 切欠は些細なことだった。

 荘一郎に救いを求めたがバッサリ切られ、始めたメイド姿が好評だったのだ。

 それで終わったら良かったものの、気が付いたらアイドルをやっていた。

 それでも、俺は『水嶋咲』を演じ続けた。

 それが俺を応援してくれるみんなのためなのだから。


6: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/02(土) 21:10:14.18 ID:PaChD1Hr0

水嶋咲「ねえ、神谷」

神谷幸広「どうしたんだ、わざわざ『咲ちゃん』の口調で」

水嶋咲「新曲の歌詞、どう思うか聞きたいだけだからさ」

神谷幸広「うん、まあ『咲ちゃん』らしいんじゃないか?というか、君はそれでいいのか?」

水嶋咲「それが『水嶋咲』のイメージなんだし、『あたし』が文句いうことじゃないわ」

 それに、俺は思う。お気に入りを身につけて好きな自分になれる、という前向きさは嫌いじゃない。

 俺のキャラではないが、それでも誰かがそれで前を向けるならいいんじゃないかと思う。

神谷幸広「とはいえオトナなワンピースとか、いっちゃあなんだけど想像できないな」

水嶋咲「『あたし』なら普通に着こなせると思うけどね」

神谷幸広「君の口からそんな言葉が出るなんてな」

水嶋咲「失敬ね。どんな衣装であっても、着こなすだけよ」


7: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/02(土) 21:21:02.95 ID:PaChD1Hr0

 しかし、咲には分からないことがあった。それを彼はアスランに相談していた。

水嶋咲「アスラン、この歌詞で一つだけ分からないところがあるんだ」

アスラン「それを我に聞くか?」

水嶋咲「そうなんだけど、こういうのはアスランの方が相談しやすい」

アスラン「そうか、何時でも我が英知を頼るがいい」

水嶋咲「じゃあ単刀直入に聞こうか。ラストノートって何だ?」

アスラン「……香水に関する用語ではないか?」

水嶋咲「何でアスランがそんなことを」

アスラン「我はこのカフェの店員だ。故に、会話はそれなりに聞いている」

水嶋咲「香水に関する用語か。なら電子辞書に載ってるか?」

ラストノート(last note)は、(香水を)つけた後、2時間経過後~半日程度の香り。
ミドルノートの次の香り。香る時間が一番長いため、つけた人のイメージを作る香りと呼ばれる。

水嶋咲「なるほど、分からん」


10: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/03(日) 22:23:47.01 ID:gi4e9sDU0

P「どうしたの、咲?」

水嶋咲「いや、この『ラストノート』っての。意味は分かったんだがどう伝えればいいか分からん」

P「確かに君は自発的に女装することはあっても、積極的に女装するタイプではないからね」

水嶋咲「『レディライク』みたいに、感性で歌うしかないのか?」

P「ラストノートは香る時間が一番長い香りなんだ。つけた人のイメージを作る」

水嶋咲「辞書に載ってはいたけど、人にそういわれると重いな……」

P「誰もが君を『咲ちゃん』だと思っている。そういう意味では君の『存在』だといってもいい」

水嶋咲「ひょっとしたら、どこかの俺は根っこの部分から『咲ちゃん』なのかもしれないけどな」

P「……?」

水嶋咲「『咲ちゃん』が演技であれ本心であれ、伝えなければいけないことは一つだ」

P「よく分からないけど、いいたいことは分かるよ」

水嶋咲「自分らしいコーディネート。それが一番自分を輝かせるってことなんだろ、プロデューサー?」


11: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/03(日) 22:37:06.49 ID:gi4e9sDU0

P「本当の自分を隠して埋もれてる『だけ』じゃ説得力もキュンともしない、からな」

水嶋咲「俺はそれだけじゃあない。例え本当の自分を隠して埋もれていても、誰かを照らす光になる」

 そういって、俺はこう続ける。

水嶋咲「俺は『水嶋咲』だ。それ以上にも以下にもなれない」

P「ともかく、答えを見つけられたならいい」

水嶋咲「ああ。後はただ、歌うだけだ」


16: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/10(日) 23:36:29.47 ID:rjItgaJZ0

315プロ近くのカフェ

水嶋咲「とはいったものの、気分を切り替えないとな……」

店員「……?」

水嶋咲「男がパフェに来るのがそんな珍しいか?」

店員「あ、いえ」

 ちなみに、咲はリフレッシュのためメイクを落とし服も着替えていた。

水嶋咲「まあ、最近スイーツ男子なんて言葉もあるしな。ジェラート一つ」

店員「ジェラート一つですね。かしこまりました」

 そして時間が経ち

水嶋咲「薄いピンクがかかったジェラートか……」

店員「どうしました?」

水嶋咲「いや、独り言だ」

店員「は、はあ。分かりました」

 そういって店員は去って行った。


19: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/17(日) 22:34:36.70 ID:X99HAUua0

水嶋咲「そういやさ、荘一郎」

 咲は荘一郎に話を持ち掛けていた。

東雲荘一郎「どうしました?」

水嶋咲「女装には一ミリグラムも興味ないといっていたが、俺の歌はどう思う?」

東雲荘一郎「いいんじゃないか?何やかんやで、自分らしく生きたい人は多いし」

 そんな荘一郎の言葉に、咲はこう返す。

水嶋咲「興味の有無とは別、ってことか」

東雲荘一郎「あの時のことを恨んでいるんですか?」

水嶋咲「昔のことをネチネチいうのは男らしくないし、恨んではいない」

東雲荘一郎「そうですか」

 それに、と咲は続ける。

水嶋咲「荘一郎は顔立ちこそ温和だが、あんま女装が似合いそうにはない」


25: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/30(土) 09:13:47.15 ID:0yXd6xN50

水嶋咲「ロール、ケーキできたよ!」

卯月巻緒「俺には何も聞かないんですか?」

 卯月の疑問に咲は答える。

水嶋咲「お前のことは仲間として信頼している。だが、あまり君は深いことは考えないタイプだからな」

卯月巻緒「ケーキに目がないからそう思うんですか?」

水嶋咲「正直、卯月の方が女装似合うんじゃないか?」

 そんな咲に卯月は返す。

卯月巻緒「咲、君は俺に女装して欲しいんですか?」

水嶋咲「俺が強要するタイプじゃないことくらい分かってるだろう」

 そして咲はこう続ける。

水嶋咲「見てみたいかどうか、といわれると見てみたいけどな」

卯月巻緒「見てみたい、とは思ってたんですね」

水嶋咲「出逢ってくれた仲間と織り成す最高のティータイム、か」

 そう呟く咲に卯月は問い質す。

卯月巻緒「どうかしたんですか?」

水嶋咲「俺はお前たちに出会えて良かったし、315プロでも色んな人に出会えた」

卯月巻緒「咲……」

水嶋咲「お忍ばないあたし流のステージ……なんてな。俺はああして歌っているけど、出会いがあったからそれは悪くなかったと思う」

 そうして、咲はこう続ける。

水嶋咲「だから、いつでもフェイバリットに踊らせて欲しい。せめて君達の前では、な」

水嶋咲「フェイバリットに踊らせて」完


26: ◆5GUM9BxqUE 2017/12/30(土) 09:16:44.61 ID:0yXd6xN50

何とか完走しました。

本編の水嶋咲がこんな性格である可能性は99.99%無いでしょうが、
こんな解釈もありじゃないかなと思って書き上げました。
皆さんも、もっと水嶋咲のSSを書いてみたらどうでしょうか?



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