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めぐみん「私はカズマに節操を求めません」ダクネス「しかし、そうは言っても……」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:21:36.02 ID:DaHGsbQ60

真の男女平等を追求した結果、今作はめぐみん視点での物語となっております。
そうした作風が苦手な方は、ご注意ください。

それでは以下、本編です。


3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:29:33.57 ID:DaHGsbQ60

どうも、めぐみんと申します。
私のことをご存知の方も多いとは思いますが、一応、初めに自己紹介をさせて貰いますね。
紅魔族出身で、アークウィザードを生業とするこの私は、爆裂魔法をこよなく愛する者。
故に、爆裂魔法以外の魔法は習得してません。
そのおかげで、様々な苦労を背負いました。

カズマ「なあ、めぐみん」

めぐみん「なんですか、カズマ」

カズマ「前にお前の爆裂道を認める発言をしたのは一時の気の迷いだったと認めるからさ、いい加減、爆裂魔法以外も覚えたらどうだ? あまりにも芸がなさすぎるだろ」

めぐみん「一芸に秀でていればそれで良いのです。多くを望めば、全てを失い兼ねません」

カズマ「多くを望めば、ねぇ」

今、私をおんぶしてくれている彼は、カズマ。
莫大な魔翌力を消費する爆裂魔法を放つと、私はしばらく身動きがとれなくなってしまいます。
なので戦闘の後はカズマに運んで貰うのです。
カズマは私が所属するパーティのリーダーであり、何を隠そうこの私の思い人でもあります。
そんな彼は、私の発言を受けて、何やら物思いに耽っている様子。少々気になる反応ですね。

めぐみん「何か思うところがあるのですか?」

カズマ「いや、なんでもないよ。気にすんな」

ダクネス「カズマ、そろそろ疲れただろう? めぐみんを背負う役目を代わろうか?」

気を遣う素ぶりを見せたのは金髪碧眼の美女。
クルセイダーのダクネスがそう申し出ました。
話をはぐらかしたカズマはその申し出に首を振り、しっかりと私を抱え直して、きっぱりと。

カズマ「大丈夫。責任を持って、俺が運ぶよ」

ダクネス「……そうか。うん、それがいい」

その、なんだからしくない男らしさに、嬉しい気持ちと複雑な気持ちを抱いてしまいます。
切なげなダクネスの表情が目に焼き付いて離れません。私は別に、この男を独占したいなどとは微塵も思っていないのに。もやもやします。

アクア「それなら、力持ちのダクネスには私が運んで貰うわ! 家までよろしくお願いね!」

微妙な空気の中、アクアはいつも通りでした。


4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:33:14.21 ID:DaHGsbQ60

カズマ「ダクネス、唐揚げを一個くれ」

ダクネス「ど、どうして私にたかるんだ!? 自分のを食べたら、それでおしまいだろう!!」

カズマ「だって、お前は肉付きが良すぎるし」

ダクネス「別に太っているわけではない! ……太って、ないよな? あ、おい! 目をそらすな! わかった! 仕方ないから唐揚げを一個やる!」

少々騒がしく賑やかな、いつもの夕食の風景。
今日の献立はジャイアント・トードの唐揚げ。
カズマとダクネスは口論しながらも仲が良さそうです。微笑ましいその光景を眺めていると。

ダクネス「あっ! こ、これは違うんだ、めぐみん。 私は別にカズマにあーんをしてやりたいなどとは微塵も思ってないからな! 本当だぞ!」

めぐみん「あーんをしても構いませんよ?」

ダクネス「だから、そんなつもりはなくて……」

アクア「なら、私が唐揚げを貰うわ! あーん」

ダクネス「うぅ……こんな筈ではなかったのに」

何故か言い訳を口にするダクネスは機を逃して、結局、アクアにあーんをする羽目に。
カズマが助け船を出す素ぶりはなく、それでいて、ちらちらとこちらを気にしていました。
その微妙な空気の中、アクアは満足そうです。
自分の最後の唐揚げを食べられた、ダクネス。
悔しげなその表情が、全てを物語っています。

ダクネスもまた、カズマに恋をしていました。


6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:40:46.30 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「ダクネス、少々話があります」

ダクネス「なんだめぐみん。こんな夜更けに」

場面は変わりまして、その日の晩。
私はダクネスの部屋を訪れました。
ブラシを片手に迎え入れてくれました。
どうやら、髪を梳かしていたようです。
寝巻き姿ダクネスに、単刀直入に尋ねます。

