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P「なあ、亜美」亜美「なに、兄ちゃん?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 11:56:46.67 ID:Aq1z8J2V0

P「やっぱりこの時期の外でのステージって寒いのか?」

亜美「そりゃあ、そうだよ。ステージ衣装の上から何かを羽織れるわけじゃないし」

P「それもそうか」

亜美「ダンスとかで体が温まっても合間のトークでまた冷えちゃうからね」

P「難儀な話だな。と言っても、俺に何かできるってわけじゃないが」

亜美「う~ん、あっ、そうだ! 兄ちゃん、コート着て!」

P「えっ、どうした突然?」

亜美「いいからいいから!」

P「わ、わかった」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 11:57:23.74 ID:Aq1z8J2V0

P「着たぞ、亜美」

亜美「兄ちゃん、膝を曲げて兄ちゃんの背を、亜美の背に合わせて!」

P「このくらいかな」

亜美「うん、オッケー! 後は……よいしょっと」

亜美「ジャジャーン! 二人羽織! これで寒くないね、兄ちゃん!」

P「……」

亜美「ほえ、どうしたの兄ちゃん?」

P「いや、なんでもない」

亜美「?」

fin


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 12:06:31.50 ID:Aq1z8J2V0

千早「はあ、今日の収録も中々いい出来だったわ」

千早「プロデューサー、喜んでくれるかしら」

千早「ただいま、戻りました」ガチャ

亜美「兄ちゃん、もっと右ー!」

P「こ、こうか?」

亜美「違うよ、行きすぎいきすぎー!」

P「悪いわるい。もう少しゆっくりやる」

亜美「頼みますよー、兄ちゃん!」

千早「……」

P「あっ、千早、おかえり。収録、どうだった?」

千早「それは、自分でも満足いくいい出来でした」

P「おお、千早がそう言うなら今度それを聞くのが楽しみだな」

亜美「兄ちゃん、手止まってるー!」

P「おお、すまんすまん」

千早「あの……何をしているんですか?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 12:16:51.82 ID:Aq1z8J2V0

P「そりゃあ、見ればわかるだろ」

千早「私にはコートを着て、椅子に座ったプロデューサーの上に亜美が座っているようにしか見えません」

亜美「兄ちゃんと亜美で二人羽織をしてるんだよー! 新春かくし芸!」

千早「に、二人羽織?」

P「亜美の弁当を、俺が亜美の口まで運ぶんだが……結構難しいんだ、これが」

P「亜美の頭がちょうど視界を塞いでいてな。箸をもつ俺の手元が全く見えない」

亜美「おかげでさっきから亜美はご飯にありつけないってわけなのですよー!」

P「それは、亜美の誘導が下手だからだろうが!」

亜美「ええ~、そんなわけないじゃ」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 12:24:09.97 ID:Aq1z8J2V0

亜美「あっ、兄ちゃん、もう少し左!」

P「おう、ゆっくり、ゆっくりだな」

亜美「はい、ストップ! うん、オッケ。そのまま、腕を後ろに引いて」

P「二人羽織というより、UFOキャッチャーだな」

亜美「オーライ、オーライ……ぱくっ」

P「美味しいか?」

亜美「んぐんぐ……うん、めっちゃ美味しいよ、兄ちゃん!」

P「そっか、それはよかった」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 12:26:25.22 ID:Aq1z8J2V0

P「亜美、次は何を食べるんだ?」

亜美「そうだね~、じゃあ卵焼きがいい!」

P「よし、きた! 次も誘導を頼むぞ」

亜美「へへーん! 任せてよ、兄ちゃん!」

真美「兄ちゃん、亜美が終わったら次は真美だからね!」

P「わかったわかった……」

千早「ぷ、プロデューサー!」

P「ど、どうした千早?」

千早「私、今からお昼を買ってくるので、双海さんが終わったら」

千早「わ、私にも二人羽織を……」

P「ああ、別にいいぞ」

千早「本当ですか! それじゃあ、お昼ご飯買ってきます!」ダッ!

P「……なんであんなに急いでいるんだ?」

fin


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 12:36:43.15 ID:Aq1z8J2V0

響「プロデューサー!」

P「なんだよ、響?」

響「コートのポケットに手をつっこむなよ、だらしないぞ!」

P「そうは言ってもな……手が冷えるんだよ」

響「だったら、手袋を買えばいいと思うぞ」

P「ポケットに手をつっこんで済む話ならそれでいいだろ」

P「それに今は、手袋なんか買う時間があるなら響のことを考えることに使った方が有意義だ」

響「えっ、それって……」

P「ほら、もうすぐ年越しライブだろ? 宣伝や関係各所との調整とかさ」

響「あ~、そういう……残念だぞ」

P「?」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 12:46:51.95 ID:Aq1z8J2V0

P「響も明日はオフだから、それで体調とか整えておけよ」

響「わかってるよ、完璧な自分に任せてよ」

P「それを聞いて安心した、ああ~、寒いさむい。はあ~」

響「手に息を吐くくらい寒いなら、ポケットに手をつっこんでも意味ないじゃないか」

P「う、うるさい。こういうのはな、気分の問題なんだよ、気分」

響「わけがわからないぞ」

P「とにかく、明日はしっかり休んでおけよ」

響「は~い、わかったぞ」



響「プロデューサー……手、寒そうにしてたな」

響「ふふん、しょうがないなあ」

響「編み物セット、どこだったけ」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 13:04:29.09 ID:Aq1z8J2V0

