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P「伊織の額に限界が来てる」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 22:42:21.01 ID:X6hnyWzn0

やよい「い、伊織ちゃんの額が、赤く発光してる……?!」

P「太陽の光を反射しすぎたんだ!」

真美「ど、どういうこと、律っちゃん?!」

律子「伊織の額は一年365日、ずっと太陽の光や電気の光を反射し続けているわ……」

P「伊織の額は光を完全に反射するんじゃなく、一部を蓄積する仕組みになっているんだ」

亜美「限界って……つまり……」

律子「溜まりに溜まった光が凝縮された高エネルギー体になってるの。このまま密度が上がって行けば、もうすぐ……」




P「伊織の額は……メルトダウンを起こす」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 22:46:05.39 ID:yVJDJ9Di0

律子「今は麻酔で眠らせているけれど、これもいつまで持つか……」

やよい「伊織ちゃんは……伊織ちゃんは、助かるんですよね?!」

P「………」

やよい「ぷろでゅーさぁ!!」

P「くっ……」

真美「ねえ兄ちゃん律っちゃん、何か方法はないの?!」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 22:49:05.55 ID:yVJDJ9Di0

亜美「いおりんが助かるなら……亜美たち、何でもやるよ!」

律子「今、伊織の実家も社長も、必死になって解決策を探しているわ」

P「だが、もし間に合わなければ……」

律子「伊織は……エネルギーが冷却されて落ち着くまで、完全凍結される」

亜美真美やよい「「「!!!!」」」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 22:52:45.59 ID:yVJDJ9Di0

真美「そんなことしたら死んじゃうじゃんか!!」

やよい「うぅ……そんなのって、あんまりです!」

P「俺だって……俺だって、そんなことは絶対にしたくないに決まってるだろ!!」ダンッ

(ビクッ)

P「……すまん、俺も気が立ってる」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 22:56:38.82 ID:yVJDJ9Di0

亜美「辛いのは、兄ちゃんも一緒なんだね……」

P「だからって、お前らに当たっても仕方ないよな……」

律子「どうにかして伊織をなんとかしないと……!」


伊織「……」


真美「あっ、いおりんが起きるよ!」

律子「嘘っ?! まだ麻酔の効果は3時間はあるはずなのに?!」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:01:12.90 ID:yVJDJ9Di0

伊織「……」シューシュー

(ムクリ)

やよい「い、伊織ちゃん、大丈――」

P「逃げるぞ、みんな!」ダキッ

亜美「ほわぁっ!」

真美「兄ちゃん!?」

律子「ほら、やよいも!」ダキッ

やよい「えっえっ?」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:05:37.52 ID:yVJDJ9Di0

(ガチャッダダダダッ)



真美「に、兄ちゃん、なんで逃げるの? メルトダウンはまだでしょ?」

P「くそっ! 律子、麻酔狙撃班に連絡を取れ!」

律子「ちょっと待って!」

亜美「ねぇ、一体どういう――」






(カッ)


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:10:33.20 ID:yVJDJ9Di0

(パウッ)


(ピュヒインッ)


(イィィィィイイイィィン....)


律子「火柱……違う! 光の柱?!」

やよい「ぁ……あ……」

真美「じ、事務所が……」

亜美「消えた……?」

P「これほどのエネルギーだったとは、な……」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:14:44.14 ID:yVJDJ9Di0

P「額のエネルギーを放出してるんだ」

律子「メルトダウン寸前まで凝縮された高エネルギー体……」

P「山くらい簡単にくり貫くぞ!」

亜美「う、うそだよ……こんなの、ゲームかアニメでしか見たことないよ……」

真美「こわい……こわいよ、兄ちゃん……」ギュッ

やよい「伊織ちゃん……」

律子「……ダメ、携帯が通じない。今ので磁場が乱れてるんだわ」

P「伊織のエネルギーの斜線上に居合わせないよう、祈るしかないな……」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:19:48.86 ID:yVJDJ9Di0

(カッ)


やよい「あっ、また――」


(パゥッ)


(ピュシャィン!!!)