めぐみん「ダクネスはカズマが好きですか?」

ダクネス「ぶっふぉっ!?」

反応は劇的でした。わかりやすいですね。
それまで淑女然としていたダクネスは盛大にむせ返り、何やら大慌てで言い訳を連ねます。

ダクネス「わ、私は別に、あの男のことなど……! からあげについては、めぐみんの誤解だ! 少々食べすぎかと思い、奴に恵んでやろうと思っただけで、深い意味はないというか……」

めぐみん「そんな言い訳が聞きたいのではありません。私たちは仲間ではありませんか。正直にありのままの本心を打ち明けてくださいよ」

なるべく、優しくダクネスを諭しました。
すると彼女は顔を真っ赤にして、頷きました。
どうやら、私の目に狂いはなかったようです。

めぐみん「カズマのことが好きですか?」

ダクネス「はぃ……好き、です」

ようやく、本心を打ち明けてくれたダクネス。
俯いて、サラサラの金髪が赤くなった表情を隠すその姿は、流石は良家のご令嬢といった美しさであり、悔しながら私もつい、ときめいてしまいました。恋する乙女は、本当に綺麗です。

私も彼から見てそう映っているのでしょうか?

ふと、そんなことに思いを馳せて。
同時に、対抗心が燃え上がります。
ダクネスよりも、良く映って欲しい。
私の方がかわいいと、綺麗だと思って欲しい。

そう思ってしまうのは、おかしいでしょうか?


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:43:16.42 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「私は負けませんよ」

何はともあれ、ライバルに戦線布告です。
ようやく、同じ舞台に上がってくれましたね。
これからは熾烈なカズマ争奪戦を繰り広げることになるでしょう。とてもワクワクします。

しかし、ダクネスは、何故か泣きそうな顔で。

ダクネス「いや、私の負けでいいんだ」

めぐみん「はい?」

何を言っているのでしょう、この女は。
言ってる意味がわかりません。拍子抜けです。
せっかくライバルになれたのに敗北宣言とは。
我が魔導のライバルたるゆんゆんでさえ、もうすこしは骨のある反応を示すでしょうに。

ダクネスの態度は、見ててイライラしました。

めぐみん「ちっともやる気がないようですね」

ダクネス「ああ、そうだ。私はめぐみんとカズマを奪い合うつもりはない。あの男は譲るよ」

これには普段温厚な私もカチンときましたね。
えっ? 普段からキレたナイフですって?
何を馬鹿な。私は滅多なことではキレません。
ええ、この私が本気でキレたら、怖いですよ?

それをダクネスに、思い知らせてやります。


9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:45:46.64 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「ダクネス」

ダクネス「なんだ、めぐみん?」

めぐみん「ちょっと、失礼しますね」

キョトンと首を傾げる寝巻き姿のダクネス。
彼女の胸元はいつもユルユルで、扇情的です。
もちろん、カズマの気を惹く為の格好です。

そのユルユルな胸元に、私は手を入れました。

ダクネス「ひゃんっ!?」

めぐみん「おや、また成長したのですか?」

ダクネス「こ、こら! 突然なにをする!?」

めぐみん「これだけのものを持ちながら意中の相手を譲るなど、嫌味でしかありませんよ。それで私が納得するとでも思っているのですか? いーえ、納得しませんとも。このまま揉みしだかれたくなければ、立ち向かって来なさい!」

ガシガシと、乱暴に揉みしだきます。
ダクネスの胸は、大きくて柔らかでした。
たびたびカズマに胸まで筋肉と揶揄されますがそんなことはありません。気持ちいいです。

一心不乱に揉んでいるとついに折れたらしく。

ダクネス「わかったからもうやめてくれ!」

めぐみん「では、反撃してください」

ダクネス「ああ、覚悟しろ、めぐみん!」

ガバッと、襲いかかってきたダクネス。
私もろとも、ベッドに倒れ込みます。
反撃したダクネスによって押し倒されました。

彼女のベッドは、とてもいい匂いがしました。


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:48:52.55 ID:DaHGsbQ60

ダクネス「さあ! もう抵抗出来ないぞ!」

めぐみん「元より抵抗するつもりはないです」

ダクネス「ならば、先程の仕返しをくらえ!」

私に覆い被さる、ダクネス。
しかし、ちっとも重さは感じません。
私に体重がかからないように乗っています。
いつもカズマから重そうだと言われているので、自分の体重を気にしているのでしょう。
ダクネスは思いやりのある優しい女の子です。

