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凛「先輩アイドルと全力勝負」


1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:13:20.35 ID:D++/XDCD0

――――――



凛「―――と……いうわけなんです……」


真「ああ……確かにそれは……ちょっと……やりすぎたかもね……」

凛「ですよね……。はあ……」


真「めずらしいね。凛まで一緒になって、プロデューサーに攻撃なんて」

凛「……なんでだろ……最近、疲れてて……関係ないか……かっとなって……うーん……。わからないです」

真「あはは……。でもそういう話をしてくるってことは、凛も悪いって思ってるんだろ? そして仲直りしたいと」

凛「はい……お互いなんとなく、よそよそしい感じになっちゃったし」

真「んー、そうだなー……。まあ、謝るしかないかな」

凛「ですよね……」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:14:12.10 ID:D++/XDCD0

真「でも、それ以外にもなにか欲しいかな。ただ謝っただけじゃあ、プロデューサー、まだ凛が怒ってるって思うかも……。プレゼントでもしてあげるとか、どうかな?」

凛「プレゼント……ですか」

真「うん。なににするか、とかは自分で考えてみた方がいいかもね。まあ、他の人に相談してみてからでもいいし。」

凛「なるほど……プレゼント……。わかりました。ありがとうございます、真さん」

真「へへっ。気にしなくていいよ」


真「じゃあ……あとはレッスンで思いっきり体を動かして、悩みごとは吹き飛ばしちゃおう! 頭もすっきりして、いいアイデアが浮かぶかもしれないしね!」

凛「……はい! そうですね」

真「今度の新曲はダンスが激しいからね! しっかり練習しよう、凛!」

凛「がんばります!」



凛(よし……がんばる……ダンスレッスンも……プロデューサーのことも……!)


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:14:58.77 ID:D++/XDCD0

――――――



真「……大丈夫? 凛……」

凛「……だ……大丈夫……です……ちょっと……つ……疲れた……だけ……」フラフラ

真「ちょっとどころじゃないよ……。ごめん凛。ちょっと飛ばし過ぎたね。僕も久しぶりにマスタートレーナーさんのレッスンだったから、テンションあがっちゃって……」

凛「気にしないで……ください……はあ……はあ……」

凛「……でも……なんだかすっきりしましたし……冷静に考えることができました……ありがとうございます」

真「本当?」

凛「はい……。今度プロデューサーにあったら、素直に謝ろうと思います」

真「そうそう。素直になった方がいいって―――」


ガチャ


雪歩「おつかれさまですー」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:17:25.87 ID:D++/XDCD0

真「あ、雪歩」

凛「おつかれさまです。雪歩さん」

雪歩「あ、真ちゃん。凛ちゃんも……大丈夫? 凛ちゃん顔色が……」

凛「……ちょっと、疲れただけです」

真「はは……」

雪歩「?」



雪歩「プロデューサーに、お詫びのプレゼント?」

凛「はい。何がいいか迷ってるところで……」

真「雪歩だったら何を送る?」

雪歩「私は……そうだなあ……。やっぱりお茶、かな。私が煎れたお茶、プロデューサーいつも喜んで飲んでくれるし。えへへ……」

真「雪歩らしいね。得意分野でもあるし。凛もそういう方向でいったらどうかな? 何か得意なものとか……」

雪歩「前に凛ちゃんが煎れてくれたお茶、すごくおいしかったよ?」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:18:26.19 ID:D++/XDCD0

真「え、凛もお茶詳しいの?」

凛「詳しいってほどじゃないです。前に雪歩さんにお茶の煎れ方を教えてもらったので」

雪歩「凛ちゃんすごいんだよ。独学って言ってたけど、私が教えることはほとんど無くて……たくさん勉強してきたんだなって」

凛「はい、とにかく……最低限は知っておこうと思って」

真「やるなあ。そういえば春香にもクッキーの作り方、習ってなかった?」

凛「はい。春香さんのクッキー、真似してみたくて」

雪歩「へえ……」

真「大変だ雪歩……みんなの知識と技術を吸収して、パーフェクトな女子が完成するよ……」

雪歩「おそろしいね……私たち、とんでもない女子力の持ち主の先輩なんだね……」

凛「や、やめてください!」

真「あはは。冗談だよ」

雪歩「ごめんね凛ちゃん」


凛「もう……。私はまだまだ先輩たちにはかないません。もっと勉強することもありますから」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:20:34.74 ID:D++/XDCD0

真「ごめんごめん。……あ。で、何の話だっけ?」

雪歩「プレゼントだよ。真ちゃん」

真「ああ、そうだった。……うーん……でもなあ……悩みすぎだと思うけどなあ……」

雪歩「んー……。あ、そうだ!」


凛「?」


雪歩「私と真ちゃんで、それとなく聞いてみたらどうかな。今、欲しいものはないか、とか……」

真「いいね雪歩! それでいこう!」

凛「えっ……いいんですか?」

真「もちろん。まかせておいてよ」

雪歩「まっててね? 凛ちゃん」


バタン


凛「あ……いっちゃった」

凛「……」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:23:23.41 ID:D++/XDCD0

凛(先輩たちを巻き込んで……なんだか大事になっちゃったな)


凛(今度は先輩たちにもお礼しないと……申しわけない)



(そこまで気をつかわなくともよいのです。先に立つ者は、後を歩く者たちを、正しく導かなければならないのですから)



凛(でも……)



(少なくとも、わたくしは迷惑と感じたことはありませんよ?)