亜美「ひっ!?」

律子「あの距離から、都庁を撃ち抜くって言うの……?!」

真美「あ、あぁ……斜線上の町が……消えてる……」

P「畜生、やっぱり伊織のやつ、意識が……!」

やよい「えっ?」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:23:55.79 ID:yVJDJ9Di0

P「……やよいは高熱を出したことがあるか?」

やよい「は、はい」

P「今の伊織はそれと同じだ。額の高温のせいで意識が朦朧として、自分でも何をしてるかあまり分かってない」

律子「ただただ楽になりたくて、辛くて、エネルギーを少しでも減らそうとしてるだけなのよ……」



やよい「そんな……」


やよい「伊織ちゃんは、苦しいだけなのに……こんなのって、ないよ……」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:28:24.87 ID:yVJDJ9Di0

真美「だ、だったらさ! それがなくなるまで、安全なところで撃ちまくればいいじゃん! 砂漠とか海とか!」

亜美「そ、そうだよ! それならっ……」


P「駄目なんだ」


真美「……え?」

律子「計算上では、あそこに蓄積されたエネルギーは、世界の主要都市全てを焼け野原にするだけの量があるの」

律子「撃ち尽くすとしても、エネルギーを放出し切る前にメルトダウンを迎えてしまうわ」

P「仮に間に合ったとしても、伊織自身の身体が、負荷に耐え切れず、自壊してしまう」

やよい「そんな……そんな……」

P「……これでも、たくさんの人が助けてくれたんだ。そうでなければ、伊織はとっくに凍結されてた」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:32:51.47 ID:yVJDJ9Di0

律子「伊織一人を助けるために……本当にたくさんの人が……」

P「でも、それももう限界かもな……」

やよい「……え?」

律子「とうとう伊織は、実際に被害を出してしまったわ」

P「もう、伊織を守る大義名分は、失われてしまった」

真美「……! なにさ、たいいくえ→ぶんって!」

亜美「いおりん一人を助けるのに、そんなことが必要なの?!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:37:32.66 ID:yVJDJ9Di0

P「少なくとも世論は、数多の命と一人の人道を天秤にかけることは出来ない」

律子「……今この瞬間、暴走した伊織によって、沢山の人が犠牲になったのよ」

やよい「たくさん、の……」

真美「……やよいっち?」

やよい「う……ぇぅ……おえぇ……うぅっぇ……」

P「やよい!!」

やよい「……っはぁっはぁっ……すみません……」

律子「やよい、無理しなくて、いいのよ」

やよい「……だめですもん」

P「やよい?」

やよい「今こうしている間も……伊織ちゃんは、苦しんで、きっと、一人で泣いてるから……」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:43:58.24 ID:yVJDJ9Di0

(カッ)


(パゥッ)


(ピシャゥゥゥウッ!!)


真美「うわああああっ!」

亜美「やだ……もうやだよぉ……!」

P「亜美……真美……!」ギュウッ

真美「兄ちゃぁん……」ギュッ

亜美「怖いよぉっ……!」ギュッ

P「伊織……すまん……すまん……!!」ポロポロ


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:48:42.33 ID:yVJDJ9Di0

(prrrrr)

律子「――ッはい!」

律子「はい……えっ!?」

律子「……はい、はい………分かりました」

(ピッ)

P「律子……」

やよい「律子、さ……」

律子「…………」



律子「伊織救助作戦は、打ち切られました」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 23:56:56.33 ID:yVJDJ9Di0