けれど今だけは、そんな優しさは不要なのに。

ダクネス「あれ? めぐみんの胸はどこだ?」

めぐみん「おい! どこに目をつけているのですか! 胸なら目の前にあるだろう! 私の胸に対して文句があるのなら、聞こうじゃないか!!」

前言撤回します。どこが優しい女の子ですか。
この女、なかなかやりますね。驚きましたよ。
温厚な私をここまで怒らせるとは。ぷんぷん。
賞賛に値します。ええ、絶対に許せませんね。

めぐみん「品性のカケラもない胸だけが取り柄の牛女には、清貧なこの私の慎ましさが理解出来ませんか? 『清貧』の意味、わかります?」

ダクネス「ほう? 『清貧』という言葉に、『まな板』なんて意味があるとは始めて知ったぞ。勉強になったよ。めぐみんは物知りだなぁ」

それから私とダクネスは、大喧嘩をしました。


14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:54:44.01 ID:DaHGsbQ60

取っ組み合って、ひっかいて。
髪を引っ張り合って、ビンタして。
私とダクネスは、ボロボロになりました。

それでも、どこか清々しい気分です。

めぐみん「ダクネス」

ダクネス「なんだ、めぐみん。まだやるか?」

お互いに肩で息をして、満身創痍。
そんな有様でも、目に爛々と闘志を燃やすダクネスと、恐らく赤々と発光している私の瞳。

朝までやり合っても構わなかったのですが、私の目的は喧嘩することではありません。

めぐみん「私はカズマに節操を求めません」

ダクネス「しかし、そうは言っても……」

これまでも私としては、一夫多妻でも構わないと思っていました。そして今日ダクネスと喧嘩してその考えはより強固なものになりました。
その私の真意を即座に見抜いたダクネスは苦い顔。敬虔なエリス教徒の彼女には受け入れ難い提案であることは、無論、想定の範囲内です。

めぐみん「ダクネスは1番になりたいですか?」

ストレートに尋ねると、彼女は逡巡して。

ダクネス「……めぐみんはなりたくないのか?」

逆に尋ねられたので、即答します。

めぐみん「私が好きなカズマは、普段はだらしない上に頼りなくとも、パーティリーダーとしていざという時に仲間を命がけで守る男です。ダクネスがモンスターに囲まれている時や、あるいは無理矢理結婚させられそうな時に、あの男は最高に格好良いところを見せるのですよ」

ダクネス「……めぐみんを背負っている時もな」

おや、これは一本取られてしまいましたね。
流石は同じ男に恋をした者同士、私たちの趣味嗜好はどこか似通っているのかも知れません。


16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 21:57:13.95 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「ならば、理解出来る筈です」

詰まる所、カズマは仲間のピンチに真価を発揮する男なのです。それ以外はロクでなしです。
故に、ダクネスあってこそのカズマであり、そして、私あってこそのカズマと言えましょう。
アクアはまあ、一時、置いておくことにして。

めぐみん「独り占めは、あの男の魅力を損なうだけです。ほら、よく言うではありませんか」

ダクネス「英雄、色を好む……か」

めぐみん「そう、それです。誠に残念ながら、私たちは英雄に恋をしてしまったのです。それならば、共に腹をくくるしかないと思います」

知らないところで英雄扱いされているカズマ。
今頃、くしゃみをしているかも知れませんね。
我ながら出来の良い屁理屈だったと思います。
頭の固いダクネスもようやく納得した様子で。

ダクネス「……わかった」

めぐみん「では、決まりですね」

承諾してくれたので、仲直りをします。
でも、その前に決めなければならないことが。
こればかりは、ダクネスにも譲れません。

めぐみん「妊娠出産は、私が先ですからね?」

ダクネス「わ、私はあいつの子などいらん!」

とかなんとか言いつつも。
それから一晩中、ダクネスは将来生まれてくる子供の名前をあれこれ考えていました。
おかげで寝不足です。本当にスケベな娘です。


18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:02:08.19 ID:DaHGsbQ60

さて、朝になりました。

めぐみん「おや? カズマの姿が見えませんね」

ダクネス「あいつはまだ寝てるのか?」

色ボケダクネスのせいで眠たい目をこすりながら、居間を見渡してもカズマが居ません。
私たちの結論を、聞いて貰う必要があります。
まあ、あの男はダクネスの言う通りいつも寝坊助なので特に問題視はしてなかったのですが。

アクア「カズマさんなら、朝早くにゆんゆんと出かけたわよ? 私の目にはデートに見えたわね。なんでも、『連れション』がどうのとか言ってたけど、2人で何をするつもりかしらね?」