凛(貴音さん……)



凛(……ん?)


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:25:46.18 ID:D++/XDCD0

凛「……」


貴音「……」ジー



凛「……うわっ!? た、貴音さんいつのまに!?」

貴音「おや。驚かしてしまったようですね。失礼いたしました」

凛「だ……大丈夫……ですけど……貴音さん、さっき頭の中に……」

貴音「……?」キョトン

凛「……いえ。なんでもないです」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:29:29.60 ID:D++/XDCD0

――――――



貴音「……あの方とは、仲直りできたのですか?」

凛「いえ……」

貴音「謝罪はしたのですか?」

凛「……それもまだ」

貴音「……凛もなかなか、素直になれない性格のようですね」

凛「う……」

貴音「いえ、気にせずともよいのです。それはけして短所などではありません。むしろ長所。凛の持つ魅力なのです」

凛「み、魅力って……それは言いすぎです」

貴音「言いすぎなものですか。好いた相手に強く当たってしまう。しかし内に秘めているものは、素直になりたい乙女の恋心。その思い悩む姿は、充分に魅力的と言えるでしょう」

凛「……そうでしょうか……」

貴音「ええ」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:31:47.91 ID:D++/XDCD0

凛「……」

凛「……って、好いた相手っ!? ち、違います! プロデューサーはそんなのじゃなくて!」

貴音「はて。わたくしは例え話をしただけですが。凛とプロデューサーなどとは一言も言っておりませんよ?」


凛「」


貴音「凛もまだまだ精進がたまりませんね。ふふっ」

凛「うう……」


貴音「……おや? 戻ってきたようですよ?」


真「ただいまー。……あれ、貴音?」

雪歩「四条さんも、凛ちゃんにアドバイスを?」

貴音「ええ。凛の、切ない心の内を知りたいと思いまして」

凛「貴音さん!? そんな話してない!!」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:34:42.85 ID:D++/XDCD0

真「……へえー。なんだか面白そうな話、してたんだね?」

雪歩「気になるなあ……。私も混ぜてもらっていいですか?」

貴音「ええ、もちろんですよ。わたくしたち三人で、凛の力になってあげようではありませんか」


凛「み……みなさん目がこわいです……」


雪歩「大丈夫……なにもこわいことなんてないよ」

真「ちょーっと、くわしい話が聞きたいなーってだけさ」

貴音「さあ。観念するのです、凛」


凛「う……うう……」


凛(さ……逆らえない……この三人には……特に、貴音さん……うう……)



「んー……うるさいの……」ムクッ


「「「え」」」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:36:50.71 ID:D++/XDCD0

凛「!? み、美希さん、いつの間に……」


美希「ずっといたよ? あふぅ……」


雪歩「気づかなかった……」

真「毛布だと思ってた……」

貴音「やりますね、美希」


美希「んー……」キョロキョロ


美希「……何の話してたの? 凛も一緒なんてめずらしいね」

凛「あ……今ちょっと相談を―――」

真「いやっ! 今度カラオケでも行こうかなーって話! ね、雪歩っ!?」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:40:23.72 ID:D++/XDCD0

雪歩「う、うんっ! そうなんだっ! 凛ちゃんとはなかなか遊ぶ機会がなかったし! ですよね、四条さんっ!?」

貴音「……はて。そのような話は―――」

「「ねっ!?」」

貴音「えっ、ええ。そういえばそんな気も……」

凛「?」


美希「……」ジー



美希「……あやしい」



「「!?」」


美希「なんか隠してるでしょ。本当は? なんの話してたの?」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:42:53.36 ID:D++/XDCD0

真「い、いや隠してなんて……」

凛「相談していただけですよ?」

雪歩「り、凛ちゃん!?」


美希「……相談?」


凛「はい」


美希「何の相談してたの?」


真「いや、それは―――」

凛「あ、そうですね。美希さんの意見も聞きたいですし……。ちょっとプロデューサーにプレゼントがしたくて……なにがいいかな、と」


真「あー……」

雪歩「言っちゃった……」


美希「……ハニーに……プレゼント……?」


凛「はい。この前、その……ちょっと迷惑をかけてしまったので……謝る意味も込めて……」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:46:06.41 ID:D++/XDCD0