亜美「そんな……!」

真美「待って! もう少し頑張ってみようよ!」

律子「頑張れるなら、私はいくらでも頑張るわ。伊織を助けられるなら、この命がなくなってもいい」

律子「でも、組織として打ち切ると言われた以上、もう、私達に現状以上でできることは、ないのよ」

P「……くそ」

P「くそっくそっくそっっっ!!! 畜生、畜生畜生畜生!!!!!」ガンガンガンガンッ

真美「兄ちゃんやめて!!」

亜美「兄ちゃんまで壊れちゃうよ!!」

P「伊織……うぅっぐ……ぁ……うあぁぁぁ……」

律子「プロデューサー、殿……っひっく……」

亜美「……いおりん……ぐすっ」

真美「嘘だよ……こんなの全部、夢だよ……!」

やよい「…………現状、以上」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:01:52.49 ID:AuIbmHHD0

(ヴヴヴッ)

律子「緊急メッセージ……」

(カチチッ)

律子「……政府は、凍結弾による伊織への攻撃を決定したわ」

P亜美真美やよい「「「「!!!!」」」」

律子「即時攻撃開始。範囲は伊織を中心に半径500m」

律子「決して近寄るな、とのお達しよ」

亜美「やだっ!!」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:08:28.27 ID:AuIbmHHD0

真美「なんで諦めるのさ!! きっと真美たちなら助けられるよ!」

律子「……じゃあ」

真美「早く行こうよ!」

律子「じゃあ、何をするって言うの!!!」

亜美真美「「っ!?」」

律子「言ってみなさい! 今から何をするのか! 可能性があるなら行動を許可してあげるわ!!」

真美「そ、それは……」

律子「私とプロデューサー殿はね! あなた達も守らなきゃいけないの!! 伊織だけじゃないのよ!!」

亜美「そんな言い方ってないよ!!」

律子「文句なら後でいくらでも聞くわ! 今は言う事を聞きなさい!!」

真美「でも!!」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:11:56.31 ID:AuIbmHHD0

P「落ち着け、三人共!」

律子「っ私だって……平気なわけ、ないじゃない……!」ポロポロ

亜美「り、律っちゃん」

律子「今だって、伊織の所に駆け付けたい……抱き締めて撫でてあげたい……!」

律子「少しでも熱冷ましになるなら……例え一時だとしても、身体中の血、全てを搾られたってっ……」

律子「私……竜宮小町の……伊織のプロデューサー、なんだから……!!」ボロボロ

真美「ごめん、なさい……ごめんなさいぃ……!」ギュッ


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:15:12.06 ID:AuIbmHHD0

律子「亜美、真美……!」ギュッ

亜美「うわぁっぁああ……あああぁぁああああ!!!」

律子「うぐっ……ひっく……ぐすっ……!」

P「俺は、俺は……何やってるんだよ……所属アイドルの一人も助けられなくて……!」

律子「……プロデューサー殿は、悪く、ないですよ」

P「でもっ……」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:18:39.39 ID:AuIbmHHD0

律子「担当アイドルでもないのに、真っ先に異常に気付いて……それがなければ、今頃みんな……」

P「……」

律子「本当は、私がもっと気付かなければいけなかったんです……そうしていれば、何かできたかも、しれないのにっ……!



P「……それは、お互い様だよ。事務所ではむしろ、俺の方が、ちょっかい出されたりしてたんだから」

律子「自慢ですか、プロデューサー殿……」グスッ

P「そんなんじゃないよ……」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:22:49.21 ID:AuIbmHHD0

真美「……あ、あれって………!」


(ヒュゥゥゥゥウ)


(カッ)


(ピシィッ!)


律子「……凍結弾の投下が開始されたようね」

P「思ったより凍る範囲、狭いんだな」

亜美「これからいっぱいいっぱい、落ちてくるのかな……いおりんを狙って……」

律子「伊織……伊織ぃっ……!」


P「………っ!?」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:28:00.15 ID:AuIbmHHD0

P「おい、律子」

律子「……なんです、か………?」

P「やよいは……やよいは、どこに行った?!」

律子亜美真美「「「!?」」」

真美「やよいっち、さっき思いつめた顔をしてたけど……」

亜美「まさか……まさか!!」

P「やよい!!」ダッ

律子「プロデューサー殿!」ガシッ

P「放せ!! 放せよ律子!!!」

律子「今行ったらプロデューサー殿まで!!」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:31:35.99 ID:AuIbmHHD0

P「放せよ! 俺が行かないと、やよいが、やよいまでが……!」グワッ

律子「きゃっ?!」パッ

P「やよい!!」ダダッ

律子「プロデューサー殿ぉ!!」

亜美真美「「兄ちゃん!!」」




(カッ)


(ピシィッ!)