どうやらこれは問題ですね。事案発生です。
何をやっているんですか、あの男は。
節操がないにも程があります。許せません。
えっ? 昨夜と言ってることが違うって?
それとこれとは話が別です。全然違います。

私はダクネスだからこそ、許したのです。

ゆんゆんのことは認めていません。
男友達の1人でも作ってから出直して来なさい。
まあ、聞くところによると外伝ではコソコソ何やらチンピラとつるんでいるようですが、それは本編には関係ありませんので、悪しからず。

めぐみん「行きますよ、ダクネス」

ダクネス「ああ、剣のサビにしてくれる!」

アクア「気をつけて行ってらっしゃい!」

私とダクネスは杖と剣を握り締めて。
いつになく慈愛の表情を浮かべたアクアに見送られ、いざ参らん。敵は千の魔法を扱う紅魔族。
恐らく厳しい戦いになるだろう。だがしかし。

めぐみん「連れションなど、させませんよ!」

我が名はめぐみん。
連れションを阻止する者。
だいたい、何ですか、『連れション』って。

私ともしてくれたことがないのに……バカ。


19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:05:25.20 ID:DaHGsbQ60

カズマ「ほらゆんゆん。ちっちしてごらん?」

ゆんゆん「む、無理ですよ。恥ずかしいです」

カズマ「大丈夫。すぐ気持ち良くなるからさ」

ダクネス「見つけたぞ、カズマ!」

めぐみん「何をしてるんですか、ゆんゆん!」

どうやら間一髪で間に合いました。
今にも下着を下ろそうとしているゆんゆん。
そしてそれを唆しているカズマ。現行犯です。

カズマ「やべっ! もう見つかった!」

ダクネス「こら、待て!」

ゆんゆん「め、めぐみん! これには訳が!」

めぐみん「人の男と知っての狼藉、断じて許せません。じっくりと訳を聞こうじゃないか!」

逃走を図るカズマはダクネスに任せて。
私はゆんゆんから事情聴取をしました。
もしかしたら情状酌量の余地があるかも知れないと思ったら、案の定どうも担がれたらしく。

ゆんゆん「仲の良い友達はみんな連れションしてるって。だから、連れションすれば友達になれるって言われて、それで……ごめんなさい!」

まったく本当に馬鹿な子です。
それは男同士の友情関係でしょうに。
男女間での連れションなどありえません。

友達に飢えたゆんゆんの心の隙をついたその巧妙な手口になんだからしくなさを感じて、私はまた、霧かかったもやもやした気持ちを抱きました。


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:07:58.68 ID:DaHGsbQ60

ダクネス「ほらカズマ、神妙にしろ!」

カズマ「離せよっ! 俺はゆんゆんの友達になってやろうとしただけだ! 何も悪くないぞ!!」

とりあえず、ゆんゆんは釈放しました。
何度も謝っていたので、反省したようです。
そこにダクネスに捕まったカズマがやって来て、無様に喚き散らしています。最低です。

めぐみん「カズマ」

カズマ「めぐみんならわかってくれるよな! 俺は、お前の友達のゆんゆんを不憫に思って……」

めぐみん「少し、黙ってください」

パァンッ! と、乾いた音が響き渡りました。
それは愚かなカズマの頬を張った音です。
手を上げたのは、ダクネスではありません。

私が、思い切りカズマをビンタしたのです。

ダクネス「めぐみん……」

めぐみん「私は大丈夫ですよ、ダクネス」

不安げなダクネスに微笑んでみせて。
私のビンタを受け、拘束されたまま沈黙して物言わぬカズマをちらりと見やり、頼みます。

めぐみん「カズマを離してあげてください」

ダクネス「いいのか……?」

めぐみん「ええ、もう怒っていませんので」

ダクネスから解放されたカズマは、その場で体育座りをして、俯いたまま。何も言いません。
まるで泣いているようにも見えましたが、どうも歯を食いしばって涙を堪えているようです。

涙を見せられないような訳があるのでしょう。


21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:09:59.92 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「なにがあったのですか?」

努めて優しく尋ねても、無反応。

めぐみん「言いたくないのですか?」

カズマは黙したまま、目も合わせてくれない。

めぐみん「仕方ないですね、最後の手段です」

私はおもむろに、カズマの頬に唇を近づけて。

カズマ「や、やめろよっ!」

ようやく、反応してくれました。
くすりと笑うと、彼はまた俯きます。
そんなカズマに、私の推理を伝えてみます。

めぐみん「私たちに嫌われるために、わざとあんな真似をした。違いますか、カズマ?」

ダクネス「嫌われる為に、だと……?」

私の言葉に驚くダクネス。
とはいえ、根拠はありません。
なんとなく、そんな気がしたのです。
ただの当てずっぽうの推論でしたが。

カズマ「ああ、そうだよ。俺は最低だろ?」

あっさりと、カズマは自白しました。


22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:12:23.36 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「すると、ゆんゆんも共犯ですか?」

