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野崎「ドーブル、今日はここにベタを頼む」

1: 350 ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:41:13.11 ID:+6JDisEtO

ドーブル「……」ベタベタ

野崎「ああそこだ、ありがとう」

野崎「……それと後はここに花も頼む」

ドーブル「……」スラスラ

野崎「ありがとう、助かる」

うちのドーブルはベタ、花、背景、トーンの四つの技を覚えている。

今の俺には必要不可欠の相棒だ。


2: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:42:01.71 ID:+6JDisEtO

佐倉「お邪魔しまーす!」

野崎「! そうだ、今日は佐倉が来るんだった」

野崎「お前がベタをやらなくてもよかったな」

ドーブル「……」コクリ

佐倉「ドーブルもこんにちは!!」

ドーブル「……」ペコリ

野崎「じゃあ佐倉、今日もベタを頼む」

佐倉「うん! 任せて!!」


3: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:42:34.00 ID:+6JDisEtO

佐倉「……」ベタベタ

ドーブル「……」ヌリヌリ

佐倉「野崎くん! 終わったよ!!」

野崎「じゃあ次はこことここにベタを頼む」

佐倉「分かった!!」

ドーブル「……」ピタッ

野崎「! ドーブルも終わったのか」

野崎「じゃあ次は……ここに背景を……後ここにもトーンを」

野崎「そうだ、もう一箇所だけ花を描く所があるんだった。 ここも頼む」

ドーブル「……」コクリ……


4: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:43:07.59 ID:+6JDisEtO

佐倉「す、凄いねドーブル……全部やるんだ」

野崎「ああ、何でもできるからな」

佐倉「……」

佐倉(何でもできる……か)

野崎「佐倉……? どうした、具合でも悪いのか?」

佐倉「……!! ううん、なんでもないよ!!」

野崎「……と、すまない。 トイレに行く」

佐倉「う、うん! 行ってらっしゃい!!」

バタン!!

佐倉「……」


5: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:43:34.58 ID:+6JDisEtO

ドーブル「……」ヌリヌリ

佐倉「ドーブルは凄いね……なんでもできちゃうんだから」

佐倉「それに比べて私は……ベタしかできないや」

ドーブル「……」

野崎「……と、すまない。 作業を再開しようか」

佐倉「! う、うん!!」


6: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:44:03.94 ID:+6JDisEtO

別の日

御子柴「ふぁ~あ……ギャルゲーやりすぎた」

佐倉「……」スタスタ

御子柴「! はよーっす佐倉」

佐倉「! みこりん……」

御子柴「……」

御子柴(こいつ最近元気ねぇな……)

御子柴(そうだ……野崎がドーブルを飼い始めたと同時だな)

御子柴「……」


7: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:44:32.56 ID:+6JDisEtO

御子柴「なぁ佐倉」

佐倉「? 何?」

御子柴「お前、ドーブルに嫉妬してんだろ」

佐倉「え!!?」

御子柴「お、その顔は図星か」

佐倉「な、なんで分かったの!!?」

御子柴「どんだけお前と一緒にいると思ってんだよ。 それくらい分かるっての」

佐倉「あはは……流石だねみこりん」


8: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:44:59.47 ID:+6JDisEtO

佐倉「だってドーブル……なんでもできちゃうんだもん」

佐倉「ベタだけじゃないし……背景もトーンも……しかも綺麗だし……」

佐倉「一人であれだけできたら……私なんていらないんじゃないかなって……」

御子柴「……はぁ、何も分かってねぇなお前」

佐倉「え……?」

御子柴「いいか佐倉、なんでドーブルがあんなにベタが上手か考えてみろよ」

御子柴「あんなに上手いのは……お前のベタをスケッチしたからだろ?」

佐倉「!!」


9: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:45:35.99 ID:+6JDisEtO

御子柴「今のドーブルが役に立ってるのはお前のおかげだろ?」

御子柴「お前だけじゃねえよ、背景の人やトーンだって……そいつらが上手いからこそ役に立ってんじゃねえのか?」

佐倉「……」

御子柴「だからその……あれだ……上手くまとめられねーけど……」

御子柴「お前がいらないって事はねーと俺は思う」

御子柴「お前らがいてこそのドーブルじゃねえのか?」

佐倉「みこりん……」


10: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:46:04.11 ID:+6JDisEtO

佐倉「ね、ねぇみこりん!! もしドーブルがベタを褒められてたらさ……」

佐倉「それって私が褒められてるっていう風に考えても……いいかな!?」

御子柴「まー……いいんじゃねえの?」

佐倉「そっか……そうだよね!!」

佐倉「ありがとうみこりん!! 私、なんか元気出てきた!!」

御子柴「……ま、何と言っても一番貢献してんのはこの俺だけどな」

御子柴「あんな綺麗な花、誰にもマネできねーぜ?」

御子柴「俺あってのドーブル……つっても過言じゃねーな」

シーン……

御子柴「……って、いねぇのかよ!!!」


11: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:46:40.30 ID:+6JDisEtO

佐倉「野崎くーん!!」

野崎「! 佐倉」

佐倉「あのね、今日のアシスタント……」

佐倉(そうだよ私、無理に何でもしようとしなくていいんだ)

佐倉(私はできる事を精一杯やればいいんだ!!)

佐倉(もっともっとベタを極めて……ドーブルを成長させなきゃね!!)


12: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:47:10.37 ID:+6JDisEtO

帰り道

野崎「そしたらまた剣さんに怒られてしまってな……」

佐倉「あはは……」

少年「ねーお兄さん!! ポケモンバトルやろう!!」

野崎「! すまない少年、生憎ドーブルは家にいて……」

少年「えっ……」

野崎(くっ……悲しそうな目……ここら辺は野生のポケモンはいないし……)

野崎「佐倉、お前はポケモン持ってるか?」

佐倉「ご、ごめん。 私、一匹も持ってないんだ」

野崎「そうか……」


13: ◆LYNKFR8PTk 2018/04/09(月) 22:47:50.11 ID:+6JDisEtO

野崎「……」

佐倉「……」

野崎「……!!」

佐倉「! ど、どうしたの野崎くん?」

野崎「佐倉……協力してくれるか?」










野崎「すまない少年、実は一匹ポケモンを持っていた」

少年「本当!? じゃあバトルしよう!!」

野崎「よし、やろう」

野崎「……行け!! パラス!!!」

佐倉「パラァ!!!」

少年「いや、バレバレだけど」

終わり



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