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:34:42.79 ID:AuIbmHHD0

P「うぁっ?!」

真美「に、兄ちゃん! 大丈夫?!」

P「くそっ、道が凍結弾で!!」

律子「二人とも、プロデューサー殿を押さえて!!」

亜美「兄ちゃん!!」ガシッ

真美「落ち着いてよ!!」ガシッ

P「放せ! 放せよ!!」

律子「そんなに暴れたら二人が怪我をするでしょう?!」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:38:50.62 ID:AuIbmHHD0

P「――ッ……くそ……卑怯だぞ、律子……!」

律子「罵倒や叱責なら、あとでいくらでもお受けいたします」

律子「……それに、もうそこまで凍っていては、私達では通れません」

P「……ようやく、いつもの律子らしくなって、来たな」

律子「……プロデューサー殿も、落ち着きましたか」

P「完全にではないけど、な」

亜美「う、うぅ……」

真美「ぐすっ……」

P「……ごめんな。お前たちだって、やよいのこと、心配だよな」

亜美「いおりんも、だよぉ……!」

P「あぁ……そうだよな……」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:43:41.40 ID:AuIbmHHD0

真美「……兄ちゃん? スーツのポケットに、何か……?」

P「……ん? これは……紙切れ?」カサカサ



ごめんなさい

伊織ちゃんを一人には、できないから



律子「あ……あぁ……っ!!!」

P「や、やよい……っ」


P「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!!」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:47:15.51 ID:AuIbmHHD0

(カッ)

(パゥッ)

やよい「ひゃああっ!」

やよい「う、うぅ……大丈夫、まだ、まだ……!」

(カッ)

(ピシィッ)

やよい「いやあああああっ!」

やよい「ひぅ……あとちょっとで凍るとこでした……」

やよい「でも、はやく、はやく……行かなくちゃ……!」

やよい「現状でも、できること、なら……」

(テク...テク...)


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:50:28.74 ID:AuIbmHHD0

やよい「……近い」


(カッ)


(パウッ)


やよい「っっ!!」

やよい「伊織ちゃんは、もっと、辛いんだもん……!」

やよい「私、頑張らなきゃ……こんなところで弱音吐いちゃ、だめだよね……」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:54:20.29 ID:AuIbmHHD0

(ピキィンピキィンピキィンッ!!!)


やよい「ふわっ?! あ、危なかったぁ……」

やよい「でも、なんだろう……」

やよい「伊織ちゃんに会いに行くって決めたら……」

やよい「あんまり、恐くないなー、なんて」

やよい「頑張れ、私。うっうー!」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 00:57:47.78 ID:AuIbmHHD0

(カッ)


(パウッ)


やよい「っ! す、すぐそこに、伊織ちゃんが……!」


伊織「……」シューシュー


やよい「伊織ちゃん!!」


やよい「額……さっきより、あんなに真っ赤になって……辛そう……」ポロ...ポロ...

やよい「ううん。(ゴシゴシ)私が泣いちゃ、ダメだよ」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:02:08.86 ID:AuIbmHHD0

(ヒュウゥゥゥウ)


やよい「あっ、と、凍結弾!」

伊織「……」シューシュー

やよい「伊織ちゃん、逃げてぇ!」


(ヒュウゥゥゥウゥ)


(ジュワッ)


やよい「蒸発しちゃった……」

伊織「……」シューシュー

やよい「伊織ちゃん、少しは熱く、なくなったかな……」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:05:18.19 ID:AuIbmHHD0

(テクテク)