カズマ「違う! ゆんゆんは利用しただけだ!」

ふむふむ、随分と反応がよろしいことで。
嘘の匂いがしますね。バレバレです。
恐らく、口裏を合わせていたのでしょう。
まんまとゆんゆんに乗せられました。
どうやら、担がれたのは我々のようですね。

めぐみん「ダクネスはどう思いますか?」

ひとりで結論を出すのは早計であり禁物です。
昔の私ならばいざ知らず。今は仲間が居ます。
それも、同じ想いを抱く、言うなれば、同志。
カズマとの付き合いの長さも似たようなもの。

ダクネスはしばらく黙考してから、口を開き。

ダクネス「この男が、か弱い女子供を己の目的の為に利用出来るとは思えん。結託して我々を謀ったと言われた方が、まだ納得出来るな」

めぐみん「はい、私もそう思います」

どうやら、同じ結論に至ったようですね。
なんだか、嬉しくなります。一心同体です。
まさに文字通り、我が意を得てくれました。
これで、自分の結論に自信が持てたのですが。

カズマ「俺は単独犯だ! よく思い出してみろよ! 自分の目的の為にお前らみたいな女子供を利用することなんてしょっちゅうだろ!? 忘れたとは言わせないぞ! 俺を美化すんなよ!!」

まあ、思い当たる節は、多々ありますけどね。


23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:15:13.48 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「私たちに対してはいいのです」

カズマ「なんでだよ!?」

めぐみん「仲間だからです」

たとえ、どれだけ騙されても。
利用されても、時には囮にされても。
どんなに酷い罪をなすりつけられたとしても。

相手が仲間ならば、許してあげましょう。

めぐみん「仲間とは、そういうものです」

してやったりとばかりに、微笑んであげます。
するとカズマは、まるで何か喉に詰まらせたような顔をして、苦しげに嗚咽を漏らしました。

カズマ「お前らの理想を、押し付けんなよ!」

そこでようやくカズマの苦悩を理解しました。
どうやら私たちは、知らず知らずのうちに、彼に重荷を背負わせすぎてしまったようです。

パーティリーダーの、重み。

それがどのようなものかはわかりません。
なにせ、リーダーになった経験がないもので。
それはきっと、ダクネスも同じでしょう。

彼だけが知り、彼だけが抱える、苦悩。

それは恐らく、想像を絶するものであり。
きっと、彼の背中には重すぎたのでしょう。
カズマの背中は大きくて広いと思ってました。
それはどうやら私の思い込みだったようです。

カズマ「俺は、クズマで、カスマなんだよ!」

今、蹲って咽び泣く、彼の背中はいつもよりも小さく見え、私はそうとも知らずにいつも甘えてその背に乗っていたのだと思うと、自分自身が許せなくて、とても不甲斐なくなりました。

めぐみん「……カズマッ! 」

居ても立っても居られず、彼を抱きしめます。


24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:17:31.83 ID:DaHGsbQ60

カズマ「……俺を嫌ってくれよ、めぐみん」

めぐみん「嫌えません。嫌いませんとも!」

カズマのお願いは即座に却下しました。
どうして嫌えましょうか。むしろ逆効果です。
もっともっと、好きになってしまいました。

ダクネス「お前は、馬鹿な奴だ」

不意に、耳元でダクネスの声が。
私たちをまとめて抱えるような抱き方。
それはまるで兄妹を抱きしめる母親のようで。

カズマ「……ママ」

ダクネス「だ、誰がママだ!? こう見えても私はまだ男と付き合ったことすらないのに!!」

思わずそう呟いた気持ちは私にもわかります。
ですが非常に気持ち悪いですね。キモいです。
でも、そんなキモさが、カズマらしさでした。
ずっこけて、格好悪いからこそ、素敵だと感じて、好きだと思える男は他にいないでしょう。

やはり、カズマはこうでなくてはなりません。

めぐみん「ちなみに計画の発案者は誰ですか? まあ、言わなくともなんとなくわかりますが」

カズマ「アクアだよ」

ダクネス「あいつめ。あとでお仕置きだ」

やはり、そうでしたか。予想はしてました。
どうにもらしくないとは思っていたのですが、全てはアクアの手のひらの上だったようです。
まるでどこぞの女神のような采配ぷりですね。

