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淡「ハッピーバレンタイン」

2018/08/12 00:31 | 咲-Saki- | コメント(0)
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:28:29.93 ID:vNwZTOZx0

淡(今日は街中が騒がしい)

淡(いや、街中だけじゃなくて学校もかな)

モブA「おっはよー、皆チョコ持ってきたよー!」

モブB「あ、じゃあ私からもあげるよー」

淡(何故なら今日はバレンタイン、女子高生が一番忙しくなるであろう日)

淡(ん?そんな日に私が何をやってるかって?)

淡(あー、それは昨日までさかのぼらないと分からないかも)

淡(丁度チョコを作ろうとしていた頃までね)


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:29:39.94 ID:vNwZTOZx0

―――バレンタイン前日・淡の家

淡「チョコレート、良し!牛乳、良し!あとは適当に、良し!」

淡「いやー、今までチョコなんて作ったこと無かったからねー」

淡「ちゃんとできればいいんだけどなぁ……」

淡「……っと、こんな弱気じゃダメダメ!テルーのために作るんだもの」

淡「ちゃんと美味しいチョコを作ってやるんだからね!」

ピンポーン ピンポーン

淡「っと、せっかく張り切ってたのに気が抜けるなあ」

淡「それにしても、こんな時にお客さん?」パタパタ


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:30:39.61 ID:vNwZTOZx0

淡「はーい」ガチャ

淡「……ってあれ?菫先輩に尭深先輩、亦野先輩も」

淡「どうしました?先輩方が揃って私の家に来るなんて」

菫「……いや、お前のことが心配で来てみたんだが」

淡「心配?」

菫「お前ならチョコ作りと称してとんでもないものを作りかねない」

淡「ひっどーい!菫先輩、私が料理出来ないって思ってたの?」

菫「いや、普段の生活から考えると当然だろう」

菫「むしろ料理が出来るというのが本当だったら逆に驚くぞ」

淡「高校100年生に出来ないことなんて無いんだよ!」ババーン

淡「チョコ作りだって心配ご無用!」

菫(不安しか感じないのは何故だろうな)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:33:00.76 ID:vNwZTOZx0

尭深「……ねえ、淡ちゃん」

淡「?」

尭深「自作のチョコの作り方って説明できる?」

淡「えー、ひょっとして尭深先輩も私のこと疑ってる?」ジト-

尭深「ち、違うよ」アセアセ

尭深「ただどんな感じで作るのか気になって、ね?」

淡「それだったらいいけど……で、チョコの作り方だっけ」

淡「えっと、確かまずは市販のチョコを買ってきて、そのチョコを砕いて……」

菫(おや、淡にしてはまともな答えが……)

淡「その後洗牌?して聴牌すれば良いんだよね?」

菫「」

尭深「」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:36:08.63 ID:vNwZTOZx0

誠子「あー……それは『湯煎してテンパリング』するって事?」

淡「あ、それそれ!そんな感じのことをするって聞いた!」

菫「よし尭深、とりあえずチョコ作りの準備を始めるとしよう」

尭深「分かりました」イソイソ

淡「ええっ!?菫先輩、何で!?」

菫「はぁ……一瞬でもこいつに麻雀以外のことを期待した私が馬鹿だった」

誠子「ま、まあ今回は未遂で終わりましたからいいじゃないですか」

尭深「淡ちゃん、先にキッチン借りるね?」

淡「あ、うん……って違ーう!そうじゃなーい!」

淡「チョコ作りは私一人で出来るから大丈夫だって!」

菫「いや、チョコ作りと麻雀が混ざってる時点で大丈夫じゃないだろう……」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:39:16.82 ID:vNwZTOZx0

菫「でもな、淡」

淡「?」

菫「もし照にあげるんだったら美味しいほうが喜ぶぞ?たぶん」

淡「!?な、ななな……」アワアワ

淡「何で私がテルーにあげるってバレてるのっ!?」

菫「普段からあんなに懐いてるのを見れば大体分かるだろ……」

菫「それに照にあげるんだったらせめて『お菓子』と分かる物をあげないと」

菫「あいつに食べられないものを渡されると後々面倒なことになるし」

淡「うぐぐ……」

菫「互いに協力関係にあるんだから、ここは素直に従ったほうが良いと思うけどな?」

淡「……分かった、じゃあしっかりレクチャーしてくれるんなら」

菫「交渉成立、だな」

……


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:42:26.68 ID:vNwZTOZx0

淡「わわわっ!生クリームが焦げそう!?」

菫「馬鹿、火を強くしすぎだ。もう少し弱めろ」


……


尭深「抹茶パウダーあるけど……使う?」

淡「うーん、どうしようかな……」


……


誠子「チョコの扱いはスピードが大事だからな」

淡「あれ?亦野先輩って料理できたの?」

誠子「ごめん、その発言はちょっと傷つく」


……


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:45:07.86 ID:vNwZTOZx0

―――翌日・白糸台麻雀部部室

淡(そしてあの後、先輩たちのおかげで何とかチョコはできた)