やよい「……伊織ちゃん」

伊織「……」シューシュー

やよい「伊織ちゃん」

伊織「……」シューシュー

やよい「辛いよね……熱いよね……怖いよね……」

伊織「……」シューシュー


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:08:43.86 ID:AuIbmHHD0

やよい「辛いのも熱いのも、私じゃ助けてあげられないけれど」

伊織「……」シューシュー

やよい「怖く、ないよ……私がいるよ……」

伊織「……」シューシュー

やよい「聞こえてる……?」

伊織「……」ピカァッ

やよい「伊織ちゃん!!」


(カッ)



(パゥッ)


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:13:17.69 ID:AuIbmHHD0

伊織(っ……)


伊織(熱いよ……苦しいよ……全部出てってよ……!)


伊織(助けて……パパママ……お兄様……新堂……)


伊織(みんな……律子……プロデューサー……)


伊織(……やよい………!)




「い…り………」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:16:49.80 ID:AuIbmHHD0

伊織(今……どこかで、やよいの声が……?)

伊織(やよい……やよい……!)


「いおりちゃ……」


伊織(やよいっやよいっやよいっ!)


伊織「やよ……いっ!」


(カッ)


(パゥッ)


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:20:12.30 ID:AuIbmHHD0

(ヒョオオォォォォオオ)


伊織(ッ)


伊織(これ……うそ……これ全部……私が………?)


伊織「さっきの声……そんな……やよいっ!!!」



伊織「やよいいいいいいいいっ!!!」





やよい「えへへ」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:25:23.41 ID:AuIbmHHD0

伊織「!! やよい、大丈夫っ?!」クルッ

やよい「もうっ、伊織ちゃん……ちょっと危なかったんだよ? ほら」ツンツン

伊織「あ……髪の毛……」

やよい「片方がぎりぎり当たっちゃって。ちょっとバランス悪いかなー、なんて。あはは」

伊織「ごめんなさいっ……ごめんなさいっ……!!」

やよい「うっうー、謝ることはないよ? 私、伊織ちゃんになら……別にいいかなーって」

伊織「馬鹿言わないで!!」

やよい「……ごめんね」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:28:17.18 ID:AuIbmHHD0

伊織「私、もう、とんでもないことしてるんでしょ」

やよい「……」

伊織「この上、やよいまで、そんなことになったら……私……私っ……!」ヘタリッ

やよい「やっと、いつもの伊織ちゃんだね」

伊織「馬鹿……馬鹿馬鹿馬鹿………!」

やよい「……ごめんね、伊織ちゃん」ギュッ

伊織「ッやよいっダメっ!!」

(ジュウゥゥゥウッ)

やよい「うぁっ……!」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:31:49.24 ID:AuIbmHHD0

やよい「だ、だいじょう、ぶ」ジュゥッ

伊織「やよい!!」

やよい「今は、伊織ちゃんが抑えてくれてるから……それに言ったでしょ? 伊織ちゃんなら、別に何されてもいいの」

伊織「馬鹿! こんなことしてたら死んじゃうわよ!」

やよい「少しでも、伊織ちゃんの辛さ、減らしてあげたいから……少しでも、伊織ちゃんが楽になるなら」

やよい「私は、百回焼かれても、構わないよ」

やよい「伊織ちゃんは……私の大切な大切な……友達だもん……」

(ジュゥッ)

やよい「う、っくっ……」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:38:15.71 ID:AuIbmHHD0

伊織「やよい……やよいぃっ……!」ポロポロ

やよい「あ、はは……おばかさんだなぁ、伊織ちゃん……その涙があれば、もうちょっと冷めるのに……」

(ポタッポタッ)

やよい「どうして涙……下に落としちゃうの……」ポロッポロッ

(ポタッシュゥッ)