大方、カズマの苦悩を見透かして、救いの手を差し伸べたつもりなのでしょうが、余計なことをしてくれたものです。困った女神様ですね。

とはいえ、そのおかげで彼の意外な脆さという一面に触れることができました。僥倖です。
普段は飄々としているカズマの素顔が見れたことについては、あの女神様に感謝しましょう。


25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:19:53.58 ID:DaHGsbQ60

ダクネス「さあ、帰ろう、カズマ」

カズマ「ママ、おんぶ」

ダクネス「だからママと呼ぶなっ!?」

すっかりいつもの調子を取り戻して。
ダクネスの背中におんぶされるカズマ。
たまにはこうして甘えればいいのです。

時に背負い、時には背負わされ、いつもお互いの重荷を背負い合うのが、仲間なのですから。

とはいえ、私には難しいですね。
体格的な不利だけはどうにもなりません。
このままではダクネスの独壇場です。
これは由々しき事態ですね。私は悩みます。
この状況で自分に出来ることを、考えて。

そして、素晴らしい名案を、閃きました。

めぐみん「カズマカズマ」

カズマ「ん? どうかしたのか?」

めぐみん「ちょっと耳を貸してください」

ダクネスに聞かれないように小声で囁きます。

めぐみん「今度一緒に連れションしましょう」

カズマ「ぶっふぉっ!? げっふぉっ!?」

ダクネス「な、なんだ!? 私には全然聞こえなかったが、めぐみんはなんて言ったんだ!?」

めぐみん「内緒です」

あまりの驚きで盛大にむせたカズマ。
ダクネスはどうにも気になるみたいです。
しつこく追求されましたが、教えません。

普段冷静沈着な私とて照れる時はあるのです。


26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:22:21.43 ID:DaHGsbQ60

それから暫くのんびりとゆっくり帰路を歩き。
ようやく、私たちの屋敷が見えて来ました。
玄関の前で、アクアがウロウロしています。
どうやら、我々を心配しているようですね。
自分が計画した作戦の癖に、いざ実行に移してからやり過ぎだったかも知れないと不安になったのでしょう。なんともアクアらしいですね。

ダクネス「いいかアクア、次はないからな」

ダクネスも毒気を抜かれたのか、そこまで激怒することなく、げんこつ一発で済ませました。

アクア「全部カズマさんの為を思ってしたことなのに! あたしは何にも悪くないのにっ!!」

なんだかついさっき聞いたような言い訳。
しかし、どうやらこれは本気の叫びらしく。
自らの保身の為となるとなりふり構わない、この困ったちゃんが女神など、ありえませんね。
カズマにはこうならないで貰いたいものです。
そんなことを喚くのはアクアだけで充分です。

さて、それでは遅い朝食を食べるとしますか。


【この素晴らしい恋する乙女たちに祝福を!】


FIN


27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:23:08.91 ID:DaHGsbQ60

おまけ

めぐみん「私の目を見てください、カズマ」

カズマ「ミテルヨ?」

めぐみん「さっきから視線が下がってますよ」

どうも、めぐみんです。また会いましたね。
場面は変わって、手狭な個室に2人きり。
ここには私とカズマしか居ません。密室です。
すみませんが、もう一度名乗らせて頂きます。
我が名はめぐみん。約束は速やかに果たす女。
察しの良い方ならば、もうおわかりですね?

私たちは今、絶賛連れション中なのです。

めぐみん「不埒なことは許しませんからね」

カズマ「シナイヨ?」

めぐみん「では、さっきから私のお尻を撫で回しているこの悪い手は、誰のものでしょう?」

ひとまず現状を簡単に説明しますと、私は今、便座に座るカズマの膝の上に乗っています。
ちなみに下着は既に脱いでぽいしてますよ。
そんな私のお尻に対して直に忍び寄る魔の手。
それが誰のものなのかは言うまでもないです。

めぐみん「ひとまず、落ち着いてください」

カズマの頬に手を当てて、優しく撫でます。
このままでは連れションが出来ませんので。
彼が排尿できるようになるまで、待ちます。


28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:25:15.11 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「落ち着きましたか?」