美希「へえ……そうなんだ」


真「あ、あの、美希? 凛はその、美希のことを出し抜こうとしてるわけじゃなくてね?」

雪歩「お、落ち着いて! 落ち着いてね美希ちゃんっ!?」

貴音「……落ち着くのは自分たちの方だと思うのですが」


美希「……」ジー


凛「……?」



美希「……わかったの。私も協力するね?」


凛「本当ですか? ありがとうございます!」

美希「かわいい後輩の頼みなの! 美希センパイにおまかせっ! あはっ☆」

凛「ふふ。頼りにしてますね」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:47:15.04 ID:D++/XDCD0

雪歩「……あれ?」

真「おかしいな……血をみる流れだと思ったのに……」

貴音「……何事かと思いましたが……雪歩と真が、美希のことをどう思っているのか、よくわかりました」

真「い、いやー……。あはは……」

雪歩「ううー、美希ちゃんにすごく失礼なことを……」

貴音「後輩が出来て、いちばん喜んでいたのは美希ではありませんか。あれだけいつも凛を可愛がっているのです。この程度で態度が変わってしまうとは思いませんが」

真「そうみたいだね……」

雪歩「私たち、あとで美希ちゃんに謝らないとね……」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:49:09.05 ID:D++/XDCD0

美希「それで、今の所はどんな感じ?」

凛「あ、そうでした。さっき真さんと雪歩さんが……」

真「ああ、そうだね。ボクと雪歩で、プロデューサーに何か欲しいものはないか聞いてきた……んだけど……」

雪歩「その……あんまり参考にならないかも……」

凛「? どういうことですか?」

雪歩「えっとね……プロデューサー、今は……その……」



雪歩「……あ、愛が……欲しいって」



凛「……え?」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:52:13.84 ID:D++/XDCD0

真「……こう、遠い目をしながらさ……。ああ。愛が欲しいなあ。……って……」

貴音「……なんと」

美希「それは……重症なの……。いったいなにがあったの?」



凛「……」



凛(本当にごめんなさい……)


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:56:05.97 ID:D++/XDCD0

――――――



真「……そんな感じで、聞きだすことはできたけど、いいアドバイスにはならないかな」

凛「愛……ですよね……。うーん……」

貴音「愛……。ならばやはり、凛の愛情を見せつけるべきではないでしょうか」

凛「見せつける……でも、どうやって?」


貴音「決まっています。……愛とは暖かく、ぬくもりに満ちたもの。ぬくもりというのなら……凛の愛に満ちた、暖かい抱擁を」


凛「な―――」


真「だめだよ!!」

雪歩「だめですぅ!!」

美希「それはだめなの!!」


貴音「……そうですか」

凛「……」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 22:58:36.03 ID:D++/XDCD0

真「ああ、びっくりした……」


真「でも、他の案ってなると……」

雪歩「やっぱり、深く考えないほうがいいんじゃないかな」

凛「そう、かもしれませんね……」


美希「……」


凛「んー……」


美希「……案ならあるよ?」


凛「えっ!?」

雪歩「本当に!?」

美希「本当というか……さっきは貴音の案に驚かされちゃって、言うタイミングを逃しちゃったけど……そんなに深く考えなくても、ちょうどいいプレゼントがあるの」

貴音「ほう……さすがですね、美希」

凛「なんですか? それって」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 23:05:09.14 ID:D++/XDCD0

美希「んー……もしかしてみんな、今月のイベント。忘れてない?」


凛「……千早さんの誕生日ですか?」


美希「……凛は先輩思いだね……。それも大事だけど……十四日のこと」


凛「十四日……あ」

真「あ」

雪歩「あ」


美希「……忘れてたんだ」


凛「……やっぱり難しく考えてちゃだめでした」

真「なんだか迷走しまくってたね」

雪歩「で、でも結果的にはよかったよ、結論もでたんだし!」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 23:07:18.43 ID:D++/XDCD0

――――――



凛「……ありがとうございました。みなさん。十四日は、素直になって話そうと思います」

雪歩「がんばってね、凛ちゃん!」

真「結果報告も待ってるから」

美希「なにかあったら、またミキにまかせてねっ! あっ、でもハニーとあんまりベタベタしちゃだめだよ! それはゆずれないの!」

真「やっぱりダメなんじゃないか……」

美希「アドバイスはするけど、勝負は別! せーせーどーどーだよ!」

雪歩「……だって。凛ちゃん」


凛「そっ、そもそも、ベタベタなんてしませんからっ!!」




凛(……よし。十四日だ)

凛(そもそも許してくれるかわからないし……不安もあるけど……がんばる!)


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 23:08:07.99 ID:D++/XDCD0

貴音「……凛」


凛「……えっ? あ、はい。なんですか?」

貴音「……その日には、わたくしにもいただけませんか?」

凛「い、いいですよ」

貴音「まことですか? ……期待したいます。ふふっ」


凛「……あはは……」




凛(……あ。また勝負してないや……)



 おわり


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/07(木) 23:09:24.91 ID:D++/XDCD0

おわりです

ありがとうございました



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