やよい「あ……」

伊織「……今、やよいの涙が………」

やよい「うっうー、泣いてないもん」ポロッポロッ

伊織「……なんだか、暖かかった……冷めたのに、ぽかぽかって、暖かかったっ……!」ポロポロ


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:43:14.82 ID:AuIbmHHD0

やよい「伊織ちゃん……」ギュッ

伊織「……なによ」

やよい「私、ずっと一緒にいるよ」

伊織「……馬鹿」

やよい「えへへ、馬鹿だもん……馬鹿だから……一緒にいることしか、できないの」

伊織「馬鹿よ、プロデューサーよりも誰よりも、一番馬鹿よ……」

伊織「そんな馬鹿じゃなきゃ、私の傍になんて、いられない、わよ」

やよい「もう……伊織ちゃんは素直じゃないなあ……」

伊織「やよい……」ギュッ

やよい「……うっうー、もう全然、熱くないよ」ナデナデ

伊織「やよい、やよい、やよいっ……!」ボロボロ


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:46:28.90 ID:AuIbmHHD0

やよい「ふふっ、伊織ちゃん……もう、泣かなくていいんだよ」

伊織「え……?」

やよい「私ね、今、嬉しいの」

やよい「伊織ちゃんが竜宮小町に入ってから、一緒にいられる時間が減っちゃって」

やよい「ステージも一緒になかなか出れなくて」

やよい「レッスンも」

伊織「ごめんなさい……」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:50:39.54 ID:AuIbmHHD0

やよい「な、なんで謝るの? それはおかしいかなーって」

伊織「でもっ」

やよい「だって、今は、一緒にいるんだもん」ニコッ

伊織「やよい……」グスッ

伊織「……私も、やよいと一緒にいられて、嬉しい、わよ」ニコッ

やよい「うっうー、両想いー!」

伊織「バカっ、分かり切ってたことでしょ」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:54:36.29 ID:AuIbmHHD0

やよい「私は今、伊織ちゃんの本音を聞けて幸せなのです」

伊織「隠してたつもりはないけど」

やよい「嘘ばっかり」

伊織「本当よ?」

やよい「……えへへ、知ってた」

伊織「そうじゃなきゃ、私と一緒になんていられないものね」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 01:59:08.42 ID:AuIbmHHD0

やよい「ねぇ、伊織ちゃん」

伊織「うん」


やよい「私達、これからも」


伊織「うん。ずっとずっと」




「「一緒だよ――」」








(ピシィッ)


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:03:09.58 ID:AuIbmHHD0

――ねぇ、やよい


――なぁに?


――次のライブ、律子達には黙って、どっちかのソロステージ、一緒にやっちゃわない?


――うっうー、それ、楽しそう! サプライズってやつだよね!


――私が竜宮に入ってから、フルメンバー以外に二人でステージ立つ機会がじゃない?


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:06:54.35 ID:AuIbmHHD0

――私も伊織ちゃんとやりたいかなーって!


――決まり! みんなびっくりするわよ!


――律子さんの眼鏡がずり落ちちゃったりして


――プロデューサーはきっと、「伊織ぃっ!!」とか叫ぶわね


――なんだか簡単に想像できちゃうね!


――きっと、きっと楽しいわ


――うん、そうだね


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:09:27.98 ID:AuIbmHHD0

――ねぇ、伊織ちゃん


――なぁに?


――その次は、なにしよっか?


――その次はその時考えればいいじゃない


――えーっ、ほら、計画するのって、楽しいよ!


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:11:50.30 ID:AuIbmHHD0

――まぁ、旅行とか、そういう気もするけど


――考えるだけならタダだよ!


――そうねぇ、その次は……して……


――うんうん! その次は……


――その次は……


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:15:40.70 ID:AuIbmHHD0

――ねぇ、やよい


――なぁに?


――ありがとう


――えーっ、なんだか伊織ちゃんらしくない


――こらっ!


――えへへ


――バカね、もう


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:19:40.58 ID:AuIbmHHD0

――私もいっぱいあるよ、ありがとう


――やよいにはいつも言われてるわよ


――ううん、そうじゃなくて


――え?


――ありがとう


――どういたしまして


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/15(木) 02:23:31.31 ID:AuIbmHHD0

――伊織ちゃん、私ね



――やよい、私もね



――




おわり





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