カズマ「ふぅ……ああ、もう大丈夫だ」

平常心を取り戻したカズマ。
まるで賢者のような空気を醸しています。
彼を鎮めるのは、それはそれは大変でした。
次回からはダクネスに任せるとしましょう。

めぐみん「では、さっそく」

カズマ「待ってくれ、めぐみん」

連れションに取り掛かろうとした矢先。
賢者となったカズマが待ったをかけました。
なんでしょう。私は小首を傾げて、尋ねます。

めぐみん「どうかしましたか?」

カズマ「これは多分、連れションではない」

この男は今更、何を言ってるのでしょうか。
どうやら、根本的な間違いがあるとのこと。
それならそうと早く言って欲しかったです。

めぐみん「どこが間違っているのですか?」

カズマ「全部だ」

めぐみん「具体的にお願いします」

カズマ「まず大前提として同じ便座を一緒に使うなんてことはありえない。どこの世界にそんな連れションがあるってんだ。たとえここが異世界であろうとも、俺はそんな連れションは認めないぞ。完全に変態プレイとしか思えない」


29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:27:50.99 ID:DaHGsbQ60

へ、変態プレイときましたか。衝撃的です。
これには流石の私も動揺を隠せません。
もちろん、私だってこれが普通ではないことくらいわかっていますとも。明らかに異常です。
でも、仕方ないではありませんか。だって。

めぐみん「なんと言われようと、私はどうしても、カズマと一緒におしっこがしたいのです」

彼がゆんゆんを連れションに誘ったあの日。
私はとてもショックでした。泣きそうでした。
だからこそ、思わずビンタまでしたわけで。
その後、事件の全貌が明らかになってからも、私の脳裏には連れションのことばかり過って。

めぐみん「カズマの初めてを奪いたいのです」

そう、詰まる所、それが根底にありました。
どんな変態プレイだろうと、初めてが欲しい。
いや、むしろ、そんな変態プレイだからこそ、初めては私として欲しいのかもしれませんね。

カズマ「めぐみんの気持ちはわかったよ」

めぐみん「それなら……」

カズマ「でも、俺にはそんな趣味はない」

そう言えば、そうでしたね。
この男は、こういう男でした。
ええ、知っていましたとも。

だから、事前に準備は整えておきました。


30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:30:20.64 ID:DaHGsbQ60

カズマ「というわけで、どいてくれ」

めぐみん「カズマ、キスをしましょう」

カズマ「話を聞こうじゃないか」

やはり、予想通りの反応ですね。
見ての通り、カズマは己の欲望に忠実な男。
そして実は、キスは未だに済ませていません。
どうしてか、そこを失念している人なのです。
だからこそ、必ず食いつくと思ってました。

カズマ「今しよう、すぐしよう、早くしよう」

めぐみん「がっつかないでくださいよ!」

危ない危ない。距離を取りましょう。
そう簡単にキスなどさせませんよ。
なにせ私にとっても初めてですしね。

めぐみん「まずは目を閉じてください」

カズマ「おいおい、そんな馬鹿なことをする奴が本当に居ると思ってるのか? 俺はつくづく思うね、キスの時に目を閉じる奴はアホだと。せっかく間近で好きな相手の顔を拝めるってのに、見ないとかないない。俺ならガン見……」

めぐみん「閉じないとキスしてあげません」

カズマ「よし、閉じたぞ! これでいいか!?」

本当に御し易い男ですね。チョロすぎます。
まあ、そういうところが可愛いのですけど。
なんて惚気はさておき。さあ、作戦開始です。


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:32:33.85 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「次はお口を開けてください」

カズマ「は? なんで?」

めぐみん「開けないとキスしませんよ?」

カズマ「あーん」

つくづく馬鹿な男です。完全に言いなりです。
何にせよ、これにて全ての用意は整いました。
あとは用意した錠剤を、ぽいと放り込めば。

カズマ「ん? なんか口に入れたか?」

めぐみん「きっと、気のせいですよ」

シュワっと溶けて、証拠は消え去りました。
あとは待つだけ。とはいえ、即効性です。
すぐにカズマの顔色がおかしくなりました。

カズマ「ぐあっ!?」

めぐみん「おや? どうかしましたか?」

カズマ「は、腹が……痛いんだけど……?」

めぐみん「フハッ!」

おっと、大変失礼しました。ごめんなさい。
私としたことが、つい愉悦を抑えきれずに。
はしたないですね。でもカズマが可愛くて。
ああ、なんて可哀想なカズマ。不憫です。
最初から協力的ならば苦しまずに済んだのに。