翌日

P「アイドルがオフでも、プロデューサーに休みなし」

P「年越しライブの次の企画も立てないといけないわけで」

P「おかげで、こんなに遅くなってしまった……うぅ、寒い」

P「響にああは言ったが、やっぱり手袋必要かもな」

響「おっそーい!」

P「うお!? なんだ、響か。脅かすなよ」

響「遅い、遅すぎるぞ、プロデューサー!」

P「なんで俺が怒られる。というか、響、どうしてここに?」

響「えっ、そ、それは……たまたま通りかかっただけだぞ」アセアセ

P「そうか……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 13:18:28.32 ID:Aq1z8J2V0

響「それより、プロデューサー。さっきの言葉聞こえたぞ」

響「やっぱり寒いんじゃないか」

P「そ、それはだな」

響「だから……はい」

P「んっ……これは手袋?」

響「そっ、それで少しはマシになるんじゃないかな」

P「これ、響が自分で編んだのか?」

響「そういうの探るのはいけないぞ、プロデューサー」

P「……そうだな」スッ

響「あっ……」

P「こんなに頬を冷たくして……かなり待っててくれたんだな」

響「……」

P「ありがとうな、響」

響「うん……手袋、大事に使ってね」

fin


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 13:42:00.10 ID:Aq1z8J2V0

春香「あっ、あれはプロデューサーさん」

P「……」

春香「どうして、こんな所にいるんだろう?」

P「……」

春香「真剣な顔をしてリボンを選んでるけど……」

春香「もしかして、あれって私への?」

P「よしっ、これだな。喜んでもらうといいな」

春香「あっ、こっちに来ちゃう、隠れなきゃ」タッ

P「? あっ、すみませ~ん、これを」

P「あっ、ラッピングお願いします。大切な人へのなので」

春香「……」ニヤニヤ


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 14:00:52.63 ID:Aq1z8J2V0

春香「おはようございまーす!」

P「おはよう、春香。今朝は随分と元気だな」

春香「そ、そうですか?」

P「うん、顔が活きいきとしてる。この分なら、今日の活動は期待できそうだな」

春香「えへへ、ばっちり任せてください、プロデューサーさん」

P「よしっ、じゃあ行くか」

春香「はい!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 14:15:24.18 ID:Aq1z8J2V0

春香「お疲れ様でした」

P「お疲れ様。春香の言った通り、いい感じだったな」

春香「私も日々、成長してますからね」

P「それもそうだな」

伊織「ふう、疲れた」ガチャ

P「あっ、お帰り伊織。活動の方はどうだったんだ?」

伊織「どうも何もないわよ。私は水瀬伊織よ? その意味がわからないわけ?」

P「バッチリってわけだ」

伊織「そういうことよ」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 14:25:37.04 ID:Aq1z8J2V0

伊織「それじゃあ、私は帰るわね。お疲れ様、春香、プロデューサー」

春香「うん、お疲れ様」

P「あっ、ちょっと待ってくれ伊織。これ……渡しておきたくて」

伊織「なによ、これ?」

P「開けてみればわかるよ」

伊織「ふ~ん」ガサガサ

伊織「あっ……これ、リボン」

春香「なぬ!?」

P「ほら、今年もベスト・リボン・アワードを受賞しただろ? その記念ってことでさ」

伊織「ふ、ふ~ん……あんたにしては気が利くじゃない」

春香「……」

P「どうした春香、そんな固まって?」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 14:43:48.60 ID:Aq1z8J2V0

伊織「よいしょっと……どうかしら?」

P「ああ、とっても似合ってるよ」

伊織「それはこの伊織ちゃんなんだから当然でしょ。あんたのリボンがこの私に合うかが重要なのよ」

伊織「鏡、見せてくれる」

P「わかったよ、ほら」

伊織「……」

P「お気に召しましたか、お嬢様」

伊織「ま、まあ……それなりよね、それなり」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 14:44:03.40 ID:Aq1z8J2V0

P「つけてた方のリボンはどうするんだ?」

伊織「そうね……あんたが持ってなさい、記念にね」

P「いいのか?」

伊織「いいも悪いも、私が持ってろって言ったのよ」

P「それもそうだな。ありがたくもらっとくよ」

伊織「カバンにでも結んでおきなさい、そうすればいつでも私のことを思い出せるでしょ?」

P「それは、ちょっと恥ずかしいなあ」

伊織「にひひ、ダメよ! 決定なんだから!」

春香「……」


fin


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 15:01:03.68 ID:Aq1z8J2V0

後日

P「春香、渡したいものがあるんだが」

春香「えっ、なんですか?」

P「これだ」

春香「これは化粧水ですね。どうして、これを私に?」

P「忘れたのか? お前、今年もナチュラルアワードを受賞しただろ?」

春香「そ、そう言えばそうでした。それで化粧水ですか?」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 15:01:48.62 ID:Aq1z8J2V0

P「ああ、化粧品とかよりこっちの方が自然に春香の魅力を引き出せるかなって思ってさ」

春香「プロデューサーさん……ありがとうございます。私、とっても嬉しいです」

P「喜んでくれてなによりだ」

春香「あの……プロデューサーさん、せっかくなのでこの化粧水、塗ってくれませんか?」

P「お、俺がか?」

春香「はい、お願いします」

P「わ、わかった……」ペタペタ

春香「……んっ」

P「へ、変な声をあげないでくれよ」

春香「だ、だって……エヘヘ」

fin


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/29(土) 15:02:19.34 ID:Aq1z8J2V0

バイト行くから終われ





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