尭深「菫先輩、今年も凄いですね……」

誠子「チョコの受け渡しに列が出来るのは圧巻ですね」

菫「……どうすればいいんだ、このチョコの山」

誠子「宮永先輩にあげるのはどうですか?全部食べてくれると思いますけど」

菫「いや、でも私が貰ったチョコを他人にあげるのは失礼だろう」

菫「だが一人でこの量を全部食べるのは流石に……はぁ」

淡(菫先輩は一人でチョコの山を前に自問自答してる)

淡(尭深先輩も亦野先輩も、そして私もチョコを貰ったり貰われたり)

淡(ただ……肝心のテルーにはまだ渡せずじまいで今に至る)


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:48:23.12 ID:vNwZTOZx0

菫「どうした、淡?緊張してるみたいに見えるぞ」

淡「菫先輩、何か私が緊張しないみたいに聞こえるんだけど」

菫「インターハイの大舞台ですら緊張してるようには見えなかったからな」

菫「お前はてっきり緊張しない性質だと思ってたんだが」

淡「だってテルーに渡すとなると心の準備がどうも……」

菫「お前にとってはインターハイよりもあいつの方が強敵なのか」

淡「それに菫先輩がそれだけ貰ってるってことは、テルーはもっと貰ってるんでしょ?」

菫「いや、私を比較対象にされても……まあ間違ってはいないな」

誠子(去年はどれくらいだったっけ?)ヒソヒソ

尭深(確か教室の後ろ側がチョコで埋め尽くされてたとか……)ヒソヒソ

誠子(じゃあ今年はどれだけ貰ったんだろ)ヒソヒソ

淡「だから私のチョコで喜んでくれるのかな、って……」

菫「はぁ……全くそんなことで心配してるのか」ハァ

淡「そんなことって何さ!私にとっては大事なの!」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:50:22.87 ID:vNwZTOZx0

菫「お前は普段通りでいいんだよ、普段通りで」

菫「あいつは別に誰からチョコを貰おうと拒まないさ」

菫「淡からのだったら尚更断らないだろ、大事な後輩だし」

淡「菫先輩……」

尭深「いつもみたいに、笑顔で渡せばいいんじゃないかな」

尭深「そっちの方が、淡ちゃんらしい」

淡「尭深先輩も……」

誠子「全くそれくらいのことで緊張してるなって」

誠子「ほれほれ、肩の力抜いて、リラックスリラックス」ホッペモニモニ

淡「ふぁふぁふぉふぇんふぁい……」ムニュー

誠子「緊張はほぐれた?淡」モニモニ

淡「ふぁい……ふぉ、ふぉろふぉろふぁめふぇ!」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:53:50.17 ID:vNwZTOZx0

ガチャ

照「ふぅ……やっと着いた」ドシャ

誠子「あ、宮永先輩お疲れ様サマです!」

尭深「今年もたくさん貰いましたね……」

照「お菓子を貰えるのはありがたいけど色々と重い」

照「少しずつ食べながら来たけど、まだこんなに余ってる」

菫「どれだけの量を食べてきたんだお前は……」

照「甘いものは別腹だから大丈夫」フンス

菫「いや、そういう問題じゃなくてな」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:56:22.70 ID:vNwZTOZx0

淡「テルー!」

照「ん、どうしたの淡?」

淡「えっとねー……はい、コレ!」ニコッ

照「……チョコレート?」

淡「うん!でも、ちょっと見た目は悪いかもしれないけど……」

照「ううん、別に大丈夫。貰えただけでも十分嬉しい」

照「それに淡、一生懸命作ったんでしょ?だったら美味しくないはずがない」パカッ

淡「テルー……」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 21:57:58.77 ID:vNwZTOZx0

照「へえ、トリュフチョコか……ん」ヒョイパク

淡「……」ドキドキ

照「……うん、凄く甘くて美味しい」

淡「本当!?」

照「少なくともこれまで貰った中では一番美味しかった」

照「ありがとうね、淡」ニコッ

淡「……えへへ、何だか喜ばれるとこっちまで照れてきちゃうね///」

淡「あーもー嬉しくて今だったらなんだってできちゃいそう!」





菫「じゃあしてくれないか、勉強を」

淡「」

照「菫、流石にこのタイミングで言うのはやめてあげて」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:00:28.64 ID:vNwZTOZx0