ウィズ魔法具店の下剤の効果は絶大ですね。
もっとも効きすぎる上に即効性が半端ない為、トイレ内でしか服用出来ない不良品ですが。

まあ、そんなことは、どうでもよいことです。

めぐみん「我慢は身体に毒ですよ、カズマ」

愉悦をひた隠して、私はカズマを労わります。


32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:34:58.37 ID:DaHGsbQ60

カズマ「め、めぐみん、お前……!」

めぐみん「安心して下さい。私が見届けます」

カズマ「は、始めから、このつもりで……?」

めぐみん「そんなこと今となってはどうでも良いではありませんか。早くぶちまけて下さい」

どうやらカズマは企みに気づいたようです。
歴戦の勇者の直感は伊達ではありませんね。
先程愉悦を漏らした際に敵感知スキルに引っかかってしまったようです。気をつけなければ。

めぐみん「私はあなたの仲間であり味方です」

あくまでも、自分は敵ではないとしながらも。

めぐみん「今のカズマはとっても魅力的です」

苦悶に喘ぐカズマを見て胸がドキドキします。

めぐみん「好きですよ、カズマ。大好きです」

便意を堪えるカズマは見ていて飽きません。
次は必ずダクネスにも見せてあげましょう。
きっと夜眠れなくなること間違いなしです。
無論、私も今宵は恐らく眠れないでしょう。

だってほら、そろそろカズマは、限界です。

カズマ「ぐうぅぅぅぅぅ……あっ」

ぶりゅっ!

めぐみん「フハッ!」

愉悦と同時に、噴き出す私の尿。漏れました。
それはカズマの股の間から便器へと滴ります。
さあ、愉しい愉しい連れションの始まりです。
カズマの首筋に頬を埋めて私も出し切ります。


33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:36:48.74 ID:DaHGsbQ60

カズマ「あ、あああ、ああああああっ………!」

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!!!!

めぐみん「フハハハハハハハハハッ!!!!」

もはや、哄笑を止められません。気持ちいい。
狂ったように、嗤い続けて、悦に浸りました。
なるほど、変態プレイとはまさしくその通り。
ですが、この快楽を知らない人は可哀想です。

毛嫌いせずに、一度試してみては如何ですか?

カズマ「うぅ……ぐすんっ」

めぐみん「カズマ……泣いているのですか?」

カズマ「俺は、汚れちまった……!」

個室にさめざめと響く、カズマの啜り泣き。
どうやら、やり過ぎてしまったようですね。
彼に泣き止んで欲しくて私は抱きしめます。

めぐみん「大丈夫ですよ、カズマ」

カズマ「でも、俺はめぐみんの前で……!」

めぐみん「素敵でしたよ。惚れ直しました」

これは気休めではなく、本心からの言葉。
それが伝わったのか、泣き止んだカズマ。
私の胸に抱かれて、いつになく静かです。
もしかして寝てしまったのかと思ったら。

カズマ「隙あり! ドレインタッチ!」

めぐみん「あっ!」

一瞬の隙をつかれて、動けなくなりました。


34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/07/21(土) 22:39:38.04 ID:DaHGsbQ60

めぐみん「くっ……身体に、力が入りません」

カズマ「俺は佐藤和真。最後に勝利を掴む者」

どうやら、彼の方が一枚上手だったようです。
生気を吸われて指一本たりとも動かせません。
完全に無防備な私に、彼はずいっと顔を寄せ。

カズマ「そういや、キスがまだだったな」

まだ覚えていましたか。これは困りました。
今の弱い私には抵抗することができません。
なす術なく、唇を奪われてしまうでしょう。

カズマ「覚悟はいいか、 めぐみん」

めぐみん「カズマ……優しくしてくださいね」

せめてもの足掻きとして、固く目を閉じます。
真っ暗な世界で全てが終わるのを待っていたのですが、待てども待てども何も起こりません。
さすがにおかしいと思って目を開けてみると。

カズマ「なんて、冗談に決まってるだろ。これに懲りたら、もう二度と悪ふざけはするなよ」

などと、訳の分からないことを、ほざいて。
ドレインタッチで吸った生気を、返還して。
私を膝から降ろして、立ち去ろうとする彼。

カズマ「じゃあな、めぐみん。愉しかったよ」

おい。ここまでしておいてそれはないだろう。

めぐみん「……黒より黒く闇より深き漆黒に」

カズマ「おい、その詠唱はマジでやめろ!?」

我が名は、めぐみん。爆裂魔法を極めし者。

たとえ屋敷を全壊させたとしても、ぶっ放つ。
絶対にやめるものか。乙女心を傷つけられた。
思わせぶりな態度は本当にやめてほしいです。
とはいえ、私も人のことは言えませんけどね。
それでも、これだけは言わせて貰いましょう。

私の好きな人は、ヘタレなのがたまに傷です。


【この素晴らしいトイレで連れションを!】


FIN





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