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伊織「今日は私の誕生日よ、シャルル」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:27:18.89 ID:pTrS1R0l0

今日は私の十三回目の誕生日

でも今日この広い家にいるのは、私と執事、メイドだけ
家族はみんな仕事で帰りが遅いらしい

私の誕生日は五月五日のこどもの日だからいつも学校が休みだ
学校に行けば話す程度の友達はいるが、
休日に遊ぶほどの友達はいない

だからお誕生日会を開くこともなく
シャルルと私の二人ぼっち

さみしくなんかない

小さいころからシャルルといつも二人で過ごしてきた


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:28:32.15 ID:pTrS1R0l0

伊織「ねぇ、シャルル」

伊織「私今日お誕生日なのよ」

伊織「だからね、今日とっておきのおしゃれをしているの」

伊織「似合ってるかしら?」

シャルルの目を見ると似合ってるって言ってくれた

やさしいシャルルは私の一番の話し相手
なんでも聞いてくれてなんでも話せる相手


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:29:33.07 ID:pTrS1R0l0

伊織「お腹空いたわね」

伊織「なにか食べましょうか」

自分の部屋から出て、キッチンへと向かった
まだ夕飯の時間には早いのでシェフは来ていない

仕方なく一人で料理をすることにした

棚をゴソゴソ探すとホットケーキミックスが出てきた

伊織「これにしましょうか」

シャルルも、うんと言ってくれた

私の料理経験は学校での調理実習くらいだ
でもこの私にかかればホットケーキを作るのくらいわけないわ

そう思い作り始めた


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:30:23.84 ID:pTrS1R0l0

作ってみると意外に難しい
粉は飛び散るし、卵を割っても殻が入ってしまう
かきまぜるのにも一苦労だった

それでもなんとか生地は完成して、後は焼くだけだ

フライパンも収納棚からガチャガチャとなんとか出すことができた

フライパンを熱して、生地を入れる
しばらくすると煙が出てきた

伊織「ど、どうしよう!?」

とりあえずフライ返しでひっくり返した
返すと表面は真っ黒に焦げていて
とても食べられそうになかった


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:32:53.39 ID:pTrS1R0l0

伊織「シャルル、これ食べられるかな?」

とりあえず私はシャルルに聞いてみた

伊織「そうよね、もったいないわよね…」

片面が真っ黒になってしまったホットケーキをお皿に移し
ダイニングのテーブルに運ぶ

伊織「いただきます」

恐る恐る食べてみる

伊織「やっぱりおいしくないわよ…」

シャルルにも一口あげてみた

伊織「でしょ、全然美味しくないのよ」

でも残すとシャルルに怒られるので我慢して全部食べることにした
いままで食べた中で一番おいしくないホットケーキだった


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:33:13.25 ID:pTrS1R0l0

今は午後の三時
私の誕生日もあと九時間
たぶんこのまま夜ごはんを食べてお風呂に入って寝て終わり
いつも通りにすぎていくんだろうな

そんなこと考えながら
メイドが持ってきてくれたおやつをシャルルと二人で食べていた

伊織「シャルルはずっとそばにいてくれるもんね」

うん、シャルルがそう返事をしてくれる

伊織「ありがと、うれしいわ」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:33:35.16 ID:pTrS1R0l0

予想通り夕飯にも家族はまだ帰ってこなかった

まだシャルルと二人ぼっちの誕生日

お風呂に入って寝る前
あんまりにも静かだったから私はテレビをつけると
よくある音楽番組がやっていて
音楽番組の司会者が
ある人気アイドルグループを紹介しいるところだった

紹介が終わり、アイドル達のステージが始まる

伊織「アイドルね…、私の方が可愛いじゃない」

伊織「ねっ?シャルル」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:34:22.48 ID:pTrS1R0l0

音楽に合わせて踊っているアイドルたちは
可愛くて、かっこよくて、綺麗でずっと見ていたいくらいだった

伊織「すごい…」

ついつい口から洩れてしまう言葉

私は彼女たちのステージから目が離せなかった

気がつけばあっという間に彼女たちのステージが終わってしまった

伊織「私の方がかわいいかな?」

シャルルに聞いてみる
するとシャルルは返事をしてくれなかった

伊織「聞いてる?シャルル」

寝てしまったのかな?
もういいわよ、シャルルまで…


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:35:57.55 ID:pTrS1R0l0

気がつくと一人ぼっちの誕生日になってしまった

伊織「いいなぁ、アイドル…」

彼女たちのステージが頭から離れない

伊織「私もあんな風になれるかな?」

大丈夫だよ

シャルルがそう返事をしてくれた

伊織「にひひっ、そうよね」

伊織「今日から私はスーパーアイドル伊織ちゃんよ」

いつも通りに終わると思っていた誕生日だけど
大切なものが見つかった日になった


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/05(土) 23:37:50.91 ID:pTrS1R0l0

一年後の誕生日
今日は私の所属している事務所にいた

事務所のみんながお祝いしてくれる誕生日

みんなと一緒に、にぎやかで一年前とは全然違う
ただ一つを除いては、

ねっ、シャルル


にひひっ


終わり





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