淡「」

照「淡、大丈夫?」ノゾキコミ

淡「……はっ、今何か夢を見てたような」

照「良かった、何とか大丈夫みたい」ホッ

照「それじゃ頑張った淡にちょっとご褒美」

淡「ご褒美?」

照「はい淡、あーん」ヒョイッ

淡「!?ちょ、ちょっと待ってテルー、心の準備が」アワアワ

照「ほら、あーん」

淡「……あ、あーん」パクッ


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:02:18.66 ID:vNwZTOZx0

照「……どう?美味しい?」

淡「……うん、美味しい。自分で作った奴にしては」

淡「でも、それ以上にテルーにあーんして貰ったおかげで、もっと美味しい!」

照「ふふ、それは良かった」

淡「……!」ピコーン

淡「じゃあテルーにも私が食べさせてあげるね!」

淡「はい、あーん」

照「ん」パクッ モニュモニュ

照「やっぱり淡のチョコは美味しい」

淡「でしょー?だって私、高校100年生だもんね!」


ワイワイ キャッキャッ


尭深「二人とも、良い雰囲気ですね……」

誠子「青春してますねぇー」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:06:05.05 ID:vNwZTOZx0

菫「全く最後まで苦労させてくれるな」

尭深「でも淡ちゃんの所に行こうって言い出したのは菫先輩でしたよね」

誠子「あはは、先輩はこういう時は淡に甘いですもんね」

菫「亦野、お前にチョコは無いと思え」

誠子「ひどいっ!?先輩のチョコ楽しみにしてたのに理不尽ですよ!」

菫「自業自得だ」

尭深(でも何だかんだ言っても後であげるんですよね……菫先輩)クスッ

菫「……まぁ、だが」



照「ほら、あーん」ヒョイ

淡「あーん」パクッ モグモグ



菫「たまにはこんな日があっても、良いかもな」

カン!


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:08:17.47 ID:vNwZTOZx0

おまけ 東東京編

ダヴァン「ヘーイ、ハッピーバレンタイン!」

ダヴァン「皆もチョコを作ってきましタカ?」

ネリー「?」

明華「あ……」

ハオ「……あの、失礼ですが先輩」

ダヴァン「どうしましたハオ?勿論お返しは三倍返しでスヨ?」

ハオ「いえ、そうではなくて」

ハオ「バレンタインってチョコを交換したりする日なんですか?」

ダヴァン「」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:10:10.91 ID:vNwZTOZx0

ハオ「バレンタインなんて言うものは、恋人だけがやるものかと」

明華「フランスでは親しい人に贈り物をしますけど……チョコはあまり」

ネリー「バレンタインなんて初めて聞いたよ?」

ダヴァン「オゥ……私はあまりにも日本に馴染みすぎてしまったようデス」

ダヴァン「チョコを楽しみにこの一週間、心待ちにしてきたノニ……」ガクリ

ハオ「どれだけ待ってたんですか先輩」

ネリー「期待すぎるのも困りものだよ?」

明華「すいません、もっと日本のバレンタインについて知っていれば」

ダヴァン「いエ、今回は私の教育不足デス」

ハオ(教育する必要はないと思うんですけど)

ダヴァン「しょうがないでスネ、本当はお返し用だったんでスガ……」

ダヴァン「このチョコを皆さんにあげまショウ」バッ


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:13:00.17 ID:vNwZTOZx0

ハオ「え、貰って良いんですか先輩?」

ダヴァン「えエ。どうせ私は今年で卒業でスシ、こういうのも思い出になりマス」

ネリー「ダヴァン、ありがとー!」

ダヴァン「この先、私が卒業してから臨海に来る留学生もいるでショウ」

ダヴァン「その時にはしっかりジャパニーズの流儀を叩き込んでおくんでスヨ?」

ハオ「先輩……」

ネリー(これは突っ込み所なのかな?)ヒソヒソ

明華(いえ、素直に受け入れましょう)ヒソヒソ


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:16:45.37 ID:vNwZTOZx0

ハオ「というか先輩ってスイーツ作れたんですね」モグモグ

ダヴァン「私だって毎日ラーメン作ってる訳ではありませんかラネ?」

ネリー「ダヴァンが作ったのにおいしいよ?」ハグハグ

明華「……」ハッ

ダヴァン「手厳しいでスヨ、皆サン」

ハオ「まあまあ、意外な一面が見れたと言うことで」

ダヴァン「それは私のサイドから言う台詞ですヨ!?」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:19:39.20 ID:vNwZTOZx0

ダヴァン「……そういえば、今日は智葉が遅いでスネ」

ガチャ

智葉「今日も相変わらず部室に揃ってるのか、お前達」

ダヴァン「オオ、噂をすれb」

ハオ「智葉先輩、このチョコ受け取って下さい」ダッ

ネリー「サトハ!これ、一生懸命作った!」ダダッ

明華「親愛を込めて、サトハに贈ります」ダダッ

智葉「はぁ……お前らもチョコを用意してたのか」

ダヴァン「」




ダヴァン「Fuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu○k!」

もいっこカン!


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:22:19.11 ID:vNwZTOZx0

お粗末様で御座いました
短かったですが保守・支援ありがとうございました

速報が落ちてたからついカッとなって東京組を書いた、反省はしていない


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:23:19.60 ID:+5f7FOn50

乙乙
白糸台も臨海も和気藹々としててよかった


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:24:53.24 ID:MyYpnEC9i


照淡かわいい





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